街で見かけるカッコいいバイクに憧れ、免許取得にチャレンジする人も増えています。バイクに詳しくない人は知らないかも知れませんが、バイクはスタイルや車種が非常に豊富です。それぞれに個性がありますし、運転のしやすさやエンジン音などにも違いがあります。

本記事では、バイク初心者がもっとバイクを好きになれるようにバイクのスタイルを解説します。
これを読めば、自分が乗りたいバイクが必ず見つかります。

バイクを買う前に!各スタイルの特徴、知識として知っておきませんか?

念願の免許取得!これで風を切って走れるぞ!とバイク雑誌を読んだりバイクショップを覗いたけれど「ツアラー」「ネイキッド」って何なんだ!見た目が違うのはわかるけれど、「ライディングポジションが違います」とか「ワインディング性がなんとか」まったく頭に入らない。

「どんなバイクをお探しですか?」と聞かれても、さっぱり分からない……。バイクが好きな気持ちがあれば、初心者は基礎知識をしっかり学んでおくこと!バイクスタイルの種類や、どんな特徴があり、どんな人におすすめかなどを一緒に見ていきましょう!

こんな人にオススメ

バイク雑誌では「初心者はネイキッドがおすすめ」「女性は足つきのよいアメリカンが運転しやすい」と紹介されます。

そもそも、ネイキッドと言われても「海外のバンド名?」とか「アメリカンはアメリカ人が乗るバイク??」など、1人ツッコミしてしまうくらいよくわかりません。そもそもバイクメーカーがあるのだから、そんなややこしいスタイルにしなくてもわかりやすくすればいいと思いませんか?

でも、あの映画で見たバイクが忘れられない、あこがれのバイクを手に入れて走りたい、出かけたいところがあるなど夢はどんどん膨らみますね。

バイクには特徴があり、人によっては乗りやすい乗りにくいと感じてしまうこともあるんです。それらを含めてバイクのスタイルを知れば、自分が求めているバイクが必ず見つかるはずです。

バイクのスタイルってどんなのがあるの?「カッコいい!」と呼ばれているスタイルをご紹介

バイクのイメージって「カッコいい!」ですよね。いや、どのバイクもカッコいいじゃないか!!!と言われそうですが、その中でも360度カッコいい!スタイルを前編では詳しく解説していきます!

スーパースポーツ(レーサーレプリカ)

サーキットを走るバイクはこれ!カウルと呼ばれる風よけがあり、前傾姿勢で走るのが特徴。

ツアラー

最近耳にするようになったフルカウルバイク。ツーリング向けに改良されているので、長時間・長距離でも疲れにくい。

オフロード

荒れ地や林道をサクサク走れるタフなバイクで、ガタガタ揺れるような悪路もこれなら安心。ショック吸収機能(サスペンション)を高めたスタイルは、マッドマックスでも有名です。

アドベンチャー

アドベンチャーツアラーとも呼ばれ、オフロード走行も視野に入れた街乗りタイプのバイクです。最新スタイルなので、電子制御システムを積んでいる車種も増えていて、今後が期待されています。

カッコいいバイクはクセがありそう…なんて思っていませんか?ネイキッド、アメリカン、ビッグスクーターなど、足つきがよく乗り心地が良い!と言われるバイクについては、後編で解説しています!

スーパースポーツ(レーサーレプリカ)

フルカウルタイプのオートバイで、SSと略されます。サーキット走行を元にデザインなどが考えられているため、無駄をはぶいた本格的な設計で作られています。

代表的な車種

  • ホンダ CBR1000RR
  • ヤマハ YZF-R1
  • カワサキ Ninja ZX-10R
  • スズキ GSX-R1000R

特徴

昔は「スーパースポーツ」と呼ばれていたバイク、ハンドルの位置が低いのでお察しいただけるとは思いますが、レース用だったマシンを一般用にしたバイクです。

体重移動しやすく、カーブを軽く曲がるので林道などの峠を攻めたい時に真価を発揮します。見た目にはごついですが、車体は軽いので女性でも取り回しやすく街中では目立つのは間違いなし!

外見のカッコ良さとは反対に、前傾姿勢での運転となるため長時間ライディングすると疲労がたまりやすいです。シートは高めなので小柄な人は足つきが良くないので注意が必要ですね…。

レース用マシンがベースなので、乗りこなすには少々テクニックが必要ですが、これで軽く流せるようになれば一人前と思って間違いないですよ。

こんな人にオススメ

何と言っても、目を引くのは間違いないので「カッコいい」と思われたい人は乗りこなすべきだと思います。

ライディングポジションが、とにかくカッコよくてマシンと体が一体化したように見えるので街中ではめちゃくちゃ目立ちます。カーブや曲がりくねった峠道をスーパースポーツが走る姿は、溜息しかでないくらいにカッコいいです。

