バイクのヘルメットの選び方を徹底解説!初めて買う人は○○を押さえよう!

念願の二輪免許を取得してバイクを購入したら、まず購入したいのがヘルメットです。
インターネット環境があれば、簡単にネットで商品が購入できる時代になりましたが、ヘルメットは必ず店頭で試着して購入しましょう。

ヘルメットは、ライダーの安全と命を守る大切なギアです。
この記事では、初めてのヘルメットをどう選べばいいのか、選ぶときのポイントなどについてご紹介します。

バイクのヘルメットを買わなきゃ!でも、そもそもどうやって選べばいいか分からない……

バイクデビューに欠かせないのがヘルメット。
教習所では貸してもらえますが、自分の頭にぴったりマッチしたヘルメットがあると練習にも気合が入ります。

ところが、初心者には「ヘルメットはどう選べばいいの?」「スクーターだから半ヘルでもいいかな?」など分からない事が多いので困っている人もいるでしょう。

そこで今回は、初心者にもわかりやすいようにヘルメットの選び方を徹底解説します!
初めてヘルメットを買う人は、不安も多いとは思いますが安心してください!
ヘルメットの役目や重要性、どんなヘルメットを選べば良いのかは、これを読めばバッチリわかります。

バイクのヘルメットを選ぶとき、押さえておきたいポイントはコレ!

ヘルメットは運転するバイクに合わせて選べば、かっこよさにも影響しますが、やはり安全性を第一に考えて選ぶべきものです。

じゃ、安全性はどんなとことから見分けるのか、初心者にもわかるように5つのポイントで説明します。

自分の頭にフィットするかどうか

バイクの死亡事故で損傷した主部位は、頭部・胸部が全体の約7割を占めています。
幸運にも死亡事故を免れたとしても、頭を強く打ったことで「意識が戻らない」「重篤な後遺症が残る」ケースも少なくありません。

「見た目がかっこいいから」というだけで選んでしまい、サイズが合っていなければヘルメットとしての機能が十分に活かされることがありません。

ヘルメットはフィット感が大切なので、サイズだけでなく自分で試着して違和感がないかも確認しましょう。おでこの一番高い位置(眉の1cm上あたり)を平行に計測したサイズが実寸サイズです。

少しゆとりがあり、頭を締め付けない程度のフィット感のヘルメットがおすすめです。
メーカーによってもサイズが異なるので、販売員にヘルメットの特徴を聞いて自分に合ったものを選びましょう。

アゴひもがしっかり締まるか

ヘルメットはかぶっていればいいものではなく「固定されている」ことが重要になります。
事故で頭部損傷する原因として「ヘルメットが外れてしまった」「不着用」が原因です。

ヘルメットのサイズが頭のサイズに合っていることはもちろんですが、アゴひもをしっかりと締められるかも確認が必要です。そして、「窮屈だから締めない」「紐が短く締まらない」ことがないように注意しましょう。

国が指定している安全規格を満たしているか(PSCマークがついているかどうか)

バイク用ヘルメットの安全規格は「SG規格」「PSCマーク」「JIS規格」「SNELL規格」「FIM/MFJ公認」があります。

PSCマークは国が決めた法律に基づいた規格なので、これがないものは安全性が保証されません。
必ず、このマークがついているのかを確認してください。

PSCだけでなくSGがついているヘルメットも多いのですが、こちらは任意の規格となり、ヘルメットの欠陥による事故で賠償金が支払われます。

安全性という意味では「PSC」や世界でもっとも厳しい「SNELL」公式バイクレース出場のための必須制度「FIM/MFJ公認」マークがついているものがおすすめです。

長時間被っていて疲れないか

通勤や通学だけにバイクを利用するのであれば、多少はヘルメットが重くても気にはならないかも知れませんが、長時間走るツーリングでは首への負担が大きくなり疲れてしまいます。

バイクを快適に運転するには、安全性だけでなく軽くて快適であることも重視すべきです。首が細い人や筋肉のない人は、できるだけ重量が軽く疲れないものを選びましょう。

ジェットタイプorフルフェイスタイプか

初心者は運転にも慣れていないので、先ずは安全性を重視した上で疲れないことを考えればフルフェイスヘルメットがいいでしょう。アゴまで覆われているので、高速道路での交通でも虫が侵入したりすることもありません。

また、見た目にかっこいいデザインが多いので、フルカウルやネイキッドバイクとの相性が抜群です。

通勤や通学、買い物のみの街乗り用のヘルメットであれば、快適性の高いジェットタイプをおすすめします。ジェットタイプにも、シールドのあるタイプと「半ヘル」と呼ばれるシールドのないものがあります。

シールドのあるタイプは、解放感があり風を受けやすいので夏は非常に快適です。
メガネをかけたままでも利用できたり、ヘルメットを脱がなくても飲み物を口にできるなどのメリットもあります。

どんなバイクにもマッチするので、安全性に加えて解放感もヘルメットに求める人に向いています。

ちょこんとシールドのない半ヘルは解放感は抜群ですが、耳から下アゴまでが露出しているので、転倒したときにケガをしやすくはなります。

バイクによっては半ヘルがかっこいいケースもありますが、交通安全の面や風の抵抗をもろにうけることを考えると、初めてのヘルメットにはおすすめできません。

基本的には125cc以下のバイクにしか利用できないので、寒さ対策や虫対策でゴーグルやマフラーなどを用意するなど工夫も必要ですね。

いざ購入!試着できる実店舗で買うのが吉!

