バイクのレインウェア、お手入れしてますか?

突然の雨や、梅雨時のバイク通勤のときに頼りになるレインウェア。皆さん、ちゃんとお手入れしていますか?

レインウェアを室内で乾かしてあげるのはもちろんのことですが、そこに一手間かけてあげるともっと長持ちしますよ。

今回は、バイクのレインウェアのお手入れについて解説します。

適切なお手入れをしてあげれば、あなたのレインウェアも新品と同じレベルまで復活するかも!?

バイクのレインウェアのお手入れの基本!

バイク用のレインウェアは普通のレインウェアと同じで防水に重きを置いています。

しかし、普通の物よりも排気ガスや泥ハネ、油脂類が付着することが多いです。

バイクのレインウェアは定期的にお手入れをしないといけません。

汚れたまま状態でシート下のスペースやボックスに押し込んだままにしていると、すぐに雨水がしみてくるようになります。

ここでは、バイクのレインウェアのお手入れ方法を紹介します。

シャワーで汚れを洗い流す

雨天走行時についた汚れはシャワーで洗い流しましょう。

泥や他の自動車が跳ね上げた水でレインウェアは想像以上に汚れていますので、雨天走行した後はすぐに洗い流すようにしましょう。

汚れたままの状態で乾いてしまうと汚れが落ちにくくなり、その部分からどんどん劣化が進んでしまいます。

シャワーで洗う時はレインウェアを傷めないように中性洗剤で優しく洗いましょう。

シャワーの温度はぬるま湯の温度くらいが汚れが落ちやすいです。

また、頑固な汚れを落とそうと強く擦りすぎるとかえって素材を痛めてしまい、防水性能が低下してしまいます。

落ちにくい汚れがあってもある程度は妥協するようにしましょう。

洗い流した後はそのままにせずタオルで拭きましょう。

高温多湿を避けて風通しの良い所で陰干しをする

汚れを洗い流してタオルで拭いた後は、高温多湿を避けて風通しの良い所で陰干しをしましょう。

直射日光に当ててしまうと、紫外線の影響でレインウェアの寿命が縮んでしまいます。

干す時は換気扇が付いているバスルームや、扇風機やサーキュレーターを回した室内で干すようにしましょう。

また、レインウェアを使っていない時はシート下にしまったままにせず、できるだけハンガーにかけて干しておきましょう。

濡れたまま折り曲げてシート下に入れていると、折れた部分から水漏れしてきたり劣化が早まってしまいます。

できるだけ外に出しておくようにしましょう。

普段のお手入れに防水スプレーをプラスして、さらに長持ちさせよう!

レインウェアは上記のような定期的なメンテナンスが重要です。

それに加えて防水スプレーをかけることでレインウェアを長持ちさせることができます。

防水スプレーをかけるタイミング

防水スプレーはレインウェアが乾いている状態でスプレーします。

雨に濡れた状態や生乾き状態でスプレーをかけても、すぐに流れてしまい意味がないので注意しましょう。

天気がいい日に、乾いた状態のレインウェアにスプレーをかけましょう。新品の状態のものに防水スプレーをかけるのが最適です。

洗った後にスプレーしたい場合、しっかり乾かしてからスプレーをかけましょう。

走行中は前側と股付近に強く雨が当たるので前面と股には特にしっかりスプレーをしましょう。

また、レインウェア全般(レイングローブやレインブーツ)にスプレーするのも効果的ですよ。

おすすめの防水スプレー

おすすめの防水スプレーを1つご紹介します。

ロックタイト 超強力防水スプレー DBS-420

汎用性が高いスプレーをお探しなら、ロックタイトの超強力防水スプレーがオススメです。

レインコート以外にも、ブーツやシューズ、バッグなど色々な用途で使うことができます。

420mlと大容量なのに1,000円以内で購入することができるので、コストパフォーマンスにも優れています。

化学繊維のレインウェアにはもちろん使用可能ですが、皮革製品にも使えるので、革のブーツや、バッグにもスプレーすることができます。

フッ素系の防水スプレーは繊維一本一本にくっついて撥水するので、通気性を損ないません。

水や油に対して強力な防水性能を備えているので、ライダーにピッタリのスプレーです!

  • 商品名:ロックタイト 超強力防水スプレー
  • 容量:420ml
  • 価格:オープン(税込500円~800円ほど)
  • 公式ホームページ:商品はこちら

撥水しなくなってきたらどうする?復活させる方法は?