特に女性が乗りこなしているのを見ると、男は「おおーっ」となりますよ、本当に。小柄な女性でもテクニックがあれば軽く乗りこなせるので、レース好きならバイクと一体になったライディングを楽しんでほしいです。

ツアラー

スーパースポーツのような外見ですが、タンデムシート付きでライディングポジションも楽ちん。カッコよさは残しつつ、ツーリングのしやすさを重視したスタイルです。

代表的な車種

  • HONDA CBR650F
  • KAWASAKI Ninja1000
  • SUZUKI GSX-S1000F
  • YAMAHA FJR1300AS

特徴

バイクは風を体感できる乗り物ですが、高速走行では抵抗を感じやすく季節によってはつらく感じることもあります。

カウルで空気抵抗を軽減しながらも、スポーツよりも快適なライディングポジションでツーリングが楽なバイクです。加速やカーブなどを追求するのではなく、ツーリングを快適に楽しむために作られています。

現行モデルは軽量でコンパクトですが、古いモデルはツーリング性能を重視していたので重量感があり取り回しが重く感じるかもしれません。最近ではスーパーツアラーと呼ばれる軽量タイプが人気。ツーリングを楽しみたいライダーなら、検討する価値ありです。

こんな人にオススメ

モデルによって重量感が違うので、重さではなく「ツーリングメインで乗り回す」前提の人におすすめです。特にバイクで旅行したい、長距離運転も苦にならないなら快適な走行ができるはずです。

また、ツアラーは大型メインなので「快適にカッコいい大きなバイクに乗りたい」ならツアラーで決まりでしょう。

オフロード

道なき道を走行できる唯一のバイクです。悪路をものともせず走り抜けるタフさ、スマートなボディなど独特なスタイルが特徴。

代表的な車種

  • HONDA XR250
  • YAMAHA セロー225
  • SUZUKI ジェベル200
  • KAWASAKI スーパーシェルパ

特徴

高速走行には不向きですが、車体の軽さと低回転域の力強さが魅力。街乗りバイクとしても十分にその力を発揮します。砂浜や砂利道などは、オンロードは足元にも及ばない早さで走り抜けていきます。

その分、車体は軽量で取り回しも楽ちん。車高が高いので、小柄な人は足つきに苦労するかもしれませんが、サスペンションが沈みやすいので、、見た目よりもまたがりやすくなっています。

こんな人にオススメ

キャンプなど、アウトドア好きならオフロードに乗って欲しいですね。バイクに乗って釣りやハイキングを楽しむ人も多いですし、砂利道や林道などをオフロードで駆け抜ける爽快感はロードバイクとは違った楽しみがあります。

遠方へ旅行する場合、高速道路を使うことが多いのですが、国道をのんびりと走りながら林道紅葉狩りや秘境の旅ができるのはオフロードだけですよ!

アドベンチャー

オンもオフも楽しみたい!そんなわがままな人の夢を叶えてくれた、ニュースタイルがアドベンチャーです。

代表的な車種

  • YAMAHA MT-09 TRACER
  • SUZUKI V-STROM250
  • KAWASAKI VERSYS-X 250 TOURER
  • HONDA CRF250RALLY

特徴

ツアラー・オフロードの良いところを併せ持つバイクで、ツーリング時の快適さはもちろん悪路での安定感も兼ね備えています。行きは高速で、帰りは国道でのんびりと、ツーリングも楽しめ、長距離走行も疲れません。

実は2010年から爆発的に人気が出たスタイルで、どんな道でも難なく走ってくれるので、アクティブにいろんな道を制覇したい!みたいな感じで乗り回せます。

こんな人にオススメ

バイクでいろんな場所に行ってみたい、ツーリングだけでなくアウトドアも楽しめたらいいかなーと思っているならアドベンチャーをおすすめします。バイクの楽しさは走ってみないとわかりませんし、ツーリングだけがバイクの魅力を引き出せる走りではないです。

スタイル的には、最新タイプなのでトレンドなバイクに乗りたい人もいいと思いますよ。また、海外モデルも多いのでおしゃれなバイクに乗りたいなら選んでみてもいいかも。

まとめ

ここまで、初心者にもわかりやすくカッコいいバイクに注目して紹介と解説をしてきましたが、気に入ったバイクはありましたか?

バイク選びはインスピレーションが大事だと思っていて「このバイクがカッコいい」と思えば、それが自分が乗りたいバイクだと思えばいいです。足つきがどうのとか、ライディングポジションが低いとか乗ってしまえば関係ありません。

さて、後半は見た目ではなく「乗っているのが楽なバイク」を紹介します。カッコよくても疲れるのは嫌だなーとか、気楽にバイク走りたいんだよねーという人にはうってつけなので、そちらも合わせて読んでくださいね。

後編はこちら