ツーリングの時は心強いけどそれ以外は邪魔っ!?家での収納場所に困るバイクヘルメット

ライダーの相棒ともいえるバイクヘルメット。道路交通法によって着用を義務付けられていますが、交通事故でライダーの身を守るのは、他でもないヘルメットです。皆さんも、機能性、デザインなどから選んだのではないでしょうか。

そう、ライダーにとって必要不可欠なこともあり、お気に入りを選んで複数購入してしまう方も多いでしょう。そのため、住居内での収納場所に困ってしまうのがヘルメットです。

今回は、住居内のどこに?どうやって?バイクヘルメットを収納するのかという、ライダーの皆さんの疑問にお答えしたいと思います。

バイクに乗る人は必ず持っているヘルメット

大型バイクでも小型バイクでも原付でも、着用義務のあるヘルメット。道路交通法に定められているので、いわゆる“ノーヘル” (いわずもがなノーヘルメットの略)は道路交通法違反となってしまいます。

皆さんは教習所ではどのように教官の指導を受けていましたか?当時を振り返りながら、ライダーのヘルメット所持事情についてみていきましょう。

教習所の最終試験時はヘルメットが必要

皆さん、教習所ではとりあえずレンタルヘルメットを着用していましたか?それとも、やる気満々でマイヘルメットを着用していましたか?

記憶にないかもしれませんが、教習所の最終試験時は、レンタルヘルメットではなくマイヘルメットを着用しなければなりません。最終試験前にあわててヘルメットを買いに走るレンタルヘルメット派は、少なからずいたはずです。

いってしまえばピンからキリまでなのですが、例えば、アライのフルフェイスヘルメットは40,000円以上、ノーブランドのジェットヘルメットであれば5,000円前後といったところ。

バイクの交通事故の致命傷は頭部と胸部といわれています。ヘルメットの防御力=ヘルメットの価格とは、必ずしもいえませんが、ライダーの身を守るためにもヘルメットには投資をするべきだということは、皆さんにも覚えておいていただきたいところ。

とはいえ、お値段もお値段なので、教習所の最終試験前にヘルメットを買いに走り、その価格におどろいたというプレライダーがいたことも察します。

よく2人乗りをする人は持っているヘルメットも2つ

道路交通法では免許取得後、一般道では1年以上、高速道路では3年以上などの制限はありますが、バイクはタンデム(ふたり乗り)することもできます。

ちなみに、後ろに乗る人のことを「パッセンジャー」といいます。タンデムをする頻度の高いライダーは、自分のヘルメットだけでなくパッセンジャーのヘルメットを持っていることも珍しくありません。

フルフェイスヘルメットは1つでも置き場所に困りますが、2つあるとすれば、さらに置き場所に困ってしまうはずです。そして、よく2人乗りをする方であれば、置き場所をしっかり確保しておくことが大事です。

ヘルメットを処分する方法

ヘルメットを買い替えたり、タンデムすることがなくなったりで、持て余したヘルメットを処分することもあるのではないでしょうか。ヘルメットは価格もさることながら、置き場所にも困る、そのうえ処分方法もわからず、ゴミ箱の前で右往左往することも。

ここで、ヘルメットの処分方法についても、簡単に説明します。

ヘルメットは「不燃ごみ」に分類されます。身近なものでは、金属製品である調理器具(鍋など)、食器類(コップなど)、小型の電気製品(アイロンなど)などは不燃ごみです。いうまでもありませんが、ヘルメットは燃えないですよね。

不燃ごみの処分方法については、自治体によって違うので、それぞれの自治体のルールに従うようにしましょう。自治体の公式サイトにわかりやすく説明されているはずなので、ご確認ください。その他にも、リサイクルショップに持ち込んだり、フリマアプリで処分したりするのもおすすめです。

ヘルメットにも使用期限がある

皆さん、ヘルメットですが、実は使用期限があることをご存知でしょうか?ヘルメットは一生ものではありません。経年変化、あるいは劣化によって、本来の安全性は失われていってしまうのです。

ヘルメットは安全のために着用するもの。耐用年数を過ぎたヘルメットでは、ただ着用しているだけになってしまいます。安全・安心のバイクライフのためにも、耐用年数以内で買い替えるようにしましょう。

さて、気になるヘルメットの使用期限ですが、基本的には3年程度です。とはいえ、毎日バイクに乗るのか、それとも週末にツーリングするくらいなのか、積雪地で冬期間は乗らないのかなど、ヘルメットの着用頻度によって、耐用年数が短くなることも長くなることもあります。

ヘルメットの使用状況を踏まえて、3年「前後」で買い替えると安心です。基本的に3年程度という使用期限は、あくまでSG規格の対人賠償保険期限に基づくものであり、必ずしも3年間で劣化するというわけではないことは、頭の片隅にとどめておきましょう。