自分の頭のサイズがわかればネットで購入した方が便利で安い!と思う人もいるでしょう。ヘルメットは高額ですから、ポイントなどを使えばお得になりますよね。

しかし!ライダーの命を守る大切なヘルメットこそ、実店舗での購入が大切なんです!
「SHOEI」や「Arai」の国産メーカーは、日本人の頭の形や平均的なサイズを基準にして作られているのでフィット感もあります。

ところが海外メーカーの場合、表示が海外サイズであったりフィット感が微妙に違うので試着しないと自分の頭に合っているのかがわかりにくいのです。

先輩ライダーの意見も聞いてみよう!

バイクショップにいるからといって、必ずしもバイクギアに詳しいとは限りません。
また中には「初心者か」など、差別的な感じで真摯に話を聞いてくれなかったり質問にも曖昧にしか答えてくれないケースも多々あります。

先輩ライダーがいるのであれば、ヘルメットを購入するときについてもらったり「おすすめのメーカー」をあらかじめ聞いたうえで、店員の質がいい店を回ること!

面倒だからと見て回ることなく決めると後悔するので、欲しいヘルメットがあってもいくつかの店舗をチェックしましょう。

メルカリ・ヤフオクなどで中古品を買うのはNG

ヘルメットは見た目のダメージじゃなく、見えないところに受けているダメージが怖いんです。

基本的に、ヘルメットの耐久年数は3年と言われています。
「毎日乗らない」「ツーリングに行くときだけだから傷まない」と思うかも知れませんが、内部の衝撃吸収材は経年劣化で効果が薄れていくものです。

一度でも衝撃を与えてしまうと、衝撃吸収材はそれ以上の働きができなくなるので「落としてしまった」だけでもヘルメットとしては寿命ということになります。

命に関わるギアは、他人が使ったもので済ませてはいけません。
どのような扱いをされていたのか、ダメージを受けているのかわからないものを使うのは危険です。

ヘルメットは安全第一!でもオシャレも楽しみたい!

ヘルメットはライダーの顔でもあるので、色々なデザインの中から「自分が好きなデザイン」を選びましょう。

躍動感のあるカラフルなデザインは男性に人気ですし、女性ライダーには「スワロフスキーを使用したもの」や「パステルカラー」などのカワイイものまでラインナップが幅広いです。

個性を出したいのであれば、自分が好きなステッカーを無地のヘルメットに貼るのもおすすめ!
「推し」のコンサートステッカーを貼ったり、カスタムステッカーでヘルメットを飾りましょう。

予算があるようなら、バイクやヘルメット塗装店でヘルメット塗装してもらうことをおすすめします。おしゃれなヘルメットがあれば、バイクを運転するのがもっと楽しくなります!

ヘルメットのタイプについてもっと詳しく知りたい人は、以下の記事も合わせてご覧ください。

ヘルメット持参が吉!?バイク教習で必要な持ち物と選び方

買ったあとのお悩みを解決するアイテムも、一緒にどうぞ!

バイクは雨や風にさらされるので、ヘルメットがくすんできたり汚れが溜まっていきます。
そんなトラブルを解消する「便利グッズ」があるので、ぜひ利用してバイクライフを楽しみましょう。

アイテム①:汚れ取りクロス(シールドの汚れのふき取り)

バイクのシールドは、指紋がつきやすく脂汚れでくすみやすくなっています。

梅雨時期には雨でまだらになりやすいですし、夏は汗や飛んでくる虫が貼りつくので汚れが目立ちやすくなります。舗装されていない田舎道では、砂ぼこりも立つので定期的なメンテナンスが必要です。

中性洗剤を薄めたもので拭き取るときれいに落とせますが、塗装によっては剥げてしまうので市販のヘルメットクリーナーや汚れ取りクロスを使いましょう。手間もかからず簡単にヘルメットがきれいになります。

アイテム②:エアーヘッド(髪型崩れ防止)

汗でヘルメット内がべたついたり、ヘルメットを脱いだ時にヘアスタイルが崩れてしまうのを防いでくれる便利グッズです。特に女性の愛用者が多く、長時間のツーリングでも癖がつきにくく乱れにくくなります。

気になるエアーヘッドの実力は以下の記事をご覧ください!

フルフェイスでも髪がぺちゃんこにならない方法を検証!【前編】

まとめ

バイク用ヘルメットは、自分がバイクでどんな風に走りたいのかを決めれば選びやすくなるものです。

スポーツやネイキッドバイクでかっこよく走りたいならフルフェイス!のんびりと風景を楽しみながらツーリングを楽しみたい、メガネをかけたままで着脱しやすいジェットヘルメットなど、イメージすると初めてのヘルメットも決まりやすいですよ。

安全運転を心がけ、選んだヘルメットと一緒にあなただけのバイクライフを楽しみましょう。