最近では、エンジニアブーツのようなデザインではなく、レースアップブーツのようなものからスニーカーのようなものまで、様々なデザインのバイクブーツがラインナップされていますよね。

だからこそ、どれにしようかな……と目移りしてしまうのではないでしょうか。

見た目はもちろん、機能性でも価格でも、納得して購入したいですよね。

そこで今回は、おすすめのバイクシューズを選ぶポイントと合わせてご紹介したいと思います。

バイクブーツのメリットとデメリット

皆さんは、教習所ではバイクブーツを履いていましたか?

普段のスニーカーで行ったら、教官から駄目出しされてしまったなんてこともあるかもしれません。

バイクブーツ(ランディングブーツ)は、その名の通り、バイクに乗るためのブーツです。

最近ではバイクブーツの種類も増えており、本格的なものからカジュアルなものまであり、デザインも多種多様。

ただ共通しているのがどのようなバイクブーツでも、足首をホールドできたり、左足の甲が丈夫にできたりしています。

バイクブーツの履き口はくるぶしまであるハイカットタイプになっているだけでなく、足首部分に硬い素材でできたアンクルガードが付いているので、足首をホールドするだけでなく、ガードができるようになっています。

そして、足首がホールドされているため、転倒時の骨折や捻挫が防げるのです。

バイクを運転していると、シフトアップするときに左足の甲でギアを上げるので、どうしても左足の甲が痛くなってしまいがちですが、バイクブーツには左足の甲の部分にシフトガードが付いているため、左足の甲が痛くなりにくいようにできています。

シフトチェンジでブーツが傷んでしまうこともありません。

また、低身長ライダーにもメリットがあります。バイクブーツによっては、バイクの足つきが良くなります。なぜなら、バイクシューズはスニーカーと比較すると、ソールに厚みがあるからです。そのため、足つきに不安があるのであれば、特にソールに厚みのあるタイプのバイクブーツを履くのがおすすめ。びっくりするくらい運転しやすくなりますよ。

しかし、バイクブーツにはデメリットもあります。シフトチェンジの感覚が鈍くなって操作性が落ちてしまうという意見もみられるのです。バイクブーツは分厚い生地でできており、さらに、シフトガードも付いているため、ブーツそのものにも重量があります。

バイクブーツを買う前にチェックしたい7つのポイント

バイクシューズは、デザインだけで選んでも価格だけで選んでも、失敗してしまいがちです。きちんとどのような機能が付いているのか、どのくらい快適なのかを調べるのも大切です。ここからは、バイクブーツを買う前にチェックしたい7つのポイントについて説明していきます。

シフトパッドの有無

バイクブーツはシフトパッドの付いたものがおすすめです。ちなみに、シフトパッドの付いていないバイクブーツに着脱できるシフトパッドを装着することもできますが、想像以上に着けたり外したりするのが面倒なので、断然、バイクシューズはシフトパッドが付いたものをおすすめします。

丈の長さ

教習所でも教官から「足首を守ってください」といわれた記憶はありませんか?それくらい、バイクでは足首をケガしやすいです。バイクを運転しているだけでも、足首を痛めてしまうことがあります。さらに、転倒したときには骨折や捻挫をしてしまいかねません。だからこそ、ブーツの丈は絶対に足首を覆えるものにしましょう。

通気性

当たり前ですが、バイクシューズに限らず、冬用のブーツを夏場に履いたらどうでしょうか?蒸れて気持ち悪いですよね。極端な例えではありますが、バイクシューズによっては、暑い日に履くと蒸れてしまうものがあります。そのため、バイクシューズを選ぶときは、通気性の良いものを選ぶことをおすすめします。

防水性

バイクで出かけるときは晴れていたのに、帰る頃には大雨になっていた……という経験は、ライダーであれば誰しもあるはずです。特に、山間は天気が変わりやすいですよね。状況によっては、しばらく雨の中を走り続けないといけないこともあるかもしれません。

バイクブーツに雨水が浸みると、不快なのはもちろんですが、ギアチェンジにも支障をきたしかねません。万が一に備えて、バイクシューズは防水性を備えているものがおすすめですよ。

着脱方法

レースアップタイプのバイクシューズは、着脱しにくいので、ジップアップタイプかベルトタイプがおすすめです。レースアップ×ジップアップ×足首ベルトが揃っていると、特に足首をちゃんとホールドしながら、着脱しやすいのでおすすめです。

重量

バイクシューズは足首のプロテクター機能に加えて、左足の甲にはシフトガードが内蔵されているので、一般のブーツよりも重量があります。バイクを運転しているときはいいですが、バイクシューズを履いたまま歩き続けると、すぐに疲れてしまいます。

目的地で散策する場合は、軽量タイプのバイクシューズを履くか、スニーカーを持ち歩くなど対策をしたほうがいいかもしれません。

値段

バイクシューズの価格は、いってしまえば「ピンからキリまで」なので、びっくりするほど安価なものもありますが、だいたい相場としては1~2万円くらいが妥当といえそうです。そこそこのお値段ではありますが、安価なものを購入しても、安全性が不十分だったり、履き心地が良くなかったりするので、あまり妥協しないほうが賢明です。

おすすめのバイクブーツ

今回は、男性にも女性にもおすすめのバイクブーツを、国内外のブランドから選りすぐりました!レトロなデザインのものからカジュアルなデザインのものまで、機能も価格も様々なバイクブーツを、さっそくご紹介していきましょう!

