「カッコいいから、旧車バイクに乗りたい!」……旧車バイクの特徴、知っていますか?
レトロなデザインや、加速の良い2ストロークエンジンなどの魅力が詰まった旧車バイク。
旧車バイクの写真を見て、「一度はこんなバイクに乗ってみたい!」と感じた方も多いのではないでしょうか。
ですが、いざ購入しようとなって検索してみると、「旧車バイクはやめた方がいい」という意見を見て、「どうしてやめた方がいいって言われるんだろう?」と、不安に思った方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、「旧車バイクはやめた方がいい」と言われる理由について解説します!
また、「それでも旧車バイクに乗りたいんだ!」という熱い気持ちをお持ちの方向けに、気を付けるべきポイントについても解説しましたので、ぜひ最後までご覧ください!
「旧車バイクはやめた方がいい」と言われる理由
旧車バイクはやめたほうが良いという意見が多いです。ここではその理由を紹介します。
部品が見つからない
旧車バイクは数十年た経っている絶版バイクです。
日本国内のバイクのメーカーは海外の旧車と比べて部品の供給が長くありません。
そのため、故障や転倒などでパーツが破損してしまった場合は、該当パーツが廃盤商品になっていて修理が不可能なことがあります。
どうしても修理したいときにはフリマサイトで根気強く探したり、SNSで同じ車種に乗っている人たちから中古部品を購入したりしなければなりません。
購入してからもメンテナンスが必要
製造から長い年月が経っているバイクを購入したときには注意が必要です。
ある程度修理が終わって納車整備がされていても、納車してからすぐに壊れてしまうことがあります。
購入してから乗りっぱなしにしていたら故障してしまうことがあるので、気を使いながらバイクに乗らなければなりません。
価格が高額
旧車バイクは人気の車種から当時人気のなかったバイクまで高額で売られています。
数百万の価値がついてしまっていることがあります。
しかし、高額なのに状態が悪いバイクもあります。
初期投資が高額なのに、いざ乗ろうと思ったら乗れる状態ではないことが多いということを前提に考えなければなりません。
メンテナンスをしてくれるバイク屋さんが少ない
旧車バイクは当時の技術を知る人や詳しい人がいないと修理の際にうまくいかなかったりすることが多いため、工賃が割に合わないことが多く、バイク屋さんが断ることが多いです。
旧車バイクや絶版バイクの整備方法やパーツの供給に詳しいバイク屋さんとつながりを持たないとバイクの維持が難しいです。
また、整備やパーツの確保に長けているバイク屋さんでも修理に時間がかかることがあるので、バイクに乗れる時間が少ないかもしれないという覚悟が必要です。
旧車バイクを購入するのに向いている人・向いていない人
ここでは旧車バイクを購入するのに向いている人と向いていない人を紹介します。
旧車バイクに向いている人
お金と時間と余裕がある人
旧車バイクには修理にお金や時間がかかることが多いです。
突然の故障から突然の出費、そして長期間の修理が続くことに理解がある人にはオススメです。
修理できなくても後悔しない人
旧車バイクには修理がつきものですが、重要な部品が廃盤になっていることが多いです。
リプロ品や流用品で修理しても直らないことがあるかもしれません。それでも後悔しないという気持ちになれる人は、旧車バイクの所持も苦にならないでしょう。
修理先の伝手がある人
旧車バイクは1人の力では乗れないことが多いです。
そのため、同じバイクに乗っている人や得意なバイク屋さんなどの伝手がある人は、比較的旧車を維持しやすいです。
旧車バイクに向いていない人
時間がなく、バイクにすぐ乗りたい人
旧車バイクは、ノスタルジックなデザインや今は感じることができないエンジン音や振動など、多くの魅力があります。
かっこいいバイクが多いので、仲間や他のバイク乗りに見せびらかしたい気持ちが大きくなり、いつでも旧車バイクに乗りたくなってしまいます。
>故障してもすぐに直して早く乗りたいと言って、乗れないことに我慢できない人は、旧車の所有には向いていません。お金に余裕がない人
