夏のバイクは低温やけどに注意!バイクの低温やけど対策をご紹介!

夏のバイクで起きやすい低温やけど!皆さん対策してますか?

夏もツーリングに出かけている皆さん!天気も良く長い距離をツーリングすることも多くなると思いますが、ライダーの皆さんは走行中や停車してすぐなど、エンジンの熱やマフラー、フレームなどいろんなものが熱くなっているのを感じることが多いのではないでしょうか?

その熱さを我慢したままバイクに乗っていると、走行中は気付かなかったけれど、家に帰ったあと内股がヒリヒリ、ウェアを脱いだときに肌が真っ赤になっている……という経験はありませんか?

実はその症状は、やけどの一種なんです。沸騰させた熱湯のように「熱っ!」とならない温度でも、長時間接触していると皮膚が傷ついてしまうんですね。

夏だと気温も合わさって、Gパン程度では知らないうちにやけどしてしまうことも……。
というわけで、今回は低温やけどへの対策を紹介します。夏もケガなく、バイクライフをエンジョイしましょう!

対策その1:休憩をこまめに挟む、エンジンが過熱しない運転を心がける

低温やけどとは、熱湯や火に触れて起こる高温が原因のやけどではなく、体温よりも少し高い温度、具体的には44℃〜50℃前後の低温のものに長時間触れ続けることで起こります。

低温やけどといえば、カイロや湯たんぽを使っているときになるイメージがありますよね。ですが、実はその条件、炎天下の中の長時間ツーリングにも当てはまるんです。長距離ツーリングの時は同じ姿勢で長時間バイクに乗り続けますよね。

その時、エンジンやマフラー、その他エンジン回りなどの部品が熱くなり、その熱が常にライダーの皮膚に近い状態にあるため、低温やけどを起こす原因になります。

低温やけどは軽度であれば少しヒリヒリする程度ですが、水泡ができたりただれてしまったりと重症になってしまう事もあり、悪化すると治るのにも数ヶ月単位での時間がかかってしまいます。

簡単にできる対策としては、こまめに休憩を取り、冷ます事です。走行でバイクのエンジンの温度が上がっても、走行風で少しは冷えます。しかし、信号待ちや渋滞の状況ではエンジンなどの熱の他にラジエーターのファンも回りだし、より灼熱になってしまいます。

高速道路では信号もなく車の流れがスムーズなのでバイクの温度も下がりますが、高速でエンジンが回り続けているので熱源に近いところは変わらず熱いままのことが多いです。

そうならない為の対策として、市街地を多く走るときは近くのコンビニや道の駅で、高速であればパーキングエリアによって休憩をとり、バイクと自分の体を冷やすことが低温やけどを抑える為には必要になってきます。

そして運転中もできるだけ早くギアチェンジを終わらせてエンジンの回転を抑え温度上昇を抑えましょう。回転数が多いほどエンジンに負担がかかり、熱をもってしまいます。長距離ツーリングの時だけではないですが安全運転優先で、適度な回転数を保つ走行を心掛けましょう。

繰り返しになりますが、低温やけどの原因は体温より高い温度が触れ続ける事です。初歩の対策として、長時間体の同じ場所に熱い部品が当たり続ける状態が続かないよう、こまめな休憩をはさんだりエンジンの回転を抑える運転をしたりすることがおすすめです。

我慢した結果、しばらく通院が必要になったり、完治まで生活の質が落ちてしまったりと、ツーリングの締めくくりが辛い日常にならないように対策はしっかりしていきましょう。

対策その2:断熱性の高い(ヒートガードの)バイクウェアを履く

こまめな休憩やエンジンの回転を抑制しても、バイクの性質上熱いものはどうしても熱いです。
そんな時は、熱を防ぐパンツウェアを身に着けることをおすすめします。

バイク用のパンツウェアは膝にカップが入ったものやデニム生地、レザーパンツなど様々なものがありますね。どのような生地やタイプを選ぶかは個々の好みがあると思いますが、やけど対策には足の内側にヒートガードの機能がついているパンツをぜひ選んでほしいです。

最近のパンツはカジュアルなものも多いですが、ヒートガードがついても重装備に見えないデザインがトレンドになっています。

デグナー DP-33A フルメッシュライディングパンツ

最初におすすめするのはデグナーのDP-33Aフルメッシュライディングパンツです。名前の通りフルメッシュなので風通しがよく春夏のツーリングにはピッタリです。走行風がメッシュから入ってきてどんどん熱を飛ばしてくれるので、夏場のツーリングにぜひ使ってみて欲しいパンツです。

メッシュの目が細かいので直射日光を防いでくれます。バイク用のパンツは固く動きにくいと言われるものも多いですが、こちらのパンツは腰と膝にシャーリングを使用する事で動きやすいデザインになってます。