SCOYCO(スコイコ) /カジュアルライディングシューズ

バイクアパレルブランドのSCOYCO(スコイコ)は、オンロードからオフロードまで、多種多様なバイクシューズを取り扱っています。バイクシューズだけでなく、グローブでもお馴染みではないでしょうか。

特に、SCOYCO(スコイコ) のカジュアルランディングブーツ「MT016」は、カジュアルなデザインと1万円前後の価格とあって、手の届きやすい商品だといえます。

バイクブーツでありながら、いわゆるエンジニアブーツのような見た目ではなく、スニーカーのような見た目をしているので、街乗りにも遠出にも履きまわしやすいです。

スニーカーのようなルックスですが、くるぶし部分にはプロテクター、左足の甲の部分にはシフトパッドが内蔵されていて、安全性も抜かりありません。

サイドジップで着脱しやすいのもポイントですね。

オニツカタイガー/RINKAN BOOT

世界的なシューズブランドにまで急成長したオニツカタイガーは、日本が誇るスポーツシューズブランドのひとつです。

人気映画「キル・ビル」では、主演女優がオニツカタイガーのシューズを履いていたことでも話題になりました。創業は戦後間もない1945年。鬼塚喜八郎氏が創業しました。

オニツカタイガーのRINKAN BOOTは、シンプルなレースアップタイプのブーツです。

サイズ展開も幅広いため、男性にも女性にもおすすめです。ブーツ本体と同色のアシックスストライプがさりげないアクセントでおしゃれですね。スポーツシューズブランドのブーツなので、とにかく履き心地が抜群。ハイカットタイプで足首もしっかりホールドできます。

ただし、プロテクターとシフトガードは内蔵されていないので、安全性重視派にはおすすめできません。

ダンロップモータースポーツ/ワークシューズ マグナムST

世界的なタイヤブランドとして知られているダンロップ。ダンロップといえばタイヤというイメージがあるかと思いますが、実はダンロップでは、タイヤの製造で培った技術力を駆使したワークシューズが販売されているのです。

特に、マグナムSTは、8千円程度という購入しやすい価格が魅力的。本格的なワークシューズなので、つま先には鋼鉄先芯が内蔵されていて安心です。また、履き口がマジックテープなので、着脱しやすいのもポイントでしょう。ただし、サイズが24センチからなので、足の小さい女性に合うサイズがありません。

デイトナ/7306W

アメリカ・フロリダ発祥のデイトナは、世界中のライダーから支持されるオートバイアイテムメーカーです。専門メーカーというだけあって、バイクブーツの種類もレースアップタイプからエンジニアタイプまで多種多様です。

ここでおすすめしたいのは、デイトナのバイクシューズの7306Wです。ザ・バイカー感溢れるクラシカルなデザインが特徴。プロテクション内蔵なので安全性も完璧です。靴紐の固定用バンドが付いているのは、さすがオートバイ用品ブランドといったところ。ユニセックスタイプでサイズ展開も幅広く、女性にもおすすめです。

GAERNE/Gストーン ゴアテックス

JAPEX(ジャペックス)は日本のオートバイアイテムブランドとして、「バイクユーザーの代理人となりたい」を合言葉に、40年にわたってその時代ごとのニーズに対応したアイテムを送り出してきました。

JAPEX(ジャペックス)のブランドのひとつであるGAERNEのGストーンゴアテックスは、ネオレトロなルックスに機能性を兼ね備えたハイスペックなバイクブーツです。履き心地にこだわり、フルグレインレザーでありながら、足馴染みのよさが特徴です。

ジップアップタイプなので着脱しやすく、内側のファスナーにはバイクを傷付けないよう、ファスナーガードが付いているというこだわりようです。

まとめ

バイクシューズはデザインも機能も価格も様々なので、どんなデザインなら履けるのか、どんな機能があれば安心なのか、どのくらいの予算を準備できるのか、あらかじめ考えたうえで選ぶことをおすすめします。たくさんあるので、どれがいいのか悩んでしまったときは、今回ご紹介した選ぶポイントや、おすすめのアイテムを参考にしてみてくださいね。