昔は「バイクといえば購入するもの」でしたが、現在は必要なときだけ借りるレンタルや、期間を決めて料金を支払うリースが登場しており、バイクの楽しみ方も多様化しています。

しかし、どんな楽しみ方でも気になってしまうのが、お金の話ですよね。
「レンタルバイクは割高そう」「買うとなると維持費が……」と、「どの楽しみ方が自分にとってお得か」について迷う方も多いと思います。

そこで今回の記事では、所有・レンタル・リースでかかるお金を比較してみました!

「バイク趣味を楽しみたい!でも少し金銭面が不安……」という方の参考になりましたら幸いです。

※本記事に掲載しているデータは2024年1月時点のものです。

目次


1.維持費の違い
2.バイクの自賠責保険・任意保険料
3.バイクのメンテナンス費
4.税金
5.月極バイク駐車場代
6.結局、バイクは所有・レンタル・リースのどれが一番お得なの?
7.まとめ

 

1.維持費の違い

バイクの所有・レンタル・リースで、必要な維持費を比較した表を作ってみました。

次の見出しからは、各項目について詳しく解説します。
 

2.バイクの自賠責保険・任意保険料

バイクを所有する場合

バイクを所有する場合、必ず自賠責保険に加入しなければなりません。
自賠責保険の保険料の目安は、次の表の通りです。

※沖縄県、離島など一部地域については金額が異なります

また、バイクを所有する場合、安心してバイク趣味を楽しむためには任意保険への加入も必要です。
任意保険の保険料は保険会社によってまちまちですので、同じ条件で見積もりを取ってみました。

※「20代男性が、251cc以上のバイクをレジャー目的で運転する」という条件で見積もりを取っています。

バイクを購入される際は、任意保険の保険料も一緒に調べてみてくださいね。

レンタルバイク・リースバイクの場合

レンタル・リースの場合は、自賠責保険・任意保険の保険料が料金に含まれていることが多いです。
ですので、利用者が直接保険料を負担する必要はありません。

その一方で、既にバイクに決まった任意保険がかけられているため、任意保険の補償内容が、自分の希望する補償内容とは異なる場合(運転中のケガが補償されないなど)があります。

レンタル・リースバイクを利用する際は、会社の任意保険で補償される範囲も確認してくださいね。

運転中のケガや事故が不安な方は、別途医療保険に加入するなどしてカバーしましょう。
 

3.バイクのメンテナンス費

バイクを所有する場合

バイクを所有する場合は、メンテナンス費を自分で支払う必要があります。

車検代・定期点検費用・よくあるトラブル(パンクなど)の修理費の目安は、次の表の通りです。

実際にメンテナンス費がいくらかかるかは、バイクの持ち主の方がどういう扱いをしているかによって異なります。

ですが、流石に「一度もバイク屋さんのお世話にならない」ということはないと思いますので、よくあるトラブル等で発生する費用がどれぐらいかは事前に把握しておくことをオススメします。

レンタルバイク・リースバイクの場合

レンタル・リースバイクは「公道を走れるレベルの整備がされている」ことを前提として貸し出すものですので、基本的には会社がメンテナンスを行ってくれます。
そのため、利用者がメンテナンス費を支払う必要がないことが多いでしょう。

ですが、利用者自身の責任でメンテナンスが必要になった場合(立ちゴケなど)は修理費が実費になることもありますので、レンタル・リースバイクの扱いには十分注意しましょう。

また、リースバイクは長期の貸し出しになるため、貸出期間中に車検を受ける必要が出てくることがあります。
そんなときも、リース会社が車検代を支払ってくれるケースが大半です。

一方で、リース会社によっては指定工場でないと無料メンテナンスを受けられない(⇒指定工場以外でのメンテナンスは実費になってしまう)こともあります。

リースバイクのメンテナンス・車検が必要になったときは「費用はリース会社が持ってくれるから大丈夫」と思いこまず、条件の指定がないか確認してくださいね。
 

4.税金

バイクを所有するとなると、次の税金がかかります。

・軽自動車税
・自動車重量税

税金の額は排気量によって異なります。
詳しくは、下の表をご覧ください。

※東京都千代田区の場合

レンタルバイク・リースバイクの場合

レンタル・リースバイクの場合は利用者が税金を納める必要はありません。

これは、バイクにかかる税金(軽自動車税・自動車重量税)は「所有者が税金を納める仕組みになっているから」ですね。

レンタル・リースの場合、法律上のバイクの所有者はレンタル・リース会社になりますので、会社が利用者の代わりに納付手続きを行ってくれます。

「なら、税金を納めなくていいレンタル・リースの方がお得?」と言われると、そうとは限りません。

レンタル・リース会社はバイクの維持費(メンテナンス費・税金など)を計算した上で利用料金を設定しています。
料金の中に税金も一部組み込まれていると考えた方が良いでしょう。
 

