6月は梅雨だし……8月は真夏日ばっかり……夏のウェアは難しい!
夏ですね!「暑くても自分はバイクに乗りたいんだ!」と意気込んでいる皆さん、ウェアの準備は大丈夫ですか?
夏と一口に言っても、梅雨の6月と真夏の8月ではピッタリなウェアが全然違いますよね。
夏はゲリラ豪雨など、天候が変わりやすいこともあり、月によって最適なウェアが少しずつ違ってきます!
そこで今回は、6月・7月・8月のそれぞれの月にピッタリなバイクウェアの着方について解説します。
ウェアの合わせ方と暑さ・湿気の対策が難しい季節ですが、この記事で調節の仕方を学んで快適にツーリングを楽しみましょう!
意外と寒い?6月にオススメなバイクウェアの着方!
6月は5月の春らしい過ごしやすい時期から夏に切り替わっていく時期です。
気温は平均して20℃を超えて高くなります。
6月にオススメなバイクウェアの着方は次の通りです。
3シーズンジャケット
春から夏にかけては3シーズンジャケットがオススメです。
3シーズンジャケットとは春から夏、秋までの3シーズンを着用することを目的にしているジャケットです。
3シーズン用なので、通気性や保温性があるインナーが着脱可能で気温の変化に対応できるようになっていたり、突然の天候崩れにも対応できるような撥水加工が施されている高機能なジャケットが多いです。
3シーズンジャケットは高機能なので高価なものになっていますが、1着持っているだけで、1年を通して長く使うことができるので便利ですよ。
ウィンドブレーカーやインナーを追加する
3シーズンジャケットが便利ですが、これを持っていないときには夏用のジャケットの中にインナーを身に着けることで肌寒さを解消できます。
3シーズンジャケットのようにすぐには着脱できないですが、これでも充分機能を果たせますよ。
プロテクターがついた薄いバイクウェアの上からウィンドブレーカーを着ることで、走行風や寒さを防ぐこともできます。
場所によってはメッシュジャケットでも良い
南のほうなど暖かいところに住んでいるライダーであれば、5月を過ぎれば夏の一歩手前のような暑さになっています。
朝早い時間や夕方くらいになると少し肌寒くなりますが、中にインナーを1枚プラスして着用することで6月は早朝から夜まで快適なツーリングが可能です。
バイクパンツ
バイクパンツは専用のものであれば基本的には何でもいいです。
6月とはいえ、足元が冷えると操作がままならないことにもなりかねないので、風を通さない素材のものにしておくのがオススメです。
レインコートの着用もアリ
レインコートを着用するのがオススメです。
レインコートなら突然の雨を防ぐことができます。
そして朝晩の肌寒いときに着用することで、走行風などによる寒さを軽減できます。
雨上がりの走行に注意
6月は梅雨時期が近く、雨が降ることが多いです。
晴れていても雨上がりの影響で路面が濡れていることがあります。
路面が濡れていると、ブレーキ時の制動距離が長くなってしまったり、カーブを曲がるときにスリップの危険が増してしまったりするので、注意して走行しましょう。
また、タイヤの溝が少なくなっているとより影響が顕著に出るので、乗車前にはタイヤの溝や空気圧点検をしておきましょう。
梅雨と真夏の間!7月にオススメなバイクウェアの着方!
7月は梅雨と真夏の間なので、蒸し暑い時期が続きます。
この時期は蒸れやすいので、高機能のジャケットやインナーがオススメです。
7月にオススメなバイクウェアの着方は次の通りです。
メッシュジャケット
メッシュジャケットは夏用ジャケットとして、多くのメーカーから販売されています。
メッシュジャケットには全身がメッシュになっているフルメッシュジャケットと、一部がメッシュ素材でできているハーフメッシュジャケットの2種類があります。
通気性はもちろんフルメッシュジャケットのほうがいいですが、ハーフメッシュジャケットのほうがデザイン性に優れていることが多いです。
フルメッシュジャケットは透けていたり、防水機能が全くなかったりするので天気予報の確認が重要です。
メッシュグローブ
7月になると走行風もそこまで寒くないので、メッシュグローブの着用がオススメです。
メッシュグローブでもプロテクターが付いているものは転倒時の怪我の防止や、朝晩の肌寒さをプロテクターで防ぐことができます。
メッシュパンツ
パンツもメッシュがオススメです。
ジャケットよりも透け感はありませんが、下半身が冷えすぎてしまうと、体の調子が悪くなってしまう可能性があるので気温や天気に注意して着用しましょう。
夏真っ盛り!8月にオススメなバイクウェアの着方!
