プロテクターはバイク乗りの必須アイテム!事故に備えてプロテクターをつけよう

バイクに乗るのって、とても楽しいですよね。バイクにまたがってスピードを上げ、身体に当たる風を感じながらツーリングをしているときの高揚感、スカッとした感じは、何にも代えがたい楽しみだと思います。

その一方で、バイクは乗り手の身体がむき出しになっている為、車と比べ事故を起こした際の死亡率・重傷率が高い乗り物でもあります。バイクに乗るときには服装に気を遣い、長袖長ズボンを着ていても、スピードが上がった状態で転んでしまっては生地が擦り切れ、服の下の肌が傷ついてしまうことも……。

そうなってしまったら、楽しいはずのツーリングも台無しですよね。そんな事態を防ぐために、バイク用プロテクターを装備するのはいかがでしょうか。

今回の記事では、バイク用プロテクターの効果と、オススメのプロテクターを紹介します!
「プロテクターの見た目がちょっと……」と思う方も必見!デザイン自体がオシャレなプロテクター、オシャレを邪魔しないインナータイプのプロテクターもありますよ。

この記事を読んで、少しでも「プロテクターをつけようかな」「プロテクターって大事なんだな」と思っていただけますと幸いです。

プロテクターを着けるメリットを解説!

もしかすると、皆さんの中には「プロテクターは、レースみたいにスピードを出して競うような時に必要なものなんじゃないの?」と認識している方も多いかもしれませんね。
ですので、この見出しではプロテクターを着けるメリットについて解説します。

メリット①:怪我の軽減に繋がる

プロテクターを着ける一番のメリットは、なんといっても怪我の軽減に繋がることです。
たとえば、急な飛び出しでハンドルを切って転倒してしまったとき……プロテクターを着用していなければ、肘や膝が擦り剝けて砂利が傷口に入ってしまいます。
(いわゆる、「大根おろし」と呼ばれる怪我ですね。肉がえぐれた上に傷口に砂が入るので、治るまで時間がかかります)
そのようなときも、プロテクターをつけていれば、身体へのダメージを肩代わりしてくれるので安心です。
仮に怪我をしたのが命に関わらない部位(肘・膝・肩)でも、治るまでは痛みを引きずる日々が続いてしまいます。誰だって、痛かったり辛かったりするのは嫌ですよね。
そうした「命に関わらないけども、その後の毎日が辛くなってしまう」怪我にもプロテクターは効果がありますので、バイクに乗る際にはプロテクターを着用しましょう。

メリット②:事故を起こした際の死亡率が下がる

プロテクターの2つ目のメリットは、「事故を起こした際の死亡率が下がる」点です。
もしかすると、皆さんの中には「頭を打ったらまずいのは分かるけど、プロテクターで守られる部位(胸・お腹)へのショックで死ぬのは想像がつかない」という方もいらっしゃるかもしれませんね。
ですが、内閣府の資料(令和3年版交通安全白書)によると、バイク事故の死因のうち3割近くが胸部・腹部へのショックとなっています。このデータを見ると、ヘルメットの着用だけでは大事な命を守れないことがお分かりいただけるのではないでしょうか。
ヘルメットだけでは、大切な体の保護には不十分です。バイクに乗る際には、胸とお腹を守ってくれるプロテクターを着けてから乗りたいですね。

メリット③:気持ちが楽になり、リラックスして運転できる

プロテクターを着用する副次的なメリットとしては、「リラックスして運転できる」点が挙げられます。
精神的なものではありますが、「プロテクターを着けているから、万が一のときも大丈夫」と思いながら運転するのと、「今日はヘルメットしか被ってないから、コケたら怪我するな」と運転するのでは、バイクに乗るときの気持ちがだいぶ違いますよね。
プロテクターがくれる精神的な安心感は、ゆとりを持った安全運転にも繋がります。万が一のリスクが頭にちらつく状態で走るより、「少しでもリスクを減らしているぞ!」という気持ちで走った方が、バイクに乗っている時間をより楽しく過ごせるのではないでしょうか。

プロテクターはどう選ぶ?どこで買えばOK?

プロテクターはバイク乗りの命を守る大切なアイテムです。
その重要性が分かったところで、自分に合うプロテクターを探しにいきましょう!

プロテクターの種類

プロテクターは、大きくハードタイプ(硬くて衝撃に強いタイプ)とソフトタイプ(やわらかく、装着感の良いタイプ)の2種類に分かれます。
初めてプロテクターを着用する方には、ソフトタイプがオススメです。ソフトタイプは着る人の身体にフィットしやすいので、初めての方でも違和感なく着用することができます。
最初からハードタイプを装着するとぎこちなさを感じてしまうこともありますので、通勤や通学などの短時間乗る際に、ソフトタイプのプロテクターを着けるところから慣れていくと良いのではないでしょうか。

「プロテクターの着用に慣れている」「安全性を高めたい」という方は、ハードタイプがオススメです。ソフトタイプより丈夫な素材が使用されているので、身体をしっかりと守ってくれます。大事な部位(首、胸、腹)を守ってくれるものに関しては、ハードタイプを選ぶとより安心ですね。

