梅雨に入り、夏本番が近づくと心配になるのが「台風被害」です。
看板が飛ぶ、屋根が落ちる、電車が動かなくなるなど、私たちの生活にも大きく影響します。
近年の台風は温暖化によって勢力が増し、今までに体験したレベル以上のものがやってくる可能性が高くなりました。
私の近所でも「子どもの自転車が飛ばされた」などの話を耳にするので、バイクも被害に遭うかもしれない……と焦っています。
台風による暴風雨被害を受けてからでは遅いので、できるだけの対策はやっておきましょう。
目次
台風シーズン到来!バイクの台風対策を予習しよう!
池で蛍を鑑賞できたり、バイクを走らせた先にアジサイの花を見つけたりすると「夏が近いな」とワクワクしますよね。
それと同時に、生暖かい風を感じることで「そろそろ台風の季節なのか……」とため息をつく方もいると思います。勢力が大きな台風が直撃した地域では大きな被害が出ているので、夏だ!ツーリングに出かけるぞ!……と素直には喜べません。
また、台風の被害に遭うのは建物だけではありません!
重量があるバイクも、暴風の前にはひとたまりもなくなぎ倒されてしまいます。
買ったばかりの新車はもちろん、長年乗ってきた愛車が暴風で転倒するなんて考えたくありませんよね。
私は「毎年台風がきても直撃はしないし、今年も大丈夫だろう」と甘く考えていた時期がありました。そのせいか、対策が甘かったんでしょうね。
壁際にサイドスタンドを立て、重しで引っ張っていましたが、見事に倒れていました。
横倒しにならなかったのは不幸中の幸いですが、細かい傷が入ったのはショックです。
その年は、特に台風被害が多かったようで、バイク仲間も同じような状態になったとこぼしていました。
バイクの台風対策は、お金をかけずとも複数を組み合わせれば効果を発揮します。
それでも「確実にバイクを守りたい」のであれば、費用をかけてでもやるべきだと実感しました。
というわけで、体験からわかったバイクの台風対策や、確実にバイクを守るにはどうすればいいかを解説します。
初歩の台風対策!安全な場所にバイクを移動させよう!
台風が接近すると、ニュースなどで「〇日〇時ごろに▼地方に接近します」との情報が入ります。
あらかじめ台風がくるタイミングがわかれば対策も取りやすいので、台風情報はチェックしておきましょう。
台風からバイクを守り、自分のバイクに被害を与えないようにするには「暴風とバイクを切り離す」方法が1番です。バイクガレージや室内駐車場を借りるのが確実でしょう。
大事な時にきちんと対応せずに後悔するなら、お金を払ってでも安全策を取った方がいいですよね。会社や自宅近くに、時間貸しのバイク駐車場があるのか事前に調べておきましょう。
台風時期には、同じように利用する人が増える可能性があるので、候補になる場所をいくつかチェックしましょう。
グッズ不要!今すぐできる台風対策!
屋内駐車場に入れるのが一番安全とはいっても、そんな簡単に見つかるとは限りません。
また、急なことで時間がない場合には、簡単にできる対策を試してみましょう。
建物の陰にバイクを移動する
アパートやマンションの場合、駐輪場にバイクを停めているなら要注意ですよ。
自転車は軽いので、バイクを横に駐車すると風にあおられてバイクに傷がつきやすくなります。
カバーをかけていても、何台もの自転車が横倒しになってくるとひとたまりもありません。
自転車が倒れないように管理人がロープをかけたりするので、その前にバイクを移動させましょう。
できれば、風の影響を受けない建物の壁際がオススメです。
台風の間だけバイクを駐車していいのか、管理会社や大家に確認しておいてください。
バイクカバーは外しておく
台風が来たら十中八九、バイクカバーをかけているバイクは倒れます。
「雨にぬれたくない」「飛来物で傷がつくかも」と心配でも、台風がきたら外しましょう。
バイクは多少の雨ではサビたりはしませんし、カバーが風で飛んでしまい転倒するリスクを考えたら外すべきです。
中途半端にバイクカバーをかけてしまうと、バイクが転倒するだけでなく、歩行者に危険を及ぼす可能性があります。
台風だから休校になるとは限りませんし、出かけなければならない用事がある人も歩いています。
雨風で前が見えず歩いている足元に、風で飛んだバイクカバーがあったらどうなるでしょうか。
足を取られて転んでしまったり、バイクカバーが飛んでしまい、歩行者に当たればケガをしてしまったりするかもしれません。
中途半端にカバーをかけるなら、外した方が安全性が高くなります。
マフラーやキャブレターを雨ざらしにしたくない!という方もいるでしょう。
そんな時には、バイクが冷えてからビニール袋をかけて、養生テープで留めるか専用カバーをかけておきます。
危険なのはわかったけれど、カバーは外したくない!なんとかカバーをかけた状態でバイクを守りたい!そんな方のために、この後別の対策を詳しく説明します。
壁に寄せてサイドスタンドで停める
バイクを壁際に寄せれば風の影響を受けにくくなり、さらにサイドスタンドを使うと倒れにくくなります。
