ペットと一緒にバイク旅!安全運転で、同じ景色を見よう!

愛犬・愛猫好きのライダーさんだと、「大切な家族と一緒にバイクで旅してみたい!」と思うこともあるのではないでしょうか。
ですが、安全面を考えると難しいと思われる方もいらっしゃるかもしれません。また、交通違反にならないかも気になりますよね。

そこで今回は、ペットと一緒にバイクに乗っても問題ないのか、どうすれば安全に乗れるのかについて解説します!
大切な家族と一緒に、バイクでの旅を楽しみましょう!

ペットをバイクに乗せて大丈夫?ペットの交通法上の扱いは?

道路交通法では、バイクにペットを乗せる事に関して直接記されてはいませんが、積載物に関しては以下のように記されています。

  • 積載物の重さ:60kgまで(原付は30kgまで)
  • 長さ:乗車装置又は積載装置の長さ+30cmまで
  • 幅:乗車装置又は積載装置の幅+左右15cmまで
  • 高さ:タイヤの設置面から2mまで

ペットは法律上では積載物と同じ扱いとなるので、上記の範囲に収まるように乗せれば大丈夫ということになります。
バイクに乗せても2人乗りにはなりませんし、ヘルメットの着用もしなくて大丈夫です。

また、原付でも30kgまでなら乗せることができます。
ただし、万が一路上に飛び出してしまった場合、転落等防止措置違反や転落積載物等防止措置違反として、罰金や免許の点数が引かれてしまいます。

上記だけでなくペットの安全のためにも、飛び出したり落ちたりしないよう、しっかりと固定しなければなりません。

ペットと一緒にバイクに乗る方法 ①キャリーケース・リュックに乗せる

ペット用のキャリーケースは、体重が数kg〜20kgまでの物など、多くの種類があります。息苦しくならないようメッシュの素材が使われていたり、底が型崩れしないようになっていたりなど、工夫して作られています。

egr ペット用キャリーバッグ ジェットセット FF

egrはイタリア生まれのブランドです。ペットと一緒にバイクで移動できるようなアイテムを設計開発しているメーカーです。ジェットセットFFはメタルのフレームが使われていて、しっかりとした底板が入った、型崩れしにくいものになっています。

小型犬や猫を連れてのバイクツーリングに最適で、バイクに乗っているときはリュックタイプ、バイクから降りた時はショルダータイプなど使い方を変えることができます。

ペットが飛び出さないようにするためのリードが付いているので、安心・安全にツーリングができます。また、前後左右がメッシュになっており床部分も柔らかいマットでできているので、移動中も快適に過ごすことができます。
サイズは、ペットの体重の目安が約8kgでMサイズ、約10kgでLサイズとなります。

OUTDOOR(アウトドア)アウトドア ペット用リュック

アウトドアのペット用リュックは少し小さめで、耐荷重は6kgです。
普通のリュックのように見えますが前面は2重構造になっていて、1枚外すとメッシュの面が現れます。

底が平らなのでマナーシーツを敷く事ができ、中を清潔に保つことができます。正面ポケットにはビニール袋や散歩グッズを入れることができます。また、通常のアウトドアのリュックと違い重さがあるので負担軽減の為のチェストベルト、ウエストベルトが付いています。

ペットと一緒にバイクに乗る方法 ②抱っこ紐(スリング)を使用する

抱っこ紐(スリング)を使用する方法もあります。ただしこちらはペットに負担がかかる可能性もある為、短距離の移動やショートツーリングに向いています。

Lil&Fam ペットスリング

このペットスリングは8kgまでの重さに対応しています。小型犬や、猫、ウサギなどの小動物にオススメです。裏地はギンガムチェックでオシャレになっています。開口部はメッシュの生地になっていて締め具合を調節できるので頭を出したり中に全部いれることもできます。

