バイクの運転が上手い・下手は何の基準によるものなんでしょうか。
運転技術?マナーの問題?周りから運転が下手と言われているなら、見返してやりましょう!

今回は、バイクの運転に苦手意識が芽生えてしまう原因や、どうすれば上手くなるか、効率的な練習方法について解説していきます。

バイクの運転が上手くなりたい!苦手なままはイヤだ!

バイクの運転が上達するには「毎日バイクで走ること」と言われたことはありませんか?
もちろん、バイクに慣れる・教習所で学んだことを忘れないようにするには、短い距離でも毎日走るのが大切です。

ただし、ただ走るだけではバイクの運転は上達しません。
バイクは、車体と体が一体になることで体重移動がスムーズになり、アクセルワーク・ブレーキング・クラッチ・シフトも自然に行えます。

これが上手くいかないと、カーブで減速がスムーズにできないので「大回りになってしまう」わけです。対向車がいない道路では問題ありませんが、危険度が高いので早めに修正してください。

そもそも、バイクは正しく乗れば危険度は少ない乗り物です。
下手な人は、正しく乗れていないから、すべてが上手くいかなくて自分を責めてしまうんでしょうね。

これができていないと、ひと昔前のロボットのように「クラッチ操作がカクカクする」「アクセル全開で急発進する」など、無様なライディングになります。

上手な人からすれば「何やってんだ!」と怒りが湧く気持ちもわからなくもありませんが、「運転が下手な人は迷惑だから乗るのをやめろ」というのはマナーに反しています。

「やめろ」とか「乗るな」など、SNSを見て落ち込む必要はありません。
本人が言うほど上手に乗ってないですからね。自分で「バイクに乗るのが上手い」とか言ってる人に限って、マナーも悪いし小さなバイクを見下したりする傾向にあります。

「バイクの運転が下手だ」「乗るな」と言われても気にしないでください。
相手より上手になればいいんです!見返してやる!カッコよく乗り回してビビらせてやる!くらいの気持ちで練習しましょう。

バイク漫画「キリン」に『バイクだよ。バイクじゃなきゃダメなんだ!』ってセリフがあるんですが、バイクに乗る意味ってここにあるんですよ。下手だろうが上手だろうが、自分にはバイクしかないんだって気持ちがあれば、絶対に上手になります。

センスがあろうがなかろうが、「バイクが好きなんだ!」って気持ちは転んでも何があっても忘れないでください!

公道・駐車場での練習はNG!マナーを守って練習しよう

とにもかくにも、運転技術向上こそがバイクと友達になる条件です。
運転が上手になるには練習しかないのですが、どこで練習すればいいかわからないのが大きな問題です。

だからといって、どこでも練習していい理由にはなりませんし、迷惑行為はバイカーの品位を著しく下げるので、絶対やめてください。SNSを見ると「駐車場でこそっと練習」や「近くの山道で早朝練習」などがありますが、マナー違反なので絶対にやってはいけません。

NGな場所の例

これから、運転が上手になるための練習場としてNGな場所を紹介しますので参考にしてください。

駐車場

駐車場は管理する会社や個人の私有地ですから、借りていたとしてもバイクの練習に使うのは違反行為です。

近隣に幼稚園や保育園、公園があれば、子どもが興味を持って飛びこんでくる可能性もあります。マンションやアパート、民家が近いとバイクのエンジン音は騒音でしかありませんし、苦情の電話が入れば警察が取り締まりに駆けつけるでしょう。

「人のいない時間だからいいだろう」ではなく、私有地で勝手に練習することがマナーに反しています。そして、大きなエンジン音で練習することは、近所の方々に騒音被害を与えてしまうのだということを自覚しましょう。

空地や公園

駐車場と同じ理由で、私有地ですから無断で入り込むのはよくありません。住居侵入罪に不法行為も成立する可能性があり、損害賠償金を請求されるケースもあります。

公園には「車やバイクは進入禁止」の看板が取り付けられています。ここは憩いの場であって、バイクの練習場所ではありませんし、人にぶつかったり遊具を壊せば賠償責任を負わなければいけません。「少しぐらいいいだろう」といった気持ちで利用しないようにしてください。

ふ頭

これ、結構「堂々と練習してます!」ってSNSで見かけますけど、これもマナー違反ですからやめましょう。

ふ頭も公道の一部ですし、バイクの練習場所ではありません。ロードバイクとかもいるし、休日はたくさん練習しているからいいんでしょ?と思うかもしれませんが、「人がやっているからいいんだ」は大人の非常識です。

「朝早くの山道は車が少ないから大丈夫」と言って、練習してはいけません。練習場所にしているとわかれば、道路交通法違反で検挙される可能性もあります。夜勤帰りの車や運送会社のトラックは、交通量が少ない朝方に走る傾向もあるので、万が一転倒すれば巻き込み事故を起こしかねません。

ワインディング(曲がりくねった道)

地域によっては、峠や山道に繋がる道路が長くワインディングしています。バイクの練習場所として、候補として挙げているサイトがあるようですが、集落があれば人が生活しているので迷惑でしかありません。

特に高齢者が住んでいる場合には、バイクの音に驚いて転んでケガすることもあるかもしれません。

運転が上手くなりたい方必見!警察・民間のバイクスクールをご紹介!