レインウェアは、購入したばかりの頃は雨水がついても撥水してコロコロと弾いてくれますが、時間が経つにつれてだんだんと撥水力が落ちていきます。

そうなると、生地の表面に水分がずっと残ったままになり、内側にしみこんでくることがあります。

撥水力が落ちてきたら買い替えればいいという意見もありますが、バイク用のレインウェアは比較的高価なので、すぐに買い替えるのは躊躇してしまいますよね。

ここでは撥水力の落ちたレインウェアを復活させる方法を紹介します。

低温~中温でアイロンをかける

レインウェアの表面には針のように立っている撥水成分(撥水基)があります。

この成分が、時間の経過とともに寝てしまったり崩れてしまったりすることで、その下の生地にまで雨水が浸透するようになってしまうのです。

崩れてしまった撥水基は熱で立たせることが可能なので、アイロンをかけて撥水力を復活させましょう!

やり方は以下の通りです。

まず最初に、レインウェアをきれいに洗って完全乾燥させます。

次に、アイロンを低温〜中温(80℃〜120℃)ほどに温めます。

設定した温度まで温かくなったらレインウェアにアイロンを当てます。

この時、生地が溶けないように、直接ではなく当て布を必ずしましょう。

シャツや普通の服のように、布に擦るようにアイロンを押し付けるのではなく、軽い力でなでるようにしましょう。

ファスナー部分やロゴの所はアイロンをかけると溶けたりコーティングを傷めてしまう可能性があるので、慎重に行いましょう。

乾燥機やドライヤーの温風を当てる

アイロンが家にない人は、乾燥機やドライヤーを使って温風を当ててみましょう。

まずはアイロンの時と同様に表面の汚れを取ってしっかりと乾燥させます。その後、ドライヤーでレインウェアに温風を当てていきます。

ドライヤーを当てるのが近すぎたり一ヵ所に当てすぎたりすると、表面が溶けてしまったり素材に悪影響を与えてしまったりするので注意しましょう。

ドライヤーは、家にはもちろん旅先のホテルなどにもあるので、アイロンよりもお手軽ですよ。

また、コインランドリーや家にある乾燥機をつかって熱を与えることでも撥水性能が復活します。

アイロンや乾燥機、ドライヤーで熱を与えた後は防水スプレーをかけ、撥水性能をさらに高めていきましょう。

番外:レインウェアを着ているのに、股が濡れて恥ずかしい……対策は?

レインウェアを着ていても、雨の中走行していると内側まで濡れてくることがありますよね。

特に雨水が溜まってしまう股付近やお尻まわりは、新品のレインウェアでも濡れてしまうことがあります。

濡れてしまう原因

バイク用のレインウェアは耐水圧が通常の物よりも高く、内側からの湿気を逃してくれる高機能のものが多いです。

耐水圧や透湿性の数字は高めですが、それでも雨水を完全に防ぐことはできません。

透湿性能を備えているレインウェアは、内側の湿気を逃すために小さな穴が開いています。

この穴は雨が吹き付けても通さないほどの小さな穴ですが、お尻がシートに当たっている間はここに圧力がかかります。

長い間同じ場所に圧力がかかっていると、そこから少しずつ水が侵入してしまいます。

前面の場合は、お腹周りの生地が余っていたりするとそこに雨水が溜まってしまい、そこから少しずつ濡れてしまうこともあります。

濡れないようにする対策

股付近の雨漏りを防ぐには定期的に留まった雨水を逃がす必要があります。

具体的な方法としては以下があるので試してみてください。

  • お尻とシートの間にある雨水を拭く
  • ツーリングの途中の信号待ちなど、安全を確認して全体の雨水やシワに溜まっている雨水を払う

ちなみにレインパンツにはお尻の部分の縫い目がなくシームレスタイプのものがあるので、雨水で濡れにくくなりますよ。

雨水が長時間同じ場所に留まらないように対策していきましょう!

まとめ

いかがだったでしょうか。今回はバイクのレインウェアのお手入れ方法を紹介しました。

レインウェアは走行風や激しい雨など過酷な状況下での使用が多いため、普段からメンテナンスをしないと簡単に使い物にならなくなってしまいます。

レインウェアは撥水性能が重要になりますので、雨に濡れた後はしっかり洗って陰干ししておきましょう。

防水スプレーをかけて定期的に撥水加工もしておき、高価なレインウェアを長持ちさせましょう。

撥水性能が落ちてしまったら寿命だといって捨ててしまうライダーも多いですが、アイロンやドライヤー、乾燥機を使って熱を与えることで性能を復活させることができます。

レインウェアのお手入れは、ついサボりがちになってしまうかと思いますが、しっかりお手入れをして、雨の日に少しでも快適にバイクに乗れるようにしていきましょう!