バイクは前進入庫・バック入庫のどちらがいい?
バイクを駐車場に停めるとき、皆さんは前進・後進のどちらで停めていますか?
前進入庫されている方が多いと思いますが……実はバック入庫にも意外なメリットがあるんです!
今回は、バイクを前進入庫・後進入庫させるそれぞれのメリットを解説した上で、バック入庫させる際のコツについて解説します。
駐車場の状況に合わせて、前進入庫・後進入庫のどちらが良いか選べるようになりましょう!
目次
バイクを前進入庫させるメリット
バイクの前進駐車は誰でもしたことがある駐車方法です。
その名の通り、バイクを前進で頭から入れる駐車方法です。
ここではバイクを前進入庫させるメリットを紹介します。
シンプルで簡単に駐車できる
前進入庫はバイクにとって都合が良いです。
バイクを運転してきたまま、駐車スペースに停めることができるからです。
バイク用の駐輪場を見つけたらその線に沿って前進するだけなので、誰でも簡単に駐車できます。
思い通りの所に素早く駐車できる
駐車場では、後ろに車がいたり、仲間が待っていたりすると時間をかけずにサッと停めたいですよね。
そんな時は前進で駐車すれば、確実に素早く停めることができるので、後続を待たせることがありませんよ。
また、駐車場が狭いとバックに切り返す余裕がないので前進での駐車が楽ですよ。
前進での駐車を指定されている時がある
コンビニや観光地などは、前向きでの入庫をお願いする旨の看板が掲げられているところもあります。
理由は様々ですが、店内に排気ガスが入らないようにしていることが代表的な理由です。
また、店内入り口にマフラーが向いていると、騒音が響いてしまったりすることがあるので注意です。
このように前進での駐車はスピードと確実さを重視する場合や、スペースが狭い駐車場で余裕がない時に容易にできる駐車方法です。
バイクをバック入庫(後進入庫)させるメリット
バック駐車は経験がないというライダーも多いです。
前進での駐車と比べるとバック駐車はイメージがあまり湧きませんが、意外に多くのメリットがあります。
ここではバイクをバック入庫させるメリットを紹介します。
目的地に到着した後、スムーズに出発できる
お店やツーリングスポットにバイクを停める際、バックで駐車すれば出発時に準備するものが少ないので、もたつくことなくスムーズに発進することができます。
バックでゆっくり出庫しても良いのですが、マスツーリングの時にそうしてしまうと、時間がかかってしまいますよね。
前を向き、周りを見ながら安全に出発できる
前進で入庫した後はバックをしなければなりません。
出発時にバックをすると周りが見えづらくなります。
バック駐車をすると前方の視界が開けるので、周りの交通や車など周囲の状況をしっかりと確認でき、緊張感が減るとともに事故やトラブルが起こりづらくなりますよ。
危険度が低くなる
駐車場が狭い時にはバックの時に車道に出てしまうことがあります。
タイミングが悪いと他の交通に迷惑がかかったり、最悪追突事故になるおそれもあります。
バックさせて駐車する時も最初は車道ですが、だんだんと駐車場に入っていくので安全になっていくので、心配は無くなりますよ。
このようにバック駐車は駐車した後の出庫のしやすさにメリットがあります。
バイクにはバックギアが付いていませんので、バックをするときには人力になってしまいます。
そのため、面倒になって前進で駐車してしまいがちですが、バック駐車をすればスムーズに駐車場を出ることができますよ。
バイクでバック入庫(後進入庫)するときのコツ
バイクでのバック駐車は、前進出の入庫よりも多くのメリットがあります。しかし、バイクの押し引きは苦手というライダーも多いです。
ここではバイクをバックで入庫するときのコツを紹介します。
左手でハンドルを支えて右手をシートに当てる
バイクをバックさせる時には、左手をハンドル、右手はシートに置いて後ろに体を向けましょう。大事なポイントは右手と足の向きです。
バイクをバックさせているときに人も足を出しているときがありますが、それでは下半身に力が入らずに腕力だけに頼ってしまうので、バイクが不安定になります。
足を完全に後ろに向けて反対方向に前進するような気持ちで歩きましょう。
ハンドルを握っている左手でバイクを引っ張ろうとすると、ハンドルが切れてしまったり、自分の方に傾いたりしてバイクのバランスが崩れるので支えるだけにしましょう。
右手をシートに当てて、シートを押します。
