ライダーの皆さん、秋晴れの日には、デイキャンプに行ってみませんか?週末の長距離ツーリングのようにバイクを走らせれば、自然のなかで、紅葉を眺めたり秋の味覚を楽しんだりと充実した休日を過ごすことができます。
あとは、キャンプ用品をまとめて、装備を万全にして、出発するだけ。普段の長距離ツーリングとは違い、どのような準備をしておけばいいのでしょうか。今回は、秋のデイキャンプのハウツーをお伝えしたいと思います。
目次
バイクとデイキャンプに行くための必要な持ち物・装備
最近のキャンプブームにライダーの興味・関心も高まっているはずです。キャンプというと1泊2日、2泊3日と泊りがけというイメージもあるかもしれません。確かに、泊りがけで都会ではなかなか見られない星空を見上げるのも素敵です。
ですが、今回おすすめするのは、日帰りのデイキャンプ。泊りがけのキャンプにはないメリットがあるのです。
時間がない人でも楽しめる
デイキャンプであれば目的地にもよりますが、朝に出発、日中にキャンプ、夜には帰宅というスケジュールを組むことができます。
前日の遅くまで仕事でも、翌日の早くから仕事でも、まとまった休みをとれなくてもキャンプを楽しめるので、これまで「時間がない」ことを理由にバイクキャンプをあきらめていたライダーにもおすすめです。
泊りがけのように時間を気にせずゆっくり過ごすことはできないかもしれません。そのぶん、途中で温泉に立ち寄るなど、1日の行程でもリフレッシュできるように工夫してみるといいでしょう。
持っていく荷物が少ない
バイクキャンプでは、避けて通ることはできないパッキング。泊りがけのキャンプとなれば、数日分のキャンプアイテムをパッキングしなければいけません。
大型バイクでもパッキングは難しいものですが、原付二種など、小型バイクとなると、どのようにパッキングしてもすべての荷物を積み込むことはできません。
デイキャンプであれば、通常のキャンプの装備よりも身軽く出かけることができるので、原付二種クラスでもバイクキャンプデビューできます。
また、身軽なので移動中にも観光地に立ち寄ったり、飲食店で食事をしたりなどもしやすく、移動中のツーリングを楽しめるのもポイントです。
デイキャンプに持っていくもの
限られたアイテムで満喫できるデイキャンプ。最小限の荷物、いったいどのようなアイテムを持っていけばいいのでしょうか。荷物を少なくするためにも、無駄を省いて、必要不可欠のアイテムだけ持って行きたいもの。
ここからは、デイキャンプに必要なアイテムを確認していきます。
テント
キャンプに必須のテントはデイキャンプでもマストアイテムです。宿泊するわけではなくくつろぐためのアイテムなので、1〜2人用のツーリングテントを2〜3人程度で利用しても大丈夫でしょう。
時間の限られるデイキャンプなので、組み立てやすさ、片づけやすさ、それからパッキングのしやすさを重要視することをおすすめします。
タープ
天気の良い日のキャンプにはタープがおすすめ。デイキャンプであれば、テントは持たずにタープだけでもいいでしょう。秋とはいえ日差しが強い日もあります。タープで日差しを遮り、ベンチに腰を掛けたりハンモックに揺られたりしながらゆっくり過ごしましょう。
マット
必要であればマットも用意しておくと安心です。マットがあれば靴を脱いで足を伸ばしたり、そのままごろりと横になったりすることができます。マットには様々な種類がありますが、設営のしやすさを重視するのであれば折り畳みできるものがベストです。
寝袋
秋から冬に差し掛かる頃は、想像以上に冷え込みます。宿泊するわけでなくても、例えば、星空観賞してから帰宅するようなときは、寝袋でごろごろしながらというのもおすすめです。
テーブル
デイキャンプで食事を楽しむのであれば、アウトドアテーブルがあるととても便利です。バイクにパッキングすることを考慮して、軽量であるだけでなくコンパクトに折りたためる製品を選ぶようにしましょう。
椅子
テーブルで立ち飲み・立ち食いスタイルにするのもいいですが、落ち着いて食事をするのであれば、やはり椅子は用意しておいたほうがいいでしょう。アルミ製、木製など、材質もさまざまなので、耐久性、重量などから、使いやすいものを選ぶことをおすすめします。
焚き火台
宿泊はしないものの、昼から夜にかけてデイキャンプをする場合は、焚き火台があってもいいかもしれません。
ランタン
大きなものから小さなものまで、さらには折り畳めるものまで、多種多様なランタンが販売されています。バイクキャンプではできるだけ荷物をコンパクトにしたいので、折り畳めるタイプの薄くて軽いランタンがおすすめです。
バーナー
昼食を調理するのであればバーナーは必須です。様々なメーカーの多種多様なバーナーがあり、価格もピンからキリまでですが、火事を避けるためにも、無名メーカーの安価なものを購入するのはおすすめしません。
ヘッドライト
帰宅が夜を過ぎるときはデイキャンプでもヘッドライトがあると安心です。周囲に街灯がなくても、駐車しているバイクのもとまで辿り着けます。
クッカーセット