プロテクター選びのポイント

プロテクターの選び方ですが、「自分に合ったものを見つける」ことを重視しましょう。

サイズが合っているか
サイズが合っていなければ、プロテクターは本来の役目を果たせません。サイズが合っているかどうか、着けていて窮屈ではないか、試着して確認してから購入するのが大切です。

気楽に着用できそうか
気楽に着用できるかどうかも、プロテクター選びのポイントです。
プロテクターは着用することに意味のある装備ですので、「買ったはいいけど、着るのが面倒くさくなって家に置いている」状態になってしまっては本末転倒です。
「これなら面倒くさくないから毎回着れそう!」と、着用を習慣化できそうな商品を選ぶのも重要ですね。

安全基準(CE規格)を満たしているかどうか
日本ではプロテクターの安全基準がありませんので、ヨーロッパの「CE規格」が世界的な基準となっています。国内メーカーでは、ヨーロッパで販売する目的があるものにはCE規格がついていますが、そうでないものにはついていません。

これはあくまでも目安なので、「安全基準をクリアしたものを使いたい!」とお考えの方は、CE規格のプロテクターを探してみてください。

プロテクターはどこで買えるのか

バイク用プロテクターは、バイク用品店・通販サイトで購入できます。

初めて購入する方は、必ずバイク用品店で試着してから購入するようにしましょう。
プロテクターは装着する人の身体にフィットした状態で本来の性能を発揮しますので、購入前の試着は欠かせません。
また、店員さんからアドバイスを受けることができるので、自分にどんなプロテクターが必要か分かるのも、実店舗ならではの嬉しいポイントですね。

「以前からプロテクターを着用していたけど、今回コケて削れてしまったので同じ製品の新品がほしい」という方は、通販で購入するのもアリかもしれません。
ただ、通販サイトではサイズ違いの製品が似たような写真で掲載されていることもありますので、型番などで今使っているものと同じ商品かどうかを確認するようにしましょう。

初心者におすすめのプロテクター3選!迷ったときはコレ!

とはいえ、プロテクターを初めて購入される方はどこのメーカーを選べば良いのか、迷ってしまうこともありますよね。「そもそもどこが有名なメーカーなのかも分からないし、最初は定番の商品から試したい」という方もいらっしゃるかもしれません。
ですので、この見出しではバイクグッズの有名メーカーの商品をご紹介します。

KOMINE(コミネ) SK-688 スプリームボディプロテクター
このプロテクターは、装着感も自然に胸部脊椎をしっかりガードします。
メンズはMから2XLまで4サイズ、レディースもあります。パッド形状や枚数はサイズによって違いがあり、運転を邪魔しない構造です。通気性も高いので、初めての人におすすめです。

KOMINE(コミネ) SK-694 CE Body Protection Liner Vest
背中にはCE規格モデルを採用したベスト型プロテクターで、新型のハードプロテクターを採用しているためフィット感も抜群です。プロテクターのない部分は3Dメッシュ製クッションパッドを取り入れることで蒸れを軽減しています。脊椎プロテクター上部にはジェルを使用し、上半身を徹底的に守ります。

アールエスタイチ TECCELLチェストプロテクター
胸部が左右に分かれるので、ジャケットを脱ぐときに見えないのがポイント。
ポリプロピレンを特殊成型したテクセル材を使ったプロテクターなので軽く強度にも優れています。

こぼれ話:「プロテクターって本当に必要?」とお考えの方へ

ヘルメットは装着義務がありますが、プロテクターに関しては装着していなくても交通違反にはなりません。
装着はあくまでも任意なので、つけていなくてもパトカーや白バイに止められて違反切符を切られることもありません。

ですが、自分がどんなに安全運転をしていても、周囲は同じようにしているとは限りません。
実際に運転してみると……

・信号機のない横断歩道に急に人が飛び出してくる
・交差点で「バイクだから」と無理やり右折してくる車
・急に車線変更して割り込んでくる車・バイク

上記のような非常に危険なシーンがたびたび見受けられます。自分だけが安全運転をしていても、そうでない人の車がバイクにぶつかってきたこともあるでしょう。

また、急ブレーキによって車に巻き込まれる、後続車に追突される事故がないわけではありません。プロテクターで事故は防げませんが、怪我の度合いを軽くしたり、最悪の結果を遠ざけることはできます。
「着用が法律で義務付けられていないから、着けなくてもOK」と安易に考えることなく、プロテクターを装備してからバイクに乗るようにしたいですね。

まとめ

バイクは死亡事故が多い乗り物ですので、命を守るためにもプロテクターを着用しましょう。
最近はオシャレを邪魔しないインナータイプのプロテクターも増えてきていますので、「プロテクターはダサい」「ファッションを邪魔されたくない」とお考えの方も、一度ラインナップをご覧になってはいかがでしょうか?きっと、自分に合う一着が見つかるはずです。
バイクに乗るときは必ずプロテクターを着けて、安心・安全なバイクライフを送りましょう!