ホーク11は「売れない」が生産終了の理由ではない?本当の理由は?

発売から数年足らずで生産終了が決まった、ホンダのホーク11。このバイクに対して、「売れなかったから生産終了したのでは?」と思っている方も多いのではないでしょうか。

もちろん、売れ行きが生産継続に関わる重要なポイントであることは確かです。しかし、ホーク11は「売れないから生産終了した」にしては、キャッチコピーを含め、不可解な点が多いバイクでもあります。

そこで今回の記事では、ホンダのホーク11が生産終了した本当の理由を考察していきます。中古価格が上がるかについての予想も行っていますので、ぜひ最後まで読んでいってくださいね。

生産終了した本当の理由①:ロケットカウルファンの人に十分売れたから

ここでは、ホーク11の生産終了の原因がロケットカウルのファンの人に十分売れ渡ったからという推測について考察していきます。

ロケットカウルは少数ファン向け

ホーク11のロケットカウルは素敵なデザインになっていますが、このロケットカウルは好みが相当分かれるデザインとなっています。

熱烈なファン以外のライダーには響きにくいロケットカウルのホーク11は、最初からファンのためだけに製造していたことも考えられそうです。

デザイン性が高いバイクで失敗した過去がある

ホンダはホーク11が売れなかったと嘆いてはいないのではないでしょうか。

なぜならホンダは過去に一度、ズーマーやPS250などの意欲的なデザインのバイクを製作・販売していましたが、ヒット作とはならず、商売的には失敗してしまっているのです。

そんな過去があるので、今さらロケットカウルのバイクを作ったところで大ヒットになるわけがないということは、他メーカーよりも身に染みて分かっているはずでしょう。

一般販売だが限定品のような位置づけのバイク

ホーク11はもとから限定品のような扱いにしていたのではないかと思われます。

一般販売という体裁ですが、生産台数を絞っており、実質的に限定販売のバイクという位置づけにすることで、ロケットカウルのデザインが好きで、注文してくれたライダーにだけ行き渡ればいいという考えで販売していたのではないでしょうか。

生産終了した理由②:元々小ロットで製造する予定で、予定販売台数に達したから

ここでは、ホンダが元々小ロットで製造する予定で販売台数を決めていたのではという推測について紹介します。

賛否が分かれるバイクだということをホンダが知っていた

ホンダはホーク11を開発している時点で、賛否が分かれてしまうバイクではないかということを分かっていながら、ホーク11を発表・販売したのではないかと思われます。

ホンダ内でも賛否が分かれていたということなので、ホンダもある程度覚悟して、販売台数を絞ってきている可能性が考えられます。

ロケットカウルは外部委託で生産

ホーク11の見所であるロケットカウルは自社生産ではなく、外部委託で生産してもらっているものです。

外部委託にてロケットカウルを生産してもらっているならば、そう簡単に増産することは難しいでしょう。

売れ行きがいいからと言って大量には生産できない可能性もあります。

また、ホーク11のカウルはデザインが独創的で他車種に共通しているカウルではなく、ホーク11専用のものになっています。

そのあたりが大量生産を視野に入れていなかったことが窺い知れるのではないでしょうか。

ホーク11はこれから中古価格が上がる?他に似たようなことになったバイクはある?

ここでは、ホーク11のこれからの中古車価格の変動や他に似たようなことになったバイクがあるのかを紹介します。

今後のホーク11の中古車価格は上がる

ホーク11は生産終了したので今後の中古車価格は上昇していくと思われます。

現行で販売しているときにはライダーの目に止まらず、生産終了してからその独創的なデザインが時間の経過とともに再評価されて、中古車市場でホーク11を探すライダーが増えてくるのではないでしょうか。

ホーク11は元々の生産台数が少ないので後で手に入れようとしても、モノが少ないので中古価格が高騰してしまいます。

ズーマーやPS250のようになる

ホンダの50ccのズーマーや250ccのPS250はオフロード色を意識した素敵なデザインでしたが、当時はそこまで人気ではありませんでした。

ところが最近のキャンプブームやトレンドなどで徐々に人気が出てきており、今ではモノによっては新車と同じくらいかそれ以上の金額で売られていることもあります。

ホーク11もデザインやスタイルが認められるとこのようになる可能性が高いです。

そのうえ、生産台数が少ないので驚く値段になることもありそうです。

ベース車のアフリカツインの影響もあり

アフリカツインをベースにエンジンや足回りなどを変更しているバイクがホーク11です。

PS250のような単独のモデルではなく、アフリカツインがベースになっているので、パーツ取りや流用などがしやすく維持がしやすいので値段がいつになっても落ちない可能性も多くあります。

ベース車のアフリカツインはマイナーチェンジもありますが、生産が続いているのでホーク11の部品調達も何とかなりそうです。

ホーク11を買うなら今のうち!ホーク11の魅力をご紹介!

