【バイクの虫対策】夏!海!山!そして 虫!バイクに乗っていても虫除けは必須なのか。

待ちに待った梅雨明けということもあり高速道路で長距離ツーリングしようか、それとものんびりと近距離ツーリングしようか、これからのバイクツーリングにライダーの皆さんのテンションも爆上りする方もいるのではないでしょうか。梅雨明けからは暑い暑い日々が続きます。

特に、気になるのは虫ではないでしょうか。男性でも女性でも夏にバイクに乗っていると「やつら」の存在が気になってしまいます。ヘルメットのシールドは汚れるわ、バイクの前面は汚れるわ、頬にあたろうものなら想像以上に痛いわ、まさしく「やつら」はライダーの敵だといえるでしょう。

そこで今回は夏に海から山までツーリングを楽しむための虫対策について、あれこれ考えてみたいと思います。

爽快な夏のツーリング!、、、虫がいなければ

気持ちのいい夏空のもと、爽快な夏のツーリング。しかし「やつら」はすぐそこまで近付いてきています。そう、虫です。ヘルメットのシールドにこびりついた虫。バイクの前面にこびりついた虫。そして乾いて固まってとれなくなった虫。夏のツーリングで「虫さえいなければ」と思ったことは、1度や2度ではないでしょう。

それだけでも「虫さえいなければ」と思うに足りるだけの理由ではあると思いますが、なによりヘルメットのシールドに虫汚れが付くと視界不良による事故にもつながりかねません。まさに、夏のツーリングはまさに暑さと虫との勝負です。できるかぎり快適なツーリングにしたいですよね。

ここからはおすすめの対処法をご紹介しますので、ぜひ、ライダーの皆さんにお役立ていただければと思います。

夏場のバイクツーリングは暑さと虫との対決

夏のツーリングでは「虫」によってライダーのライフが削られていきます。高速道路を走り続けていると、どんどん気温はあがっていくし、右を見ても左を見ても虫がいるし、目的地に辿り着く頃にはライフも底をつきかけてしまいます。

夏は暑いもの。だからこそ、バイクが気持ちいい。しかし、虫についてはそんなこともいってられません。暑かろうが涼しかろうが虫は虫です。プラスの要素はなにもないのです。いったい「やつら」はどこからやってきているのか、ライダーの皆さんの地味ながらも切実な疑問にお答えしていきます。

虫が多い場所

普段のバイク通勤時にはそれほど虫はいないし、ヘルメットのシールドにもバイクの前面にもそれほど虫はついていないし、どうして長距離ツーリングであれほど虫汚れがつくのだろうと首をかしげているライダーの皆さん、それはそのとおりです。

特に高速道路・山間・田舎道では虫が大量発生します。田園風景を眺めながら田舎道をのんびりとバイクで走っていた日には前を見ても後ろを見ても虫だらけ。ため池も多いため、虫が大量発生しています。

それから夜間も要注意です。ちょっと風に当たりたいと近所をバイクでぐるぐるしていただけで「吹雪!?」と目を疑うほど、ハエやらブイやらカナブンやらが飛んでいておどろいたなんていう話はよく聞きます。これではちょっと風に当たるどころか、ちょっと虫に当たりに行ってしまったようなものです。

ちなみに「バイクに虫が寄ってきている気がする」と感じているライダーもいるかもしれませんが、大正解です。バイクの「熱」「二酸化炭素」、そして「色」に寄ってきます。バイクを動物と勘違いして血を吸うために近寄ってくるそうです。もちろん、バイクからは血を吸うことができないのでバイクに乗っている人間の血を吸うこともあります。

長距離ツーリングは特に辛い

長距離ツーリングでは高速道路を何時間も走行することがありますよね。時速80〜90キロほどで走っているとバイクだけでなくライダーも虫だらけになります.。高速道路でなくても山間の国道(酷道マニアは酷道かもしれませんが)でも、やはり虫だらけ。気持ち悪い!バイクを洗いたい!シャワーを浴びたい!なんてこともあるのではないでしょうか。

さらに、おおきな虫(カナブン)などが時速80~90キロほどで走行しているときにヘルメットにあたると「カーンッ」と高い音がすると同時に、まるで「BB弾」で撃たれたかのような衝撃があってとても危険です。

フルフェイスヘルメットで完全防御していたとしても、ちょっとシールドをあげた瞬間にほっぺたにカメムシがくっついて半狂乱になってしまったということもあるくらいなのであなどれません。コバエなどはヘルメットのベンチレーションから侵入してくることもあります。長距離ツーリングでは山間の高速道路を走ることも多いので、特に虫との遭遇率も高くなるので辛いです。

