バイクのハンドルの振動対策!手のしびれはグリップを変えるだけで防げる!?

バイクに長時間乗っていると、手に疲れが……ハンドルの振動対策でケアしよう!

手の疲れやドライビングに影響してくるハンドルの振動。振動自体はスピードを上げると自然に生じてくるものですから、なかなか難しい問題ですよね。

実はそのハンドルの振動、簡単なカスタムや、ウェアの交換で軽減させることができるんです!

というわけで今回は、ハンドルの振動対策と振動対策を行うメリットについて解説します!
ハンドルからの振動・手の疲れにお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください!

対策①:グリップを交換する

バイクで一番よく触るところはグリップです。バイクを押し引きしたり、運転する時に必ず触るところなので、擦り減ったり、硬くなったりして劣化していきます。劣化が進むとバイクの振動をハンドルが拾い、グリップから手に伝わります。

新品の状態でもグリップが硬いなどの理由で振動を感じてしまうものもあります。振動がひどいと、気になって運転に集中できない…なんてこともありますよね。

ハンドルの振動対策の中でも、一番安上がりで簡単に交換できるものがグリップです。アフターパーツのグリップはデザインが多くありますが、耐震性能に重きを置いているものがあるのでそのグリップに変えて振動対策を始めていきましょう。

グリップを選ぶ際は、自分のバイクのハンドル径(22.2mmや25.4mmなど)にあったもの、今ついているグリップと同じ長さやそれに近いもの、エンドが貫通か非貫通かを確認してから購入するようにしましょう。

以下でオススメの商品を紹介しますので参考にしてみてくださいね。

デイトナ PROGRIP(プログリップ)耐震GELシリーズ

PROGRIP(プログリップ)はヨーロッパにおけるハンドルグリップの代名詞で、多くのライダーに愛されているシリーズです。バイク用品店に行けば大抵置いてあります。

その中でも「耐震GELシリーズ」というものがオススメです。耐震GELシリーズはレースやスポーツ走行、ツーリングまでオールラウンドで使うことが出来ます。

外側には柔らかい素材、内側は硬めの素材の2重構造となっているので手の疲労を軽減してくれます。耐震ゲルシリーズは溶剤に弱いので、デイトナの専用グリップボンドを使うようにしましょう。

対策②:ハンドルウェイト・バーエンドウェイトをつける

バイクのハンドルは基本的には中空になっています。ハンドルの先端、グリップの横にはバーエンドが付いている車種が多くあります。バーエンドや、さらにその内側にいれるハンドルインナーウェイトを取り付けることで、振動を抑えることができます。

ノーマルのハンドルのバーエンドに、1.5~2cmほどの短くて軽いバーエンドが付いています。これを重い物に交換するとハンドル自体の重さが増すため、バイクの振動を抑えることが出来ます。

元々バーエンドが重くなっているものもありますが、これをカスタムの目的で軽いものにしてしまうと逆に振動が発生してしまうことがあるので、交換する時は今ついているバーエンドの重さを確認するようにしましょう。

インナーウェイトは、バーエンドと併用することで振動をかなり抑えることが出来ます。インナーウェイトは長さがあるので、ノーマルのハンドルやアフターメーカーのハンドルが曲がっているデザインのもの、複雑な形状をしているものには入らないことがあるので注意が必要です。

また、バーエンドには各メーカーのバイクごとにネジの大きさや形が違うものがあり、インナーウェイトはハンドルの内径によって種類が分かれているので、誤ったものを購入しないように自分のバイクの年式や車体番号を控えてから用品店に向かいましょう。

POSH&Faith(ポッシュフェイス)ウルトラヘビーバーエンド

POSH&Faith(ポッシュフェイス)のウルトラヘビーバーエンドは名前の通り、ノーマルと比べてもかなり重いバーエンドです。車種にもよりますが、ノーマルの物と比べると2倍以上の重さがあり、重さで振動を打ち消す仕組みです。

それに加えて真鍮製のインナーパーツ内蔵の「防振ウェイトバランサータイプ」になっているので、さらに強い防振対策がされています。

また、ノーマルのハンドルは車種専用の取り付け方法になっています。しかし、アフターメーカーのハンドルには汎用品のバーエンドを取り付けなければならないので間違えないように注意しましょう。

