憧れのモンスター級バイクを乗り回すためにも、大型二輪免許は安全に確実に取得したいと日記に書き残してきました。そんな教習も10日間を終えて、11日目に入ります。なんとかここで「無事に合格した!」とご報告したいところですが、さてどうなったのかは教習11目の日記をご覧ください。
目次
前回の記事:【教習日記】大型二輪免許取得までの道のり~教習所10日目~
教習11日目~検定準備~
見極めもクリアして、とうとう検定の日を迎えることになりました。水曜日は教習所が定休日なので、それ以外の曜日には昼の11時55分から検定が実施されています。中型二輪免許取得の時には、自分を含めて2名検定受験者がいたのでお互いに励ましあって望みました。今回の大型二輪免許検定は何と自分一人!ちょっと緊張してしまいました。同日に自動車の検定があり、こちらは6人の大所帯です。こんなこともあるんだなーと、周囲を見渡してしまいました。
待機していると名前を呼ばれたので、指定した教室に向かいます。今回の検定で走るコースや採点項目などの説明を約10分間受けました。聞きながら今までの教習を思い出してイメージを膨らませます。実技開始は12時55分頃、到着前にパンをかじってきたのでお腹がすいているわけでもないし、読みかけの本を読んで時間まで待つことにします。ところが検定前の緊張からか、本の内容がなかなか頭に入らずに教習した内容ばかりが頭を駆け巡ります。
検定前のブレイクタイム
気軽にバイクに乗りたいと中型二輪免許を取得してから、なんとなくもやもやしてきました。中型バイクに不満があるわけではありませんし、バイクで風を切って走るのも楽しかったです。高校の先輩のNinjaを見た時のワクワク感やエンジン音の衝撃は今も自分の脳裏にハッキリと刻み込まれています。二輪を乗り回しながら「感覚があるうちに大型二輪の免許を取得したほうがいいのかな」と重いはじめ、思い立って教習所に申し込みをして11日目。長かったような短かったような…不思議な気持ちです。
「中型二輪免許を持っていれば簡単に合格できる」と思われるかもしれませんが、パワーや重さが全然違います。油断すると取り回しで体が持っていかれそうになるし、バイク起こしに手間取ってしまいみきわめが全然もらえないなんてことも良くあるそうです。自分が10日間教習に通って思ったのは「大型二輪免許は中途半端な気持ちでは取得できない」ということです。
12時45分に席を立って走行の準備をするために移動、プロテクターなど装備を整えたら検定コースの発着点近くベンチに座って待機します。1人だけの検定が吉と出るのか…教習は仲間がいたので、お互いの苦手とすることを話したりしてリラックスできたのですが緊張します。
教習11日目~いざ検定~
ベンチで待機していると採点官がコースにやってきました。立ち上がって挨拶すると、先ほど検定の説明をしていただいた方でした。検定で使う車両のチェック走行が始まり、13時過ぎに声をかけられ検定開始です。
今回の検定は自動車検定の車との並走となるので、気を引き締めて行わなければいけません。以前に中型二輪免許を取得した時は、三番手の走行だったので気持ちに余裕がありましたが今回は自分一人ですぐの出発です。
緊張の中で検定開始
教官の注目も自分だけに集中しているだけでなく、自動車教習の人達の目線も気になります、それだけでなく、今回は自動車教習の車が多くお互いにピリピリした中での検定となります。中型二輪免許の検定の時には、自動車検定が一通り終わったタイミングで出発できましたが、今回はそうはいきません。
コース内に自動車が多いので、前半の採点ポイントである「法定走行」は特に注意が必要になります。一時停止、車両の優先に応じた対応と左右確認に発進など、基礎的なことをしっかりクリアしなければいけません。検定だけでなく、通常の道路走行での当たり前のことなのですが、できていない車両も多くこれが事故の原因にもなりかねません。体がむき出しの二輪車だからこそ、自分の命は自分でしっかり守るくらいの気持ちで免許の取得が必要です。
教官からも「今日は自動車の教習者が多いから気をつけるように」と念を押されたことで緊張がピークに達しました。教習車両がなかった中型二輪免許とは打って変わり、今回はおぼつかない運転の教習車に気を遣いながら走ることになります。
教習11日目~振り返り~
大型二輪免許取得には、厳しい最終検定が待ち受けます。教習所を公道に見立て、教官が法定速度や法定走行が守られているのかを厳しく判断するわけです。教習でも失敗すると緊張感が走りましたが、この検定で大型二輪免許の取得が決まると思うと緊張がマックスに。1人だと思うと、余計に緊張してしまって手が震えてきました。そんな緊張をほぐしてくれるように、担当教官が「今までしっかりやってきたんだから大丈夫、頑張れよ」と言ってくださり、落ち着きを取り戻しました。
いざ!検定開始
卒業検定は安全確認から始まります。これは自動車に乗る時も同じで、左右確認・ミラー調整をしてからバイクを発進します。基本のコースにはS字・スラローム・クランク、一本橋があり、その他にも信号による一時停止、踏切など街中を走行するイメージでコースを走ります。中型二輪とは違い、車体の大きさや重さが枷になるので、発着地点に戻ってくるまで少しも気を抜くことはできません。
