皆さんは、バイクで道をかき分けて釣りに出かけたことはありますか?確かに、幹線道路の渋滞を避けたり、林道を抜けてポイントまで行けたり、バイクだからできることもありそうです。しかし、バイクに搭載できる荷物は限られています。フローターの装備をすべて搭載できるか疑問のはず。125~250ccバイクであれば、なおさらでしょう。
そこで今回は、バイクで釣りに出かける際のメリットやデメリット、そしてバイクグッズについて説明していきます。最後に釣りに行くのにおすすめのバイクもご紹介するので、ぜひご参考にしてください。
バイクで釣りに行くメリット・デメリット
普段の街乗りでも長距離ツーリングと同じように、バイクで釣りに行く際にもメリット・デメリットがあります。釣りに行くからこそ利点になることも、釣りに行くからこそ不利になることもあるので、まずは、バイクで釣りに行くのにどのようなメリット・デメリットがあるのかを知っておきましょう。
メリット
バイクで釣りに行くメリットは渋滞を気にしなくていいこと、機動性が高いこと、そして燃費がいいことの3つです。それぞれのメリットについて、くわしく説明します。
渋滞を気にしない
大型連休、三連休、あるいは週末などを利用して釣りに行こうとすると、交通渋滞に巻き込まれることも珍しくありません。幹線道路から高速道路まで渋滞するのはもちろんですが、人気のある釣り場となると、車が列をなしていることもあるのです。
バイクのメリットは渋滞を避けられるということ。渋滞に巻き込まれても、脇道に逸れて迂回ルートを行くことができるのです。
機動性が高い
バイクは機動性が高いです。特に、125~250ccのバイクであれば、細い道でも小回りがききます。海釣りにしろ川釣りにしろ、山道の上り下りをしたり、砂利道を走行したりしなければいけません。落石にも気を付けなければいけないでしょう。特に、渓流釣りではさらにポイントまでの道のりは過酷です。特にオフロードバイクであれば、山道も砂利道も難なく走行できるはずです。
また、穴場のスポットであれば、駐車場が離れていることもあります。荷物を抱えて山道を歩くことにもなりかねないでしょう。ですが、バイクであれば、山の中や細い道でも走行できるので、荷物を搭載したまま目的地までアクセスできます。
燃費がいい
バイクの車種によっても車の車種によっても大幅に変わりますが、車と比較するとバイクの燃費がいいことはいうまでもありません。同じ1Lでもバイクは車の2倍も走れるのです。燃費がいいので燃料費を抑えられるのが魅力です。余ったお金で釣り具も購入できるかもしれませんね。
また、燃費とは関係ありませんが、燃料費だけでなくバイクはお財布に優しいです。駐車場の駐車料金も、自動車と比べるとバイクは駐車料金が安いです。また、バイクのサイズにもよりますが、特に125~250ccであれば、駐車場にこだわらなくても駐車できてしまうので、駐車料金もおさえられるでしょう。
さらに、維持費がかからないのもポイントです。125~250ccのバイクであれば、車税は3,600円、しかも車検がかからないのです。コストパフォーマンスがいいので、お財布にも余裕ができるのではないでしょうか?
デメリット
バイクで釣りに行くデメリットは、想像のとおり積載量が限られていること、さらに雨風をもろに受けることもあげられるでしょう。2つのデメリットについて、さらにくわしく説明していきます。
積載量が小さい
長距離ツーリングでも悩みどころなのがバイクの積載量ではないでしょうか。釣りだけでなく、旅行をしたりキャンプをしたりする場合にもネックになるはずです。当たり前ですが、荷物を積みすぎてしまうと、コントロールができなくなったり、ブレーキが効かなくなったりするのでとても危険です。
だからこそ、バイクの積載量には決まりがあります。普通自動二輪車では、積載重量は60kgまで、積載物の長さは30cmまで、幅は30cmまで、さらに左右15cmを越えてはいけません。また、積載物の高さは地面から2mまでです。また、原付は積載量が30kgまでで制限されます。
このように、積載量に制限があるので、バイクのトップケースを活用したり、折り畳みのクーラーボックスにしたりするなど、積載量を増やすための工夫が必要でしょう。ですが、限られた積載量の中で道具を積んで釣りをするのも、想像以上に楽しいですよ。
雨風をもろに受ける
バイクは雨風の影響を受けやすいですが、特に、山の中を走行していると、枝が飛んできたり、落石にあったりするので、ヘルメットは当然ですが、長袖・長ズボンはマストでしょう。できるだけ肌を露出しないことをおすすめします。
小さな石でも当たるとかなり痛いので、フルフェイスが◎
また、雨対策としてウインドブレーカーやマウンテンパーカーを着用する、コンパクトなレインコートを用意するといった対策もしておくといいかもしれません。
デメリットを小さくするバイク
バイクで釣りに行くときのデメリットは、積載量が少ないこと、そして雨風をもろに受けることだとご紹介しました。では、デメリットを小さくするバイクはどのようなバイクなのでしょうか?
