Ninja 1000・Z1000SXのメーカー指定の空気圧は、前輪: 2.50 kgf/cm²・後輪:2.90 kgf/cm²!

カワサキNinja 1000(海外モデルはZ1000SX)のメーカー指定の空気圧は前輪250kPa(2.50kgf/cm²)、後輪290kPa(2.90kgf/cm²)となっています。

1名乗車時と2名乗車時で指定空気圧に変わりはありません。

大型バイクなので指定空気圧が高くなっています。

この空気圧を基準に上がり過ぎていたり、下がり過ぎていたりするときは、空気圧の調整をしましょう。

また、指定空気圧は同じ車種でも年式や型式によって異なります。

実際に空気圧の調整をするときには、自分のバイクの年式や型式、取説を確認してからにしましょう。

バイクのスイングアーム付近に空気圧を示したステッカーが貼られていることもあるので、こちらも確認してみましょう。

Ninja 1000・Z1000SXのタイヤの空気圧、みんなどうしてる?

ここではNinja 1000の空気圧について、Ninja 1000を所有しているライダーの、ネットでの意見を紹介します。

バイクの重量で空気圧が低くなる

「ツーリングに出かけようとしたときに空気圧が低くなってしまっている」という意見がありました。

Ninja 1000の総重量は230kgとなっていて、重量があるバイクです。

バイクの重さで前後ともにタイヤが潰れます。

特にフロントタイヤは細いのでリアタイヤよりも早く空気が減ってしまいます。

ツーリング前にはフロントを中心に空気圧のチェックをした方が良いでしょう。

リアタイヤの指定空気圧が高い

「Ninja 1000のリアタイヤの指定空気圧が290kPa(2.90kgf/cm²)となっていますが、これでは空気圧が高すぎる」という意見がありました。

Ninja 1000SXはツーリングを快適にするために、オプションでサイドパニアケースを取り付けることができます。

さらにトップケースも取り付けると、多くの荷物を運ぶことができます。

荷物を積んだ状態では大丈夫ですが、パニアケースも付けずにソロで乗るときにはリアタイヤが硬く、道路の段差で跳ねてしまうことがあります。

そのときはリアタイヤの空気圧をフロントタイヤと同じ250kPa(2.50kgf/cm²)まで落とす人もいるようです。

寒暖差で空気圧が低くなる

「夜のうちに気温が冷えるとタイヤの空気圧が下がる」という意見がありました。

気温が上がるとタイヤ内の空気圧が上がり、反対に下がると空気圧が下がります。

気温が1度下がると空気圧は10kPa(0.1kgf/cm²)程度減ってしまうと言われます。

冬のツーリングや季節の変わり目、寒暖差が激しいときには、空気圧のチェックをしておいた方が良いようです。

また、気温が高いときにはタイヤ内の空気が膨張するので、空気圧を下げて調整しましょう。

空気圧が減るとハンドリングに違和感が出る

「バイクに乗っていたら、ハンドルが突然切れ込んでしまったり、ハンドル操作が重くなってしまったりする」という意見がありました。

空気圧が減ってしまうと道路の段差や障害物にハンドルを取られたり、スリップしたりします。

運転に支障が出て転倒やトラブルにならないように、空気圧の調整を徹底している人もいるようです。

他の同クラスバイクの空気圧はどれくらい?スズキ GSX-R1000・ヤマハ YZF-R1・BMW S1000RRなどの空気圧をご紹介

ここではNinja 1000と同クラスの他メーカーのバイクのメーカー指定の空気圧を紹介します。

他メーカー指定空気圧

メーカー フロント リア
スズキ GSXR-1000R 250kPa(2.50kgf/cm²) 290kPa(2.90kgf/cm²)
ヤマハ YZF-R1 250kPa(2.50kgf/cm²) 290kPa(2.90kgf/cm²)
BMW S1000RR 250kPa(2.50kgf/cm²)

290kPa(2.90kgf/cm²)