卒業検定は一人ずつ順番に実技を行っていきます。教官は並走及び後ろからついてくることで、採点項目を細かくチェックしていきます。規定の項目に問題があり、合格点に満たない場合は再試験なので気が引き締まります。常に見られている感覚が、重圧となってのしかかってきます。自分自身に「落ち着け」と言い聞かせながら、自動車と一緒に走るゾーンを切り抜けました。渋滞の林道コースを走ったかのような疲労感で、上半身の筋肉がガチガチ…。ここで気を緩めずに、二輪の技術コースへと進みます。
パーフェクトなるか!?二輪の技術コース
苦手な波状路は、何度も練習したことを思いだしながら慎重に入ります。波状路なんて公道で使うことがあるのか?と思う人もいるかもしれませんが、歩道を横切り駐車場に入る時や工事中の道など、バイクの天敵である段差は結構あります。特にツーリングで知らない土地に行った時には、きちんと取得して良かったと必ず思います。
前輪が突起に当たる直前にアクセルを軽くあおって半クラッチで勢いをつけます。前輪が突起を登った瞬間にクラッチを素早く切り無事に突起を越えました。後輪もそのままの勢いでクリア!波状路はスムーズに終えられたので、クランクに移ります。
クランクは内輪差を意識しアウト寄りからコーナーを曲がるライン取りと、進行方向をしっかりと見定める目線がポイント。またスピードを出し過ぎると曲がりきれずにパイロンに接触してしまうので半クラッチで低速を維持しなくてはいけません。教習の実技では楽勝だったので、ここはサクッと終わるはずでしたが急な突風にあおられて冷や汗をかきました。大型二輪は中型と比較すると、大きさも重さも違うので油断は大敵です。
坂道発進は公道で使うことが多い項目なので、教官の目も厳しく光ります。忘れてはいけないのが、上り坂の中腹でバイクを停車、後方確認をした後に発進しなければいけないこと。自動車ではこの動作がないので、忘れがちですが検定で失敗する人は少ないです。ただし、坂道発進、S字、スラローム、一本橋、急制動は失敗すると一発中止になるので油断大敵です。ここは教習の実技で何度も練習してきたので落ち着いて行いました。自分では大きなミスもなく走りきれたので満足です。
バイクを出発した発着点で停車したら、ニュートラル、キルスイッチでエンジンオフ、キーオフ、後方確認、降車、サイドスタンド出して、ハンドル切ってスタンドに立てかけ、車両から離れて終了。ですが、卒業検定のクライマックスともあり気が抜けません。
即答はなく「お疲れ様、結果は教室で発表するので、装具を外して待っててください」と言われました。細かいミスとか、自分でわかる範囲だけでも結構あったので受かるか心配です。すっげー緊張して走ったので、Tシャツが汗でベタベタになってました。着替え持ってくれば良かったな…帰ったら速攻でシャワーしてゴロゴロしたい…とか思いながら教室に向かいました。
教習11日目~結果発表~
採点官が部屋に入ってくるまで、ドキドキしっぱなしです。誰もいない教室で1人で待つのは、少し勇気がいりました。15分くらいで採点官が入室し、今回の検定での感想を聞かせてくれました。「随分と緊張していたけれど、基礎はしっかりできているので周囲をしっかりみて交通の流れに乗った運転をするように。おめでとう、合格です。」と申し渡されました。やったー!合格だ!と喜びを噛みしめているところに、卒業証書や免許の手続きに関する説明のために事務の方が入室してきました。印鑑が必要だったのですが、持ってくるのを忘れてめちゃめちゃあせりました。拇印で良いとのことで安心、書類に目を通して手続きが終わったら卒業式です!
大型二輪免許を無事取得しました
卒業式には所長が直々にこられて、卒業式が行われました。すごく明るい方で「ここで学んだ事を忘れずに無事故無違反で安全運転してください」とエールを送ってくださいました。
免許取得して公道に出ると、羽目を外して違反してしまうケースも少なくないと話してくださいました。免許取得1年以内で違反点数3点を越えた場合、初心者講習は19,800円になるそうです。中型は18,750円なので、少し高いかなとは思いますが、かなりのペナルティなので注意しなければと気持ちが引き締まりました。本日の予定はこれで終了!約2時間の滞在で14時前には解散です。緊張していたからか、もっと時間が経っている気がしたのですが合格もできたので気分よく帰宅することができます。休日は免許の手続きができないので、それはまた後日。
まとめ
ここまで短かったようで体感的には結構長かったのが正直な感想です。大型バイクは中型よりも大きく重いのはわかっていましたが、ここまで取り扱いに難儀するとは思いませんでした。簡単に取得できるなんて甘かったかなと反省しています。
教習用のバイクは教習所装備のため一般的な市販車よりちょっと重くなっているそうです。確かに中型のCB400SFも重い感じがしたなーと納得。大型二輪はクラスが幅広いので、教習車で取り回した重量を基準に選んでもいいかもしれないですね。どのバイクに乗るかは免許の手続きが終わってから、じっくりと考えます。次回は免許の手続きについての更新ですのでお楽しみに。