紅葉ツーリングスポット~関東編~スマホで紅葉とバイクを上手に撮るテクニック方法

秋空を見上げ、涼しい風を切り、色付き始めた紅葉を見るために、紅葉スポットを目指してロングツーリングをするライダーも多いのではないでしょうか。オンシーズンである夏と比較すると、気温も落ち着いて、バイクを走らせるのがいちばん気持ちのいい季節でもあります。

できれば、スマートフォンで“紅葉×愛車×自分”のスリーショットを撮影したい、愛車との思い出を残したい、SNS映えする写真を投稿したいというライダーも多いはずです。

そこで今回は、これからの紅葉シーズンに先駆け、関東の紅葉ツーリングスポットをご紹介するとともに、“紅葉×愛車×自分”のスリーショットをスマホで撮影するコツもお伝えしたいと思います。

地域別に王道な紅葉スポットを紹介

秋晴れの日、バイクを走らせて、さてどこに行こうか……ということで、関東の地域別に、王道ともいえる紅葉スポットをご紹介します。あっという間に過ぎていく紅葉シーズン、ぜひ、紅葉スポットツーリングに出かけましょう。

東京

東京のおすすめ紅葉スポットは「芝公園」です。紅葉×東京タワー×バイク=どこに行ったか一目瞭然でわかる写真を撮影できます。東京タワーの真下ではなく、程よく距離が離れているので、東京タワーをすっぽりと画角に収められるのがポイントだといえるでしょう。

見頃は12月上旬から12月中旬頃まで、芝公園の紅葉スポットのひとつ「もみじ谷」もライトアップされる日があるようなので、ナイトツーリングで幻想的な一枚を撮影してみるのもいいかもしれません。

千葉

千葉のおすすめ紅葉スポットは「もみじロード」です。千葉県冨津市の県道182号上畑湊線沿いのおよそ10kmにわたり、およそ1,000本のもみじが生い茂ります。

県道沿いの紅葉スポットとあって、ライダーからも人気があり、紅葉シーズンになるとライダーもちらほら。紅葉を鑑賞する歩行者も多いので、特に、歩行者に配慮した運転を心がけてくださいね。

見頃は11月下旬から12月上旬までですが、スポットの延長が10kmに及び、鑑賞ポイントによって見頃も違うため、あらかじめ調べてから出かけるようにしましょう。

埼玉

埼玉県のおすすめ紅葉スポットは「中津峡」です。埼玉県の奥秩父エリアにあり、埼玉県の名勝地として指定されています。実は、南関東では最も早く紅葉が始まるスポットです。南天山と白泰山の間を中津川が流れており、中津峡にしかない渓谷美を作り出しています。特に、滝沢ダムは圧巻。

紅葉の見頃は10月下旬から11月上旬頃まで。紅葉の見頃になると、例年、紅葉まつりが開催されているので、開催日に合わせてツーリングの日程を組むのもいいかもしれません。

神奈川

神奈川県のおすすめ紅葉スポットは、ライダーにとっては聖地ともいえる「箱根」です。春にも夏にもおすすめのツーリングスポットは、秋は紅葉スポットに早変わり。特に、箱根の山を越えた先に広がる紅葉は写真映え間違いなし。箱根の山を越えることをおすすめします。

箱根の峠越えとなるとなかなかハードなツーリングとなりそうですが、ツーリングの後は、ゆっくり温泉で疲れを癒したいですね。紅葉の見頃は11月頃。芦ノ湖から小涌谷に向かって紅葉が進んでいきます。

群馬

群馬県のおすすめ紅葉スポットは「赤城山」です。関東百名山のひとつであり、棒名山、妙義山と合わせて上毛百名山にも数えられます。カルデラ湖の湖面に映し出される山々の紅葉は、思わずカメラを構えたくなる絶景です。湖畔にバイクを停車して、ぜひともバイク×紅葉×湖のベストショットを撮影してください。

また、東京から日帰り登山ができることで、赤城山はビギナー登山者にも人気があります。体力に自信のあるライダーの皆さんは、ぜひ、バイクを置いて登山にも挑戦してみてくださいね。紅葉の見頃は10月上旬から11月上旬までとなっています。

湖畔の近くは肌寒く感じるので、冬にはまだ早いですが防寒対策をしたほうがいいかもしれません。

栃木

栃木県のおすすめ紅葉スポットは「日光」です。観光名所として「日光東照宮」は有名ですが、日光東照宮のある日光をはじめ、日光、奥日光、そして鬼怒川は、ドライブが楽しめる超王道スポットとして知られています。特に、おすすめなのは奥日光の中禅寺湖周辺と鬼怒川の日塩もみじラインです。

中禅寺湖では澄んだ湖にくっきりと映し出される紅葉が見られます。また、日塩もみじラインでは、あたり一面を紅葉が埋め尽くす、圧巻のドライブラインを走行できます。
日塩もみじラインをはじめ、日光エリアのドライブコースは、急なカーブが連続するので、酔いやすい体質のライダーは酔い止めを用意しておくと安心です。

