冷房の効いた部屋で「夏のツーリングって暑いよね」で終わらせたくない……。でもどこに行けば涼しくなるのか迷っていませんか?
日本列島には「涼めるスポット」はたくさんありますし、暑いからこそ涼を求めてバイクを走らせるべき。
夏だからこそ楽しめる、高原ツーリングに出かけましょう!
目次
夏のツーリングは暑い!では、涼しい高原に行くのはいかがでしょう?
熱中症は怖いし、どこに行っても暑い…猛暑続きで夏のツーリングが楽しめない人もいるのではないでしょうか。
灼熱の太陽が照りつける中、車に挟まれた時には自分のバイクの熱なのか、隣の車の熱なのかもわからなくなるくらいの暑さを感じます。
地面から上り立つような照り返しを目にするだけでげんなり……暑くてたまりません。
だからといって、部屋でゴロゴロしているなんてもったいない!
暑くてたまらない時には、思い切ってバイクで出かけようじゃありませんか。
夏にしか見ることができない風景もありますし、標高の高い高原は気温が低くて快適に過ごせます。初めての夏のロングツーリングは、めちゃくちゃ暑くて「暑さ対策甘かったなー」という記憶があります。
しかし、途中で温泉に入ってスッキリすると、また走れてしまうのだから不思議です。
高原は涼しいとはいっても、暑いことには変わりはないので、出かける先の平均気温をチェックするのをお忘れなく。
少しでも気温が低い時に出かけるのが、疲れずにツーリングを楽しむコツです。
というわけで今回は、涼しくなれる高原へ出かけよう!オススメツーリングスポットをご紹介します!
暑さを忘れる涼しいスポットで、夏のツーリングを満喫しちゃいましょう!
避暑地の鉄板!信州のオススメツーリングスポットはこちら!
夏のお出かけスポットの代名詞!避暑地といえば信州ですよね!
まずはツーリングにいくなら信州へGO!ということで、信州のオススメツーリングスポットをご紹介します。
信州なら行くべき!ビーナスライン
全長約88kmと豪快なライディングが楽しめるのがビーナスラインです。
有名な観光地があちらこちらに点在するので、のんびりゆったり走り抜けられます。
四季折々の風景を楽しめますが、夏は真っ青な空が広がる霧ヶ峰富士見台から、富士山や八ヶ岳連峰を楽しめます。
最高の映えスポットなので、写真撮影をお忘れなく!
マイナスイオンでリフレッシュ!白糸の滝
海外からの観光客もめちゃくちゃ多く、ヒーリング効果があることでも話題になったのが白糸の滝です。
観光用に作られた滝ですが、実物をみればそんなことは忘れてしまうくらい透明感のある美しい水面がみられます。
夏は蛍が飛ぶ様子を見ることもできるなど、日頃の疲れをここで洗い流して帰れます。
牛にも会えちゃう!美ヶ原高原 美しの塔
登山者のために建てられたという美しの塔、日中と夕方では全く違う表情を見せてくれます。
ツーリングで高原を楽しむなら、山本小屋ふる里館の駐車場にバイクを置いて歩けば約15分で目的地に到着!
霧が出なければ富士山も見えます。柵の向こうには、のんびりと過ごす牛の姿も!人が歩いてくると近寄ってくるので、可愛くて癒されます。
首都圏から日帰りOK!那須のオススメツーリングスポットはこちら!
朝早くに出かけ涼しくなる夕方に帰りたい、首都圏から日帰りでツーリングできるコースもたくさんあります。
そこでおすすめしたいのが那須高原です。ここでは那須高原のオススメツーリングスポットをご紹介します。
夏の疲れは森林浴でリセット!塩那スカイライン
ほぼ上り坂ですが、新緑が降り注ぐ中走るのは気持ちがいい!8㎞と短いスカイラインですが、景色もよくて気分も最高に気持ちがいい!
人の多い観光地より、静かなところに行きたいなら塩那スカイラインから塩原街道へ。田園をぬけると深山湖があるので、一気に涼めます!車も比較的少ないので、ツーリング経験が少なくても安心ですよ。
江戸時代から続く那須湯本温泉 「鹿の湯」
開湯から約1,300年の歴史がある那須湯本温泉は、松尾芭蕉が訪れ俳句にしたことでも有名ですね。
傷ついた鹿が、この温泉に入ると元気に飛び出したのが、名前の由来だそうです。
休館日はないので、疲れた体を癒して帰りましょう!
水音で涼しくなれる!駒止の滝
映画「テルマエ・ロマエ」のロケ地、北温泉近くにある那須第一の滝と言われている滝になります。那須御用邸敷地内に位置している為、立ち入り禁止でしたが、北温泉の駐車場脇に設置された遊歩道から眺められます。
高さ約20mある余笹川の断崖を轟かせる音は迫力満点、マイナスイオン出まくりのスポットです。
渓流の美しさも楽しみたいのであれば、滝つぼ近くまで立ち寄れる「乙女の滝」もオススメです!
駒止の滝とは打って変わって、女性の髪の毛のように繊細で美しい滝の姿は百閒は一見にしかず。
歴史好きなら楽しめること間違いなし!高野山のオススメツーリングスポットはこちら!
戦国好き・歴史好きなら高野山に一度は足を運んでみるべき!高野山の奥の院には、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康などの戦国武将のお墓があります。
歴史好きだけでなく「戦国BASARA」「信長の野望」などのゲーマーにも人気です!
