バイクのミラーがゆるゆるに……これって直せる!?

角度が気軽に変えられて便利な、ボールジョイント式のミラー。

走行中の視界が良くなることを期待して、ボールジョイントを使ったタイプのミラーに交換している方も多いのではないでしょうか。

ですが、つけた当初は「角度が自由に変えられて便利!」と思っていても、時間が経つにつれて「段差を乗り降りするたびに、ミラーがお辞儀をするようになってきた……」と困ってしまうこともありますよね。

そこで今回は、バイクミラーのボールジョイントがゆるいときの対処法を3つご紹介します!

100均のアイテムでできる対処法もご紹介しますので、ぜひ最後まで読んでいってくださいね。

まずは原因を確認!ボールジョイントがゆるくなる原因とは?

ここでは、ミラーのボールジョイントがゆるくなる原因を紹介します。

ネジが緩んでしまう

バイクのミラーは車よりも振動にさらされることが多くなります。

ボールジョイント式のミラーはその振動で固定のネジが緩んできます。

ボールジョイント式のミラーは調整できる箇所が多く、自分の好きな角度や見え方に調整できるのが良い点ですが、その分ネジで固定する箇所が多くなると、それだけゆるむ箇所が増えてきます。

経年劣化で隙間ができる

ボールジョイント式のミラーはボールを軸にしてミラーの角度を調整・固定します。

そのミラーを取り付けて長期間乗っていると経年劣化でボール部分が割れてしまったり、摩耗したりして固定が緩くなってしまいます。

ボールジョイント部分のパーツが破損したりネジが無くなる

ボールジョイント部分のパーツが破損していると、ミラーの重みで下に向いてしまいます。

パーツが破損しているとどれだけネジを締めてもうまく固定されないので、ミラーが動きます。

また、ネジが走行中の振動で外れてなくなってしまうこともあります。

日差しなどで熱くなって緩くなる

ミラーは黒いことが多いので、熱を持ちやすいです。

樹脂なので日差しを強く受けすぎるとジョイントの部分が緩くなってしまい、ミラーが緩み始めます。

走行中はミラーも風で冷やされますが、真夏の渋滞や炎天下にバイクを停めているときに、熱を持つことでこのようになります。

バイクミラーのボールジョイントがゆるいときの対処法

ここからは実際にバイクミラーのボールジョイントがゆるくなったときの対処法を紹介します。

対処法①:ボールジョイント部分に網戸の補修シートなどを巻く

まずはボールジョイント部分に網戸の補修シートを巻く対処法について紹介します。

ジョイント部分と受け口との隙間を無くす

経年劣化や摩耗などでミラーとジョイント部分の隙間が大きくなってしまうことで、ミラーが緩くなってしまいます。

ジョイント部分と受け口の空いた隙間に網戸の補修シートなどを巻くことでミラーを固定できます。

網戸の補修シートやアルミホイル、滑り止めシートが最適

網戸の補修シートはホームセンターや百均などで売られているので入手しやすいです。

適当な大きさに切ってジョイントのボール部分に巻きつけていきますが、最初は一枚だけ巻いていきます。

ミラーのゆるさに応じて何枚か重ねていけばミラーがしっかりと固定されます。

また、網戸の補修シート以外にも隙間を埋められれば良いので、アルミホイルや引き出しの中に敷くような滑り止めシートでも代用できます。

材料選びにに気を付ける

バイクのミラーは車と違って雨風・直射日光に当たるなど過酷な状況に置かれています。

厚紙や布など雨や摩擦、熱に弱い素材を使うと、走行中に緩んでくることがあるので材料選びには注意しましょう。

このようにジョイント部分と受け口との隙間に網戸の補修シートやアルミホイルなどを巻く方法でミラーが固定され、ゆるみが解消されることがあるのでオススメです。

対処法②:接着剤を使う

ここでは、接着剤を使うことでミラーとジョイントを固定できる方法とオススメの商品を紹介します。

接着剤で固定する方法

ジョイントのボール部分に接着剤を塗布する

ミラーを調整することが多くなると、ミラーは緩みやすくなります。

その時には接着剤を使う方法もあります。

ボール部分に直接接着剤を塗布することで、ゆるかったミラーの動きを止めることが可能です。

接着剤の種類に注意

接着剤をボール部分に塗布していきますが、接着剤の種類を間違ってしまうと樹脂が破損してしまい、ミラー自体を交換することになるので注意しましょう。