そしてバイクのエンジンやフレームなど熱源に近い内側には本革のヒートガードを股下から裾まで採用しており、熱伝導を抑えてやけどを軽減して夏の暑い日も安心してツーリングが出来ます。

ラフ&ロード RR7472LF ライディングカーゴストレッチパンツ

次に紹介するのはラフ&ロードのRR7472LF ライディングカーゴストレッチパンツです!カーゴタイプなのでカジュアルなイメージで着用できます。

バイクを降りて食事や買い物をしても違和感のないデザインで使いやすいパンツです。ポケットも多いので機能性もあるし、ストレッチ素材でライダーの動きを妨げません。

厚みもしっかりあるので安心してバイクに乗ることができ、初心者さんなど運転に自信のない方のはじめの1枚にもおすすめです。
また、股下から裾まで牛革を採用しておりますので、こちらのパンツも低温やけどの抑止効果が期待できます!

紹介した2点のパンツは、もちろんバイク用なので脱着式のプロテクターが腰と膝に標準装備です。また、中に接触冷感タイプのインナーパンツを着用しておくと、より効率よく体にこもった熱を逃がしてくれるので暑さ対策にもなります。

低温やけどを防ぎながら安心安全のツーリングが可能ですよ。

対策その3:バイクに断熱アイテムを取り付ける

身に着けるパンツウェアでも熱対策は十分可能ですが、ここからはバイクにできるエンジンやマフラーなどの熱源の対処方法を紹介します。バイクのカスタムに興味のある方はぜひ試してみてください!

デイトナ サーモプロテクトラップ

ネイキッドタイプやアメリカンタイプはマフラーが足に近いデザインが多いです。足が少しずれただけでマフラーに当たってしまってヤケドをしてしまった経験があるネイキッド、アメリカンタイプのバイク乗りの方も多いかと思います。

そのような時の対策として、マフラーのエキゾーストパイプに巻くサーモバンテージがおすすめです。サーモバンテージはガラス繊維でできた帯状の物で、エキゾーストパイプに巻くことでかなりの断熱効果を発揮します。

また、断熱効果のおかげで排気効率が上がりエンジンから発する熱も軽減されます。見た目もカスタム感がでますよ。
オススメはデイトナのサーモプロテクトラップという商品です。色が白と黒の2色、幅も選べるのでバイクのスタイルによって使い分けてみてください。

A-TECH フレームヒートガード

スーパースポーツなどの前傾姿勢で乗るタイプで、その上フルカウルの車両となると、マフラーはカウルに隠れる代わりに、マフラーに接している分厚いフレームが熱くなってきます。

フレームにヒートガードを付けても熱さが完全にシャットダウンできるわけではありませんが、フレームに直接ニーグリップしていた時と違って刺すような痛みはなくなります。

スーパースポーツやカウル車のフレームカバーなどで有名なA-TECH(エーテック)のフレームヒートガードは、足が触れそうな部分のフレームにカバーを両面テープで付けて熱さを和らげます。

取り付ける際に熱反射用のアルミテープを使うと、より熱さを抑える事が出来ます。素材はカーボンで作られていて、軽量でカラーも多くファッション性も高くなりカスタム度合いが一気に上がるオススメアイテムです。また、車種ごとに様々な部品があります。

番外:やけどしていることに気付いたら?どう手当てすればいい?

準備万端でも低温やけどの可能性は残る

低温やけどの怖いところは皮膚の奥の方でじわじわと進行していくところです。気付いた時には我慢せずにすぐに対処しましょう。

すぐにできる対策は常温の水で冷やす事です。患部に10〜30分ほど流水をあてて十分に冷やしてください。服が脱げない時は服の上から冷やします。水泡がある時は破らずにそのままにしておくのが良いでしょう。潰れると雑菌が入り込んでしまう恐れがあります。

また、冷却スプレーは奥の方で炎症を起こしている低温やけどには、ほとんど効果がありません。 低温やけどはどの程度進行しているか見た目では分からない事が多いので放置せずに病院を受診しましょう。

自己判断は禁物です。数日して症状がでる場合もあります。このくらい大丈夫と軽視せず、経過をしっかり確認してくださいね。

まとめ

いかがだったでしょうか。低温やけどといえばカイロや湯たんぽなどで良く聞く言葉ですが、バイクで発生する熱でも十分低温やけどになる可能性はあります。

バイクの熱くなる箇所にヒートガードやエキゾーストパイプにバンテージを巻くなどの熱対策を行い、自分自身もヒートガード付きのライディングパンツを身に着け、ツーリングの道のりの中でこまめに休憩を取りながら丁寧に走ることで、低温やけどのリスクを上手に回避しながら快適な夏のツーリングを満喫しましょう。