隼のメーカー指定空気圧は、前輪:2.90 kgf/cm²・後輪:2.90 kgf/cm²!

スズキ 隼(ハヤブサ)のメーカー指定空気圧は前輪290kPa(2.90kgf/cm²)、後輪290kPa(2.90kgf/cm²)となっています。

スポーツバイクの仲間ですが、隼は排気量が1300ccと大きく、メガスポーツツアラーと呼ばれていることが多いです。

メガスポーツツアラーの隼は、他の大型バイクと比べて重量がさらに重くなります。

一般的な大型バイクの前輪の空気圧は250kPa(2.50kgf/cm²)の指定が多いですが、メガスポーツツアラーの隼は前輪と後輪が290kPaと両方とも高い空気圧が指定されています。

隼は長年販売されています。

同じ車種でも型式や年式によって指定空気圧が異なる場合があるので、自分のバイクの指定空気圧を確認しておきましょう。

隼のタイヤの空気圧、みんなどうしてる?

ここでは、隼の空気圧について、所有している他のライダーの意見を紹介します。

前輪の指定空気圧が高い

「隼の前輪の指定空気圧が290kPa(2.90kgf/cm²)で高すぎるのではないか」という意見がありました。

大型バイクの多くは前輪が250kPa(2.50kgf/cm²)となっている中、隼は前輪が290kPA(2.90kgf/cm²)になっています。

この高い空気圧で隼を走らせると段差などでバイクが跳ねてしまったり、接地感が感じられずにうまくコーナーリングができなくなったりします。

安心して隼の運転ができるように前輪の空気圧を指定よりも落として調整している人もいるようです。

温かくなると空気圧が上がる

「季節が夏になったり、気温が高くなるとタイヤの空気圧が上がり過ぎる」という意見がありました。

前輪・後輪共に空気圧は290kPa(2.90kgf/cm²)となっていますが、この空気圧は気温によって左右されます。

空気圧は通常、冷間時にチェックすることになっています。

気温が高い時期や、ツーリング途中に空気圧を測ると、300kPa(3.00kgf/cm²)を超えることがあります。

そうなるとタイヤが硬くなり、接地面積が減ってグリップ力が落ちたり、道路からの衝撃が強くなったりします。

夏場やワインディングを多く走ることが多いときには、前後とも空気圧を下げて走行する人が多いようです。

空気圧が下がるとタイヤ交換時期が早くなる

「空気圧が下がり過ぎるとタイヤの消耗が激しくなる」という意見がありました。

隼の重量を考えると指定空気圧でいきたいところですが、空気圧を下げた方が安定して走行できます。

しかし、空気圧を下げ過ぎると、みるみるうちにタイヤが消耗していき、数千キロでタイヤ交換時期がきてしまいます。

高速道路やワインディング、街乗りなどさまざまなシーンに合わせてこまめに空気圧を調整している人が多いようです。

他の同クラスバイクの空気圧はどれくらい?ホンダ CBR1100XX・カワサキNinja ZX-14R・カワサキZZR1400などの空気圧をご紹介

ここでは、隼と同クラスの他メーカーのバイクの指定空気圧を紹介します。

メーカー フロント リア
ホンダ CBR1100XX SUPER BLACKBIRD 290kPa(2.90kgf/cm²) 290kPa(2.90kgf/cm²)
カワサキ ZX-14R 290kPa(2.90kgf/cm²)

290kPa(2.90kgf/cm²)
カワサキ ZZR1400

290kPa(2.90kgf/cm²)

290kPa(2.90kgf/cm²)

※上記表は以下の型式の空気圧を参照しています。

ホンダ CBR1100XX SUPER BLACKBIRD:型式BC-SC35 2001年式
カワサキ ZX-14R:マレーシア仕様 2020年式
カワサキ ZZR1400:欧州仕様 2012年式

各メーカーの主要なバイクのメーカー指定空気圧を紹介しました。

上の表のようにメガスポーツツアラーに分類されると前後ともに290kPa(2.90kgf/cm²)となっています。

この数値を参考にして空気圧の調整をしましょう。

今回紹介したバイクや隼でも年式や型式によって指定空気圧が変わっている場合があります。

実際に空気圧の調整をするときには、スイングアームやシート下などに貼られている指定空気圧のステッカーや取扱説明書を見て自分のバイクの指定空気圧を確認し、間違えないように覚えておきましょう。