旧車バイクにはお金がかかります。突然のトラブルで部品代や工賃が高額になることが多いです。
その修理代を払う金額を用意できなかったり、貯金が少ない人は旧車の維持が厳しいです。
憧れだけで旧車に乗りたい人
旧車バイクは魅力的な乗り物ですがデメリットも多くあります。
憧れだけで購入してしまうと、その後の修理やトラブルでバイクをすぐに手放さなければならなくなってしまうことがあるので注意が必要です。
旧車バイクを購入する際の注意点
ここでは旧車バイクを購入する際の注意点を紹介します。
現車確認をする
現行のバイクはもちろんですが、旧車バイクも現車確認が重要です。
サイトで見たバイクの写真だけではわからないことが多いので、必ず現車確認をして外装やパーツの状況などを一通り確認しましょう。
保障やアフターサービスがあるところで購入
旧車は突然の故障やトラブルなどで修理やレッカーを依頼しなければならなくなる確率が高くなります。
旧車を購入するときには信頼できるショップや保証、アフターサービスが充実しているバイク屋さんで購入し、その後のバイクライフを盤石なものにしましょう。
高価なバイクでも修理代がかかることを把握しておく
現行のバイクと同じくらいかそれ以上の値段がする旧車を購入する際は、状態がいいとは限らず、小さなトラブルから大きなトラブルが発生するかもしれないという覚悟を持っておきましょう。
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旧車バイクを購入した後は、どんなことに気をつければいい?
旧車バイクを購入した後も注意が必要です。ここでは旧車バイクを購入したあとの注意点を紹介します。
走行しないときは燃料コックをOFFに
現代のインジェクションに比べて旧車バイクはキャブレター式になっています。
燃料コックはガソリンタンクの下についているもので、ONの位置でガソリンが流れ、OFFの位置で流れなくなります。
バイクを保管するときや乗らないときにはコックをOFFにしておき、ガソリンが地面に流れ出さないようにしましょう。
電子制御の安全装置がないので慎重に運転する
旧車には電子制御の安全装置がついていません。
パニックで強めにブレーキをかけると、タイヤがロックして転倒したり、アクセルを強くひねるとそのまま強く発進してしまったりします。
特に、雨の日はバイクの限界を突破してしまうことがあり、制御不能になってしまうことがあるので、余裕を持った安全走行を心がけましょう。
バッテリー残量の点検
旧車バイクのバッテリーはメンテナンスフリーではなく、バッテリー液を補充して使う開放式バッテリーです。
開放式バッテリーはバッテリー液が減ってしまうと補充が必要です。
補充を怠るとバッテリーが上がってしまったり、エンジンのかかりが悪くなったりします。
バッテリーの液量は上限のラインを確認して、定期的にチェックしておき、少なければ補充しましょう。
また、バッテリーがすぐに上がってしまうことが多い時には、充電系統が故障していることがあるので、バイク屋さんで詳しく点検をしてもらいましょう。
DIYで作業は注意
旧車バイクなので難しいところはバイク屋さんに任せるとして、ヘッドライト球やウィンカー球、テールランプ球、ミラー交換など、自分でできるところは整備することが多くなります。
旧車のバイクの部品はもろくなっていることがあるので、ボルトやネジを強く締め付けるときに壊れてしまわないよう注意しましょう。
壊れた部品は廃盤になっていることが多いので、DIYでの作業では慎重になりましょう。
乗りっぱなしにしない
旧車バイクは乗りっぱなしにしてはいけません。
通常ではありえないところが故障してしまうことがあるので、定期的にバイク屋さんでメンテナンスを受けましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は旧車・絶版バイクについて紹介しました。
古いバイクは部品が見つからなかったり、修理してくれるバイク屋さんがなく、絶望的な状況になることがあります。
しかし、今にはないデザインやエンジン音があり、魅力的なバイクが多いです。
今回紹介した旧車のデメリットや購入する前後の注意点を理解して、気に入ったかっこいい旧車バイクを手に入れましょう。