バイクで起こしやすい交通違反とは?違反の点数・罰金についても解説!

目指せ優良ドライバー!バイクの交通ルールについて勉強しよう!

バイクでついやってしまいがちな交通ルール違反。警察に見つかったら「そんなルール知らない……」と思っていても違反切符を切られますし、いい気分はしませんよね。

ですが、交通ルールは乗り物を運転する人や、歩行者みんなの安心と安全のためにあるものです。自分では「これぐらいいいじゃないか」と思っていても、重大な事故に繋がる場合もあります。

そこで今回は、バイクで起こしやすい交通違反について解説します。「知らなかった」では済まされないからこそ、しっかり勉強していきましょう!

交通違反の点数がたまるとどうなる?最悪の場合は免許取り消しに!

バイクは便利で快適な分、車よりもつい速いスピードで走ってしまったり、思うままに運転してしまったりと多くの違反の可能性があります。

免許停止(免停)

違反を重ねていき、累積で6点以上となると免許停止(免停)となります(過去3年で行政処分をいままで一度も受けてない場合)。行政処分の回数が多ければ、6点以下の低い点数でも免停になります。免停期間は累積点数によって異なり、その期間はバイクだけでなく免許証に記載されるすべての乗り物に乗る事が出来ません。

免許取り消し(免取)

15点以上の点数を積み重ねてしまうと免許取り消し(免取)となります。「免取」は「免停」のように決められた期間の間だけ乗り物に乗れないのではなく、免許を取る前の状態までリセットされてしまいます。

バイクで違反をしてしまって免取になると今まで取得してきた全ての免許が失効します。「免停」が一時的なもので30日〜150日の期間に対して「免取」は長期間のもので1年〜15年に及び免許も取り直さなくてはいけません。

絶対やっちゃダメ!一発で免許取り消し になる違反!

悪質な違反は点数が多く引かれて一回でも免許取り消しになります!

飲酒運転

飲酒運転には「酒酔い運転」と「酒気帯び運転」があります。「酒酔い運転」は「まっすぐ歩けない」「客観的に見て酔っている」状態を指し、この状況で運転してしまうと35点の点数が引かれ免許取り消しとなります。
「酒気帯び運転」は呼気1リットル中のアルコール濃度が0.15〜0.25ミリグラム未満で免停となり、0.25ミリグラム以上で25点減点・免許取り消しとなります。

煽り運転

最近テレビやニュースで話題になっている煽り運転にも2020年6月30日に妨害運転罪が適用されました。違反1回で免許取り消しとなって最長で5年の懲役刑や罰金など厳しい罰則が有ります。煽り運転が原因で痛ましい事故が多く起きているので、絶対にやめましょう。

免停中の運転

免停期間中は免許の効力を失っているのでもちろん運転する事はできません。その間に運転をすると無免許運転となって違反点数25点減点、一発で免許取り消しとなります。
行政処分が終わる前に違反や事故を起こすと、点数がさらに重なっていきます。

うっかり!標識・信号・横断歩道を見落としての交通違反

ツーリング中に流れる景色を見ていた、運転動作に集中しすぎていた、そんな時ついうっかり標識や注意看板などを見落としてしまうこともあるかもしれません。 しかしそのうっかりでも違反になります。 慣れていない道を走るときなどは、特に周囲に気をつけましょう。

横断歩道は歩行者優先

横断歩道では歩行者が優先なので横断歩道に差し掛かった時は徐行や停止義務があります。横断歩道を渡ろうとする人がいたら停止するのは当たり前ですが、渡ろうとする人がいない場合でもいつでも止まれるように速度を落とさなければなりません。

よく見かける道路のひし形のマークは「横断歩道又は自転車横断帯あり」という路面標示です。この標示を見たらより注意しましょう。

横断歩道内や手前30メートルでは追い越しや追い抜きは禁止です。横断歩道近くで停車している車を追い越さなければならない時は安全を確認して徐行で通過しましょう。

これらを守らない場合は「歩行者優先違反」となり2点減点されます。また、歩行者の方から譲られたとしても同じ違反になるので注意しましょう。

黄色信号での交差点への進入は違反

仲間とツーリングしている時に、前のバイクが信号のある交差点を走って行ったのでそのまま自分も通過したら実は黄色信号だったとか、よそ見をして交差点に入った時には既に黄色信号だった、なんてこともあります。

黄色信号の定義は「車両、路面電車は停止位置を越えて走行してはならない」です。
黄色信号は基本的に停止の意味がありますが「停止位置が近く安全に停止が出来ない時を除く」とあるので、信号から近い時は安全を確かめながら走行しましょう。
黄色信号になるタイミングが歩行者の信号などで大体わかるので、黄色信号に変わりそうな時はスピードを緩めて走行するよう心掛けましょう。

慣れない道で道路標識の見落とし

追い越し禁止の標識や車両進入禁止など、様々な道路標識や道路表示がありますが、それらも注意して見ておかないと違反になる可能性があります。

特にツーリング時はナビに頼って、あまり通らない道や初めて行く道、地元民しか使わないような道に行かされることが多いですよね。そういう時はナビの画面を気にしてしまって視野が狭くなりがちです。

ナビは教えてくれないので、自分の目で標識や道路標示をしっかり見て、初めての道や不慣れな道でも違反がないよう注意して走りましょう。

駐車場以外は駐車禁止!?駐停車違反!

