関西圏のライダーの皆さん、紅葉ツーリングの目的地は決まりましたか?関西には京都をはじめ紅葉スポットがたくさんあります。また、高速道路、国道、府道、県道など、道路網も整備されており、関西圏の都市から都市までバイクで往復しやすいのもポイントです。
今回は、紅葉ツーリングスポット〜関西編〜と題して、おすすめの紅葉スポットをご紹介します。何を持って行けばいいかな?暑いかな?寒いかな?など、持ち物や服装の疑問にもお答えしますので、ぜひご参考にしてください。
目次
地域別に王道な紅葉スポットを紹介
関西圏の紅葉スポットを、大阪、京都、兵庫、奈良、和歌山、滋賀の順にご紹介します。古都の京都、奈良をはじめ、歴史的な観光地の紅葉スポットも多くあり、日本らしい秋の原風景に出会えるはずです。
ちなみに、大阪から奈良までは、国道ならぬ酷道として、酷道マニアの聖地とされている暗峠があることでも知られているので、挑戦したいライダーはぜひ、大阪・奈良を目指して、最後は目的地の紅葉に疲れを癒してみてくださいね。
大阪
大坂の紅葉スポットとしてご紹介するのは「大阪城公園」です。大阪では言わずと知れた紅葉スポットです。園内にはイチョウ、モミジ、サクラなどの紅葉がいたるところで楽しめます。
特に、大坂城の周辺にはたくさんの桜の木が植えられており、紅葉に色付くサクラと大坂城のツーショットや、大坂城の天守閣に樹齢(推定)300年という大銀杏の黄金の枝が垂れ込むベストショットなど、日本にしかない「和」を感じさせる映え写真を撮ることができそうなので、ぜひ、スマートフォンや一眼レフ、ミラーレスなどのカメラで撮影してみてください。
また、京橋口からおもいでの森、記念樹の森、市民の森までのイチョウ並木もおすすめ。のんびりと秋の大阪の雰囲気を楽しみながら、歩いてみるのもいいかもしれません。
なお、大坂城周辺には複数の駐車場が整備されており、バイクの駐車料が無料のところもあるので、確認のうえご利用ください。
京都
京都の紅葉スポットとしてご紹介するのは「嵐山・高雄パークウェイ」です。京都の紅葉スポットといえば、やはり嵐山ではないでしょうか。例年、紅葉の見頃となると、全国各地から嵐山に観光客が足を運ぶほどです。
ライダーの皆さんは、ぜひ嵐山・高雄パークウェイにバイクを走らせてみてください。嵐山・高雄パークウェイの全長は10.7㎞ほど。有料のパークウェイなので、バイクでも走行しやすいだけでなくパーキングも整備されており、複数の展望台からは、嵐山・高尾の紅葉を一望することができます。
特に、小倉山は「小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ」詠まれるほど、古来から紅葉の名所として知られているので、ぜひ小倉山展望台に立ち寄ってみてください。
なお、嵐山・高雄パークウェイは、普通二輪車には通航制限が設けられており、土・日・祝日、排気量125cc以下は通行不可なので要注意です。
兵庫
兵庫の紅葉スポットとしてご紹介するのは「六甲有馬ロープウェイ」です。「六甲有馬ロープウェイ」は有馬温泉と六甲山上を結ぶロープウェイです。
紅葉の赤色からはじまり、標高が高くなるにつれてブナの黄色など、綺麗なグラデーションに色付く紅葉を堪能できます。ゴンドラは足元の近くまでガラス張りになっているので、紅葉を広範囲で見られるのもポイント。もちろん、山頂から見渡す山々の景色もとても美しいです。
せっかくなので、有馬温泉にも立ち寄って、日頃の疲れを癒しましょう。露天風呂からの紅葉が美しい温泉もたくさんあるので、ぜひ足を運んでみてください。
奈良
古都奈良の紅葉スポットとしてご紹介するのは「吉野山」です。奈良は桜の名所、そして紅葉の名所として知られています。桜の名所として知られるとおり、山々にはシロヤマザクラを中心として、実に約200種、3万本もの桜が植えられており、紅葉の見頃になると、いっせいにサクラが色付き始めるのです。
秋晴れの日、陽光に照らされる赤、橙、黄の吉野山も美しいですが、霧が立ち込め、山肌に沿ってかすむ様子は、なんとも幻想的で、他では見られない紅葉を楽しめるでしょう。
吉野山の山頂付近には、世界遺産「金峯山寺」があります。周辺には参道があり、吉野を代表する郷土料理「柿の葉寿司」など、ご当地グルメを堪能することもできるので、小腹が空いたときにはぜひ立ち寄ってみてください。
吉野までバイクで訪れたら、金峯山寺はバイクでの乗り入れはできないので、中千本観光駐車場などの駐車場にバイクを駐車して、徒歩で金峯山寺を目指しましょう。
和歌山
和歌山の紅葉スポットとしてご紹介するのは「高野山」です。高野山は真言密教の聖地であり、山内には117もの寺院があり、秋になると、紅葉を楽しみながら寺巡りをする観光客で賑わいをみせます。高野山にはモミジ、カエデ、イチョウなど、さまざまな種類の落葉樹があり、それぞれの樹木の紅葉が楽しめるのも特徴です。