ヘルメットを自宅保管するときの置き場所

それでは、ライダーの皆さんの頭を悩ませる、ヘルメットを自宅保管するときの置き場所について、いくつかのアイデアをご紹介したいと思います。ぜひご参考にしてください。

クローゼットや物置

最初に提案するのは「クローゼット」です。使わないときはクローゼットに、使うときにはクローゼットから取り出すことになります。クローゼットの収納物によって傷が付かないよう、箱にしまったり、衣装ケースにしまったりするのがおすすめ。

しかし、クローゼットの収納スペースに余裕がないとヘルメットを収納することは難しいかもしれません。もうひとつのおすすめが「物置」です。クローゼットと比較すると、収納スペースには余裕があるはずです。

見せる収納

ライダーのこだわりを詰め込んだ、お気に入りのヘルメット。「見せる収納」にチャレンジするのもおすすめです。ヘルメットをインテリアとして取り入れてみましょう。

おすすめのアイテムは「ヘルメットハンガー」。壁面に取り付けるタイプから、棚に取り付けて吊り下げるタイプまでさまざまです。

室内のスペースに余裕があれば、据置タイプのヘルメットハンガーは棚に置いて、グローブなどのバイクアイテムと一緒に置いておくのもいいでしょう。

ヘルメットホルダーを使ってバイクに括りつけておく

バイクにヘルメットホルダーを取り付けて、バイクそのものにヘルメットを括り付けておくこともできます。ガレージタイプの駐車場ではなく、屋外の駐車場を利用しているのであれば盗難の心配もあります。

また、屋外でヘルメットを「野ざらし」にしておくと砂埃がついてしまうので、カバーなどを装着しておくなど、対策も必要です。

ヘルメットをしまうときの注意点

長距離ツーリングの帰宅後、ヘルメットを玄関などに置いたままにしていませんか?長距離ツーリングで疲労困憊なのはわかります。

しかし、ヘルメットをそのままにしておくと、ヘルメット外側の汚れ(特に虫など)を落としにくくなったり、内側の臭いの原因になったりしてしまうため、できることならすぐにメンテナンスをして収納したいところ。

タンデムのためにヘルメットを貸したときに「くさい!」と思われたりしたらショックですよね。やはり、ヘルメットを収納する前のメンテナンスは必須です。というわけで、最後にヘルメットを収納する前にしておきたい外側と内側のメンテナンス方法について説明します。

外側のメンテナンスの仕方

それではまずは、外側のメンテナンスについてです。ヘルメットのメンテナンスは、基本的には外側をしてから内側をするようにしましょう。用意するのは雑巾です。使い古したハンドタオルでもいいでしょう。軽く濡らしてからヘルメットの外側全体を拭き取ります。

ヘルメットには、排気ガス、砂埃などの汚れが付着しています。帰宅してすぐに拭き取ればあっという間に綺麗になります。ヘルメット専用のクリーナーも販売されていますが、帰宅後すぐであればハンドタオルを濡らしたものだけで大丈夫です。

内側のメンテナンスの仕方

続いては内側のメンテナンスです。臭いの原因になるので、外側だけでなく内側まできちんとメンテナンスするようにしましょう。こまめにメンテナンスをしておけば、汗をかきやすい夏場であっても、ヘルメットを清潔に保ち、臭いを防ぐこともできます。

やはり、消臭グッズ、特にスプレータイプはマストです。ヘルメット用のグッズもあるので、ぜひ活用してみてください。シートタイプであれば、さっと拭き取るだけで気になる臭いの対策もできますよ。

ヘルメットの洗える部分は洗う

ヘルメットを着用する度に……までは必要ありませんが、定期的にヘルメットの洗える部分は洗うようにしましょう。ヘルメットの内部は分解できるので、取り外して住宅用洗剤で洗います。

気を付けたいのは、発泡スチロール素材の取り外しできない部分です。取り外せないからといってヘルメットを丸洗いするのは避けましょう。ヘルメットの劣化につながってしまいます。

まとめ

今回は、ライダーの皆さんにとっては相棒ともいえるヘルメットの保管場所からメンテナンス方法まで、幅広くご紹介しました。ヘルメット、きちんと管理できていますか?ヘルメットはクローゼット、倉庫など、見えないところだけでなく、あえて見せる収納をすることだってできるのです。

ライダーにとってはライフスタイルそのものがバイクありきのものです。当然、ヘルメットも日常に溶け込んでいるアイテムのはず。部屋にスペースがなければ、ヘルメットの置き場所にも困るかもしれませんが、工夫次第でインテリアとして活用することもできるのです。

皆さんもぜひ、不要なヘルメットは処分して、これからのバイクライフをともにするヘルメットの維持管理にも徹底するようにしましょう。