初心者が、最初からバイクを上手く運転することは難しいものです。
だからこそ、上手くなりたいと躍起になるのでしょうが、「何が問題で悩んでいるのか」を自分に問いかけてみましょう。

バイクの運転は「センスがいい・悪い」ではなく、ライダーが性能を理解し車体に合わせているか、運転の正確性が求められます。

「カーブをスムーズに曲りたい」「低速にすると、ふらついたり転びやすい」については、運転技術の問題ですが、これを独学で上達させるのは難しいですし危険性が伴います。

どんなにバイクの運転が上手でも「人に教えられるレベル」に達していなければ、相手には伝わりません。動画などを参考にして練習するよりも、バイクスクールでプロから技術を学びましょう。

①二輪車交通安全教室(警察)

警察がバイクの安全運転推奨に開いている、参加費無料の安全教室です。
初心者向けや女性ライダー教室、週末教室など、通いやすいようなスケジュールになっているのがポイントです。

バイクは持ち込みで、胸部プロテクターの着用必須なので用意していきましょう。申し込みは電話で簡単にできますし、無料で白バイ隊員に教えてもらえるチャンスはなかなかありません!

交通安全教育センター内の教習所ですから、初心にかえってバイクの運転を楽しめること間違いなし!

  • 参加費:無料
  • 持ち物:胸部プロテクター
  • バイク:各自持ち込み

②グッドライダーミーティング(安全運転講習)(二輪協会)

日本二輪普及安全協会が開催するバイク教室では、無料でバイク講習会が受けられます。
免許取得後の初心者ライダーや運転が上手くなりたいライダーに向けた内容で、交通マナーや安全運転に基づいた練習が行われます。

こちらは、指導員が丁寧に教えてくれますし、曖昧な交通ルールの確認もできるので、バイクから暫く遠ざかっていた人にもおすすめです。ビギナー向け、レディース向けの教室が2023年に、各都道府県で行われる予定なので、気になる方はそれぞれの地区で申し込みしてみてください。

  • 参加費:無料
  • 持ち物:胸部プロテクター
  • バイク:各自持ち込み

③ライディングアカデミー東京(民間)

安全にバイクを楽しみたい人向けに、バイクの扱い方から基礎運転の技術まで学べるスクールです。免許取得したばかりの初心者や子育てが終わったママさんライダー、久しぶりのバイクで運転技術に自信がない人まで、いろんな人が学びにやってきます。

私有地や駐車場を借りて行われていますが、所有者への許可はもちろん取っているので安心です。
インストラクターや指導員が基礎から技術を丁寧に教えてくれるだけでなく、プロテクター装着、ビブス着用の安全性にも配慮されています。

超初心者向けコースから、サーキットコースなど、レベルに合わせたレッスンが受けられるのでどんどん上達できるでしょう。

  • 入学金:28,800円(税込)※初回受講料(ガイダンス込)
  • 2回目以降受講料:1日10,800円(税込)
  • ツアーセッション:10,800円
  • サーキットセッション:16,800円

④柏秀樹ライディングスクール(民間)

バイク専門誌でもお馴染みの、柏 秀樹さんが校長を務める柏秀樹ライディングスクール(KRS)は講師が実践的で勉強になると評判です。楽しく走ることを目的としているので、「バイクって楽しいな」「乗るとワクワクする」気持ちになれます。

「ベーシック講習」では、基礎的なバイク起こしからライディングポジションまで一人一人を指導するので、正しい基本が身に付きます。

もっとバイクの運転を上手くなりたい人は、応用講習でスムーズなライディングやサーキット講習を受けるといいでしょう。オフロードバイクの講習もあり、テクニック伝授や林道走行デビュー・トレッキングなどが行われています。

  • 参加費用:入学金・初回受講料 20,000円(税込)
    ※HPから柏 秀樹さんのDVD3本(12,000円税込・送料込)で購入するとKRSに自動入学できます。
  • 講習料金:1回につき11,000円
    ※受講料複数回前払い割引あり(回数券制度)

まとめ

バイクの運転技術を独学でマスターするのは非常に難しいです。
本当に運転が上手くなりたいのであれば、基本的な技術を正しくプロに学びましょう。

講習やスクールでは、バイクの基礎知識や運転技術だけでなく、マナーやバイクの楽しさを同時に学べます。「初心忘るべからず」、乗り慣れてしまうと技術の向上だけに気が向いてしまい大切なマナーを忘れがちです。

今回の記事を参考に、技術向上だけでなく、バイカーとしての心構えも同時に磨けるようにスクールや講習に参加してみましょう!