両手が空くので運転に集中できますし、飛び出し防止のストラップもついているので安心安全にツーリングができます。

ペットと一緒にバイクに乗る方法 ③サイドカーをつける

バイクにサイドカーを付けると大型犬も乗せることができます。中型犬や大型犬はさすがにリュックや紐を使って乗せることは難しく危険なので、大型犬を飼われている方はサイドカーを検討してみてください。

サイドカーは「側車付二輪自動車」といいます。サイドカー付きのバイクを運転するには、側車付二輪車として車両登録が必要となります。原付2種(51〜125cc)の排気量でもサイドカーになると車検対象外の軽二輪車となり、高速の走行も可能です。
ただし、幅が1300mmを超えると車検対象になるので注意しましょう。

サイドカー付きのバイクへの改造は普通のバイク屋では行っていないので、専門の業者に改造から登録まで行ってもらうようにしましょう。

ペットにはヘルメットは不要ですが、ペット用のヘルメットをかぶせたり、ゴーグルを付けたりして走行中の風対策をしてあげましょう。
ジャケットなどのウェアを着せてあげると、ライダーとの一体感が出るのでオススメです!

また、リュックやペットスリングと同じように、床にはマナーシートを敷いて清潔に保ちましょう。サイドカーにはシートベルトは付いておらず、ただ乗せているだけだと飛び出してしまう危険性があるので、乗せる際にはハーネスなどを付けましょう。

そして、サイドカーにペットを乗せる場合は、基本的に1匹だけにしておきましょう。
何匹も乗せるのはバイクのバランスが崩れてしまう可能性があり危険です。

コラム:ペットが嫌がったら?乗り物酔いになったらどうする?

ペットの様子を観察して、嫌がるようなら諦める

ペットを乗せてバイクに乗るのはユニークで楽しいことですが、ペットの様子にも気を配らなければなりません。

ペットをキャリーバッグやペットスリングに入れたことがなければ、まずはそこから慣れさせるようにしてください。ペットによっては服を着せると嫌がって脱ごうとしたり、落ち着かなくなってストレスを感じてしまうことがあります。

狭いリュックの中に入るのが怖かったり、締め付けられるのを嫌がるペットも多いので様子を見ながら使いましょう。はじめてバイクに乗せて走行する時は特に、びっくりして暴れたり吠えたりして落ち着かなくなることもあるので、まずは短い距離のツーリングに行って慣れさせましょう。

練習をしても慣れなければ、残念ですがペットにストレスがかかる為、乗せることは諦めた方がいいでしょう。

ペットも乗り物酔いをする

ペットも乗り物酔いをします。ペットもバイクの揺れで平衡感覚や自律神経が乱れ、酔ってしまいます。

ペットはニオイに敏感です。例えば、犬の嗅覚は人間の1000倍〜1億倍もあるといわれています。リュックやサイドカーなどペットがいる所のニオイは、人間は気にならないかもしれませんが、ペットにとってはストレスになっていることもあります。

また、ペットは嫌な記憶を覚えていると言われており、バイクに乗る事=嫌な記憶となってしまうと、ストレスを感じやすくなるので注意が必要です。

ペットの乗り物酔いへの対策

ペットが乗り物酔いをしないよう、事前に対策することが重要です。
空腹や満腹の状態だと乗り物酔いを誘発しやすいので、ご飯は出発の1〜2時間程前に済ませておきましょう。芳香剤など、ニオイが強い物の使用は避けましょう。

また、ストレスを少しでも軽減するため、2〜3時間に1回は休憩をして、散歩をさせたり、スキンシップをとったりしましょう。
万が一酔って嘔吐してしまったときに備えて、ウェットシートやビニール袋を用意しておきましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回はペットと共にバイクに乗ることについて紹介しました。

ペットは積載物扱いとなるので、乗せる際はしっかりと固定し、飛び出さないように注意しましょう。キャリーバッグやペットスリング、サイドカーに乗せるなどして、ペットが大きく動かないようにしておきましょう。

乗せる際はペットの体調や様子をよく観察し、気にかけてあげてくださいね。必要な物を準備して大切なペットとの楽しいバイク旅が出来るようにしましょう!