積載量の問題点については、あらかじめ積載量を増やしやすいバイクを選ぶのがポイントです。また、雨風の影響をもろに受ける問題点については、高価でも安価でも構わないので、きちんとした装備でバイクに乗ることで解決できるでしょう。
そこでここからは、積載量を増やしやすいバイクを厳選してご紹介したいと思います。
排気量250cc以下
積載量を増やしやすいバイクを、排気量50~250ccからピックアップします。お馴染みのスーパーカブをはじめ、どれもコンパクトかつ維持費がかからないバイクばかりです。普通自動車免許で原付しか乗れない、あるいは小型限定普通二輪免許しか所持していなくても乗ることができます。
ホンダ スーパーカブ
レトロなルックスで女性から人気のある「スーパーカブ」。丸目のヘッドライトがかわいらしいです。特に、スーパーカブのリアキャリアは、重量のある荷物でも気軽に積める仕様となっています。
カワサキ ヴェルシス
カワサキらしいスポーティーなデザインが特徴の「ヴェルシス」は、ツーリングモデルとして未舗装路でも走行できるバイクです。パニアケースも標準搭載されています。さらに、リアキャリアで積載量が増やせます。
スズキ Vストローム
長距離のツーリングから気軽な街乗りまでできる「Vストローム」は、250ccでは最高の積載量ともいわれているバイクです。後部だけでなくサイドにもパニアケースを取り付け可能。さらに、高燃費のうえタンク容量は17Lという安心感が魅力です。
排気量251cc以上
長距離のツーリングはもちろん、高速道路での長距離移動もしやすいのは、やはり排気量251cc以上のバイクでしょう。小型限定普通二輪免許ではなく、普通二輪免許や大型二輪免許を所持していて、かつ長距離走行を頻繁にするのであれば、排気量251ccのバイクも検討してみる価値があります。
ここでは、排気量251cc以上のバイクから、おすすめを2種類ご紹介します。
カワサキ Ninjya1000
大人気のスーパースポーツモデル「Ninjya1000」は、ロングツーリングにもおすすめです。別売りのパニアケースは車体デザインとの相性もいいうえ、簡単に着脱ができるのも魅力。走りやすさと積載量を両立したモデルだといえるでしょう。
ハーレーダビッドソン FLHTK ウルトラリミテッド
オールドアメリカンのクラシカルなデザインが特徴の「FLHTK ウルトラリミテッド」は、ハーレーダビッドソンでも特にツーリング向きのモデルです。大容量のバニアケースを装着することで、積載量を増やすことができます。
バイクグッズ
バイクグッズには積載量を増やせるものが種類豊富にあります。また、釣りに行くためのロングツーリングをサポートしてくれるアイテムもあるので、ぜひ取り入れてみてください。
釣りに行くのであれば、やはりバイクバックも候補になるのではないでしょうか。リアキャリアに取り付けられるバックで、リュックタイプのものから防水機能を備えたものまであります。有名なのはタナックス製やデイトナ製ですが、メーカーにこだわらず、バックの大きさ・防水性・ポケットの数などを比較して、最適なものを選びたいですね。
他におすすめなのはスマホ関連のグッズです。特に、初めての釣り場までは、スマホのマップを見ながらでないとたどり着けないのではないでしょうか?完全に揺れ・振動を吸収できるスマホマウントやスマホホルダー搭載のヘルメットロックなどを活用してみるといいかもしれません。
BSM(ブラインドスポットモニター)もおすすめです。高級車などにも使用されており、ミラーの死角となる左右後方の車両を感知できるので、安心・安全ではないでしょうか。
釣りに行くにしても行かないにしても、やはり最先端のグッズには心が躍りますね。
まとめ
皆さん、バイクで道をかき分けて釣りに出かけてみたくなったのではないでしょうか?バイクで釣りに行けば、渋滞を回避したり、山道を抜けたりできるだけでなく、車と比較すると断然燃費がいいです。
しかし、積載量に限りがあり、雨風をもろに受けやすいため、バイク選びから装備まで工夫する必要があります。特に、排気量に関わらず、積載量を増やしやすいモデルがおすすめです。パニアケースが標準装備されていたり、オリジナルのパニアケースを装着できるといいでしょう。見た目にこだわるのであれば、やはりパニアケースのデザインまで気が抜けませんよね。また、バイクバックなどのバイクグッズを活用することで、さらにバイクで釣りに行きやすくなります。
バイクで釣りに行くとき、自然を楽しんだり、気軽にどこか立ち寄ったりしてみると、これまで以上に釣りに行くのが楽しくなるはずです。