立ちゴケのショックから立ち直るには?またバイクを楽しむための心の持ち方を解説

「コケるのが怖い」と「またバイクに乗りたい」の間で悩んでいる方へ

「慣れてきたころにうっかり」「免許取りたての頃に、焦ってしまって」……立ちゴケにも色々なシチュエーションがありますが、どんな状況でもコケてしまうとショックですよね。

立ちゴケした直後は「もう乗りたくない!」と思うこともあるかもしれません。けれども時間が経つにつれて、「またバイクに乗りたい」と「コケるのが怖い」の間で揺れるようになる方も多いのではないでしょうか。

もちろん、「絶対に復帰しないと!」と、無理に立ち直ろうとする必要はありません。ですが、「もう一度バイクに乗りたい」という気持ちがあるなら、復帰に向かって一歩踏み出してみませんか?

立ち直る方法①:他の人の体験談を読む・知り合いに話す

バイクは低速だとバランスを崩しやすく、エンストした時やブレーキをかけたりする際に立ちゴケをしてしまうことが多いです。初心者でもベテランでも突然エンストをしてしまう事は良くあります。

倒したバイクを起こす時に聞こえる、ガリガリっといった傷ができる嫌な音は耳に残りますし、その日はずっとショックで、気分が下がりっぱなしになりますよね。

そんな時は、他のライダーの立ちゴケエピソードを読んだり、ツーリング仲間に話したりしてみましょう。気持ちが落ち着き、立ち直ることができますよ。

他のライダーの体験談を知る

立ちゴケをするのは自分だけなのではないかとショックを受ける方もいらっしゃるかと思いますが、立ちゴケを経験しているライダーは意外と多いです。共感できるエピソードを聞くと心が軽くなりますよ。

最近は動画サイトにバイクのツーリング動画を上げているライダーも多いです。中にはエンストしてそのまま立ちゴケをしてしまったというような内容のものもあるので、そういった動画を見ることで立ちゴケが自分だけではない事を知ることができます。

また、どのような気持ちの変化でショックを克服できたのかを知っておくことで、自分が立ちゴケをして気分が下がっても上手に立ち直ることができますよ。

ツーリング仲間や他のライダーに体験談を話す

立ちゴケはバイクの中でもかなりインパクトがある体験の1つなので、なかなか忘れることはできません。恥ずかしさもあり他の人にも言い出しにくく、1人でずっと考えてしまいますよね。

考え過ぎると気持ちの整理がつかず、バイクそのものが嫌いになるほど落ち込んでしまうこともあります。

そんな時は、ツーリング仲間や他のライダーに立ちゴケの体験談を話すことで気持ちの整理がつきます。初心者でツーリング仲間がまだ少なくても、バイク屋に点検に行ったときに店員に話すのも良いですよ。

立ち直る方法②:「これからどう改善するか」に目を向ける

立ちゴケには理由があります。落ち込んでバイクが怖くなってしまっては、楽しいバイクライフが台無しになってしまいます。

立ちゴケの原因は些細なことです。原因を追及して、これからどのような対策を立てていくのかを考えると冷静になることができ、立ち直ることができますよ。

ミスをした後が大切

最初から繰り返しお伝えしているように、立ちゴケは誰でもしています。中には1回も転んだことはないという猛者もいるかもしれませんが、ほとんどのライダーは一度は経験があるはずです。

立ちゴケをしてしまった事を悔やむのも良いですが、悔やみすぎて自分を責めてしまうと、その経験が記憶に残ってしまい、バイクが怖くなって乗れなくなることもあります。

そうなるとバイクに乗っても体がガチガチに固まってしまったり、動きが鈍くなったりしてかえって危険です。

ある程度落ち込んだ後は、次にバイクに乗る時にこんな風に走ってみよう、ここでこの運転操作をしよう、などといった改善策を立てておき、次にバイクに乗る時のイメージをしておきましょう!

ミスで落ち込む気持ちをポジティブな気持ちに変える

立ちゴケやバイク操作のミスは、バイクだけでなく自分の心にも傷がついてしまうので、ついついマイナスな言葉や感情がでてきてしまいがちです。

失敗から学ぶことは多くあります。それをネガティブな感情で満たしてしまうとそこからの成長が出来ません。脳は間違えた時に一番学ぶので、その時にポジティブな考え方をすると次の失敗を起こしにくくなりますよ。

また、耳から入る言葉は脳に影響を与えるので、ポジティブな言葉を話すことでプラス思考になりやすくなります。

「この立ちゴケでバイクの動きを確認することができた」「危険を痛感したが安全にバイクに乗る為に必要なことだったんだ」などというようにポジティブな言葉を口に出し、学びの機会として前向きにとらえて失敗を克服してみましょう!

