自分だけのバイクを手に入れるのも楽しみではありますが、せっかくなら気になるバイクに色々乗ってみたいものです。そんな時には便利なバイクのレンタルを利用しましょう。欲しいバイクを購入する前に試乗して決めることができますし、リーズナブルな料金で好きな車種をレンタルできます。今回は、自分が気になってレンタルした3種類のバイクの試乗レポートです。レンタルする時の参考になれば幸いです。

カワサキ Z900RS CAFE

カワサキの大型二輪の中でも発売以来高い人気を誇るリッターネイキッド・Z900RS。このZ900RSビキニカウルを装着しスポーティなバイクに仕上げたのがZ900RS CAFEです。

プロフィール

発売日 2017年12月
車両タイプ ネイキッドスポーツ
車両サイズ(㎜) 全長2100×全幅845×全高1190
燃料消費率(㎞/L)28.5
燃料タンク容量(L)17
原動機種類 4ストローク
気筒数 2気筒
冷却方式 水冷
排気量(cm³) 948
変速機形式など リターン式・6段変則

カワサキ Z900RS CAFE
カワサキ Z900RS CAFE

ネイキッドスポーツらしい美しいフォルム

Z900RSシリーズはZ1/Z2のイメージを色濃く受け継ぐバイクですが、よりカスタム感を強く感じるのがZ900RS CAFEです。見た目にはビキニカウルが装着されて、それによってハンドルが低く前傾姿勢でのライディングが楽しめるということでした。シート形状も若干変わってはいますが、ライディングにはそこまで影響はないだろうと考えていました。ところが、走り出してすぐにいい意味で裏切られたと感じたのがZ900RS CAFEの魅力なんです。以前にスタンダードのZ900RSで走ったときとはまったく異なるインプレッションカフェで走った1,000kmで感じました。

カフェレーサーらしい滑らかなライディング

カフェのシートシングルシート風、スタンダードよりも着座位置が高くなっています。このことからか、見た目にハンドルが低く感じたのですがネイキッドとしては一般的なライディングポジションです。目線も高めなので市街地でもストレスなく走行できますし、コーナリングでの体重移動もスムーズで運動機能も非常にスポーティーです。直列4気筒エンジンの持ち味を活かしながら、大小のコーナーを豪快にスムーズに走り抜けることができるので、スポーツライディングを楽しみたい人にぜひ乗ってもらいたいバイクです。

取り回しがしやすく疲労感ナシ

ハンドルの高さも丁度で、力み過ぎない程度に力を入れやすくなっています。リッターバイクとしては車体も軽いので、取り回しやすく駐車場での出し入れも楽でした。

シートのクッション性は微妙

シートは中央付近が高くなっているので、コーナーリング時の体重移動がスムーズにできます。クッション性は高く、安定感もありますがシートの角が太ももの後ろに触るのが気になりました。これは人にもよるので試乗で確認するのがいいでしょう。

燃費

満タンから280km間では余裕で走るので、点滅してもあせる必要はないでしょう。Z900RSと同じ1,000kmを走った感じではカフェの方が燃費は良く感じました。

スズキ Vストローム250

2017年に発売されてから、じわじわと販売台数を伸ばしているのがスズキVストローム250です。見た目のカッコ良さだけでなく、試乗しなければわからない素晴らしい魅力を感じるバイクです。

プロフィール

発売日 2017年
車両タイプ アドベンチャー
車両サイズ(㎜) 全長2,150mm / 全幅880mm / 全高1,295mm
燃料消費率(㎞/L)32.0
燃料タンク容量(L)17
原動機種類 4ストローク
気筒数 2気筒
冷却方式 水冷
排気量(cm³) 248
変速機形式など 常時噛合式6段リターン

スズキ Vストローム250

スズキ Vストローム250

個性的なスタイル

アドベンチャーバイクとしてだけでなく、250ccクラスでも人気がうなぎ上りのVストローム250は、個性的なスライリングが魅力です。スポーツバイクのカウルとは違った魅力の「クチバシに丸目1眼のヘッドライトで、スクリーンやナックルカバー、キャリア、センタースタンドまでは標準装備になっています。個性なデザインとアドベンチャーらしさは、ロングツーリングでも目立つこと間違いなし。見た目には250㏄に見えないボリューム感なので、気軽に流して走りたい人や「いきなり大型で街を走るのは…」と思っている人も満足度が高いと思います。見た目もそうですが、跨いだ感じもずっしりして満足感がありました。Vストローム250だからこその個性的なデザインに一目惚れしてしまい、こちらをレンタルしました。
一目惚れ

