バイク好きにとっての聖地!?バイクミュージアムへ行ってみよう!

バイクが好きで仕方がないのなら、その歴史に触れてみる機会を作るのはどうでしょう。

国内4大メーカーが、どのようにバイクの製造に関わるようになったのか。
各メーカーの初代バイクから、最新までバイクの歴史を車種からリアルに感じられるのがバイクミュージアムです。

本記事では、バイカーなら一度は行きたい全国にあるバイクミュージアムの特徴やアクセス方法をご紹介します。

次のツーリングスポット・車種選びに迷っている?そんなときは、バイクミュージアムに行こう!

ツーリングにでかけよう!と思い立ったけれど、思いつくところがなくなってしまった。バイクの乗り換えを検討しているけれど、機種を決めかねている。

どんなバイクでどこに行くのかを選ぶのは自分だし自由なのだけれど、迷いが一度起きてしまうと立ち止まって進めなくなってしまうこともありますよね。
そんな時は、バイクの原点に戻ってみるのはどうでしょう。

バイクミュージアムは、全国に点在するバイクの歴史と歴代のバイクが「展示品」として、保存されている博物館です。

名前は聞いたことがあるけれど、行ったことがない…だったらバイクミュージアムはツーリングスポットとして絶好の場所です。

目にしたことがないバイクや、憧れの歴代機種をまとめてみることができるので、次のバイクを探している方には、ビビッとくる運命の出会いが待っているかもしれませんよ!?

バイクミュージアムってどんなところ?

国内には「列車」「飛行機」「車」など、国内外の乗り物を集めた博物館があります。
バイクミュージアムは「自動二輪車」を集めた博物館で、バイクの歴史を学べるだけでなく「幻のバイク」や「名車」と呼ばれるバイクの展示が楽しめます。

目的によっていろんなミュージアムが現存

国内メーカー独自でバイク博物館として開放しているところもあれば、海外のバイクだけを扱う会社がコレクションとして見学できるようにしているミュージアムもあります。

中には、バイク愛好家がコレクションしたバイクを博物館として公開していたり、自動車博物館として、車とバイクが同時に楽しめるようになっているミュージアムも存在しています。

どれもすぐにでも動き出しそうに整備されています

ミュージアムによっては、バイクに試乗できたり写真撮影もできるので、バイクを探している人にも嬉しいサプライズです。もちろん、展示されているバイクは定期的にレストア(修理・修繕)されているので、ピカピカに磨かれているバイクを心ゆくまで鑑賞できるのも魅力なんです。

盆栽バイクするほど余裕があるわけではないけれど、バイクに乗るだけでなく鑑賞するのも好きでたまらない人には、最高の場所でしょう。バイクショップでは、じっくりと鑑賞できませんし、店員さんから「どんなバイクをお探しですか」と言われて焦ることもありません。

時間の許す限り!バイクと語りあうことができる場所、それがバイクミュージアムです。

定番!バイク四大メーカーのバイクミュージアムへGO!

お待たせしました!先ずは、日本が誇るバイク四大メーカー(ホンダ・カワサキ・ヤマハ・スズキ)のバイクミュージアムをご紹介します。

①ホンダコレクションホール(栃木県芳賀郡)

栃木県のモビリティリゾートもてぎに隣接するホンダコレクションホールには、ここでしか見られないレアな車両や伝説のF1マシンまでが勢ぞろいしています。

ホンダ以外の車両も動体保存されていて、キャプションには製造年やコンセプトが細かく書かれているので時間の許す限りじっくりと楽しめるんです。

ネットからは、館内の様子をバーチャルで見渡すことができたり、展示車両をチェックし解説を読んだりもできます。電子部品を組み立ててバイク型アクセサリー「NANONANO」が作れるなど、見るだけでなく作って楽しいのも魅力です。

タイミングが良ければ、サーキットで走るプロの姿を見ることもできるので、公式でイベント情報もチェックしてから出かけましょう!

  • 住所:〒321-3597 栃木県芳賀郡茂木町桧山120-1
  • 電話番号:0285-64-0341
  • 開館時間:10:00〜16:00(詳細は公式サイトカレンダーを参照)
  • 休館日:無休
  • 入場料:大人/1,800円、小学生・幼児(3歳~未就学児)/900円
  • バイク駐車場の有無:あり/500円

②カワサキワールド(兵庫県神戸市)

乗り物好きならまるまる1日楽しめるのが、カワサキ神戸工場の近くに建つカワサキワールドです。川崎重工グループが運営する企業のミュージアムで、カワサキ歴代バイクはもちろん0系新幹線なども展示されています。

体験型シアター「カワサキワールド」では、見ているだけでバイクなどに乗っているかのような錯覚を起こすほどです。

バイクギャラリーには、実際に跨が模擬走行ができるシミュレーターがあり、気軽に体験ができるのは嬉しいですね。新幹線やヘリコプターなど、川崎重工が関わった乗り物にも触れ合えます。

  • 住所:〒650-0042 兵庫県神戸市中央区波止場町2番2号(神戸海洋博物館内)
  • 電話番号:078-327-5401
  • 開館時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)
  • 休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は、翌日に休館)、年末年始(12月29日~1月3日)
  • 入場料:大人/900円、小人/400円
  • バイク駐車場の有無:周辺に駐車場あり/有料

③ヤマハ・コミュニケーションプラザ(静岡県磐田市)