ヘルメットやバイクもバイクの犠牲に

青空のもと気持ちよくバイクで走行していると、ポツポツ、ポツポツとヘルメットに雨があたるような音がしたと思ったら大量の虫だったということも珍しくありません。ライダーにとってはお馴染み、SHOEIのオフホワイトのフルフェイスヘルメットが虫の残骸で変色してしまうほどです。当然、愛車の前面も虫だらけです。しかもそのまま日光で乾燥されると、カピカピに固まってとれなくなってしまうのでやっかいです。

虫から自分を守る方法

夏のツーリングでは虫という敵から身を守らなければなりません。ライダーの安全のためにもです。虫に気を取られて交通事故にあっては取り返しがつきません。ここからはどこからともなく大量発生する虫からライダーの身を守る方法をご紹介します。夏のツーリングにお役立てください。

シールドがあるヘルメットを選ぶ

フルフェイスでもジェットでもストリートでもヘルメットはシールドのついたものを選んでください。水泳のゴーグルもスキーのゴーグルもそうですよね。水・雪から目を守り視界を確保するためのものです。

特に安全のためにはフルフェイスがおすすめ。虫とは関係ありませんが地方の国道(あるいは酷道)では、交通事故後、搬送されるまでに2時間かかるような医療体制のところもあるので、なにより自分自身の安全を最優先するようにしましょう。

シールドには虫がびっしりついてしまいますがライダーの目に虫が入って視界を奪われてしまってはとても危険です。ウェットティッシュなどでシールドについた虫を取り除き、安全に運転することをおすすめします。

長袖を着る

ヘルメットのシールドにもバイクのボディにも虫がつくということは、当然ですが両腕にも虫がつきます。もしかしたら、つくというより「あたる」というほうがいいかもしれません。バイクの走行中、カナブンなどの甲虫が腕にあたると想像以上に痛いです。

夏のツーリングは半袖というライダーも多いかもしれませんが、やはり長袖をおすすめします。接触冷感素材のものはむしろひんやりとして気持ちが良いですよ。もちろんグローブも必須です。

安全のためにもですが腕に限らず、露出は最小限にするのがおすすめ。首すじに虫があたって皮膚が腫れてしまったというライダーもいるくらいですから、虫刺され対策も含めて頭からつま先まで、できるだけ肌を出さないように気を付けるのが一番です。

虫がついた時の対処法

バイク前面にこびりついた虫の死骸、しかも、乾いてしまうとなかなかとれません。そのままバイクカバーなんてかけられませんよね。洗車することができないのなら、せめて拭き取るようにすること、あるいはカウル付きのバイクで汚れを拭き取りやすくするなど、ここからは虫がついたときの対処法をご紹介します。

早めに洗車することが大事

バイクの虫をきれいさっぱり取り除くのなら、やはり洗車するのが一番です。水洗いでもいいので、あまりに虫汚れが気になるなら洗車してしまいましょう。とはいえ、ツーリングともなれば帰宅時間が夜間になることもホテルに宿泊することもあるはず。水洗いできなければせめて応急処置はしておきましょう。

ウェットティッシュで気になるところを拭くだけでも違いますがおすすめなのは虫取り専用のクリーナーシート。車用品店でさまざまな種類のものが販売されています。ヘルメットのシールドにもバイクにも使えるので夏のツーリングには必需品です。

とりあえず、道の駅なりコンビニなりちょっと休憩というタイミングで虫汚れがついていないか確認をして、見つけ次第ささっと拭き取ってしまうのがマストです。専用商品だとすぐに処置をすればするんと汚れが取れます。

カウルでしっかり防御

夏のツーリングではカウル付きのバイクに乗るようにするというのもおすすめです。もちろん、バイクのカウルには虫がつきますがカウルだけこまめに水拭きしておけばOK。カウルはABS樹脂・カーボン・FRPなど、つるりとした素材なのでネイキッドのバイクよりも拭き取りやすいです。

ネイキッドバイクに乗っているのであれば夏だけカウルを取り付けるということも考えられますが、既製品の場合規格が合うカウルと合わないカウルがあるので、取り付けには気を付けましょう。バイクショップに依頼することをおすすめします。

ちなみに、ネイキッドバイクとカウル付きバイクはポジションが違うのでネイキッドにしか乗り慣れていないライダーは気になるかもしれません。

まとめ

これから長距離ツーリングの最盛期がやってきます。まさにライダーの待ちに待った夏です。「高速道路でちょっと遠くまで」、「酷道にチャレンジしてみよう」など、ライダーの皆さんそれぞれに楽しみがあるはずです。

しかし、どこにでも虫はいます。むしろバイクに寄ってきます。虫によりヘルメットのシールドやバイクの前面が汚れるだけでなく、視界不良などにも繋がることがあるためライダーにとっても非常に危険です。

長距離ツーリングでは虫取りシートを持ち歩いてこまめに拭き取るようにしましょう。虫対策を万全にし、安全にも気を付けながら夏のツーリングを楽しみましょう。