雨の日にはレインウェアでバイクに乗ることがあるはず。バイクの走行中、きちんと雨の侵入を防げて、快適に着用できるのが理想ですよね。もちろん、バイクの走行の妨げにならないようなものでなければいけません。

そこで今回は、レインウェアを選ぶときのポイントと、おすすめのレインウェアをご紹介します。レインウェアの購入の参考にしていただければと思います。

レインウェアを選ぶときのポイント

雨の日なのにバイクに乗らなければならないこともありますよね?街乗りでもツーリングでも、突然の雨に降られることもあるはず。そんな雨の日に必要不可欠なのがレインウェア。小雨くらいならマウンテンパーカーで雨をしのぐというライダーもいるかもしれませんが、本格的に振り出したら、レインウェアでなければ濡れてしまいます。

とはいえ、レインウェアといっても機能性、デザイン性、さらに価格まで、それこそピンからキリまであります。バイクに乗るときは、どのレインウェアがいいんだろう?と悩んでしまいそうです。そこで、まずはレインウェアを選ぶときのポイントについてご紹介します。

1.耐水圧・透湿性

レインウェアで重要視するのが防水性です。では、防水性はどのように見極めればいいのでしょうか?

理解しておきたいのが、耐水圧、そして透水性です。どのくらいの耐水圧・透水性があればいいのか、レインウェアには耐水圧と透水性の記載があるので、まずは確認してみましょう。

耐水圧

耐水圧は簡単にいうと、どれだけ服に浸み込もうとする水の力を抑えられるかを数値にしたものです。つまり、耐水圧が高ければ高いほど、服に水が浸み込まないのです。そのため、レインウェアを選ぶときは、耐水圧の高い商品を選ぶようにしましょう。

レインウェアの耐水圧は、高いものでは20,000mm、低いものでは300~1,000mmくらいです。10,000~20,000mmの耐水圧では暴風雨にも耐えられますが、300~1,000mmでは小雨程度しか凌げません。バイクに乗るのであれば、10,000mm以上の耐水圧だと安心ではないでしょうか。

透湿性

服の内側から外側に蒸気の状態の汗をどれだけ放出できるのかを数値にしたものが透湿性です。わかりやすくいうと、どれだけ蒸れにくいかということ。

こどもの頃、親に雨合羽を着せられたはいいものの、蒸れて気持ち悪かったという記憶もあるのではないでしょうか?特に、梅雨の時期などは湿度が高いので、できるだけ蒸れないレインウェアがいいですよね。もちろん、雨の侵入を防ぐことも大切ですが、透湿性の高さも、着心地のうえではとても大切なのです。

バイクに乗っているだけだから、そんなに汗だくにはならないと思うかもしれませんが、人間はただ立っているだけでも、想像以上に汗をかいているもの。バイクを運転しているだけでも、レインウェアを着用していると想像以上に蒸れてしまいます。

そのため、最低でも10,000gの透湿性があるといいでしょう。おすすめは20,000g以上の透湿性のレインウェアです。

2.一回り大きいサイズを選ぶ

夏であれば、Tシャツ・ジーンズにレインウェアを羽織ることもあるかもしれませんが、春や秋、特に冬には、上着まで着込んでさらにレインウェアを羽織ることになります。あまりにもジャストサイズのレインウェアでは、厚着をしているときにはきつくて肩や腕が回らなくなってしまいかねません。

ですが、あまりにも大きめのサイズでは、走行時に風を受けやすくなるだけでなく、首回りや袖口から水が入りやすくなってしまいかねないので、オールシーズン着回すのであれば、ワンサイズ大きいものを選ぶことがおすすめです。

コスパのいいレインウェアであれば、夏用のジャストサイズのレインウェアと、春・秋・冬用の防寒機能の備わったワンサイズ大きいレインウェアの2着を購入してもいいかもしれませんね。

3.コンパクトに収納できるかどうか

山の天気は変わりやすいとはよく言ったもの。ツーリングの途中で雨に降られた経験は、ライダーであれば一度や二度はあるのではないでしょうか。ツーリングにはレインウェアを携帯しておくと安心です。

ポイントはどれだけコンパクトに収納できるかです。コンパクトにまとめられたり、収納ケースがついていたり、持ち運べるレインウェアを選びましょう。
ただし、コンパクトにまとめられるものの、収納袋にしまいにくいものもあるので、そのあたりも確認しておくといいかもしれません。

4.上半身だけでなく下半身までカバーできるかどうか

上半身だけでなく下半身もカバーできるタイプでなければ、足元が濡れてしまいます。膝から足首くらいまでのロングタイプのレインウェアを選びましょう。
ロングタイプのレインウェアは、スクーターではそれほど心配はありません。しかし、MT車だと走行中に裾が巻き込まれて危険なので、バイクにまたがった時どれくらい風に裾があおられて広がるのかはよく確認することをおすすめします。