金属に使えるものはボンドのようには使わずに、ネジ山に密着させて使うものなので(嫌気性)、そのようなものは選ばないようにしましょう。

ネジ滑り止め剤も有効

ネジ滑り止め剤も便利に使うことができます。

ネジ滑り止め剤はつぶれかけたネジ山の頭に工具をかけるときに滑ってなめてしまわないようにする摩擦増強剤です。

ザラッとした滑り止め剤の粒子がネジに食いつくようになっています。

これをジョイントのボール部分に塗布することによって摩擦や抵抗が発生してミラーが動きにくくなります。

塗りすぎ注意

ジョイント部分に接着剤や滑り止め剤を塗りすぎてしまうとミラーが固定されてしまって角度の調整が出来なくなることがあるので注意が必要です。

ロックタイト 243ネジゆるみ止め用接着剤

オススメポイント

ロックタイト243は中強度の嫌気性ネジゆるみ止め剤です。

ナットやボルトに塗布して締め付けることで空気を遮断して硬化します。

ステンレスやメッキなどの一般ネジの固定に使うことができます。

また、振動する部品のゆるみ止めにも使うことが可能なので、金属製のミラーを使用しているバイクにおすすめできます。

ロックタイト(ヘンケル)について

ヘンケルの接着技術やブランド製品は製造業やメンテナンス業、一般ユーザーなど、幅広い分野で使われています。

その中でもロックタイトは工業用の高性能接着剤、シール剤、高機能コーティング剤として信頼され、多くのユーザーに選ばれています。

  • 商品名:ロックタイト 243ネジゆるみ止め用接着剤
  • 内容量:250ml
  • 価格:オープン
  • 公式ホームページ:サイトはこちら

アネックス ねじすべり止め液

オススメポイント

細かい粒子がつぶれかけたネジの頭に食いつくことで、なめかけたネジを回すことができる摩擦増強剤です。

なめたネジ溝にすべり止め液を流し込んで、ドライバーに体重をかけて回すことでネジが外れます。

これをミラーのジョイント部分に流し込むことで、ゆるみを軽減させることができます。

アネックスについて

新潟県にあるアネックスはドライバーをはじめとした工具を製造しているメーカーです。

お客様のニーズに応えられるように、強靭で革新的な商品を作り続けています。

  • 商品名:アネックス ねじすべり止め液
  • 内容量:10g
  • 価格:税込540円
  • 公式ホームページ:サイトはこちら

対処法③:固定パーツのネジを締める

ここではミラーを固定しているネジを締める方法を紹介します。

ジョイントの近くにあるネジを締める

ミラーの裏のジョイント部分にはネジが数個使われているものがあります。

そのような構造のミラーであれば、ネジを締めることでゆるみを解消できます。

ネジを締めるときはミラーの角度を調整した後に、数個のネジを徐々に均等に締めていきましょう。

ミラーが動かないようにとネジを締めすぎてしまうと、ネジ山が破損したり、ミラー自体が壊れることもあるので注意しましょう。

ジョイントのネジがミラーの内側にある場合

中にはジョイントは見えるが、ネジはミラーの内側にあることがあります。

その時にはミラーの鏡面を外して中にあるネジにアクセスします。

ミラーの鏡面は接着剤でついていることが多いので、ドライヤーやヒートガンで温めながら、先の細い小さなドライバーでこじるとミラーが外れます。

熱を加えずにドライバーでこじり始めるとガラスにヒビが入ってしまい、元に戻せなくなってしまうので慎重に作業しましょう。

ミラーを外した奥にジョイントのネジがありますが、締めるだけでなく場合によっては汚れを取ったりグリスアップをしたりしてメンテナンスもしておきましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回はボールジョイント式のミラーのゆるみ止め対策について紹介しました。

ノーマルのものとは違い、角度の調整ができるボールジョイント式のミラーは便利なので交換している人は多いかと思います。

経年劣化や振動などで緩んでしまうことがあります。一度緩んでしまうと、手で調整しても何度もゆるんでしまいます。

ボールジョイント式のミラーを取り付けている人は、今回紹介した方法でミラーのゆるみの原因を知り、ネジの締め付けや接着剤の使用などの対策をしてみましょう。