軽い気持ちで止めたバイクに駐車禁止の黄色い札が貼られていたらテンションが下がりますよね。

駐車禁止には2種類あります。
一つは、ライダーが近くにいないため警察等が移動命令を出せない場合(放置駐車違反)、もう一つは、ライダーがその場にいる場合です(駐停車違反)。

放置駐車違反は、駐停車禁止場所では3点引かれ、罰金10,000円、駐車禁止場所では2点引かれ、罰金9,000円となります。
駐停車違反は駐停車禁止場所では2点引かれ、罰金7,000円、駐車禁止場所では1点引かれ、罰金6,000円となります。

駐車禁止の場所は、交差点や道路の曲がり角、横断歩道、踏切の前後など意外と多いです。路上駐車で違反を犯す不安を持ち続けるくらいなら、駐車場に安全に駐車した方が安心ですね。

車用の駐車場ではバイクは停められないという所も多いので、事前にバイク専用駐車場を探しておくのをおすすめします。
「近くに駐車場がない!」という時にはバイク駐車場検索サイト「いつでもニリーン」で、条件に合った駐車場を見つけて予約をしておくと当日のツーリングがスムーズに進みますよ!

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急いでいてもダメ!スピード違反!

ライダーが最も気にしてしまう違反はスピード違反ですよね。バイクはコンパクトで車よりも素早く走る事が出来るので、ついついスピードを出してしまいがちです。

スピード違反は「速度超過」と言い、超過速度によって点数が変わります。
一般道の場合は、1~14キロ超過で1点(7,000円)、15~19キロ超過で1点(9,000円)、20~24キロ超過で2点(12,000円)、25~29キロ超過で3点(15,000円)、30~50キロ超過で6点(赤切符、裁判で金額が決定)となります。

  • 1~14キロ超過:1点(7,000円)
  • 15~19キロ超過:1点(9,000円)
  • 20~24キロ超過:2点(12,000円)
  • 25~29キロ超過:3点(15,000円)
  • 30~50キロ超過:6点(赤切符、裁判で金額が決定)
  • 50キロ以上超過:12点(赤切符、裁判で金額が決定)

高速道路では、30〜34キロ超過で3点(20,000円)、35〜39キロ超過で3点(30,000円)、40〜49キロ超過で6点(赤切符、裁判で金額が決定)となります。

  • 30〜34キロ超過:3点(20,000円)
  • 35〜39キロ超過:3点(30,000円)
  • 40〜49キロ超過:6点(赤切符、裁判で金額が決定)
  • 50キロ以上超過:12点(赤切符、裁判で金額が決定)

どちらも50キロを超えると一気に12点も引かれてしまいます!
また、赤切符になると前科がついてしまいます。そうなると免許だけでなく仕事にも影響が出るので要注意です!

意外と知らない?イヤホン・スマホ・疲れに関する交通違反

スマホを触る、注視する

最近になって増えてきた違反もあります。
バイクを納車するとすぐにスマホホルダーを取り付けるライダーは多いです。スマホはナビ代わりに利用することができますが、走行中に触ると違反の対象となります。

スマホを触ったりするのはもちろんですが、注視するのも違反になります。周囲の交通への注意が散漫になり危険な状態であると警察官に判断されると違反となります。3点も引かれる上に重い罰則金が待っているので要注意です!

イヤホンで周囲の音が聞こえない

イヤホンは法的には違法となっていませんが、ノイズキャンセリング機能や耳の中に入れるカナル型のイヤホンでは周囲の音が聞こえず、注意力散漫となり危険です。
地域によっては 条例違反になる場合もあるので出来るだけイヤホンはしないようにしましょう。

病気や過労など正常でない状態での運転

最近は過労運転による痛ましい事故が増えてきました。
過労や薬の服用、病気などの影響で、正常な運転が出来ない状態で車両を運転してはならないという法律があります。この状態で運転し、事故を起こしてしまうと25点も点数が引かれ、免許取り消し・罰金となるので、心身に異常があるときは自主的に運転を控えましょう。

また、トラックやバス業界では、過労だと分かった上で運転させた場合、会社や組織の長も罰せられることがあります。

無事故・無違反のドライバーにはご褒美が!優待を受けられるSDカードをゲットしよう!

SD(Safe Driver)カードは、無事故・無違反証明書や運転経歴証明書を申し込んだ方で、証明日以前に1年以上事故・違反等の記録がない場合に送られるカードです。
安全運転者の誇りと自覚を象徴するカードで、無事故・無違反の年数によってカードの色が変わります。
SDカードを持っていると、お店などで多くの優待を受ける事が出来ます。

  • 日石レオン(株)ENEOS:ガソリンの販売価格が会員価格になる
  • 市原ぞうの国:ぞうの園のみ入園料10%割引(1枚につき5名様まで)
    ※65歳以上の方は既に割引設定されているので対象外

上記のようにバイク乗りに嬉しいガソリン価格の値引きや、多くの施設でサービスをお得に受けることが出来ます!
下記の公式ホームページの「SDカード優遇店検索」から確認できますのでチェックしてみてくださいね。

自動車安全運転センター 公式ホームページ

まとめ

いかがでしょうか。 日頃の自分自身の運転を省みて、無事故・無違反で安全運転を心がけましょう。危険な運転への点数や罰金はどんどん厳しいものになっています。一時的な気の緩みで楽しいツーリングが残念なものにならないよう、気を引き締めて運転していきましょう。
また、SDカードのお得なサービスやショッピングもぜひ活用してみてくださいね。