1階入ってすぐの「シンボルゾーン」にはヤマハの最新製品と原点であるYA-1(愛称:赤とんぼ)の姿を見ることができます。

2階フロアには、ヤマハの歴史から代表的な製品がずらりと並んでおり、パリダカールで優勝したバイクも展示されています。

企画コーナーは定期的に展示物が変更されるので、公式HPでチェックしましょう。

また、大人から子どもまで楽しめるシュミレーションがあるなど、参加型のミュージアムなのが魅力です。1階はお土産、3階にはカフェと、1日たっぷりと楽しめます。

  • 住所:〒438-8501 静岡県磐田市新貝2500
  • 電話番号:0538-33-2520
  • 開館時間:開館日A:9:00~17:00、開館日B:10:00~17:00※詳細は公式HPカレンダー参照
  • 休館日:第1・第3・第5土曜日と翌日曜日 ※その他GW・夏季・年末年始の長期休館あり
  • 入場料:無料
  • バイク駐車場の有無:あり/無料

④スズキ歴史館(静岡県浜松市)

織物機械から始まったスズキの歴史を0から学べる歴史博物館は、スズキ本社に隣接しています。
こちらは完全予約制で見学となるので、タイミングによっては貸切状態でのんびり回れます。

1階は特別展示場、2階では車の製造工程が見学できるブース、3Dシアターなどワクワクしながら楽しめます。

3階には、バイクや車、船外機がずらーりと並んでいる圧巻のフロアです。「歴史博物館」のネーミングらしい、歴史と伝統を十分に楽しめるのはここしかない!って感じですよ。

こちらには歴代のバイクが製造順に並んでいるので、このフロアだけでも2時間は楽しめるでしょう。

1階のおみやげコーナーでは、ここでしか手に入らない公式グッズも手に入れられます。
スズキファンの間で「聖杯」と呼ばれている謎の公式グッズ「スズキの湯呑」もここで購入できるのでスズキファンはお見逃しなく!

  • 住所:〒432-8062 静岡県浜松市南区増楽町1301
  • 電話番号:053-440-2020
  • 開館時間:9:00〜16:30(完全予約制)
  • 休館日:月曜日、年末年始、夏季休暇等
  • 入場料:無料
  • バイク駐車場の有無:要確認

世界に1台しかないバイクを所蔵!?奥深い個人オーナー博物館!

個人の自動車愛好家やバイク愛好家が、個人で所有している車両を善意で公開している博物館には、他では見ることができないお宝に出会えるかも!?

ここからは、個人オーナーのバイクミュージアムのご紹介です。

①岩下コレクション(大分県由布市)

メディアでも紹介されたことがあるほど有名なミュージアムで、昭和レトロな家電から「どこで見つけたの!」驚くような医療器具などがずらりと並んでいます。

ソフビ人形にブリキ看板、往診に使われていたツバサ工業のファイターなどびっくりするものがたくさん見られますよ。

2階には国産のバイクがずらりと並んでいますが、中でも目を引くのが富士重工(スバル)が生産していたスクーター「ラビット」。スクーターの元祖とも言われるヴィンテージバイクで、いまだに愛好家も多いそうですよ。

熱狂的ファンが多い伝説のバイク「カワサキ500SS マッハⅢ」やヤマハワークスライダー「ケニー・ロバーツ」直筆のサイン入りのヤマハTZ500があったり、世界に1台しかない幻のバイク「ドゥカティ・アポロ」が見られるなど、ここに立ち寄らない選択肢はありません!

  • 住所:〒879-5114 大分県由布市湯布院町川北645-6
  • 電話番号:0977-28-8900
  • 開館時間:9:00〜17:00
  • 休館日:年中無休
  • 入場料:大人/800円(700円)、中高生/600円(500円)、小学生/300円(200円)
    ※()内は10名様以上の団体料金
  • バイク駐車場の有無:要確認(大型バス5台・乗用車30台用はあり/無料)

②とかち大正二輪館(北海道帯広市)

とにかくバイクで自然の中を走り抜けたいなら、一度は訪れたいのが北海道ですね。
個人所有のビンテージバイクが約170台展示されている「とかち大正二輪館」は、国道236号線沿いにある私設博物館です。

見た目は、おみやげ屋さんなので注意していないと見逃してしまいそうになります。

バイク黎明期の車両からハーレーダビットソンの国産モデル「陸王」などがずらりと並んでいるので壮観です。

とにかく歴史的に価値のあるバイクが一度に見れる博物館は他にはありませんし、バイクの歴史を肌で感じられる意味でもバイク好きには聖地ともいえる場所だと思います。

  • 住所:〒089-1241 北海道帯広市大正本町本通2丁目18番地1
  • 電話番号:0155-64-5319(牧野燃料内)
  • 開館時間:9:30〜16:00
  • 休館日:4月下旬~10月末まで無休、11月~4月下旬は日・祝日休館
  • 入場料:500円
  • バイク駐車場の有無:要確認

まとめ

バイクの歴史をなんとなく頭の隅に入れていた人も、レトロな車両を現物で見ると感慨深いものがあります。旧車の中には、今見てもドキッとするような美しいフォルムであったり、独特なメカニズムを持っているものもあり、奥深さを感じてしまいます。

ミュージアムを廻ると、バイクには走る楽しさだけでなく見る楽しみがあるのも納得できるはずです。

こんな楽しいところに行かないなんてもったいない!一度足を運べば、また行きたくなるバイクミュージアムでリフレッシュしましょう。