昼食を調理するためには、バーナーだけでなくクッカーセットも必要です。必要最低限のセットと食材、調味料を持ち込んでキャンプ飯を楽しみましょう。
キャンプで使えるテントの種類
デイキャンプとはいえどもやはりキャンプにはテントがほしいところ。キャンプの気分を盛り上げるだけでなく、冷え込みやすい秋にはテントで温まることもできます。バイクにパッキングすることも考慮しながら、皆さんにとって使いやすいテントを選んでもらえればと思います。
ワンタッチタイプ
収納袋から取り出すだけで設営できるワンタッチタイプのテントです。種類も豊富なので、特にコンパクトでバイクでも運びやすいものを選ぶといいでしょう。
組み立てタイプ
キャンパーであればてきぱきと組み立てもお手のものかもしれません。しかし、キャンプ初心者にとって組み立てタイプのテントは設営にも片付けにも時間がかかってしまいます。キャンプに慣れるまではあまりおすすめしないタイプといえるでしょう。
ドームテント
キャンプ初心者にもおすすめ。持ち運びやすく設営もしやすいシンプルなドームテントは、種類も豊富なので、どのテントがいいか迷ったときに選ぶといいでしょう。
ツールームテント
デイキャンプよりも1泊2日以上の泊りがけキャンプにおすすめですが、リビングスペースと居室を確保したテントなので、デイキャンプでも複数人で1つのテントを使う場合にぴったりです。
ワンポールテント(ティピー)
ワンポールテントは絵に描いたような円錐型のテントで、そのビジュアルからも人気があります。中央を1本のポールで支えるタイプなので、テント内のスペースにも余裕があります。
ソロテント
ソロキャンパーのためのソロテントは、コンパクトで持ち運びやすいのでデイキャンプにもおすすめです。ひとりでバイクツーリングをするのであれば、ソロテントが選択肢となります。
基本的にどれもコンパクトですが、特に、バイクにパッキングしやすく軽量なものを選ぶことをおすすめします。
タープ
テントではなく屋根を張るだけのタープもデイキャンプにはおすすめのアイテムです。製品によって設営しやすいもの、軽量で持ち運びやすいものなど、様々なタイプがあります。
バイクで行ける都内近郊のキャンプ場
それでは最後に、都内近郊のバイクで乗り入れできる、まさにライダー歓迎、都内近郊のキャンプ場をご紹介。3,000円程度でデイキャンプが楽しめます。ぜひ、週末のデイキャンプの参考にしてください。
パインウッドオートキャンプ場
パインウッドオートキャンプ場(山梨市)は人気アニメ「ゆるキャン△」でも取り上げられた、話題のキャンプ場です。特に、高台から見渡す甲府盆地は絶景。オートキャンプ場ですが管理体制が整っているのでキャンプ初心者でも利用しやすいでしょう。
- 住所:山梨県山梨市大工2483
- バイクの乗り入れ可否:可
- 金額:3,000円
かわせみ河原
かわせみ河原(寄居町)は多種多様なアウトドアを満喫できる荒川沿いのレジャースポットです。夏は家族連れで賑わいますが、秋には利用者の人数も落ち着くので、川沿いで静かにキャンプを楽しみたいライダーにおすすめです。
- 住所:埼玉県大里郡寄居町保田原321
- バイクの乗り入れ可否:可
- 金額:300円
森のまきばオートキャンプ場
森のまきばオートキャンプ場(袖ヶ浦市)は「まきば」というとおり、広大な草地でのキャンプを楽しむことができます。施設も充実しているので、キャンプだけでなく炊事場などの施設も充実している他、羊小屋で羊と触れ合ったりなど、様々な過ごし方ができるキャンプ場です。
- 住所:千葉県袖ケ浦市林562-1-3
- バイクの乗り入れ可否:可
- 金額:時期によって変動
上大島キャンプ場
上大島キャンプ場(相模原市)は、桜の名所、紅葉の名所としても知られている、河川敷に設けられたキャンプ場です。市営キャンプ場ですが、炊事場、トイレ、貸出品まで充実しているのも特徴だといえるでしょう。
- 神奈川県相模原市緑区大島3657
- バイクの乗り入れ可否:不可
- 金額:1,000円(利用人数で変動あり)
青野原オートキャンプ場
秋には紅葉で埋め尽くされる青野原オートキャンプ場(相模原市)。デイキャンプサイトもあるので、日帰りでの利用もしやすいです。また、道志川では鮎釣りも楽しめるので、釣り好きにもおすすめです。
- 住所:神奈川県相模原市緑区青野原918-1
- バイクの乗り入れ可否:不可
- 入場料:大人500円・子ども200円
- 駐車料:バイク200円
まとめ
今回は、秋のデイキャンプ特集として、必要な持ち物、基本装備、さらに都内近郊のおすすめキャンプ場をご紹介しました。泊りがけのキャンプは、時間に余裕がなくてできなくてもデイキャンプであれば長距離ツーリング感覚で楽しめるはずです。
長距離ツーリングに自然を満喫するキャンプを組み合わせれば、限られた時間ながらも自然のなかでリフレッシュできるでしょう。まずは気軽なデイキャンプから、ライダーの皆さんも始めてみてはいかがでしょうか?
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