真田庵「善名称院」
忠義に厚く、徳川家康を切腹直前にまで追いこんだ「真田幸村」好きなら訪れたいのがこちら。
大河ドラマ「真田丸」放送時には観光客が殺到したくらい、真田幸村情報が満載!
真田昌幸・幸村父子が関ヶ原の戦いの後、に蟄居(ちっきょ)され過ごした屋敷跡です。
高野山町石道や小都知ノ峯の登山口である「慈尊院」途中にあり、瓦・門の梁・扉にも六文銭模様が見られます。
歴史好き・真田好きには、堪らないスポットですね。
高野山金剛峯寺
弘法大師空海が開創した世界遺産でもある由緒あるお寺です。
天空の聖地とも呼ばれ、世界中から人が集まってくる、神聖な場所でもあります。
何と言っても、神々しいくらいに重厚な正門は「天皇と皇族、重職以外は通れない」と言われていただけあり、気持ちが引き締まる気がします。歴史好きなら一度は訪れたい場所ですが、軽い気持ちでは入れないくらい張り詰めた空気があります。
お墓だけ見て帰る人もいますが、大広間・持仏間の襖絵だけは絶対に見て帰るべき!特に柳の間は、豊臣秀次が自害した場所としても有名。真田丸放送中に一度訪れましたが、好奇心だけでは押しつぶされそうなほど、強く感じるものがありました。
高野龍神スカイライン
土砂崩れ(2023年5月3日)から全面通行止めになっていましたが、2023年6月9日夕刻から片側通行で通行止め解除予定になっています。
こちらは高野山奥の院から龍神村に走るロングロードで、夏は涼しく多くの人で賑わっています。
特に夏休みは親子連れや学生の姿も増えるので、混雑することも頭に入れておきましょう。
高野山で旅の安全をお祈りしたら、出発しましょう!
途中にはたくさん見どころがあるスポットがあるので、休憩を兼ねて立ち寄っていきましょう。
清涼感のある山の空気を感じながら走っていくと、花園あじさい園が見えてきます。
約3,500株の青いあじさいに、初夏には1,000株のしゃくなげも堪能できます。針葉樹や山並みを背景に、美しいあじさいを写真におさめましょう。
山菜を使った食事も楽しめるので、ゆったり高野山を満喫できます。
護摩壇山森林公園・蔵王橋・あらぎ島と絶景スポットだらけなので、夏のツーリングに絶対オススメです。
雄大な自然が楽しめる!別府・阿蘇のオススメツーリングスポットはこちら!
別府といえば阿蘇!
しかし、2021年阿蘇山が噴火しツーリングを見合わせていた人もいるのではないでしょうか。
とはいっても、夏の阿蘇は涼しく美しいスポットが多くライダーなら行くしかありません!
街中と山中では気温差が激しいので、夏でもジャケットは必須です。
ゆったり走るから気持ちがいい「やまなみハイウェイ」
やまなみハイウェイは景観がいいだけでなく、とにかく走るのが楽しくなる道路が続きます。
スポーツタイプのバイクが多いように、かなりスピードを出して走るバイクもいますが、景観を楽しみながら走るのがオススメです。
南阿蘇水の生まれる里白水高原駅からはトロッコ列車が走っていて、なんだか懐かしい光景を見ることもできます。
大人の日帰り温泉「るりの湯」は、大人しか入れない不思議な温泉です。
「お宿 花風月」がプロデュースする貸切家族風呂で、部屋には鳥の名前がついているのが特徴的です。シャンプーの貸し出しもしているので、タオルだけあれば入れます。
離れ形式の部屋にある温泉は、それぞれに趣が異なるので毎日違う部屋を利用したくなります。
檜の香る温泉で景色を楽しみながら、ゆったり旅の疲れを癒せます。
レトロな門司港
明治初期に開港したこともあり、レトロな中にもモダンを感じる建築物が現存する人気観光地です。神戸、横浜と並ぶ日本三大港の1つとして、国際貿易の拠点となっていたこともあり外国との取引も多かったそうです。
ここに来たら、門司港レトロ海峡プラザでおみやげを探して「旧門司三井倶楽部」に立ち寄ってください。旧門司三井倶楽部は、世界初の総合商社である三井物産の建物で、明治時代には社交クラブとして使われていたそうです。
あの、アインシュタイン夫妻も宿泊した歴史のある場所なので、忘れずに立ち寄ってください。
悲劇の天皇「安徳天皇」を祀る赤間神宮
小泉八雲の怪談で有名な「耳なし芳一」の舞台でもある赤間神宮。
壇ノ浦の合戦で敗れた平家一門とともに8歳で入水された幼帝安徳天皇が主祭神として祀られています。
竜宮造りの楼門は、江島神社・日光山輪王寺でも見られますが、神宮を冠する神社ではこの赤間神宮だけなんですよ。
毎年5月に、安徳天皇の霊を慰める先帝祭が行われていますので、夏以外にもぜひ立ち寄ってみましょう。
まとめ
夏のツーリングは暑さ対策をしっかりすれば、快適にバイクを走らせられます。
炎天下に出かけたくない気持ちは誰にでもあるもの。でも「暑いから」バイクに乗らない・出かけないなんてもったいない!
温泉で汗を流したり、川遊びを楽しみながら夏のツーリングを楽しみませんか?