メンテナンススタンド、あると便利です!

チェーンのたるみやリアタイヤを洗いたいとき、ほしくなるメンテナンススタンド。

「自分のバイクにはセンタースタンドがあるし、別に買わなくてもいいかな?」と思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?

ですが、実はメンテナンススタンドは買ってみると、意外と「便利!」と感じる瞬間が多いアイテムなんです!

そこで今回は、メンテナンススタンドを購入するメリットと、オススメのメンテナンススタンドをご紹介します!

購入を迷っている方は、ぜひ一度検討してみてください。

メリット①:メンテナンスがしやすくなる

メンテナンススタンドは、メーカーによっては「レーシングスタンド」とも言います。

レースや展示用のバイクでよく見るアイテムなので「不要では?」と思うライダーが多いです。

しかし、メンテナンススタンドはリアタイヤを簡単に回すことができるので、バイクの整備や点検のスピードや質が上がる便利なアイテムです。

ここでは便利なメンテナンススタンドを使った作業について紹介します。

リアタイヤを簡単に回すことができる

バイクのリアタイヤが浮くとチェーンのメンテナンスがしやすくなります。

チェーンは定期的に清掃や調整をしなければなりません。

センタースタンドがないバイクの場合は、バイク自体をジャッキで上げたり、スイングアームで支えるタイプのスタンドを利用しリアタイヤを上げたりする方法があります。

しかし、ジャッキもスイングアームのスタンドも、斜めになったり不安定になったりして、しっかりとしたメンテナンスには不向きです。

メンテナンススタンドは真っ直ぐにリアタイヤを持ち上げることができるので、バイクの安定感が違います。

チェーンクリーナーのスプレーやチェーンオイルをきれいにチェーン塗布することができます。

また、リアタイヤを回すことができるので、ホイールも全周拭いてきれいにすることができます。

エンジンオイルのチェックができる

エンジンオイルのチェックは、サイドスタンドの状態ではなくバイクを真っ直ぐにした状態でオイル窓やゲージで確認します。

バイクを起こして直立にしながらオイルの量を点検するのは少し難易度が高いです。

メンテナンススタンドにすると、バイクを真っ直ぐにできるのでエンジンオイルの量や汚れを安全かつ簡単に確認できます。

オイル交換をすることになってもエンジンが真っ直ぐになっているので、オイルがカウルなど他の所につくことなく真下に排出されるので、綺麗に作業ができますよ。

サイドスタンドのメンテナンスができる

サイドスタンドはあまりメンテナンスをする機会がなく、ボルトが緩んできてしまうことがありますが、メンテナンススタンドを使うとメンテナンスが可能です。

サイドスタンドを外しグリスアップなどを行いましょう。

メリット②:気軽にメンテする習慣がつくので、不調に気づきやすくなる

サイドスタンドを使った状態で整備をしようとすると、作業している時にバイクが動いてしまい、整備がスムーズに進みません。

そうなると整備や点検自体が面倒になってしまい、結果的にメンテナンスの間隔が開いてしまいます。

バイクが放置気味になると、チェーンがサビてしまったり、バイクの傷みが早く進行したりします。

メンテナンススタンドでバイクをリフトアップすると、サイドスタンドよりも安定感が増し、バイクを倒す心配がなくなるので多くのメンテナンスができます。

このようにメンテナンスの難易度が下がることで、バイクの状態を気軽に把握できるので、調子が悪い所やオイル漏れなど、バイクの異常を早期発見できます。

メリット③:長期保管の際、タイヤが変形しにくくなる

メンテナンススタンドはタイヤを浮かせることができるのでタイヤに優しいです。

バイクにしばらく乗らない時には、サイドスタンドで駐車している状態で放置し、トラブルが起きてしまうことがあります。

その中でもタイヤは地面に接している部分で、バイクの重さを支えているものです。

タイヤが同じ場所に接していると、そこだけにバイクの重さがかかるので変形してしまいます。

タイヤが変形してしまうと偏摩耗したような感じになるので、次に走り出した時に乗り心地が悪くなってしまいます。

タイヤを浮かせているとバイクの重量を支えなくても良くなるので、タイヤの寿命が伸びます。

タイヤを浮かせて保存する時は前後共にメンテナンススタンドにかけておきましょう。

オススメのメンテナンススタンド

ここではオススメのメンテナンススタンドを紹介します。

※車両によってはスイングアームにボルト穴がある場合があります。

その場合はスタンドフックを付けることができるので、スタンドフックも購入して取り付けておきましょう。