完璧にしようと思わないようにする

立ちゴケしたからその日のツーリングは全て良くない日だ、などと決めつけず、良い運転が出来た場面を思い出して気持ちを和らげましょう。

何も問題なくスムーズにツーリングを終えることは大事な事ですが、エンストしたりバランスを崩したりというミスはありがちなことだと妥協することも大事です。極度の緊張を感じないようにしましょう。

完璧主義を貫くと失敗する事が怖くなり、バイクに乗ること自体を嫌いになってしまいます。安全に運転することは大切にしつつ、些細なミスにはあまり神経質にならないようにしましょう。

立ち直る方法③:立ちゴケの防止法・対処法を学ぶ

立ちゴケの原因を追究して対策を取ることが、その後のバイクライフを楽しいものにしてくれます。立ちゴケには多くのパターンがありますので、場面ごとに防止法や対処法を学びましょう。

状況別立ちゴケの防止法

エンスト

立ちゴケは半クラッチの失敗によるエンストで発生しやすいです。信号待ちでギアを落とさずに待っていると、発進時にエンストしてしまうことがあります。気持ちや体は前に行きたいのにバイクが止まるため上手く足がつけず、バランスを崩して転倒してしまいます。

信号待ちの時にギアがどこに入っているか、ギアを動かして確認しておきましょう。最近のバイクはメーターにギアが何速に入っているか表示してくれるので気軽に確認ができますよ。

Uターン

バイクに乗る経験が少ないライダーだけではなく、経験豊富なベテランライダーでもUターン時に転倒することがあります。

Uターンをする時は非常に低速になり、ハンドルも普段より多く切るので内側にバランスが偏ってしまいます。曲がり切れず足を付く時にそのままエンストし、転倒してしまいます。

さらに、ハンドルをいっぱいに切っているためクラッチレバーやブレーキレバーが折れてしまったりして修理代がかさんでしまうことがあります。

Uターンをする時はバイクを降りて安全に確実に押すようにしましょう。また、狭い場所や傾斜がきつい場所では、運転に慣れているライダーでもリスクが高いので注意しましょう。

交差点や信号がある場所での右左折時

交差点で右左折する際、「半クラッチをスムーズにして早く曲がらないといけない」と焦ってしまい、立ちゴケしてしまうことがあります。

ハンドルを切りながら半クラッチをすることは、初心者ライダーにはハードルが高いです。最初はハンドルを切らずに半クラッチを始め、バイクが安定してからハンドルを切ると曲がりやすいです。また、少し直進できるよう、前側にスペースを空けておくようにしましょう。

立ちゴケしたときの対処法

立ちゴケした時は慌ててしまうかと思いますが、二次被害を防ぐためにもまずは冷静になりましょう。以下で対処法をご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

周りの確認とバイクのエンジンを切る

転倒してしまったら、まずは自分の体の確認をしつつ後続や前方の交通状況に気を付けましょう。
バイクは転倒したらやがてはエンジンが止まるようになっていますが、自分で切れそうな場合はすぐにエンジンを切るようにしましょう。

バイクを起こして安全な場所に移動、バイクの確認

バイクを起こす際、焦ってしまって上手く起こせないことがあるので、可能であれば助けを呼んで一緒に起こしましょう。
バイクを起こす時には、サイドスタンドを出して勢い余って逆側に倒さないように気をつけましょう。

安全な場所に移動したらバイクの確認をしましょう。クラッチレバーやブレーキレバー、ステップなど、走行できる状態かどうか確認しましょう。オイルなどの液体が漏れていたら、走行せずにレッカーを呼びましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。立ちゴケは初心者や経験が少ないライダーが遭遇しやすいですが、時にはベテランライダーもしてしまいます。

立ちゴケをしたことを気にしすぎるあまり、バイクに恐怖感を覚えてしまうこともありますが、気にしすぎないことが大切です。他の人に話してみたり、原因や対策を考えたりすることも立ち直る手助けになるので試してみてくださいね。

慌てず冷静に運転操作をして立ちゴケする可能性を減らしていき、バイクを心から楽しめるようになりましょう。