バイクのタイヤの空気圧は高い方が良い?空気圧を高くする・低くする場合のメリット、デメリット

バイクのタイヤの空気圧にはメーカー指定の空気圧が設定されています。

しかし、中には空気圧が高い方が良いという情報もあります。

ここでは空気圧を高くしたり、低くした場合のメリット・デメリットを紹介します。

空気圧が高い場合

メリット

空気圧が指定よりも高くなるとタイヤが硬くなります。

そうなると道路と接触する面積が減るので抵抗が減り、バイクを軽い力で動かすことができます。

押し引きでもバイクの軽さがわかります。

また、その軽さの影響で少ないエネルギーでエンジンを回すことができ、燃費が良くなります。

高速道路では、街乗りよりも平均速度が上がります。

街乗りの状態で空気圧が多少減っていることも考えられるので、空気圧を高めるとバーストなどのタイヤトラブルを防ぐことができます。

デメリット

空気圧が高いことによるデメリットもあります。

タイヤが硬くなるので、道路や段差などからの衝撃を吸収できずにバイクが揺れたり、振動が伝わってきたりして乗り心地が悪くなります。

また、タイヤのたわみを利用できないため道路に食いつかずにグリップしなくなります。

そうなると交差点やコーナーなど、バイクを傾けて走らせるような場所ではタイヤがスリップしてしまい、転倒するおそれがあります。

空気圧が低い場合

メリット

タイヤの空気圧が低い場合はタイヤがつぶれ、道路との接地面積が増えるので、道路の段差や凹凸などの衝撃をタイヤが吸収します。

そのため、振動をあまり感じずに乗り心地良く走行することが可能です。

また、空気圧を適度に低くするとタイヤがたわむので、道路に粘り強く食い込み、グリップ性能が上昇します。

そのため、交差点やコーナーでも安定して走り抜けることができます。

デメリット

空気圧が指定よりも低くなりすぎるとタイヤが通常よりもたわみます。

それが原因でタイヤの溝が早く減ってタイヤ交換時期が早くなったり、偏摩耗をしたりすることがあります。

最悪の場合はタイヤがバーストしたり、落下物を踏んでパンクをしてしまうことがあります。

また、タイヤの接地面積が増えるので、バイクが重くなります。

そのため、バイクの取り回しが重くなったり、バイクを動かすためのエネルギーが通常よりも必要になるためエンジンの出力を上げた結果、燃費が悪くなってしまいます。

このように空気圧が高い場合と低い場合でメリット・デメリットが多くあります。

季節や寒暖差、走る場所によって空気圧を変更する人もいますが、メーカー指定の空気圧のまま変更しなくても問題ありません。

高速道路では普段よりも空気圧を高めにしているという人もいますが、定期的に点検していれば調整の必要はありません。

しかし、空気圧が高い場合のメリットにも書いてあるように、空気圧の調整をサボりがちな人や荷物を多く積載する人は空気圧を高めにした方が良いという場合もあります。

自分のライディングスタイルに合った最適な空気圧に調整しましょう。

タイヤの空気圧についてもっと詳しく知りたい方はコチラの記事もオススメです↓
バイクのタイヤの空気圧は低め・高めのどっちがいい?メリット・デメリット解説!

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回はスズキ 隼(ハヤブサ)の空気圧について紹介しました。

隼の空気圧は前輪290kPa(2.90kgf/cm²)、後輪290kPa(2.90kgf/cm²)で、前後輪ともに同じ指定空気圧になっています。

1000ccクラスのスーパースポーツ系やネイキッドタイプの大型バイクは前輪が250kPa(2.50kgf/cm²)となっていますが、隼のような大排気量で重量級のバイクになると、前輪も高い空気圧になります。

フロントの空気圧が高いので曲がりにくく、また、道路からの衝撃を感じやすくなります。

隼に乗るライダーの中には、高速道路など長距離ツーリングでは空気圧を高めに、ワインディングや街乗りでは前後とも空気圧を低くした方が安定して走行できるという人もいるようです。

今回紹介したネットの意見や他メーカーのバイクの空気圧を参考に、重量級のメガスポーツツアラーである隼の空気圧を自分好みに調整して、快適なツーリングをしましょう。