バイク×足元の雨対策について徹底解説!レインブーツ以外の対策もご紹介!

バイク乗車中に、突然の雨!皆さんは足元の雨対策、どうしていますか?

夏のバイクといえば、気になるのが足元の雨対策です。雨具は積んでいても、足元は対策していなくて夕立でグショグショに!なんてこともありますよね。

とはいえ「晴れている日にまで雨用のブーツを履くのはちょっと……」と思うこともありますよね。雨用のブーツは防水性が高い反面、蒸れやすいという性質を抱えていますから、暑さや湿気が厳しい季節にはあまり履きたくないという気持ちも分かります。

というわけで、今回は手軽にできる対策から、防水OKかつ通気性の高いバイクシューズの紹介まで、足元の雨対策をガッチリ解説します!

対策その1:シューズカバー

雨対策といえばレインコートやレイングローブを思い浮かべますが、意外と見落としやすいのはブーツカバーです。防水のシューズでもレインコートから落ちて来る雨水や巻き上げる水しぶきを完全に防げるわけではありません。

ツーリング中にレインコートの端から靴の履き口に雨水が落ちたり、靴の縫い目から雨水が染み込んだりすると、徐々に内部まで雨水が侵入してきて、靴の中がしっとりしてきます。一度濡れてしまったら乾くのも時間がかかり、不快な気分のまま目的地までバイクに乗り続けなくてはなりません。

そんな時に便利なのが、シューズの上から履く事が出来るレインブーツカバーです。普段使うシューズの上から履くだけなので、運転する時もいつもの感覚での操作が可能です。

WILDWING(ワイルドウイング) SC-001 レインブーツカバー

最初におすすめするのがWILDWING(ワイルドウイング)のSC-001レインブーツカバーです。レインコートのような生地ではなくラバー製なので、ゴワゴワすることなくブーツにフィットして操作性抜群です。

雨の中のツーリングは通常よりも操作や道路状況に注意をしないといけないので、足回りだけでもすっきりしてると運転に集中できますね。サイズが4種類あるので、シューズの大きさに合わせて選べるのもおすすめポイントです。

よりフィット感を上げたい場合は1サイズ小さなサイズにすると良いですが、破れたり穴が開いたりする可能性もあるので注意してくださいね。

今紹介した物はシューズにフィットして動きに影響を与えない物ですが、シューズの金具や自身の手や爪などにひっかけて破れたりすることがあるので、着脱時は特に慎重に扱ってくださいね。

KOMINE(コミネ) RK-034 ネオレインブーツカバー

ツーリング中に突然の雨に降られた時、できるだけ早く・簡単に履けることを優先したいライダーには、KOMINE(コミネ)のRK-034ネオレインブーツカバーをおすすめします。

これは、カバーの中にシューズの先を入れた後にベルクロで留めるタイプとなっています。
ラバーやシリコンの物よりはかさばってしまいますが取り付けが速く、簡単にできるので急な雨でもすばやく装備する事ができます。

雨をしのぐ場所がない時の為に、カバンにいれておくのもよさそうです。そしてこのカバーには左側にシフトガードもついていますのでギアチェンジの際に傷をつける事がありません。

サイズは、ショートのM・L、ロングのM・Lの4タイプあるので、レインコートのパンツの長さや用途によってサイズを選べるのも良い所です。レインスーツの端から雨水が落ちて靴の中に入り込むことがありますので、しっかりと靴の履き口まで覆えるものを選んでください。

対策その2:防水スプレー

雨だとしてもバイクに乗る時は出来るだけかっこよく乗りたい!というオシャレなライダーには防水スプレーという選択肢もあります。

スプレーには防水スプレーや撥水スプレーがありますが、前者は水分を通さないように、後者は水を弾くことに特化したスプレーです。両方とも、水を弾くという点では効果は一緒です。

シューズを丸ごと覆うカバーと比べれば防水性は劣りますが、乾燥した状態でシューズやウェアにスプレーをしておけば、急な雨でも雨水をある程度は弾いてくれるので、何も対策しないよりは格段に濡れにくくなります。

また、防水スプレーはレインコートやシューズカバー、バイクカバーにつかうことで効果を発揮させることが出来ます。
レインウェアやカバーはもともと防水効果はあるのですが、ある程度使用すると経年劣化で水分を弾きにくくなったり、縫い目から雨水が侵入する事が多くあります。

新品で買ったときは良いですが、久しぶりに使う時や少し時間が経ったレインウェアやカバーを使うときは防水スプレーを使用し、雨漏りを未然に防ぎましょう。

また、防水、撥水スプレーにはシリコン系やフッ素系があります。シリコンは膜を作って水分の侵入を防ぎ、効果もフッ素よりも高いものが多いですが、その分通気性がないので蒸れを気にする場所にはあまり適しません。