長距離ツーリングの後は、鬼怒川温泉郷でのんびりしてみてはいかがでしょうか。老舗の温泉旅館からリゾート温泉ホテルまで、さまざまな宿泊施設があるので、泊りがけのツーリングもおすすめです。

紅葉の見頃は10月中旬から下旬にかけてですが、エリアによって見頃が違うので、あらかじめ調べておくことをおすすめします。

茨城

茨木県のおすすめ紅葉スポットは「筑波山」です。日本百名山のひとつであり、ケーブルカーとロープ―ウェイがあるので、頂上から秋色に色付く山々を見下ろすことができます。筑波山ロープウェイとケーブルカーの駐車場はバイクも駐車できるのでライダーも安心です。

筑波山までの道のりも、道路沿いの紅葉がとても綺麗なので、バイク写真を撮影しながらのんびりと向かうといいでしょう。紅葉の見頃は11月上旬から下旬にかけてとなっているので、暖かい服装で出かけることをおすすめします。

紅葉とバイクをいい感じにスマートフォンで撮影する方法

秋晴れの日はツーリング日和、そして絶好のシャッターチャンスです。紅葉とバイクとあわよくば自分と「いい感じ」にスマホで撮影したいもの。

しかし、春の桜並木のツーリングでも、夏の海沿いのツーリングでも、ロケーションは申し分ないのに、バイク写真はなんだかいまひとつ……どうすれば「いい感じ」に撮影できるのかと、悩みを抱えているライダーもいるのではないでしょうか。

カメラマンのようなプロでも、人気のインスタグラマーでなくても、工夫次第で、まるでバイク雑誌の切り抜きのような素敵なバイク写真が撮影できます。iPhoneをはじめ最近のスマホのカメラは高性能で、一眼レフ、ミラーレスと比較しても、まったく見劣りしません。

まずは、やはりロケーションですね。秋晴れの“青色”と紅葉の“赤色”と“黄色”とが、絶妙なコントラストに。特に、天気がいいと黄色い落葉がきらきらと輝きます。おすすめの時間帯は、早朝、そして夕方。紅葉が朝日と西日に照らされて、一段と綺麗です。逆光をうまく取り入れれば、本格的なカメラ機材で撮影したような、光を取り込んだ写真を撮影できます。

素材は揃いました。次に意識したいのはアングルです。アングルを工夫するだけで、素人感のない素敵なバイク写真が撮影できます。試してもらいたいアングルは、上から、下から、ミラー越しからの3パターンです。

上から撮る→落ち葉がいいアクセントに…かわいらしい印象の写真に

例えば、公園には遊具など、高い位置に上ることができるものがありますよね。ベンチでもいいでしょう。落葉が舞い落ちるなか、高い位置から撮影すれば、バイク×落葉×黄色の絨毯という、なかなか映える写真が撮れます。

長距離ツーリングの同行者がいれば、愛車にまたがったり、よりかかったり、横に腰を下ろしたりしたところを、高い位置からスリーショットを撮影してもらうのもおすすめです。

その他にも、画角の端に紅葉が映り込み、バイクが見え隠れしているようなアングルもおしゃれなので、ぜひベストポジションを見つけてください。

下からあおるように撮る→バイクの存在感が強調された迫力のある写真に

地面すれすれの位置から、バイク、紅葉、青空をひとつの画角に収まるように撮影すれば、バイクの存在感が前面に押し出された、迫力のある写真を撮影できます。スマホをかばんに立てかけ、タイマーをセットすれば、バイク×紅葉×自分のスリーショットも撮れますよ。

スマホを斜めにして、対象物が斜めになるようなアングルで撮影すると、さらにかっこいい写真に仕上がるので、こちらもぜひお試しください。

ミラー越しに紅葉を撮る→お気に入りの葉っぱを手に取ればオシャレな写真に

バイクのミラー越しに、自分×紅葉×青空を撮影してもいいでしょう。色あざやかな落葉を数枚手に取るなど、小道具も活用してみてください。ヘルメットを装着した状態だと顔を隠せるので、顔バレなしのプロフィール画像にもおすすめです。もちろん、素顔でもOKです。愛車との思い出の1ページを切り取れます。

他にも、バイクに近付いて、エンブレム部分が映り込むようなアングルで撮影したり、バイクから離れた位置から紅葉に埋もれるようなアングルで撮影したりなどもおすすめです。色々なアングルを試してみましょう。

また、撮影後にアプリでトリミングをしたり、明度や彩度を調整してみると、写真の雰囲気ががらりと変わります。特に、正方形の画角にトリミングすると、LINE、Twitter、Instagramなどのプロフィール画像にするのにぴったりです。

まとめ

今回は「紅葉ツーリングスポット〜関東編〜」と題して、紅葉ツーリングスポットをご紹介するとともに、スマホで紅葉とバイクを上手に撮るテクニック方法についても解説しました。秋晴れの日は最高のロケーションで紅葉を撮影できます。あとは、アングルを色々と変えてみれば、必ず、その日のベストショットが撮れるはずです。

写真撮影に熱中するあまり、道路を通行する車両、歩道を通行する歩行者の邪魔になることのないよう、ライダーとしてマナーのある行動を心がけながら、長距離ツーリングを楽しんでもらえればと思います。