焼け付いたバイクカバー・化繊・ビニール袋……その汚れ、落とせます!

「うっかり熱いままのバイクにカバーをかけてしまい、マフラーに黒い汚れがついてしまった……」よくあるお悩みだと思いますが…この汚れはなかなか落とせないので、困ってしまいますよね。

ですが、この張り付いてしまったバイクカバーやビニール袋は、正しい対処法を取れば落とすことができます。

そこで今回は、バイクのマフラーやエキパイに張り付いてしまったバイクカバー・カッパ・ビニール袋を取り除く方法について解説します!

しっかり汚れを落として、元の輝きを取り戻しましょう!

対処法①:走行して焼き切る

バイクのマフラーやエキパイは車と違い、剥き出しになっているので、バイクカバーだけでなく走行中にも落ちているビニール袋や虫などが張り付いて焼きついてしまいます。

焼けたにおいがしてから気がつきますが、その時には手遅れです。

焼きついた場所は黒くなったり茶色くなったりしてしまいます。

慌てて無理矢理落とそうとすると傷つけてしまったり、やけどをする可能性があります。

まずは、バイクを走らせて焼きついた箇所を焼き切ってしまいましょう。

ここでは焼き付きを走行させて焼き切る方法を紹介します。

マフラー表面を高温にすると焼け落ちていく

マフラーやエキパイに焼きついたものは表面を高温にして焼き切りましょう。

バイクカバーやビニール袋は、化学繊維で材料は油なので焼き切ることができるのです。

この方法で上手くいくと、擦ったり、磨いたりして処理するのと比べて傷がつきませんよ。

高温にする為にエンジン回転数を上げて走行する

焼きついたものを除去しやすくするためにエンジン回転数を上げて、マフラーやエキパイを普段よりも高温にしましょう。

いつもよりもエンジン回転数を上げると効率的ですが、スピード違反の可能性もあります。

大型バイクは特に、マフラーやエキパイを高温にすることに集中しすぎるあまり法定速度や制限速度を超えてしまわないように注意しましょう。

街乗りよりは、高速道路を走行する時は速度が上がるので焼き切りやすくなるのでおすすめです。

近所迷惑にならないように注意する

高温にするためにエンジン回転数を上げると、排気音やエンジン音が大きくなってしまいます。

バイクのマフラーはライダーは心地が良くてもバイクに乗らない人にはうるさく感じてしまいます。

周辺の迷惑にならないように、海沿いやワインディングなどにたどり着くまではいつもよりも少しだけエンジンの回転数を上げるようにしましょう。

また、その場でエンジンを回してふかすのではなく、どこかに走りに行くことで焼き切って飛ばしましょう。

対処法②:エンジンをかけて熱し、溶けたところを拭き取る

先ほどと同じような感じですが、この方法はエンジンをかけてマフラーを高温にして溶けたところを拭き取る方法です。

この方法ではバイクを走らせることなくその場でエンジンを吹かすので、時間がない人やわざわざ走行したくないという人にぴったりです。ここでは、エンジンをかけてマフラーやエキパイを熱し、溶けたところを拭き取る方法について紹介します。

エンジンを吹かして表面の様子を確認する

エンジンを吹かしながら、マフラーやエキパイの表面を見てみましょう。

焼きついたものがだんだんと黒く変化していきます。

材質によりますが、表面がドロドロと溶けてきたり、部分的にイボのようなものが出てくることがあります。そのタイミングで取り除きましょう。

溶かしながら表面をきれいに拭いていく

焼きついたものが溶けだしたら表面を拭いていくのですが、スクレーパーやカッターなどの固いもので拭こうとすると傷が入ってしまいます。

竹などの木材をヘラのようにしてこそぎ落としていくことで、傷がつきにくくなります。

その後は、木綿製のタオルで拭くときれいに拭き取ることができます。

樹脂製のヘラや化学繊維のタオルや布で拭いてしまうと、エキパイにさらに溶けて付着してしまうので注意しましょう。

やけどに注意する

エンジンをかけてマフラーやエキパイを熱くしながらの作業になるので、やけどに注意しましょう。

エンジンに近くなればなるほど表面温度は高くなっています。

エキパイは約700〜800℃、マフラーエンド(サイレンサー)の部分は約100〜200℃位でどちらも高温になっています。

作業中にうっかり触れないように、また、触れてしまったときにすぐに肌を冷やせるように近くに水が入ったバケツを用意しておきましょう。

近所迷惑に注意

こちらの方法もエンジン回転数を上げるので、排気音が大きくなります。

その場でアイドリングさせたり、エンジンを吹かすことになるので近所迷惑にならないように時間や場所を考えて作業をしましょう。

対処法③:コンパウンド剤・研磨剤を使って落とす

紹介した対処法②は、エンジン回転数を上げてマフラーを高温にして作業するのでやけどに注意する必要があります。

そのため、やけどをしたくない人、根気よく磨き続けることができる人、マフラーやエキパイを傷つけたくない人には、コンパウンドや研磨剤をつかって磨いて落とす方法が良さそうです。

