あなたは何問解けますか?バイククイズ第1弾(初級編)

自動二輪免許を取得していればわかっていることも、バイクに乗らない人からすれば「どうして」「なんで?」な事ばかり。重量のあるバイクを小柄な女性がどうして乗り回せるのか、足先しかつかないのにどうして倒れないの?など。聞かれている方は「バイクに乗らない人の目線」に驚いたり関心することもあるのではないでしょうか。

中には「バイクは危険な乗り物」と思っている人もいるので面白いですよね。
今回は、バイクによくある質問を集めてみました。普段、自然にやっている行動は本当に正しいのか、一緒に考えてみましょう。

懐かしのバイク教本を見つけた

皆さん、たまには部屋を大掃除していますか。最近はコロナの事もあり定期的に部屋の空気を入れ替えているのですが、それだけでは不安。そこでガッツリ部屋を大掃除し始めました。部屋のあちらこちらから忘れかけていたものが見つかるので、たまには大掃除もいいもんですね。

すごく好きで読んでいた小説に混じって自動車二輪教本が出てきました。いやー、懐かしい。パラパラ読んでいたら「改めて気をつけたいポイント」や「運転テクニック」が書かれていました。運転に慣れてしまうと、適当になってしまうことも多く、それが事故に繋がってしまいます。

運転免許は「正しい知識を得た人だけが持てる特殊な免許」だという教官の言葉を思い出して、つい読みふけってしまいました。

一度、初心に戻って学んでみようということで今回は○×形式でバイクにまつわるクイズを出題してみました。初級編なので全問正解してくださいね!

それではクイズが始まるよ!

バイクにまつわるクイズ~準備運動~

先ずは、軽く頭の体操から始めます。バイクに乗りたい、これからバイク免許取得を目指しているのであれば簡単に答えられるはず。もちろん、現役ライダーならサクサク答えられる問題ばかりなので、ここは軽くクリアしてくださいね。

一般的に疑問に感じること、初心者が間違えやすいことをクイズにしてみました。

1問目.ヘルメットの選び方

バイクに乗るためにはヘルメット着用が重要です。バイクは車と違い肢体がむき出しになっているため、事故にあった場合の怪我や死亡率が非常に高いからです。頭部損傷によって死亡したり、重体になるケースが多いため、頭のサイズに合ったヘルメットを選ぶことが重要です。

そこで問題です。

ヘルメットは、被った時に頭を左右に振ってもズレがなくフィット感があるものを選ぶというのは正しいでしょうか?

答えは 


ヘルメットは「被っていればいい」ものではありません。基本的にはS~XXXL(55cm〜66cm)サイズの中から、自分の頭のサイズに合ったものを選びます。自分の頭の外周サイズをメジャーや紐で測って、それに近いサイズを選ぶのがベスト。

ただし、メーカーやモデルによってサイズ感は微妙に変わります。長時間ヘルメットを被っていると汗をかくので、髪がへたりやすく、ゆるめのヘルメットではしっかり頭を守れないケースもあります。

正しくヘルメットを装着できなければ、動いた時にヘルメットが落ちてしまいます。ヘルメットは、しっかりフィットしたものを被り、顎ひもを正しく装着するようにしましょう。

2問目.バイクの取り扱い(駐車)

バイクは走っている以外は「駐車」しておくもの。どんなに小さなバイクでも、駐車方法が間違っていると倒れてしまいます。

そこで問題です。

バイクショップに並んでいるバイクは、ハンドルを左へ切った状態で置いてありますが正しいでしょうか?

答えは 


先ず、バイクはハンドルを切った方と反対に進行するようになっています。ハンドルを左に切ると、バイクは右に傾き、右に切れば左に傾きます。

それでは、バイクの構造を考えてみましょう。バイクに跨る時に、皆さんはバイクのどちら側に立ちますか?そう、左側です。

バイクは左側から乗車するのが正しいからです。バイクを右に傾けて停車したとしましょう。左側に立って、バイクを真っ直ぐ起こそうとしてできますか?できませんよね。なぜなら、バイクスタンドは左側についているからです。

また、安全に駐車するには車道側(右)より路肩(左)に傾けた方が安全性が高いということもあります。停車中の立ちごけ予防には、ハンドルを右に切って、左足がしっかり地面につくようにするのが基本です。

3問目.タイヤ

バイクは車と違ってタイヤが2本しかないので、タイヤの摩耗は車よりも高いことは頭にいれておきたいもの。寿命がきたタイヤのままに運転していると、間違いなくスリップしやすくなり事故に繋がりやすくなります。

そこで問題です。

バイクのタイヤも車と同じで、タイヤがすり減ると、側面の△印付近にスリップサインがでます。このサインが現れたら新しいタイヤと交換するのがベストでしょうか?

