ツーリング中の姿勢維持や荷崩れは、バックレストで改善!
楽しいツーリングも、長時間運転しているとだんだん疲れてきます。
「バイクのシートにも、椅子みたいに背もたれがあったら楽になるのになぁ……」と思ったことはありませんか?
実はバイクのシートには、背もたれを後付けすることができるんです!
そこで今回は、バイクの背もたれ「バックレスト」について解説します!
腰が痛い方、二人乗りをする方、バイクでキャンプに出かける方はぜひ最後まで読んでいってくださいね。
バイクの背もたれ、バックレストってどんなパーツ?
バックレストとは?
バイクのバックレストとは、リアシートについている背もたれのことです。
主にタンデムシートの後ろにつけ、後ろに乗る人の安全と快適性を高めるパーツになります。
基本的にバイクにバックレストが付いていることは少ないのですが、高級ツアラーやアメリカンタイプ、ビッグスクーターには最初から付いていたり、オプションで付けられることが多いです。
また、バックレストはバイクの後ろに乗り慣れていない人にとって「背もたれがある」という安心感を感じることができるパーツでもあります。
快適さを追求したものもある
バックレストの大きさはバイクによりますが、一般的には小さく、最低限の作りになっているものが多いです。
高級ツアラータイプのバイクになると、ソファのようにふかふかになっていたり、ひじ掛けもついていたりして快適さを追及したものが多いです。
一般的なバックレストの例
ハーレーのGV125S BOBBER
高級なバックレストの例
ホンダのゴールドウイング
タンデム用だけでなくライダー用もある
バックレストはタンデムシートの後ろに付けるというだけではなく、運転手用のものもあり、ソロツーリングでも活躍します。
特に重宝するのは長距離ツーリングの時です。姿勢を支える補助的な役割をしたり、信号待ちなどで腰を休めたりなどもできるので便利ですよ。
バックレストを付けるメリット・効果って?ソロツーでもメリットあり!
バックレストはさまざまな使い方ができてすごく便利です。ここではバックレストを付けるメリットや効果を紹介します。
ソロ・タンデム両方とも姿勢が楽になる
バックレストは背もたれとしての使用を前提に作られているので、姿勢が楽になります。
バイクに乗る時は、腰と両手で握っているハンドル、そして体のバランスによって体を支えています。
無意識にバランスを取っているため、長距離のツーリングでは途中で疲れてしまいます。
そんな時にバックレストがあれば、バックレストに体を預ければいいので、楽な姿勢でバイクを運転することができます!
後ろに乗る人は、腰と、運転者に掴まることによって姿勢の安定を図ります。
ですが、運転手に長時間掴まってツーリングをするのは大変です。
そういった時にバックレストを取り付けていれば、後ろに寄りかかることができて疲労感を減らすことができますよ。
荷物を括り付けることができる
バックレストには、ツーリングを楽にする以外にも便利な使い方があります。
ツーリング中、荷物の持ち運びが大変な時がありますよね。
バックレストには荷物を括り付けることもできるんです!
背が高いバックレストを付けると、大きなバッグや荷物もしっかりと固定して運ぶことができますよ。
また、柔らかい荷物を括り付ければクッション代わりにもなります。
長距離のツーリングは、どうしても疲れが溜まってしまいますよね。
できるだけ疲れにくく、楽な姿勢で走ることができないかという問題を、バックレストを取り付けることで解決できるかもしれません。
そうすれば、今まで諦めていた遠距離の目的地にも行くことができるようになりますね。
バックレストを取り付けるには?自分でもできる?