フッ素系は繊維に絡みつくのでシリコン系よりも防水性や持続性は劣りますが通気性が良いので、グローブやジャケット、シューズなど通気性を損ないたくない場所に使うのに適しています。

また、透湿防水の素材には専用のスプレーを使いましょう。

コロンブス アメダス防水撥水防汚スプレー

オススメのスプレーはコロンブスのアメダス防水撥水防汚スプレーです。こちらのメーカーは創業が古く、シューズやブーツなど靴用品の老舗です。

防水撥水としてはかなりの人気商品で、シューズやツーリングバッグ、レザー用品に使用できます。

毎日バイクに乗らない場合はツーリング前にサッとひと吹き、通勤などで乗る頻度が多い場合は持続性が高い物を使うなど、使い方や頻度、ウェアやライディングスタイルに合わせて上手に防水撥水して快適なツーリングを実現させていきましょう。

対策その3:ゴアテックス製品のバイクブーツ

ゴアテックスという素材をご存知でしょうか。
ゴアテックス素材は防水性、透湿性、防風性を兼ね備えた素材で、外側からの水分を防ぎ、内側の汗などの水分を水蒸気として外に逃がしてくれる優れモノで、バイク用のシューズやブーツに使われることが多くなってきています。

ガエルネ ボヤージャーGORETEX

まず紹介したいのが、ガエルネのボヤージャーGORETEXです。
バイクシューズのメーカーでは言わずと知れたメーカーで、GORETEX製品は多くありますがこのシューズは最近流行のカジュアルスタイルです。

着脱しやすいサイドジップ、プロテクターも備えてあり便利で使いやすいので、とても人気があります。

コミネ BK-065 ゴアテックスショートブーツ

コミネのBK-065のゴアテックスショートブーツはトレッキングシューズのような見た目ですが、ゴアテックス素材を採用しているので防水、透湿、防風性能はバッチリです。ステッチダウン製法なので締め付け感も少なく履き心地も抜群ですよ。

ソールは歩きやすさと耐久性に定評のあるビブラムソールで、バイクを降りた時にも履き心地がいいです。

最終手段!?:替えの靴下・靴を用意しておく

ツーリングでは家に帰ればなんとかなりますが、通勤・通学でバイクを使っている方はそういうわけにもいきませんよね。職場や学校についたあとも、足元が濡れていたら気持ち悪いですし、臭いも気になります。そんな時は替えの靴下や靴を最初から用意しておくのも一つの手段です。

デックスシェル ウルトラシンクルーソックス

荷物を増やしたくない方のツーリングにオススメの靴下はデックスシェルのウルトラシンクルーソックスです。この靴下は防水性の他に透湿性、伸縮性を持った3層構造になっていて、雨の中のライディングでも快適な使い心地です。

素材に竹のレーヨンを使っているため防臭にも効果があります。また、外側に摩耗に強いナイロンを使っているため、撥水効果もあります。

靴下や靴が濡れてしまったときは、次に履く事を考えて出来るだけ速く乾かす事が重要です。ドライヤーの温風などで髪を乾かすように高温で乾燥をさせてしてしまうと、防水や撥水加工してあるシューズや靴下だと変形、収縮する恐れがあるので注意が必要です。

その他のおすすめの方法は、少しコストは気になってしまいますがキッチンペーパーをシューズに入れ乾燥させる方法です。

新聞紙を詰める方法は有名で一般的ですが、それだと吸水性が弱いです。また、キッチンペーパーに比べると吸水の限界が早めにきてしまい時間がかかります。

キッチンペーパーと、シューズを購入した時やお菓子の中に入っているシリカゲル乾燥剤を追加すると、さらに時短で乾燥をさせることができますよ。また、足首上までくるシューズや靴下には、お湯を入れたペットボトルを差し込むことで、湯気を伴いながら上手く乾燥させることができます。

まとめ

いかがだったでしょうか。レインウェアで万全のライダーたちのついついさぼりがちな足元の対策を紹介しました。

雨具の用意の中に足元の準備が抜けていても、汗や蒸れの心配をして「まあいいや、何とかなる」と諦めてツーリングに出かけるライダーは多いです。

いざ足元が濡れてしまうと靴の中や靴下がグショグショなままなのが気になり、せっかくの楽しいツーリングやバイクを降りた後の予定が台無しになる事もあります。

靴を脱ぐことができず座敷での食事ができなかった、歩くたびに靴から音がして恥ずかしくて目的地のお店に入れさえしなかったという残念な場面はできるだけ防ぎたいものです。

レインコートはもちろんですが、意外と簡単な対策で足元の不快感も予防することができます。

防水、透湿性に優れた靴下を履くことで外からの雨水を防ぎ、自身の汗を水蒸気として内側から放出、さらにシューズの上からブーツカバーを付けることで雨水の侵入を防ぎ、余裕があれば替えのモノをもってバイクに乗れば、夏の急な雨でも簡単快適に楽しくバイクに乗れること間違いなしです。