答えは 


タイヤのすり減りは、溝のすり減り、タイヤの劣化、走行中のアクシデントが原因です。溝のすり減り、タイヤの劣化は長距離を走れば当然なので、平均的には3〜5年、走行距離10,000Km〜20,000Kmぐらいが目安になります。

タイヤの外周は走行によって削れていきます。直線を長く走れば直線が、カーブが多ければ左右のタイヤがすり減っていきます。

スポーツタイプのバイクは溝が浅めなので、早くすり減りやすいので平均的な寿命まで持たない場合もあります。タイヤの側面に△印があるのですが、その△印方向のタイヤの表面を見ていくと、その直線上のどこかにあります。

スリップサインが出ていれば、交換が必要になります。スリップサインが出ているのにタイヤ交換をせずに走ると法令違反となり整備不良で罰金を取られることもあるので注意してください。

4問目.ブレーキ操作

バイクは減速してブレーキを使い、車はフットペダルを踏めば車は止まります。

そこで問題です。

バイクは後輪ブレーキだけを使い一気に強く踏み込んで停まる。これは本当に正しいでしょうか?

答えは ×


バイクにはフロントブレーキ、リアブレーキ、エンジンブレーキの3種類のブレーキがあり、それを操作して停車します。原則としては、前・後輪ブレーキを同時にかけますが、強くブレーキをかけてしまうとタイヤがロックして転倒しやすくなるので注意しましょう。スロットルを戻しながら、右のブレーキレバーと右足のフットペダルで同時にブレーキをかけます。減速しながら、今度は左のクラッチレバーと左のフットレバーでギアダウンしていきます。

5問目.変速操作

バイクにエンジンをかけてから、発進加速していきますが正しい加速に疑問はありませんか?

そこで問題です。

加速チェンジはできるだけ短い距離で目的速度になるように、力強いアクセルワークで加速チェンジするのは正しいでしょうか?

答えは 


バイクは1〜6速までを自分でギアチェンジして走ります。ギアが低ければ、加速力は強いですが低速走行になります。走り出しは、1速から2速にギアを入れ20〜30km程度まで速度を維持したら、4〜6速へスムーズに移行するのが正しい走り方です。

バイクにまつわるクイズ~実用編~

ここからは、バイクに乗って走りはじめてからの疑問についてクイズにしてみました。これがわかっていないと、バイクの運転が危険になるのでしっかり答えましょう。

1問目.ライディングポジション

バイクのライディングポジションは、両ひざでタンクをはさみこむ(ニーグリップ)ように乗ること。このようにするとバイクの重さを感じることなくバランスが取りやすくなり安定して運転できるだけでなく、コーナーリングの体重移動もスムーズに行うことができるのは正しいでしょうか?

答えは 


正しい姿勢でバイクに乗ることで、無駄な力が入ることなくバイクをスムーズに運転できます。バイクの車種によっては微調整が必要ですが、基本的なライディングポジションを覚えておけば対応可能です。

全身の力を抜いて、目線は真っ直ぐに、停車時には足つきをよくするために腰をずらしてバランスを取りましょう。

2問目.標識

運転していると、色んな標識が目に入ります。この標識は、自動車・普通自動二輪車関わらず守るべきものですが、中には変わった標識があるのを知っていますか?

そこで問題です。

この標識がある道路の区間で運転するとき、二人乗りができない。これは本当でしょうか?

答えは 


二人乗りはどこでもできると思っていませんか?実は、この標識がある「9号深川線」「11号台場線」「八重洲線」「東京高速道路会社線」は全線二人乗り禁止です。

ただし、側車(サイドカー)が取り付けられていて、側車に人が乗車している場合は通行が可能です。地方でも、この標識があれば二人乗り禁止ですから注意してくださいね。

3問目.信号

基本的な信号の話ですが地方によっては、微妙にズレがあるように思われることもあります。

そこで問題です。

信号機の色は、赤は停止位置を越えて進んではいけない、青は進むことができる、黄色は注意して進めである、で正しいでしょうか?

答えは ×


今更感はありますが、黄色は「止まれ」です。信号が黄色になった場合には、停止位置でバイクを止めなければいけません。黄色信号になった時には、停止線までバイクが差し掛かっている場合には「注意してそのまま進む」事ができます。

すべてのバイクが「注意して進む」事ができるのは、点滅している場合のみになりますので注意してください。

まとめ

皆さんは上記のクイズに正解することはできましたか?

実は間違っているのに、自分では正しいと思い込んでいることは、結構あるものです。特に運転に関して、正しい知識を学び直すことは安全確認に繋がります。

「こんなの簡単じゃないか」と思っていることも、落ち着いて考えると間違えていたり思い違いしていることもあります。ちょっとした頭の体操にこのクイズをぜひ活かしてみてください。