250㏄クラスとは思えない安定感と快適性

Vストローム250はGSX250Rと同じく、少し太めのフロントタイヤで安定感を確保しているだけでなく、ハンドル幅やシート高もネイキッドのロードスポーツと変わっていません。発進加速も力強さを感じますし、加減速で車体姿勢が変わらないので初心者でも乗り回しやすいです。荒れた路面を飛ばすとキックバックは大きくでますが、シートの幅が狭めでハンドルが手前気味なので、姿勢も安定しますしミラーがやや大きく高めになっていることから視界がいいのも良かったです。Vストローム250はアドベンチャースタイルですが、街乗りでのまったくストレスを感じることがありません。

エンジンやクラッチ操作

エンジンはGSR250ベースの2気筒で、低中回転域トルクの太さは定評があります。発進加速は非常に力強く街乗りだけでなくツーリングも快適で、タンデム走行もクラッチ操作などに気を使うこともありません。以前乗っていたYFZ-R3との比較なので極端には思いますが、タンデムでも問題なく走行できると思います。土曜の昼前にバイク屋さんに行きましたが、結構人もいてスタッフも忙しそうでした。レンタルだけでなく納車もあったようで、10分くらい待たされました。レンタルバイクって思った以上に利用者が多いみたいで、店の客の半分はレンタル待ちでした。
バイク

ヤマハ XSR700

スポーツネイキッドMT07のスペシャルティモデルであるのがヤマハXSR700。スタイリッシュで700CCのツインエンジン、デザイン性の高いバイクです。

プロフィール

発売日 2017年12月
車両タイプ ネイキッドスポーツ
車両サイズ(㎜) 全長2,075×全幅820×全高1,130
燃料消費率(㎞/L)23. 9
燃料タンク容量(L)13
原動機種類 水冷・4ストローク・DOHC・4バルブ
気筒数 直列、2気筒
冷却方式 水冷
排気量 948
変速機形式など リターン式・6段変則

ヤマハ XSR700
ヤマハ XSR700

無骨ながらヤマハらしさを感じるデザイン

ようやく梅雨入りしたかと思ったら、毎週末天気が良く「もう夏本番?」と思うような快晴です。こんなチャンスはまたとないので、3週連続のレンタル819となりました。今日借りたのはヤマハXSRの700ccです。むき出しのエンジンに丸いヘッドライトにオーソドックスなスタイルですが、どこかモダンな印象があります。700㏄ですが、思ったよりスリムなボディで軽量なので取りまわしも楽でした。明日朝100km弱走る予定です。貸し出しした後に軽く乗り回してみました。

女性にはやや乗りにくいかも

エンジンむき出しのタイプは女性受けしないバイクですが、骨っぽいバイクが好きな女性も少なからずいるわけで…。運動性を重視しているので、シートがやや高くなっています。小柄な女性だとつま先がギリギリかもなと思いつつ、このバイクを颯爽とライディングする女性はカッコいいなと思いました。
バイク女子

仕様や乗り心地

明日朝100km弱走る予定です。貸し出しした後に軽く乗り回してみました。メーターは丸型形単眼のでスピード、回転、距離、ギアポジション、燃料がここで確認できます。ベースになるMT07も乗りやすくライディングしやすかったのですが、XSR700はグリップの位置が近い感じがします。見た目はボリューム感があり700㏄らしいボディですが、タンクがも内股にピタッとフィットするのでニーグリップしやすいです。クッションは厚めで座りやすいですし、長時間のライディングでも疲労感は感じなさそうです。そういえば教習で乗ったLC750と、パワーも音の感じも含めて似ている気がします。丸型のテールランプはLED式で夜道も明るく、安全性は抜群ですが少し違和感を感じたので一言。イグニションがメーターの向こう側にあるのには驚きました。また、完全にハンドルを切るとハンドルロックがかからなくなるのはどうしてでしょうか?走行になにか支障があるわけではないので良いのですが、気になりました。

人気のXSRといえば、今月ヨーロッパで125ccが発表されました!小型になってもお洒落な感じですし、アジアマーケット向けには155ccもあるので、今後は日本で125ccが発売されるかも知れません。そうなったら、ぜひ乗ってみたいです。

おわりに

今春は、スポーツタイプをレンタルすることが多かったように思います。スポーツタイプは、サーキットを走るような運動能力の高いフルカウルから、ストリートファイターと呼ばれるカスタムマシンまで種類も多くなりました。スポーツタイプの車両はスポーツエンジンを搭載しているので、スピードに乗った時の爽快感が違います。操作がすぐに車体に伝わるので、バイクと一体感が得られるのが魅力です。今後は、足つきがよくゆったりとしたライディングポジションのある大型バイクにも乗ってみたいと思っています。レンタルサービスは、バイクメーカーが展開するものと全国チェーンでレンタルできるものがあります。先ずは自分でバイクを見てレンタルするのがおすすめなので、近くのレンタルバイク店をこまめに回ってみてください。