ライダーの皆さんは、どのようにバイクを選びますか?ネイキッド、アメリカン、スポーツなど、バイクの種類、小型、中型、大型などの排気量、それとも、デザインでしょうか。同じ車種、同じ排気量でも、バイクのデザインはさまざま。それぞれに個性があります。

だからこそ、ライダーにとってひとめ惚れしてしまうバイクもあるものです。特に、バイクのデザインにおいてカラーリングは重要な様相であるといえます。限定色が飛ぶように売れるようなことも珍しくありません。

そこで今回は、好きな色からバイクを選ぶと題して、純正カラーが珍しく、個性的な車種を取り上げようと思います。

色が与える印象

バイクでも、自動車でも、自転車でも、同じ型番のモデルなのに、カラーが違うだけで、想像以上にそのバイクのまとう雰囲気はがらりと変わるものです。だからこそ、同じ車種の複数のカラーを並べて、どれにしようか何時間も決めかねるようなライダーも少なくないでしょう。

最終的にはライダーの決断するところですが、少しでも、決断の後押しとなるよう、まずはそれぞれの色の与える印象について説明していきます

赤色

赤色の特徴は、活動的、情熱的、そして感情的という、エネルギーに満ち溢れるものです。燃え上がる炎も赤色ですよね。ライダーの皆さんであれば、赤文字ででかでかと道路通行上の注意喚起を促す看板も、どこかで見かけた記憶があるのではないでしょうか。

赤色には、警戒心を抱かせる特徴もあるのです。赤色はアグレッシブなカラーなので、スポーツバイクに配色されているイメージもあるのではないでしょうか。スポーツバイクらしい、攻めの姿勢を際立たせます。

青色

青色には、青空のようにさわやか、せっけんのように清潔というようなイメージがあります。一方で、水のように冷たいという印象も持ち合わせています。また、誠実さにも結び付くため、スーツ、シャツなどのカラーとしても好まれるものです。

バイクではネイキッド、アメリカン、スポーツなど、さまざまな車種に配色されており、バイクの「かっこよさ」を引き立てています。

黄色

黄色といえば、太陽のように生命力にあふれ、ひまわりのように明るい、そのようなイメージがあるのではないでしょうか。基本的には、右脳ではなく左脳を刺激する色であるため、理解・判断・記憶力のアップにつながるともいわれています。

バイクでも、オールイエローのカラーリングから、タンクだけ、カウルだけなど、部分的にイエローを取り入れているデザインのものが多数ラインナップされています。

オレンジ色

南国の柑橘系の果物・オレンジ。温暖な気候で育まれる果物だからこそ、陽気さ、暖かさを感じさせる色味です。同時に、夕焼け、または秋を連想させる、色味によっては落ち着いた雰囲気も持ち合わせています。

バイクでは、オレンジ単色だけでなくオレンジと黒との組み合わせなども人気がありますね。

緑色

植物の色である緑色は、自然を感じられるだけでなく、安らぎを与えたり、心身のバランスを整えたりする効果があるといわれています。緑色を目にしていると、徐々に血圧が下がるという研究結果もあるほどです。

ライダーの皆さんは、真っ先にカワサキグリーンを思い浮かべるのではないでしょうか。

紫色

高級感を感じさせる紫色。創造力・感受性を高める色でもあります。仏教では魔除けの色とされているのも納得です。さまざまなバイクメーカーからも、紫を基調としたモデルが販売されています。

銀色

シルバーアクセサリーのイメージそのまま、洗練された雰囲気をまとう銀色。無機質なメタリック調からは、さらに、都会的、人工的なイメージが醸し出されます。シルバーカラーのバイクは、スタイリッシュなスポーツバイクをはじめ、さまざまなタイプに取り入れられています。

白色

日本の白無垢に代表されるように、純真、純潔の象徴ともいえる白色。さらに、仏教、神道にも結び付く神聖な印象もあります。また、医師の白衣など、医療従事者の制服にも使用されており、清潔感も連想させます。

黒色

男性的でわかりやすい「かっこよさ」を思い浮かべる黒色。それだけに、バイクでもオールブラックのモデルは数えきれないほどリリースされています。

純正カラーが個性的でかっこいい車種

販売時のオリジナルカラーである純正塗装をまとうバイクは、バイクメーカーのこだわりをこれでもかと見せつけ、ライダーを惹きつけます。ここからは、純正カラーが個性的でかっこいいバイクをご紹介します。

ホンダ

ホンダからはマットカラーがラインナップされたクロスカブ110と、CB750 RC42のグラファイトブラックをピックアップしました。

クロスカブ110

ホンダのクロスカブ110にはマットカラーがラインナップされています。マットカラーは、マットアーマードグリーンメタリック、パールディープマッドグレー、プコブルーの3色。同じクロスカブでも雰囲気ががらりと変わり、都会的な印象です。

  • 排気量:109cc
  • 車体タイプ:オフロード

CB750 RC42/2006年(グラファイトブラック)

ホンダのクラシカルなスポーツネイキッドCB750 RC42の新色グラファイトブラックはブラックを基調に落ち着いたレッドを差し色にしています。

  • 排気量:747cc
  • 車体タイプ:スポーツネイキッド

カワサキ

カワサキグリーンも魅力的ですが、Ninja 400、VERSYS-X 250 TOURERの純正カラーもライダーの心を惹きつけます。

Ninja 400/2021年モデル (パールナイトシェードティール×メタリックスパークブラック)

カワサキのNinja 400の2021年モデルに登場した、パールナイトシェードティール×メタリックスパークブラックは落ち着いたブルーグリーンとブラックのカラーリングがおしゃれです。

