「ツーリング中の頭痛、なんとかしたい!」……原因と対策を解説!

ツーリング中の頭痛!気持ちもズーン……

ツーリング中に時たま起こる頭痛。楽しかったはずのツーリングが、帰り際には頭痛のせいで微妙な気持ちになることもありますよね……。

ですが、原因と対策を知っていればノープロブレム!その痛み、ちょっとした気づきとテクニックで解決できますよ。

というわけで今回は、ツーリング中の頭痛の原因と対策について解説します!頭痛を解消して、ツーリングを思いっきり楽しみましょう!

原因①:ヘルメットが合っていない

ツーリング中に起こる頭痛の原因でよくあるのはヘルメットが合っていないことです。
ヘルメットにはフルフェイスやジェットヘルメットなど数種類のタイプがあり、それぞれS、M、L、LLといったサイズ展開があります。サイズを適当に選んで自分に合わないものを購入してしまうと、ツーリングの際に頭痛が起こります。

ヘルメットが原因の頭痛の特徴

頭が締め付けられるような感覚

頭の大きさに対して小さなサイズのヘルメットを被ると、頭全体が締め付けられるような痛みを感じます。

こめかみや後頭部、おでこの痛み

自分に合っていないヘルメットでツーリングをしていると、30分〜1時間ほどでこめかみや後頭部、おでこが痛くなることがあります。また、髪の毛の量が多いことにより、ヘルメットのサイズが合わず、上記のような痛みが出てくることがあります。

ヘルメットが原因の頭痛への対策

ヘルメットの試着は必ずする

ヘルメットはメーカーによって同じサイズでも大きさが全く違います。今被っているヘルメットはMだから次もMだといって試着せずに購入してしまうと、失敗してしまう可能性があります。

ビギナーライダーもベテランライダーも関係なく、新しいヘルメットを買う際は必ず試着するようにしてくださいね。

ヘルメットのフィッティングサービスを受ける

最近のヘルメットは内装を外せることが多いので、それに伴いフィッティング(サイズ調整)サービスを受けることができます。
フィッティングは、各メーカーの専用品を使用して、頭に合わせて調整します。専用の計測機器やメジャーを駆使して頭の形を割り出し、細かなパーツで微調整します。

ヘルメットをフィッティングする時は、頭を普段ヘルメットを被る時と同じ状態にしておくと良いですよ。例えば髪の毛を切ったばかりの状態に合わせてしまうと後々サイズがきつくなる時があるので、いい具合に伸びてきた時にフィッティングをすることをオススメします。

髪の毛だけでなく、眼鏡やインナーキャップなどを普段から装着する方は、フィッティング時にも忘れず装着するようにしましょう。

別売りの内装パーツを買う

市販品を使って自分でヘルメットを調整することもできます。
カタログに載っている内装パーツを購入してサイズ調整をしましょう。内装パーツは、緩めやきつめといった具合で様々なものがありますので、自分に合ったパーツを購入し、交換しましょう。

原因②:首や肩がこっている

運転で首が痛くなったり、肩が凝ったりすることにより、頭痛を引き起こすことがあります。

首や肩のコリで起こる頭痛の原因

運転中に同じ姿勢が続く

ツーリング中は同じ姿勢が続きます。アメリカンタイプを除き、ネイキッドタイプやスーパースポーツタイプのバイクは乗る際に前傾姿勢になります。

前傾姿勢では首で頭を支えます。頭の重さは約4〜6kgで、ヘルメットの重さが重い物で1.8kg程なので、合わせると結構な重量になります。

前傾姿勢になるとその重さを首で支えることになるので、首や肩の筋肉が緊張して血の流れが悪くなります。血流が悪くなると疲労が蓄積し、首や肩にコリが生じ、それが頭痛に繋がってしまうのです。