ここでは、今ならまだ手に入れやすいホーク11の魅力を紹介していきます。

大型バイクにしては小柄なサイズ

ホーク11は上記でも紹介したようにアフリカツインとエンジンやフレームが同じですが、ホーク11はホイールタイヤサイズや低く取り付けられたセパレートハンドル、小さめのカウルの影響もあり、かなり小さく見えます。

セパレートハンドルはステムの下にあるので姿勢も前傾姿勢となります。

ベースがアフリカツインとはわかりにくくなっています。

以上のことから、ホーク11はアフリカツインと違い、大型バイクの中でもかなりコンパクトなつくりになっているので、扱いやすいバイクになっています。

シンプルなメーターデザイン

ホーク11はアフリカツインと比べたら様々な部分がシンプルになっています。

ホーク11のメーターは、反転液晶になっており、スピードやタコメーター、ライディングモードの変更などの基本的な機能にプラスαしたシンプルなメーターになっています。

ベース車となったアフリカツインのフルカラーで電子制御が多彩なメーターとは異なり、ホーク11のメーターはすっきりとした印象のメーターになっています。

そのため、速度などが見やすく、純粋にバイクで走る楽しみを追求したデザインになっていますよ。

シンプルなスイッチボックス

ホーク11のスイッチボックスはホーンやライト、セルのスイッチ、ウインカー程度と、非常にシンプルな作りになっています。

「最近のバイクは電子制御のボタンが多くて迷ってしまう」という方には、嬉しいシンプルさなのではないでしょうか。

シンプルで操作がしやすいつくりになっていますので、「バイクで走るのを純粋に楽しみたい」「余計な機能はなしでラクに走りたい」という方にオススメです。

必要最小限の装備だけを搭載

ホーク11には、USBポートやシガーソケット、DCTなどの装備はついていません。

「マニュアル操作でバイクを走らせる楽しみを追求する」ために設計された車種だからこそ、このようなシンプルなつくりになっているのでしょう。

「電子制御がついてると楽なのは分かるんだけど、なんだか昔ながらのバイクの良さがなくなったような気がする」

「ちょっとぐらい不便な方が、バイクに乗ってるって感じがして楽しい」

そう考えている人にはきっと、ホーク11のシンプルさがハマるのではないでしょうか。

足付きは高め

アフリカツインと同じフレームですが、シート高はホーク11の方が高いです。

また、ホーク11はセパレートハンドルで、跨ると自然と前傾姿勢を取ることになるバイクなので、身長が低めの方は「足つきがギリギリかも」と感じる場面があるかもしれません。

もし「ホーク11を買いたい」「アフリカツインがベースだから大丈夫だと思う」と考えている方がいらしたら、レンタルなどで一度試乗して、足つきを確認することをお勧めします。

短時間のライディングにオススメ

ホーク11はセパレートハンドルになっています。

そのため、ベース車となるアフリカツインと比べたらハンドルの切れ角が少なくなっています。

どちらかというと、ホーク11は長距離ツーリングよりも、休日の短時間やワインディングでのライディングを楽しむツーリングに向いていますね。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回はホンダホーク11の早期生産終了の理由を様々な観点から紹介しました。

ホーク11はアフリカツインをベースとしたロードバイクです。

特徴的なロケットカウルが目を引くようなデザインとなっていますが、人気が出ずに生産終了してしまったような印象があります。

しかし、ホンダの開発陣の話や、バイクのコンセプトを見ていくと、大量生産ではなく台数を絞った販売であったことが分かってきます。

生産終了した今、今後の中古車市場での絶版車のような金額になることも考えられます。

今回のホーク11の生産終了の理由や今後の中古車価格の上昇を考察して、独創的なデザインのホーク11についての理解を深めていきましょう。