  • 排気量:398cc
  • 車体タイプ:スポーツ

VERSYS-X 250 TOURER(パールマットセージグリーン×メタリックマットカーボングレー)

カワサキのVERSYS-X 250 TOURERのパールマットセージグリーン×メタリックマットカーボングレーはアウトドアチックなグリーンが、アドベンチャーツアラーとしての魅力を際立たせます。

  • 排気量:248cc
  • 車体タイプ:ツアラー

ヤマハ

ヤマハからは個性際立つNIKEN GT、それからYZF-R25 ABSのクールなカラーリングをピックアップします。

NIKEN GT(マットダークグレーメタリック6)

ヤマハの個性派三輪車NIKEN GTの大柄なボディを引き締める、黒と赤の配色が特徴のマットダークグレーメタリック6は完全受注生産です。

  • 排気量:888cc
  • 車体タイプ:スポーツ(LMW)

YZF-R25 ABS(ビビッドオレンジメタリック2)

ヤマハのYZF-R25 ABSのビビッドオレンジメタリック2は発色のいいオレンジとシャープな黒の組み合わせがスポーツバイクの持つ「かっこよさ」を引き立てます。

  • 排気量:249cc
  • 車体タイプ:スポーツ

スズキ

スズキからは超大型スポーツバイクのGSX-S1000GTと:GSX-R1000Rの特徴的な純正カラーをピックアップします。

GSX-S1000GT(メタリックリフレクティブブルー)

スズキの大型スポーツバイク・GSX-S1000GTのメタリックリフレクティブブルーは、メタルチックなブルーとセミマットなブラックの絶妙な掛け合わせが特徴です。

  • 排気量:998cc
  • 車体タイプ:スポーツ

GSX-R1000R(マットブラックメタリックNo.2×グラスマットメカニカルグレー)

GSX-R1000Rの新色モデルとして登場したマットブラックメタリックNo.2×グラスマットメカニカルグレー。これまでにないマットなグレーにブラックのスズキのロゴが際立ちます。

  • 排気量:999cc
  • 車体タイプ:スポーツ

ハーレーダビッドソン

ハーレーダビッドソンらしいアメリカンチックなカラーリングが魅力的なスポーツスターSとロードグライド スペシャルのおすすめカラーをピックアップします。

スポーツスターS(ホワイトサンドパール)

ハーレーダビッドソンのスポーツスターSのホワイトサンドパールはベージュトーンのホワイト、ブラック、ブラウンの配色が絶妙。ブラックのロゴも目を引きます。

  • 排気量:1,252cc
  • 車体タイプ:アメリカンクルーザー

ロードグライド スペシャル(ビリヤードブルー/ストーンウォッシュホワイト)

ハーレーダビッドソンの超個性派モデル・ロードグライド スペシャルのボディにマッチする、ビリヤードブルーとストーンウォッシュホワイトは、アメリカンらしさ満点のカラーリングです。

  • 排気量:1,868cc
  • 車体タイプ:アメリカンクルーザー

BMW

高級感をまとうBMWも、意外性のある特徴的なカラー展開をみせています。ここでは、R1100RTとM1000RR/50イヤーズMをピックアップします。

R1100RT(ツンドラグリーン)

BMWの個性派モデル・R1100RTのツンドラグリーンはヨーロッパらしいレトロ感のあるカラーがBMWらしい気品を漂わせます。

  • 排気量:1,085cc
  • 車体タイプ:スポーツツアラー

M1000RR/50イヤーズM(サンパウロイエロー)

BMWとしてはあまりみられない、ビビッドカラーが斬新なM1000RR/50イヤーズMのサンパウロイエロー。日本国内では50台の限定販売となっています。

  • 排気量:999cc
  • 車体タイプ:スポーツ

ブランドのイメージカラー

オフィシャルではなくても、ライダーの皆さんには、すでにブランドのイメージカラーができあがっているのではないでしょうか。最後に、人気車種をもとに独断と偏見を交えながらブランドカラーを考えていきます。

ホンダ 赤×青×白のトリコロール

ホンダの代表的なスポーツバイクといえばcbスーパーボルドール。赤×青×白のトリコロールはイメージカラーに相応しいのではないでしょうか。

カワサキ 緑

カワサキはNinjaのイメージに代表されるカワサキグリーンが定着しています。視界をかすめただけでも、あれはカワサキだとわかるほど、すでにライダーの頭の中に刻まれています。

ヤマハ 青

ヤマハにはさまざまな人気バイクがありますが、代表的なものとしてYZFを思い浮かべるライダーも少なくないはず。あの青こそ、ヤマハのイメージカラーに最適なのではないでしょうか。

スズキ 黄

スズキの代表的なモデルであるV‐ストローム。さまざまな人気モデルに使用されている青も捨てがたいですが、ここではV‐ストロームの黄色を推します。

ハーレーダビッドソン オレンジ、黒

ハーレーダビッドソンのイメージカラーといえば、オフィシャルでなくてもロゴのオレンジとアメリカンらしい重厚感のあるブラックで決まりではないでしょうか。

BMW 青×白×黒

BMWのイメージカラーは、間違いなくロゴカラーの青×白×黒だといえますね。

KTM オレンジ

個性派バイクのそろうKTMには、多くのモデルにオレンジ色が使用されているので、イメージカラーはオレンジだと認識しているライダーは少なくないはずです。

ドカティ 赤

高級バイク・ドカティといえば、イエローカラーのモデルもありますが、やはり人気車種のほぼすべてに使用されているレッドがイメージカラーといえるのではないでしょうか。

まとめ

今回はバイクの“色”にこだわり、純正カラーの個性的なモデルをピックアップしました。それぞれの色の持つイメージも意識しながら、性能、デザインだけでなく、色にも着目してバイクを選んでみるのもおすすめです。

 

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