150ccバイクで高速はきつい?いける?

高速道路も走れる、お手頃な排気量の150ccバイク。「法律上は走っていいことになってるけど、150ccバイクで高速道路って実際楽に走れないんじゃないのかな」と思っている方も多いのではないでしょうか。

しかし、150ccバイクの全ての車種が高速を走れないかというと、そんなことはありません。乗り方や車種選びによっては、150ccバイクでも高速を楽に走ることができますよ。

そこで今回は、150ccバイクで高速道路は実際走れるのか・きつくないかについて解説!150ccバイクで高速を走るときのコツや、オススメの車種も紹介しますので、ぜひ最後まで読んでいってください!

150ccバイクで高速は走れる!でも追い越し・横風がきつい!

ここでは、150ccのバイクでも高速道路は走行可能ですが、追い越し・横風がきついことについて紹介します。

150ccバイクで高速道路の走行は可能

高速道路は126cc以上のバイクが走行可能になっています。150ccになると原付の白ナンバー、ピンクナンバーではなく、250ccと同じ扱いの白ナンバーになります。

そのため、高速道路はもちろん原付では走れない自動車専用道路のバイパスなどを問題なく走行することができます。

高速道路の流れにはついていける

150ccのバイクはギア付きのバイクやスクーターなど様々なものがありますが、どれも高速道路の流れについていくことができます。

高速道路の最低速度は時速50kmです。この速さを下回ることがなければ問題ありません。実際は150ccのバイクは時速100kmを普通に出すことができます。

追い越しや横風には弱い

高速道路の走行では、追い越しや合流時に瞬間的に100kmを超える速度で走行する場面があります。

そのときのバイクはアクセル全開でバイクの力を目一杯使って走行します。150ccの小さな排気量では時速100km以上になると、バイクの軽さやエンジンパワーも相まって苦しくなります。

この状態での追い越しは、バイクやライダーに大変負担がかかるので積極的な追い越しはできません。

また、バイクの重量が125ccのバイクと同じくらいで、大きなバイクと比べて横風に簡単に流されるのでヒヤッとする場面が多く注意が必要です。

150ccで高速を走るにはどうしたらいい?走るときのコツを解説!

ここでは、150ccのバイクで高速道路を走行するときのコツを紹介します。

追い越し車線はなるべく走行しない

先ほども説明したように150ccのバイクでは、速いスピードを継続して出し続けることは難しいです。

そのため、必要な時以外はなるべく追い越し車線は走行せずに走行車線を走るようにしましょう。

追い越されても気にしない

150ccのバイクでは、速い速度で走行することは難しいです。そのため、走行車線を走行することをオススメします。

追い越し車線を走行するほかのバイクや車がいても気にしないで走行することが大切です。

追い越されてもむきにならずに、むしろ先に行かせてあげるぐらいの気持ちで走行しましょう。

横風に注意する

車体重量が軽い150ccのバイクは、横風に当たってしまうと簡単によろけて左右に振られてしまいます。

高速道路を走行するときは常にですが、特にトンネル出口や橋の上などは横風にあおられやすいので、しっかりとニーグリップをしたり、ハンドルをしっかりと握ってバイクが振られすぎないようにしましょう。

長距離の運転は控える

150ccで高速道路を運転するときには、アクセルを最大までひねる場面が多いです。

長距離を走行するとアクセルをひねり続ける手首が疲労します。走行に支障が出ることがあるので、高速の長距離運転はできるだけ避けるようにしましょう。

次からは高速道路を比較的楽に走れる150ccバイクを紹介していきます。

高速を比較的楽に走れる150ccバイク①:スズキ ジクサー150

オススメポイント

スズキのジクサー150は空冷単気筒エンジンですが、ロングストロークになっているので、高速道路での巡行や追い越しなどに使う中低速の走りやすさはもちろん、特に燃費が優れています。

燃料タンクは12Lあり、低燃費と相まって容量は充分で、移動手段だけでなく高速道路を使ったロングツーリングにもピッタリです。

また、車体にも剛性があります。250cc以上のバイクのようなフロント・リヤサスペンションも装備されているので、走行中の車体のバランスの崩れが少なく安定した走行ができます。