ここでは、コンパウンドや研磨剤を使って焼き付きを落とす方法、おすすめの商品を紹介します。

時間をかけて磨く

この作業はとにかく時間がかかります。

マフラーやエキパイについてしまった量により時間は変わりますが、数分の作業ではなく、数時間かけて徐々にきれいに落としていくことになります。

すぐには落ちないので、根気強く磨いていきましょう。

マフラーやエキパイの材質で使うケミカルを選ぶ

マフラーやエキパイは様々な材質で作られています。

ノーマルのマフラーはスチール製ですが、社外のものになるとステンレスやチタン製のものが多いです。

材質にあったコンパウンドや研磨剤を使わないと傷が付いたり、焼き付きが取れにくい事がありますのでご注意ください。

次に、おすすめの商品をご紹介します。

ヨシムラ ステンマジック

商品のおすすめポイント

ヨシムラのステンマジックは名前の通り、ステンレス製のマフラー、特にエキパイの汚れや焼けを磨くコンパウンドです。

研磨剤には多くの種類がありますが、このステンマジックには希硫酸が入っています。

強力にマフラーの焼けや汚れを磨き落とすことができますが、エキパイやマフラー以外の外装類や塗装面についてしまったらすぐに拭き取りましょう。

メーカー紹介

ヨシムラはマフラーで有名なメーカーです。

レースで培った技術や経験豊富なスタッフが手曲げや機械曲げでマフラーを生産・販売しています。

マフラー以外にもエンジンパーツやバックステップなど、スポーツバイクからストリートバイク向けに多くのパーツを生産・販売しています。

  • 商品名:ヨシムラ ステンマジック(ステンレスマフラー専用研磨剤)
  • 品番:919-001-0000
  • 価格:税込2,200円
  • 公式ホームページ:サイトはこちら

日本磨料工業株式会社 ラビングコンパウンド、ピカール液

商品のおすすめポイント

金属磨き「ピカール」で有名な日本磨料工業株式会社の2種類のケミカルで、焼きついたものをきれいに落とせます。

最初は練り状になっているラビングコンパウンドを雑巾にとつけてガシガシと擦っていきましょう。

徐々に落ちていくので、時間をかけて磨いていきます。状態によりますが、数時間したら表面が綺麗になることが特徴です。

最後は、仕上げ用に液状になっているピカール液で表面をきれいに整えましょう。

また、この商品は安価で購入することができます。

メーカー紹介

日本磨料工業株式会社は金属磨き「ピカール」で有名なメーカーです。

金属やプラスチックを素材とした各種器具の磨き剤、光沢を出すための必需品となっていて、バイクのみならず家庭の中でも重宝されています。

また、長い年月をかけて研究している研磨剤や自動車用化学製品の製造を通じて、ピカールの製品の強みを発揮することが可能です。

  • 商品名:ラビングコンパウンド
  • 内容量:140g
  • 価格:税込638円
  • 公式ホームページ:サイトはこちら
  • 商品名:ピカール液
  • 内容量:180g、300g、500g
  • 価格:税込517円(180g)、 税込594円(300g)、税込847円(500g)
  • 公式ホームページ:サイトはこちら

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回はバイクのマフラーやエキパイに焼き付いたバイクカバーやカッパ、ビニール袋の除去方法を紹介しました。

バイクの運転中に嫌なにおいがしてくることがありますが、その時にはもうマフラーやエキパイにはべっとりとついてしまってる状態です。

その汚れはなかなか落ちないので、諦めてしまっている人や、無理矢理落とそうとして傷を付けてしまう人は多いのではないでしょうか。

今回紹介した対処法では、マフラーやエキパイをできるだけ傷つけずにきれいに落とすことができるので、自分のスタイルに合った方法を試してみてください。

焦げ付いたマフラーやエキパイをきれいにしてバイクへの愛着を深めていきましょう。

 

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