マニュアルバイクなら、ギアを1速に入れておけば、車体のぐらつきがなくなるので、サイドスタンドが外れても転倒しません。ハンドルは必ず左に切っておきましょう。
固定物とバイクをくくりつける
アパートやマンションの場合、ポールや柵があればロープなどでサイドスタンド側から固定します。トラックに荷物を固定する時に使う「タイダウンベルト」があると安定感がでます。
固定力が強いので台風でもバイクをしっかり引っ張れますし、ロープのようにほどけたり、切れたりしません。
バイク同士で固定しあう
家族でバイクを所有していたり、友人や知人と台風からバイクを守りたいならお互いのバイクで固定しあう方法もあります。
バイクの頭を反転させてサイドスタンドを立て、固定ベルトを使い引っ張りあえば支えられる為、台風からバイクを守れます。
ジャッキで固定する
固定するものがなかったり、壁は他人の敷地内で使えない、バイクも1台だけ、であればジャッキをかませる方法もアリです。
サイドスタンドを立ててバイクを固定したら、反対側のエンジン下にジャッキをかませて固定します。
メンテナンス作業用に使っているジャッキでも、車用でも構いません。バイクに傷がつかないように、バイク側にタオルなどを挟むといいでしょう。
重りでバイクごと固定する
ポールや柵は共有部分ですし、バイクを固定するのに向いていない場合もあるでしょう。
そんな場合には、レンガやブロックを重りにして固定する方法もあります。
レンガよりもブロックの方が重量感はありますが、実際の強風ではズレてしまったり割れてしまうので注意が必要です。
固定力で考えるのであれば、水を入れたポリタンクがオススメです。
重さはもちろんですが、大きい方が安定感があり、強風でも高い固定力を発揮します。
ガソリンは満タンにしないこと
雨にさらされるとバイクが冷えてタンクがサビるのでは?と心配する方がいます。
夏の気温を考えれば、それは心配しなくて大丈夫です。
むしろ、倒れてしまいガソリン漏れする方が危険ですし、タンクが軽いほうが重心が下にくるので心配はありません。
ロープ等を使って、バイクカバーをガッチリ固定する方法も!
基本的な対策を行っても、大型台風がくれば倒れる可能性は0ではありません。
大型台風がきても「絶対に倒したくない!」という方は、バイクを固定する方法を試してみてください。
バイクカバーは車体に縛り付けておく
カバーの中に風が入ってしまうと、風圧で外れやすくなってバイクが転倒したり、カバーが飛んでしまったりする危険もあります。
「バイクカバーは外す」のが鉄則ですが、どうしても外にバイクを置かなければならないなら飛ばないようにしましょう。
バイクカバーには、ハトメ加工がされていたり、ヒモやベルトなどが付属されていたりしますので、付属品を使って下から入り込む風を予防します。
カバーの余った部分(ミラー付近はバタバタしやすい)は、100均などでゴムベルトを購入し、留めてしまいましょう。
前輪後輪はホイールごとしっかり縛り、風が入らないようにしてください。その後は、バイク全体をロープやヒモで縛りましょう。
風が入る隙間を少しでもなくせば、強風でバイクが倒れることはありません。
いっそのこと、コンテナや屋内駐車場に借り換えるのもアリ!?
台風は毎シーズンやってくるものです。
その度に「あれでもない、これでもない」とバイクの台風対策をするのは大変ですよね。
万が一、バイクが倒れるなど何らかの被害にあってしまったら……考えただけでもゾッとします。
台風によって建物が倒壊したり、水害が起こったりしたケースを見ると、心配になりますよね。
できるだけの対策をしても、台風の速度や強さが予想を上回ってしまえば、バイクは簡単に転倒してしまいます。
でしたら、最終手段としてバイクコンテナや屋内駐車場に借り換えてはいかがでしょうか。
台風対策だけじゃない!防犯面でもオススメ
バイクコンテナや屋内駐車場を利用すれば、365日、風や雨からバイクを守ってくれます。
それだけでなく、バイクの盗難からもしっかり守ってくれるので、高価な防犯グッズを複数使うより経済的です。
屋根のない駐車場に、防犯グッズとバイクカバーをかけておいても、絶対に安全であるとは言えません。
私は盗難の体験はありませんが、ツーリング仲間の話では自宅の駐輪場で被害に遭っている方も多いようでした。確実な防犯対策としては、強固なロックをかけた上でバイクガレージを利用するのがオススメです。
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まとめ
台風がきてからでは、準備も大変ですし危険度も高くなります。できるだけ早めに、雨風から守り、転倒を予防する対策を始めましょう。
自然の脅威は想像だけでは計り知れないものですから、台風がきても慌てないように普段から準備することが大切です。
これをやれば完璧!な対策はありませんし、昨年は大丈夫でも今年はわかりません。
確実にバイクを守るのであれば、コンテナや屋根付きでセキュリティ対策が万全な駐車場を検討してみてください。