メインシートはサイドが細くなっていて、ロードバイクのようになっています。

しかし、座面はスポンジが多く体重を分散できるので、長距離ツーリングでも苦になりません。

  • 車名:スズキ ジクサー150
  • 装備重量:139kg(燃料、潤滑油、バッテリー液を含む)
  • タンク容量:12L
  • 燃費:51.0km/L(定地燃費値、2人乗車時)
    50.0km/L(WMTCモード値、1人乗車時)
  • シート高:795mm
  • 価格:税込385,000円(2024年式の価格)
  • 公式ホームページ:サイトはこちら

高速を比較的楽に走れる150ccバイク②:ヤマハ トリシティ155

オススメポイント

ヤマハ トリシティ155は前に2輪、後ろに1輪の3輪バイクになっているので、2輪と比べて安定した高速道路の走行が可能です(自立はできないので注意)。

トリシティ155の最高速度は時速110kmくらいで重量もあるのでそこまで速度は出ません。

時速80~90kmくらいなら安定しているので、高速道路の左側を安心して走行できます。

速度は出ませんが3輪であることや重さがあることから、高速道路でも安定した走行ができ、横風にも耐えることができます。

タンク容量は7Lで少なめに感じますが、搭載されているブルーコアエンジンの影響で非常に燃費が良く、力強い走行ができるバイクになっているので、ロングツーリングや高速道路の走行に適しています。

シートはスクータータイプなので座面が広くなっています。長時間座っていても苦にならないですよ。

シート下には荷室スペースがあるので、ヘルメットや買い物の荷物を積むことができます。

  • 車名:ヤマハ トリシティ155
  • 車両重量:172kg
  • タンク容量:7.2L
  • 燃費:43.2km/L(定地燃費値、2人乗車時)
    42.1km/L(WMTCモード値、1人乗車時)
  • シート高:770mm
  • 価格:税込566,500円(2024年式の価格)
  • 公式ホームページ:サイトはこちら

高速を比較的楽に走れる150ccバイク③:ホンダ ADV150

オススメポイント

スクリーンの高さ調整が可能

スクリーンは2段階で高さ調整が可能です。街乗りでは低い位置に、高速道路に入るときに高い位置に設定すれば、風を後ろに流してくれるので、スピードが出ていても体に走行風が当たりにくくなっています。

走行風がライダーの体に直接当たると疲労感がたまりますが、このスクリーンがあることで快適に走行することが可能です。

エンジンが優秀

エンジンはPCXと同様のESPエンジンが採用されています。

このエンジンは力強い走りと燃費性能を兼ね備えているので、街中でのストップアンドゴーが多い場所でもきびきび走行することが可能です。

また静粛なエンジンなので、街乗りよりは多少エンジン音が聞こえますが、高速道路も安定して快適に走ることができます。

振動が少なく、快適に走れる足回り

一般道ではもちろん、速度が上がる高速道路でも他のバイクと比べて振動が少なく、走行中のストレスは少ないですよ。

前後サスペンションはストロークが長めになっているので、路面のギャップも吸い取ってくれます。

  • 車名:ホンダ ADV150
  • 車両重量:134kg
  • タンク容量:8L
  • 燃費:54.5km/L(定地燃費値、2人乗車時)
    44.1km/L(WMTCモード値、1人乗車時)
  • シート高:795mm
  • 価格:税込451,000円(2022年販売終了時の価格)
  • 公式ホームページ:サイトはこちら

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は150ccバイクでの高速道路走行の性能や注意点、オススメのバイクを紹介しました。

150ccは250ccと同じ軽二輪となるので、高速道路の走行が可能ですが、125ccのように軽い車体だったり、スピードが時速120kmでないバイクがほとんどです。

追い越し車線をなるべく走行しない走り方やバイクの特性・種類を知ることで、150ccバイクでも高速道路を快適に走行することができますよ。

150ccバイクでの高速道路の走行の注意点やコツ、乗り方の変更、オススメのバイクを参考にして、150ccでも高速道路を使った快適なツーリングに出かけましょう。