首や肩のコリで起こる頭痛への対策

適度に休憩してストレッチをする

同じ姿勢が続くと筋肉が緊張してしまいますので、ツーリング中は適度に休憩を挟みましょう。休憩中はヘルメットをとってストレッチや肩回しをして血行促進を促し、首周りの緊張を和らげましょう。

バイクに乗っている時に猫背になっていると、知らず知らずのうちに首に負担がかかっていることがあるので、運転中や信号待ちの時は背筋を正すよう意識してみてください。

また、ついつい長く走り過ぎてしまうこともあると思います。先が長いと無意識に急いでしまう気持ちも分かりますが、後々頭痛に悩まされないよう対策をしましょう。

原因③:目が疲れている(眼精疲労)

眼精疲労により、頭痛が引き起こされることがあります。

眼精疲労(目の疲れ)による頭痛の原因

運転する時は目を酷使しています。常にピントを合わせながらバイクを走らせているので、目の筋肉や頭部、頸部に過剰な力がかかり、これが疲れに繋がります。

眼鏡やコンタクトレンズの度があっていない事も目の疲れに繋がります。また、車よりバイクの方が紫外線が当たる面積も広くなります。

眼精疲労になってしまうと、目がかすんだり、まぶたが痙攣したりします。その影響で頭痛やめまいが引き起こされてしまいます。

眼精疲労(目の疲れ)によって起こる頭痛への対策

定期的に目を休める

眼精疲労が起こらないように、適度に休憩を取り、目を休めましょう。目に異常が起こる前に疲れ目用の目薬をさすこともオススメです。
目を休めるついでに首や肩回りのストレッチをしておくと、体のコリも軽減させることができます。

また、ホットアイマスクで目を温める方法もあります。コンビニなどで購入できるので見つけたら買っておくのもいいですね。目を温めると、肩や頭の緊張を和らげる効果がありますので、試してみてください。

メガネやコンタクトの調整

眼鏡やコンタクトレンズで視力を矯正しているライダーは、定期的に度数があっているか確認しておきましょう。

原因④:脱水状態になっている

気温が高い時はもちろんですが、寒い時期でも人は汗をかきます。バイクは水分を摂取するタイミングが難しいので、タイミングを逃してしまうと脱水の可能性が上がります。脱水状態が続くと頭痛を引き起こします。

脱水の種類と頭痛の原因

脱水症状には「低張性脱水」と「高張性脱水」があります。

低張性脱水は、水分と血液中のナトリウムが不足している状態のことです。スポーツなどで多量に汗をかいた時に起こりやすい脱水症状です。
高張性脱水は、体の水分が不足しており、血液中のナトリウムが水分よりも多い状態のことです。水分補給が不足した際に起こりやすい脱水症状です。

これらによって血液の循環が悪くなり、脳に必要な栄養素などがうまく運ばれなくなると、頭痛が引き起こされることがあります。

脱水状態による頭痛を避ける為の対策

塩分や水分を摂る

まずは脱水状態にならないよう、水分をこまめに摂るようにしましょう。
もし脱水状態になってしまったら、水分と塩分を摂取するようにしてください。経口補水液やスポーツドリンクをこまめに補給することがオススメです。

重度の脱水症状になってしまうと急激な頭痛や立ちくらみ、意識を失うなどの命の危険がありますので、そうならないよう意識的に水分を摂るようにしましょう。

体の熱を逃がす

体に熱がたまらないよう、涼しい所で体を冷やしたり、服を緩めて楽な姿勢を取るようにしましょう。また、首筋など太い血管が通る場所をアイシングするのもオススメです。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回はツーリング中の頭痛の原因と対策を紹介しました。
ヘルメットのサイズが違うと、走行中に頭痛に襲われる可能性があります。可能な限り用品店でヘルメットフィッティングサービスを受け、自分の頭にしっかり合わせておくようにしましょう。

また、目の疲れや脱水症状は気付くのが遅れる場合もあります。適度に休憩を挟み、ヘルメットを脱いで頭を開放したりストレッチをしたりして、一日中元気な体でツーリングを楽しみましょう。