高野山ツーリングには、龍神スカイラインを利用するのがおすすめ。高野山までのワインディングも登り応え抜群です。龍神スカイラインを登りきると、ちょうど高野山の総門である大門に辿り着きます。そこから寺院に立ち寄りながら道の駅「護摩山スカイタワー」を目指してみてはいかがでしょうか。
また、高野山では、紅葉の期間限定でライトアップが実施されているので、ナイトツーリングもおすすめです。幻想的な紅葉を落ち着いた雰囲気のなかで楽しめます。
滋賀
湖国滋賀の紅葉スポットとしてご紹介するのは「比叡山」です。有名なのはやはり最澄の建立した延暦寺でしょう。比叡山の秋の訪れは、滋賀側のふもとの大津・坂本と比較すると早く、10月下旬には紅葉が始まります。
ライダーの皆さんにおすすめするのは「比叡山ドライブウェイ」と「奥比叡ドライブウェイ」のツーリングコースです。比叡山ドライブウェイでは、バイクを走らせながら琵琶湖×紅葉の絶景を楽しめます。延暦寺まで辿り着いたら、延暦寺を参拝。紅葉の名所として知られる延暦寺を散策してみるのもいいでしょう。
ここからは、奥比叡ドライブウェイにバイクを走らせます。奥比叡ドライブウェイは、景観もさることながら、走り応えも抜群です。
「比叡山ドライブウェイ」では、ぜひ夢見が丘に立ち寄ってみてください。実は、初日の出スポットとしても知られており、琵琶湖から大津市街までを遠くに見渡すことができます。
なお、「比叡山ドライブウェイ」は、土・日・祝日、バイクで走行できないので要注意です。平日の車通りの少ないドライブウェイを楽しみましょう。
バイクで紅葉を楽しむために必要な持ち物や服装を紹介
ここまでは関西の紅葉スポットをご紹介してきました。大阪城公園を除いては比較的山間ということもあり、必要な持ち物や服装が気になるところではないでしょうか。というわけで、ここからは紅葉ツーリングを楽しむために必要な持ち物、最適な服装などについてご紹介していきたいと思います。
レインウェア
秋の山の天気は特に変わりやすいといわれています。午前中は晴れていたのに、午後には突然の雨に降られることも考えられるので、どんなに晴れていても、レインウェアは必須です。山の天気を甘く見ることなく、しっかり備えておきましょう。
タオル
突然の雨に降られれば、しばらくは雨の中をバイクで走ることは避けられません。まずは安全運転に注意をして、雨風を凌げるところに。タオルを用意しておけば、雨宿りをしながらヘルメットのシールド、バイクのシートなどを拭くことができます。レインウェアと合わせて、タオルを1〜2枚用意しておきましょう。
酔い止め薬
普段はバイクのハンドルを握っていて酔うようなことはないかもしれません。ですが、山間の道にはカーブの連続する箇所もあり、カービングを繰り返しているうちに酔ってしまうことも考えられます。
バイクに限らず、飛行機、船、バスなどで乗り物酔いを経験したことがあるライダーの皆さんは、もしものときのために、特にかさばるわけでもないので、酔い止めの薬を持参しておくと安心です。
カメラ
紅葉スポットまでバイクを走らせてやってきたのです。スマートフォンのカメラでも撮影できますが、一眼レフ、ミラーレスなどのカメラを持っているのであれば、やはり本格的なカメラで紅葉のベストショットを収めたいもの。荷物に余裕があれば、ぜひ、カメラを持参して撮影を楽しみましょう。
三脚
ソロツーリングに役立つのが三脚です。持ち運べるコンパクトなスマホ三脚があれば、紅葉×愛車×自分のスリーショットも撮影できます。
インスタに投稿するのに写真を撮りたい、LINEのプロフィール画像に後ろ姿を撮りたいなど、具体的に撮影したいショットが決まっているのであれば、500円くらいで購入できるもので十分なので、用意しておくことをおすすめします。
服装を紹介
紅葉シーズンの山間をバイクで走るときは、どのような服装がちょうどいいのでしょうか。もちろん、出かける前に天気予報は確認するかと思いますが、天気予報の気温だけで服装を決めるのはおすすめできません。
なぜなら、空気の澄んだ山間をバイクで風を切りながら長時間走っていると、想像以上に走行風で体温を奪われてしまうからです。
厚着をするまでではありませんが、風を通さないインナーを着るなど、ちょっとした防寒対策をおすすめします。首元を冷やさないように、ネックウォーマーなどのアイテムもあるといいかもしれません。
まとめ
今回は、紅葉ツーリングスポット〜関西編〜ということで、ライダーの皆さんにバイクを走らせてほしいスポットを厳選してご紹介しました。沿道の紅葉に目を向けながらのんびりと走らせるのもよし、山間のドライブコースでライディングを満喫するもよし、ぜひ、バイクで目的地を目指しながら、紅葉を楽しんでください。
そういえば、そもそも紅葉ってどうしてなるのかご存じでしょうか?以下の記事では紅葉の由来や仕組みを解説しているのでこちらも是非ご覧くださいね。