5.月極バイク駐車場代

バイクを所有する場合

バイクを所有する場合は、もちろん月極駐車場を用意する必要があります。

月極駐車場代はエリア・駐車場の大きさ・設備の充実度によって変化するため、一概に「いくらかかる」とは言えません。

ですが、一般的には立地が良かったり(駅前など)、コンテナガレージのように設備が充実しているバイク駐車場は賃料が高くなる傾向にあります。

ただ、バイクを所有している方の月極駐車場代に関しては、持ち主の方の考え方次第ですね。

「バイクカバーをかけるから、屋根なしの安い駐車場でもOK」という方もいらっしゃれば、「絶対に盗まれたくないので、賃料が高くてもコンテナガレージに入れたい」という方もいらっしゃるでしょう。

月極駐車場代はバイクの持ち主の方が「どんなレベルの駐車場を求めているか」によって異なりますので、まず近隣バイク駐車場の賃料の相場を調べてみることをオススメします。

▼近くのバイク駐車場を探してみる!

リースバイクの場合

リースの場合はあくまで借り物ですので、バイクの価値を損ねないよう、設備の良いバイク駐車場を選ぶ必要があります。

屋根付き・完全屋内など、設備が充実しているバイク駐車場は、他の駐車場より賃料が高くなります。
したがって、所有する場合と比べ、駐車場代が割高になることが多いでしょう。

また、もしリースしているバイクが盗難に遭った場合、車両代金の全額を弁償しなければならないといった事態に発展する可能性もあります。
リースバイクの保管場所を選ぶ際には、セキュリティ面に関して一層気を配るようにしてくださいね。

▼セキュリティ性の高いバイク駐車場を見てみる!

レンタルバイクの場合

所有・リースと異なり、必要なときだけ借りるレンタルバイクは月極駐車場を用意する必要がありません。
駐車場代の支払いを気にすることなく、バイク趣味を楽しむことができますよ。

ですが、リースと同じく借り物のバイクなので、置き場所には注意が必要です。
借りているバイクに傷がつかないよう、コインパーキングや駐車場では丁寧な停め方を心がけてくださいね。

また、レンタルバイクは1日だけのツーリングや、レジャーに使われる方が多いかと思いますが、「目的地の駐車場が混んでいて停められない……」ということもありますよね。

そんな出先での「困った!」に備えて、先にバイク駐車場を予約しておくと安心してお出かけできますよ。

当社の時間貸し駐車場検索サイト「いつでもニリーン」では、利用開始日の14日前から駐車場のご利用予約を受け付けております。

当日でも空きがあれば利用可能ですので、お出かけの予定を立てるときや、駐車場にお困りの際には是非ご利用ください!

▼お出かけ先でのバイク駐車場を予約!

6.結局、バイクは所有・レンタル・リースのどれが一番お得なの?

ここまで所有・レンタル・リースの維持費を比較してきましたが、いかがでしょうか?

読んでくださった方の中には、「バイクを買うと、色々なお金を払わないといけないから大変そう」と感じた方もいらっしゃるかもしれませんね。

ですが、バイクを所有する場合、乗れば乗るほど1回のお出かけあたりの維持費は下がります。

また、バイクを購入する場合、そのバイクは自分の物になりますので、乗る必要がなくなったときは売却することも可能です。

「バイクの購入価格+維持費」から「売却額」を差し引き、それを「バイクに乗った回数」で割ってみると、実はレンタル・リースよりも安上がりだった、というケースもあるでしょう。

所有することがお得になるかどうかは、持ち主の方の乗り方・工夫次第、といったところではないでしょうか。

一方、レンタル・リースは「お金の見通しが立てやすい」というメリットがあります。

レンタル・リースの場合は、バイクの維持にかかる費用を全てまとめて「1日(1ヵ月)△△円です」と提示してくれている会社が多いので、「今年は春・秋の4ヵ月分だけ借りるから、〇〇円準備すればOK!」と、使うお金の見通しを簡単に立てることができます。

「使いたい期間が決まっている」「特定のシーズンしかバイクに乗らない」という方は、レンタル・リースの方がお得にバイク趣味を楽しめると思います。

7.まとめ

今回の記事ではバイクの所有・レンタル・リースの維持費について比較してみましたが、いかがでしょうか。

レンタル・リースバイクは、維持費をあまり気にせずバイク趣味を楽しめますので、「維持費の支払いの手続きが大変」「気楽にバイク趣味を楽しみたい」という方は、ぜひ利用を検討してみてください。

一方、バイクの所有には「乗れば乗るほど1回あたりの維持費が下がる」「自分のものになるので売却することができる」といったメリットもあります。

自分に合ったカタチで、バイク趣味を楽しみましょう!