  • メーカー:POSH&Faith(ポッシュフェイス)
  • 商品:ウルトラヘビーバーエンド
  • 価格:税込6,710円~(車種、デザインで変動あり)
  • 参考:サイトはこちら

ACTIVE(アクティブ)インナーウェイト

ACTIVE(アクティブ)のインナーウェイトはハンドルの内側に入れるものです。ハンドル交換などによって発生するエンジンの特定の回転域や、高回転時の不快な振動を抑制・吸収してくれるので、痺れず、快適な走行ができます。

基本的にどのハンドルやバーエンドとも併用ができますが、インナーウェイトを装着するにはバーエンドを差し込んだ先端から170mm以上の長さがないと付けることはできないので注意が必要です。

  • メーカー:ACTIVE(アクティブ)
  • 商品:インナーウェイト(2種類有り)
    ・ハンドル内径13~17mmのアルミハンドル用
    ・ハンドル内径17~20mmのスチールハンドル用
  • 価格:税込3,080円
  • 参考:http://www.acv.co.jp/products/00528/detail/

対策③:グローブを変える

複数台バイクを持っていて、全てのバイクに対策したい方や、レンタルバイクでカスタム出来ない方、ノーマルのスタイルを崩したくない方などはグローブで対策するのがオススメです。

バイク用のグローブは外側にプロテクターが付いていて、転倒した時などの外側からの衝撃や、摩擦の力が働いた時にライダーの手を守ってくれます。

グレードが高いグローブは掌の手首に近い所にもプロテクターが入っているため、転倒時に道路に手をついたとしても、滑らせることで怪我を防止してくれます。

最近では、ハンドルを握る部分に振動を防止するクッションが付いているグローブも登場しています。

レンタルバイクなどで気軽にグリップやバーエンドを交換できない場合や、ノーマルのグリップを大切にしていきたい場合、グリップヒーターが付いていて簡単に交換できない場合は、振動対策がされているグローブに交換することで振動対策をしましょう。

ideal(アイディール)ID-107 WEDGE(ウェッジ)

特徴的なデザインのナックルプロテクターを装備したショートタイプのウィンターグローブです。透湿・防水・防風フィルム「DRY fit」が冬の冷たい風や雨の侵入を防いでくれます。

掌にはハンドルから伝わる不快な振動を軽減してくれる「Air Gel」を装備しています。「Air Gel」は低温でも硬化しにくい新素材です。従来とは違い、低温でも柔軟さを保ち、振動吸収力の性能変化が少ない特徴があります。

ウィンターグローブなので中綿に薄く、軽く、温かい高機能な中綿素材、「3Mシンサレート」を採用しているので高い断熱性を備えています。

  • メーカー:ideal(アイディール)ID-107 WEDGE(ウェッジ)ウィンターグローブ
  • サイズ:S、M、L、XL、2XL
  • 価格:税込6,380円
  • 参考:https://ideal-gloves.com/products/wedge/

こぼれ話:ハンドルは、適度な重さを保ちましょう

バイクや車などの乗り物をカスタムする時は、何が何でも軽量化を目指していくことが重要というような考えがありますが、ノーマルと同じかノーマルよりも重めな状態を保つことをオススメします。

アフターメーカーのハンドルに交換した場合は、さらに気を付けましょう。ノーマルと比べて材質が変わってハンドル自体がかなり軽くなった上、小さなバーエンドのみの状態だと、走行中にハンドルが振れたり、操作感が重くなったりしてしまいます。

また、振動を感じたまま長時間走行すると手がしびれてきて感覚が無くなってくることがあります。デザインも重要ですが、振動に強い、抑制をメインにしているパーツを付けて不快な振動はなるべく抑えていきましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回はハンドルの振動対策について紹介しました。

バイクを運転する以上、小さな振動から大きな振動、小刻みな振動などは生じてしまいます。その状態で長時間運転を続けると手が疲れてきてしまうことがありますので、手元に近い所から振動対策を始めていきましょう。

グリップを耐震素材のものに交換、ノーマルのバーエンドより重いものに交換、インナーウェイトを追加すると、大抵の振動は抑制することができます。グローブも振動を吸収してくれる素材のもにして対策していきましょう。

今回紹介したような方法で不快な振動を少しでも軽減して、楽しいツーリングをしましょう。