ここではバックレストを自分で取り付けしてみたいライダー向けに、取り付けの流れを紹介します。
予算内・目的別にバックレストを購入
まず、後ろに乗る人用か運転手用かを選びましょう。
商品によってはどちらにも取り付け可能なものがあるので、用途に合わせて選びましょう。
お尻までの高さのものや、背中付近までのもの、価格も安いものから高いものまで多くの種類があるので、目的に合ったものを選んで購入しましょう。
車種専用品は取り付けしやすい
バックレストは車種専用品がオススメです。
専用品だと中に入っている説明書を見て作業すれば、バイクに加工をせずに取り付けることが可能です。
バイクメーカーが出している「純正オプション品」と、アフターメーカーが出している「専用品」があります。
純正オプション品は拡張性があるものや、アフターメーカーのものよりもさらに精度が高く出来ているものもあるため、ぜひ調べてみましょう。
中には車種を選ばない「汎用品」もありますが、汎用品はカスタム上級者向けで、説明書が付いていないことがあります。
また、バイクに仮付けした時に干渉したり、リアフェンダーに穴あけ加工をする場合もあるので、使用する場合は注意しましょう。
取り付けに必要な工具を準備
バックレストの取り付けは、ネジやボルトが数本で取り付け可能なものが多いです。
説明書やネジ、ボルト類などの付属品を見て必要な工具を準備しておきましょう。
親切なメーカーの商品だと付属品に簡単な工具が入っていることがあります。
それを使って取り付けても良いのですが、付属の工具は貧弱な場合があるので、不測の事態に備えて工具は別に準備しておきましょう。
バイクに取り付け
バックレストはリアフェンダーやリアシートの周辺に取り付けます。
基本的には説明書に従って取り付けていきます。
バイクによっては、バックレストを取り付けるために外装を取り外す必要がある場合もあるので、破損しないように注意しましょう。
バックレストのクッションの位置の調整ができるものもあるので、自分好みの位置にセットしましょう。
説明書には「後付けパーツは、定期的にボルト・ナットの点検をするように」という注意書きがされているかと思います。
ツーリングに行く前や、時間がある時にネジ類が緩んでいないかをチェックしておきましょう。
このようにある程度の知識があれば、バックレストの取り付けを自分ですることも可能です。
しかし、外装を外す量が多い時や取り付け方法が複雑、作業に自信が無いなどの場合は、バイク用品店などに依頼して取り付けしてもらうようにしましょう。
ただし、ネットで購入した商品を持ち込むと、保証ができないなどの理由で取り付けてもらえない場合もあります。
バイク用品店などへの依頼を考えている場合は、事前に相談するようにしましょう。
バックレストを使って荷物を積載するコツ
バックレストは壁のようにそり立っているので、荷物の固定には工夫が必要です。
ここではバックレストに荷物を積載するコツを紹介します。
バックレストは高さがあるものにする
荷物を括りつけるには高さがあるバックレストでなければいけません。
低いとバックレストとしてしか使用できないので、高さがあるバックレストにして、荷物を上手く固定しましょう。
ストレッチコードで固定する
バイクで荷物を固定する方法として昔から使われているのは、ストレッチコードです。
ストレッチコードは伸びるようになっているので、テントや寝袋などのキャンプ用品や大きな荷物は、バックレストに巻きつけて固定しましょう。
シートバッグを使用する
「シートバッグ」はバイクのシート部分に取り付けるバッグのことです。
シートに簡単に取り付けられるよう、ベルトやバックルで留められるようになっています。
バックレストのクッションがシートのようになっているので、そこにバッグを巻きつけて取り付けます。
ストレッチコードで巻きつけて固定するのが面倒なライダーにオススメです。
バックレストの長さに合わせて幅のあるバッグを縦にして使う
バイク用のシートバッグは、容量を増やすために幅が広くなっているものが多いです。それを縦にして固定することで、バックレストに上手く固定できますよ。
縦にすると荷物が横にはみ出ないので、後ろから見た時にスマートでかっこいいですよ。
また、ライダーがバイクに乗る時にも荷物が邪魔をしないのでスマートに乗り降りができますよ。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回はバイクに取り付けるバックレストについて紹介しました。
バックレストとは「背もたれ」のことで、使用することでツーリング中の疲労感を軽減してくれます。
また、バックレストは荷物を固定するのにも使うことができます。
キャンプなどで荷物を多く積載するライダーは、キャリアやリアボックスだけでなく、バックレストも選択肢に入れてもいいですね。
用途に合ったバックレストを取り付けて、タンデムはもちろん、ソロツーリングなどの長時間ツーリングも快適に楽しみましょう!