夏真っ盛りの8月のバイクウェアの着方は次の通りです。
フルメッシュジャケット
真夏は1日を通しても暑く、気温が上がるのでフルメッシュジャケットがオススメです。
真夏になると、暑すぎるということで半袖、半ズボンのライダーもいますが、素肌での運転は、日に当たって疲労感が増したり、事故や転倒で思わぬトラブルに繋がります。
基本的にバイクに乗るときの格好は、長袖長ズボンなので注意しましょう。
先ほども紹介したように、メッシュジャケットには防水機能はないので、突然の雨に備えてレインコートは準備しておきましょう。
メッシュグローブやパンチングレザーグローブ
夏のライダーを見ると暑いのか素手で走行している人もいます。
7月と同じでメッシュグローブやパンチングレザーグローブがオススメです。
メッシュグローブやパンチングレザーグローブにはプロテクターの有無があるので用途や安全性を考えたグローブを選択しましょう。
メッシュパンツ
こちらも7月と同様でメッシュパンツがオススメです。
直射日光を防ぐことで疲労感を抑えることが可能なので、半ズボンでは乗らないようにしましょう。
また、バイクのマフラーやエンジンが近く、やけどの可能性もあるので股の内側にレザーが縫い付けられているパンツもあるのでオススメです。
真夏のツーリングは冬のツーリングとは違って薄着になりすぎて安全性が損なわれてしまっているライダーが多いです。
また、直射日光が素肌に直接当たると余計に体が疲れてしまいます。
快適なツーリングのためにメッシュジャケットやメッシュパンツなどでしっかりと準備してツーリングにでかけましょう。
こぼれ話:夏は脱水・熱中症にご注意を!メッシュで涼しくても油断は禁物!?
夏のツーリングは脱水症状や熱中症など、体の不調が起こりやすいです。
ここでは、夏のツーリングの注意点・対策方法を紹介します。
かくれ脱水
かくれ脱水というものがあります。
かくれ脱水は脱水症状に気づかずにその1歩手前まで来ている状態をいいます。
バイクに乗っていると、走行風などで涼しく感じてしまいますが、信号待ちやバイクを降りたときに確認するとびっしょりと汗をかいていることが多いです。
また、バイク用のインナーウェアには汗を急速に吸って冷感を感じさせてくれるものがあります。
汗がすぐに吸われてしまうのでサラサラになりますが、自分が思っている以上に体の水分が失われているので休憩回数を増やしてしっかりと水分補給をしましょう。
熱中症に気づかない
制汗剤やメントール系のデオドラント用品を使っていると、乗車中は風に当たってとても涼しく感じます。
肌感覚では涼しく感じていても、体温はどんどん上昇していきます。
そうなると体に起こった異変に気付かずに、熱中症になってしまいます。
こまめな休憩・水分補給が重要
ライダーは走り出してしまうと、止まるのが面倒であまり休憩しないことが多いです。
これくらいの暑さや汗の量は大丈夫だろうと運転を続けてしまうことで、脱水症状や熱中症になってしまいます。
脱水や熱中症になると、集中力や判断力の低下、倦怠感や吐き気などの症状が出てきます。
このような症状が出た時点で対策が遅れています。
こまめな休憩・水分補給を行って快適な状態でツーリングをしましょう。
また、休憩時は陰になっていて風通しがいいところでゆったりと休憩しましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は夏のバイクの服装を紹介しました。
夏になるといよいよバイクシーズンに入ります。
しかし6〜8月は天気や気温の移り変わりがあるので、どのような服装でツーリングに行けばいいか迷ってしまうことがあります。
夏は3シーズンジャケットやメッシュジャケットを中心に風通しが良いものを着用することで快適になります。
グローブやパンツも同様にメッシュ生地のものがオススメです。
朝晩の肌寒さはインナーやレインコートで対応すると寒さの調節ができますよ。
今回紹介した夏のオススメな服装を参考に、ツーリングの時間や用途を考えた服装を準備してみましょう。
また、夏は湿気や気温の上昇で熱中症や脱水症状が起こりやすい状態です。
ウェアでの体温調節や休憩をこまめに挟みながら、夏のツーリングを快適で楽しいものにしていきましょう。