J-TRIP(ジェイトリップ)ローラースタンド

J-TRIP(ジェイトリップ)は多種多様なバイクにマッチした、汎用性の高いバリエーション豊富なスタンドを製造・販売しています。

様々なスタンドを販売していますが、最もポピュラーなのがローラースタンド、ロングローラースタンドです。

バイクをリフトアップしやすくするためにローラーが付いているので、簡単にタイヤを浮かせることができます。

J-TRIPはリアスタンドの種類が多いですが、フロントのスタンドも豊富に出ています。

前後ともに浮かせる必要があるメンテナンス時にオススメです。

J-TRIPのローラースタンドは、実際にスイングアームに付ける受け金具は別売りとなっているので、スタンドと受け金具を一緒に購入しましょう。

ローラースタンドには125ccまでのバイク用に狭くなっているものや、大型バイク用など様々なものがあるので、自分のバイクにあうものを選びましょう。

また、受け金具にも色々なものがあるので、バイクに合わせて選びましょう。

  • J-TRIP(ジェイトリップ)
  • 商品名:ローラースタンド
  • カラー:メッキ、レッド、ブラック、ライムグリーン、オレンジ、ホワイト
  • 価格:9,075円~24,673円
  • 商品名:受け金具
  • 種類:V受け、L受け、丸ゴム受け、キャリパーサポート受けなど
  • 価格:4,312円~13,068円
  • 公式ホームページ:http://www.j-trip.co.jp/index.html

DAYTONA(デイトナ)27934 リアスタンドアジャスタブルⅢ

J-TRIPと同じく、リアタイヤを浮かせることでチェーン清掃をしたり、リアタイヤを外したりするリア周りの作業ができます。

この商品はリフトアップ時にはローラーが浮いてフレームが接地するので、作業の安定感が増しています。

L型やU型の受け金具は標準装備です。

横幅は無段階、高さは9段階の調節が可能なので、自分のバイクに合わせて使いましょう。

  • DAYTONA(デイトナ)
  • 商品名:27934 リアスタンドアジャスタブルⅢ
  • カラー:オレンジ
  • 価格:15,400円
  • 公式ホームページ:サイトはこちら

メンテナンススタンドを使ってみよう!

メンテナンススタンドは使い方によってはバイクを転倒させてしまったり、バランスが悪い状態になってしまうので注意しなければなりません。

ここではメンテナンススタンドの使い方を紹介します。

メンテナンススタンドを使用する際は手や足を挟まないように注意しましょう。

①フロントブレーキにロックをする

リアをメンテナンススタンドにかける時は、バイクが前に進もうとします。

バイクの転倒の危険があるので、前に行かないようにブレーキロックをしておきましょう。

②ハンドルを左一杯にきる、サイドスタンドを出しておく

バイクが転倒してしまった時のために、事前に左一杯にハンドルをきっておきましょう。

また、サイドスタンドをかけるとバイクが転倒する可能性を減らすことができますよ。

③メンテナンススタンドの受け金具をバイクに合わせる

スイングアームの幅に合わせて、メンテナンススタンドの受け金具の幅も調節しておきましょう。

調整しておかないと、バイクを直立させながらの調整が厳しくなります。

④バイクを直立させて足で踏んでスタンドを立てる

バイクの後ろ側を持ち、バイクを直立状態にします。

完全に後ろ側に回るのではなく、ナンバープレートの横が良いでしょう。

ナンバーの横に立ち、リヤシート付近を両手で持ってバイクをまっすぐにしながら、スタンドを右足で踏むとスタンドを立てることができます。

⑤スタンドを解除

メンテナンススタンドを解除する時は、整備中に真っ直ぐにしているかもしれないハンドルを左にきり、サイドスタンドが出ているか確認してフロントブレーキを解除しましょう。

メンテナンススタンドの下の部分を足で押さえながらバイクを前方に押すとスタンドが解除されます。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回はバイクのメンテナンススタンドについて紹介しました。

メンテナンススタンドはレースで使われていることが多いですが、メンテナンスにも重宝されています。

チェーンのメンテナンスやホイールの拭きあげなど、ホイールを回しながら楽にリア周りの作業ができます。

また、スタンドでタイヤも浮くので、タイヤの変形を防ぐことができたり、異常をすぐに発見できます。

スタンドでバイクが上がっている姿はかっこいいですが、それだけでなく今回紹介したような便利な使い道もあります。

スムーズなメンテナンスやバイクの保管にメンテナンススタンドを使ってみましょう。