東京都葛飾区

葛飾区は、映画「男はつらいよ」の舞台として有名な帝釈天があることで有名です。帝釈天題経寺は約400年の歴史を持つ日蓮宗のお寺で、疫病が流行していた江戸の町にご利益をもたらした日蓮聖人自刻と伝えられる帝釈天像の板木（板本尊）が祀られています。また、1999年には柴又駅前に寅さんの銅像が建てられました。この像は地元の商店会とたくさんの観光客の募金によって建てられたもの。モチーフになっているのは、妹のさくらがふらりと旅に出ようとする寅さんを呼び止めそれに振り返った姿です。
葛飾区は水戸街道（国道6号）や東京外環自動車道（国道298号）だけでなく、環七通り、蔵前橋通り、柴又街道、奥戸街道などが通っています。そのため、鉄道での移動も含め交通アクセスは便利な場所です。月極駐車場は幹線道路沿いだけでなく各所に点在。特に駐車場の数が多いのは奥戸、亀有、東新小岩といった地域です。
また、葛飾区には柴又と矢切を結ぶ昔ながらの手漕ぎ船「矢切の渡し」があります。これは伊藤左千夫の小説『野菊の墓』や歌謡曲にも登場し、悲しい恋の舞台として描かれたものです。また、綾瀬川沿いにある堀切菖蒲園では、貴重な江戸系花菖蒲を含め200種6000株にも及ぶ花菖蒲を鑑賞できるます。このことから、毎年6月初旬から20日頃までに行われる「ほりきり葛飾菖蒲まつり」は多くの人が訪れ賑わいを見せるイベントです。