おすすめのレインウェア

ここでは、ライダーにおすすめしたいレインウェアをご紹介。コスパがいいワークマンをはじめ、アウトドアブランドの高機能レインウェアやバイクメーカーのオリジナルレインウェアなどをピックアップしました。
レインウェアを選ぶときの参考にしてください。

コスパで選ぶならワークマンのレインウェアがおすすめ。

最近では、ライダーからも注目されているワークマンには、コスパに優れたレインウェアがあります。ワークマンのレインウェアは、3,000~5,000円とお手頃な価格です。現場作業員の用品店で作業服がたくさん並んでいる…なんてイメージがあるかもしれませんが、最近のワークマンはタウンユースもできるようなおしゃれなデザインのものもたくさんあるので、雨の日のおしゃれも楽しめますよ。

DIALIGHT(R)(ディアライト)ウォームジャケット

ワークマンのDIALIGHT(R)のウォームジャケットは、女性ライダーにおすすめのおしゃれなレインウェアです。防水性だけではなく防寒性にも優れているので、冬期間のツーリングにも役立ちます。耐水圧は10,000mm、透湿性は10,000gとハイスペックなのに、5,000円程度で購入できてしまうのです。

INAREM(イナレム)ライトウォームパンツ

ワークマンのDIALIGHT(R)(ディアライト)ウォームジャケットとセットで着用してもらいたいのが、INAREMのライトウォームパンツです。なんと、3,000円程度という驚きの価格なのです。見た目は普通のカーゴパンツでタウンユースもできてしまいそうなデザインとなっています。耐水圧は10,000mm、透湿性は10,000g。足首のゴムをしぼれば、走行中に跳ね返る水しぶきの侵入も防げますよ。

INAREMストレッチレインスーツ

INAREMストレッチレインスーツは、耐水圧20,000mm、透湿性25,000gの高機能でありながら、上下セットタイプで5,000円というコスパの良さでおすすめです。デザインもシンプルなので、着る場所も着る人も選びません。収納袋付属なのでツーリングにおすすめのレインウェアです。

快適さ重視ならゴアテックス

レインウェアは暴風雨に耐えられるだけでなく、できるだけ快適に着られるものがいいというライダーにおすすめなのがゴアテックスのレインウェア。アウトドアブランドのレインウェアだからこそのハイパフォーマンスが特徴です。
防水透湿性素材のゴアテックスは耐水圧・透水性に優れているので、雨の日でも気分よくバイクに乗ることができます。

ゴールドウイン ゴアテックスコンパクトレインスーツ

ゴールドウインからはゴアテックスの高機能レインスーツをおすすめします。お値段は6万円以上と高額ですが、機能性は抜群。懐に余裕があるのなら、ぜひご検討いただきたいです。

耐水圧は45,000mm以上、透湿性は13,500gとなっています。オールブラックだけでなくブラック×グレーもありますが、どちらもシンプルなデザイン。収納袋が付いて、コンパクトにまとめて持ち歩くことができます。上下セパレートタイプで、腰部分と足首部分のアジャスターをしぼって雨の侵入を防げる他、フードは取り外しができ、オールシーズン着用可能なのもポイントです。

おしゃれさ重視なら

レインウェアの機能性だけでなく、デザインも重要視するのであれば、Honda(ホンダ)のレインウェアがおすすめ。

Honda(ホンダ) WPコンパクトセットアップ ダックブルー

バイクメーカーのホンダからもセットアップのレインウェアが販売されています。

耐水圧は15,000mm、透湿性は5,000g。すっきりとした細身のシルエットですが、生地には伸縮性があるので着脱しやすいです。さすがバイクメーカーのレインウェアなだけあって、足首部分はファスナーでの開閉ができるようになっており、バイクブーツでも履きやすいように工夫されています。

また、ダックブルーのカラーは、他にはない色合いでおしゃれです。デザインそのものはシンプルなので、タウンユースもできそうですね。

雨の日の走行で気をつけること

雨の日でもレインウェアがあれば快適にバイクに乗れますが…雨の日のバイクの走行は、気を付けないと事故につながってしまいます。レインウェアを着ることで雨風を凌ぐことはできますが、バイクの運転の不安定さまではカバーできないので注意しましょう。

雨のせいで視界が悪いので、スピードの出し過ぎには要注意。また、濡れた路面はスリップしやすいので、急カーブや急ブレーキにも気を使わなければいけません。特に、雨の日のマンホールはとても滑りやすいので油断禁物です。

バイクにスマホホルダーを取り付けているライダーは、防水性能もチェックしておくことをおすすめします。

まとめ

雨の日のバイクはレインウェアがあれば安心です。レインウェアには耐水圧と透湿性の記載があるので、確認しておくようにしましょう。高機能なのにコスパがいいものやアウトドアブランドの高機能アイテムまで様々なレインウェアがあるので、今回ご紹介したアイテムも参考に、ぜひお気に入りのレインウェアを見つけてくださいね。

また、雨の日のバイクの走行はとても危険です。レインウェアを着用のうえ、安全運転を心がけましょう。

 

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