シートを押しながら足の力で重いバイクを楽にバックさせましょう。
バイクを自分の方に傾けてバイクを支える
バイクは直立状態になると片手で簡単に支えることができます。
しかし直立状態でバイクを押すと、反対側にも倒れてしまう可能性が上がります。
自分の方に少しバイクを傾けていれば、直立よりはバイクが重くなりますが体で支えることができるので、安心感が出ますよ。
また、腰にタンクを当ててバックさせている人もいますが、それでは後ろを見ながらのバックができませんので、前進で押す時だけにしておきましょう。
ハンドルを切る時にはバイクを止めてから
バイクの押し引きに慣れている人の動きを見ていると、バックさせながら、支えている左手を使いながらハンドルも切って素早く方向転換しています。
これは熟練の技ですが、慣れない人がハンドルを切りながらバイクをバックさせると倒してしまう危険があります。
慣れないうちはできるだけ真っ直ぐにバイクをバックさせましょう。
まずは前進で方向を整えてから真っ直ぐにバックするようにして、徐々にハンドルを切れるように慣れていきましょう。
坂道や傾斜があるところではギアを1速に入れておく
バイクを駐車する場所が坂になっていたり傾斜になっていたりする時には、バイクが何かの拍子に前に動き出し、サイドスタンドが解除されて転倒してしまうことがあります。
バイクが前に行かないようにギアを1速にいれてから、バイクを前に押して止まったところでサイドスタンドをかけておきましょう。
こんなときは、バイクをバック入庫させた方が便利!
バイクのバック入庫のメリットや方法を紹介してきましたが、実際にバイクをバック入庫させた方が便利な場面を紹介します。
マスツーリング
マスツーリングではバイクの数が多く、目的地にバイクを停めるのにも一苦労です。
バイクが多いと、バックで入庫した方がスムーズに出発できます。
前進で駐車すると、時間がかかったり、準備に手間取ってしまいます。
また、走る順番が分からなくなったり、先に出発した人が道で待っていたりして、周りの交通に迷惑が掛かってしまいます。
全てのバイクがバックで入庫して前を向いていると、端の方から順番に出庫していくことができるのでスムーズに出発ができますよ。
地面が砂利になっているとき
バイク用の駐車スペースだけ砂利になっている駐車場もあります。
そのような駐車場では、前進で突っ込むと砂利で踏ん張りが効かないような状況の中、バックさせなければなりません。
アスファルト部分からバックを開始して砂利にバイクを置けば、足元の不安定さからくるバイクの転倒のリスクを軽減できます。
出庫時には運転して駐車スペースから出ていくので足元が滑ることは少ないですよ。
傾斜がある場所、すぐ後ろに段差がある駐車場
傾斜がある場所や坂になっているところでバイクを駐車する時は、上りの方にバイクの頭を向けて駐車しましょう。
前進で停めてバイクの頭が下りの方に向いてしまうと、ギアを入れていてもサイドスタンドが解除される可能性があるので、バックで駐車しましょう。
傾斜がある場所にバックで押すのは、勢いと先ほどのコツが必要ですが、サイドスタンドが安定し、ギア抜けの心配もありません。
低い段差があるところも注意が必要です。
バックで段差を超えるのは相当な力が必要で、前後にスペースが無い所だと1人では難しいですが、バックで段差を降りるのは1人でも簡単ですよ。
出庫時には、通常通りアクセルを開けていけば簡単に乗り越えることができます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回はバイクのバック駐車のメリットやコツについて紹介しました。
バイクは今まで前進で駐車場に停めていた人が多く、実際にツーリングスポットやバイク用品店などの駐車場を見てみても、ほとんどのバイクのお尻が見えているという状態が多いです。
バイクでのバックはちょっと苦手で、ついつい前進での駐車になってしまうという人はバックでの駐車を試してみましょう。
バックでの駐車は効率的でオススメですよ。
地面が平坦になっていなかったり、マスツーリングなどの状況では、バックで駐車した方が安全にスムーズに入出庫出来ます。
今回紹介したようにバイクをバックさせる時のコツを実践し自分の体に覚えこませ、バイクの取り回しの苦手意識を徐々に減らしていくことで、状況に応じたバイクの駐車ができるようになりましょう。
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