※上記表は以下の型式の空気圧を参照しています。

スズキ GSXR-1000R:2BL-DM11G 2022年型
ヤマハ YZF-R1:8BL-RN65J 2024年型
BMW S1000RR:2023年式

各メーカーの指定空気圧を紹介しました。

上の表では3社とも同じになっています。

大型バイクのほとんどは前輪250kPa(2.50kgf/cm²)、後輪290kPa(2.90kgf/cm²)となっているので分かりやすく、覚えやすいですよ。

紹介した車種やそれ以外のバイクでも空気圧が異なる場合があるので、自分のバイクの空気圧を間違えないようにしっかりと確認しておきましょう。

バイクのタイヤの空気圧は高い方がいい?空気圧を高くする・低くするときのメリット、デメリット

バイクのタイヤの空気圧にはメーカー指定の空気圧が設定されています。

しかし、中には空気圧が高い方が良いという情報もあります。

ここでは空気圧を高くしたり、低くした場合のメリット・デメリットを紹介します。

空気圧が高い場合

メリット

空気圧が指定の数値よりも高くなるとタイヤが硬くなります。

そうなると道路と接触する面積が少なくなり、抵抗が減ります。そのため、バイクを軽い力で動かすことができ、少ないエネルギーでエンジンを回すことができます。燃費も良くなりますよ。

また、高速道路では街乗りよりも平均速度が上がります。

街乗りの状態で空気圧が多少減っていることも考えられるので、出発前に空気圧を確認しましょう。

バーストなどのタイヤトラブルを防ぐことができますよ。

デメリット

空気圧が高いことによるデメリットもあります。

タイヤがたわまなくなるので、道路や段差などからの衝撃を吸収できずにバイクが揺れたり、振動が伝わってきたりして乗り心地が悪くなります。

また、タイヤのたわみを利用できないので道路に食いつかずにグリップしなくなります。

そうなると交差点やコーナーなど、バイクを傾けて走らせるようなところではタイヤがスリップして転倒する危険があります。

空気圧が低い場合

メリット

タイヤの空気圧が低い場合は道路との接地面積が増え、道路の凹凸などからくる衝撃をタイヤが吸収してくれます。

そのため、小刻みに振動せずに乗り心地が良くなります。

また、空気圧を適度に低くするとタイヤがたわむので道路に食い込み、グリップ力が上がるので、交差点やコーナーでも安定して走り抜けることができます。

デメリット

空気圧が低くなるとタイヤが通常よりもたわみます。

それが原因でタイヤの溝が早く減ってタイヤ交換時期が早くなったり、偏摩耗をしてしまいます。

最悪の場合はバーストしたり、落下物を踏んでパンクをしたりします。

また、タイヤの接地面積が増えるのでバイクが重くなります。

そのため、バイクの取り回しが重くなったり、バイクを動かすためのエネルギーがより必要になるので燃費が悪くなってしまいます。

このように空気圧が高い場合と低い場合でメリット・デメリットがあります。

季節や寒暖差、走る場所によって空気圧をかえる人もいますが、メーカー指定の空気圧のままでも問題ありません。

高速道路では普段よりも空気圧を高めにしている人もいますが、定期的に点検していれば調整の必要はありません。

しかし、空気圧が高い場合のメリットにも書いてあるように、空気圧の調整をしていない期間が長い人や、荷物を積載する人は空気圧を高めにした方が良い場合もあります。

自分のライディングスタイルにあった最適な空気圧に調整しましょう。

タイヤの空気圧についてもっと詳しく知りたい方はコチラの記事もオススメです↓
バイクのタイヤの空気圧は低め・高めのどっちがいい?メリット・デメリット解説!

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回はカワサキNinja 1000(海外名Z1000SX)の空気圧について紹介しました。

Ninja 1000指定空気圧は前輪250kPa(2.50kgf/cm²)、後輪290kPa(2.90kgf/cm²)となっています。

大型バイクの指定空気圧は前後輪ともに高めに設定されています。

Ninja 1000はツアラーバイクなのでサイドパニアケースを装備可能です。

そのため、空気圧を高めに設定する人もいますが、指定空気圧で大丈夫です。

なかにはリアの空気圧を下げて乗り心地をマイルドにすることもあります。

今回紹介したネットの意見や他メーカーのバイクの空気圧を参考にして、ロングツーリングや高速道路など、自分のバイクの乗り方によって空気圧の調整をして快適なツーリングにしましょう。