原付でフルフェイスは変じゃない!

命を守るために大事な、原付でのヘルメット選び。皆さんはどんなヘルメットを選んでいますか?

原付とはいえバイクはバイクですから、安全なヘルメットを被るに越したことはありません。

バイクで安全なヘルメットといえばフルフェイスですから、原付でもフルフェイスを被るのは変なことではありませんよ!

「原付にフルフェイスはやりすぎなんじゃないか……」
「安全性を大切にしたいけど、ダサくなるのが怖い」

今回の記事ではそんな風に考えている方向けに、原付でフルフェイスを被るメリットと、デメリットの解決策について解説していきます。

原付でフルフェイスヘルメットを被るかどうか悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んでいってくださいね!

原付でフルフェイスを被るメリット

ここからは、原付でフルフェイスを被るメリットについて解説していきます!

「フルフェイスはちょっと……」と思っていた気持ちも、この先を読んだら変わるかもしれませんよ。

メリット①:ジェットや半ヘルより安全

フルフェイスを被る1つ目のメリットは、安全性の高さです。

フルフェイスヘルメットはジェットや半ヘルと異なり、頭全体を覆うので、転倒したときの安全性が高くなっています。

特に顎の部分は顕著に違いが出るところですね。
半ヘルだと直接傷がついてしまいますし、ジェットだと顎の下部分が守れないので、その部分に対してはフルフェイスに軍配が上がります。

バイクで転倒したとき、どこを怪我するかはそのときになってみなければ分かりません。

そのとき、ヘルメットで守られていない部分を怪我してしまったら、「フルフェイスにしておけばよかった……」と思うのではないでしょうか。

 

また、フルフェイスの方が頑丈に作られていることが多いので、同じ転倒事故でもフルフェイスの方が怪我の程度が軽くなる、ということもありえます。

 

実際にフルフェイスを被っていて転倒した方のネットの声を見てみると、

「フルフェイスでなかったら顎を怪我していた」
「フルフェイスだったおかげで命拾いした」

という意見が散見されるため、フルフェイスの安全性の高さがよく分かります。

 

原付でも、いつどんな事故に巻き込まれるか分かりませんから、安全性の高いフルフェイスを被っておくことにはメリットがありますよ。

メリット②:原付は事故に遭いやすいので、万が一の際の備えになる

バイクの事故というと、「ツーリング先でカーブを曲がり切れなくて……」という場面がよく想像されると思いますが……

実は警視庁の統計によると、ツーリングや娯楽目的でバイクに乗っている人と、通勤などでバイクに乗っている人とでは、事故を起こしたときの死者数に大きな差はありません。

それどころか、通勤目的でバイクに乗っている人の方が、娯楽目的でバイクに乗っている人よりも死者数が多かった年もあります。

そのため、ともすると原付は普通のバイクよりも、事故に巻き込まれやすいと言えるかもしれません。

 

原付は普通のバイクと比べると車体も小さいですし、道の左側を走るせいで車の視界から外れてしまうことも多いですしね。
原付はイメージに反して意外とリスクの高い乗り物なのです。

事故に遭うリスクのことを考えると、万が一のときの備えとしてフルフェイスを被っておくことは、怪我のリスク軽減の面でメリットがありますよ。

メリット③:走行風で顔が寒くなりにくい

走行風で顔が寒くなりにくいのも、フルフェイスを被るメリットの1つです。

季節によっては、「半ヘルやジェットだと走行風が顔に当たって寒い……」という思いをすることもありますが、フルフェイスなら顔全体を覆うので、暖かく走ることができますよ。

 

原付に乗っている皆さんは日常の足としてバイクを使っていることが多いと思うので、娯楽で乗っているライダーのように「寒い季節はそもそも乗らない」というのが難しい方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんなときもフルフェイスなら、走行風から顔を守ってくれるので、半ヘルやジェットよりも暖かく走ることができます。

 

「逆に夏は暑いのでは?」と思われそうですが、フルフェイスの多くには通気口がついており、中が蒸れないような設計になっています。

そのため、快適!……とまではいかずとも、「暑すぎる」という事態は避けられるのではないでしょうか。

 

また、どの季節でも走行風による顔の冷えは避けられません。
原付でそんなにスピードを出すことはないと思いますが、寒がりの方や、風での冷えが気になる方にとって、フルフェイスはメリットのある選択肢だと思いますよ。

メリット④:組み合わせを考えれば逆に似合う

「原付にフルフェイスは不釣り合いな感じがしてダサい」とはよく言われますが、それは組み合わせやデザインを考えることで解決できます。

特に原付2種(125cc)だと、スクーターだけでなくスポーツタイプのバイクもありますので、そういったバイクであればフルフェイスでも違和感を覚えることは少ないでしょう。

また、フルフェイスと一口に言っても、バリバリのレース仕様から、レトロな丸っこいスタイルのものまで、さまざまなデザインの商品が売られています。

それをひとまとめにして、「原付にフルフェイスは似合わない」と考えてしまうのは早計ではないでしょうか。

たとえば、カブやタクト、アドレスVのようなスクーターと、レトロなデザインのフルフェイスヘルメットの相性はそこまで悪くないのではないかと思います。

 

このように、購入するヘルメットのデザインとバイクの相性を考えれば、フルフェイスはダサいどころか逆に似合って見えます。

似合うかどうかは組み合わせのセンス次第なので、「フルフェイスだから」とひとくくりにするのではなく、「原付に似合いそうなものはないかな?」といった感じで探してみると、おしゃれに決まるヘルメットが見つかると思いますよ。

 

 

ここまで原付でフルフェイスを被るメリットについて解説してきましたが、いかがでしょうか。

原付でもフルフェイスを被ることは、特に安全性の面でメリットがかなりあります。

「原付にフルフェイスはダサい」と言っている外野の人は、自分が怪我したときに何も責任を取ってはくれません。

外からの声に惑わされることなく、「自分は安全運転でいきたいからフルフェイスを被る」ぐらいの心持ちでいきましょう!

 

原付でフルフェイスを被るデメリットと対処法

原付でフルフェイスを被るメリットを解説してきましたが、原付でフルフェイスを被るのには残念ながらデメリットもあります。

ここからは原付でフルフェイスを被るときに困る点と、その対処法について書いていきます。

「原付でもフルフェイスを被りたい」という方は、ぜひ次の見出しを読んでいってくださいね。

デメリット①:ヘルメットがメットインスペースに入らない

原付でフルフェイスを被ろうと思うと、最も困るのがメットインのスペースに入らないことではないでしょうか。

原付のメットインスペースはそこまで大きくはないので、フルフェイスだと入れようとしても蓋が閉まらないことがあります。

ですが、フルフェイスのヘルメットをハンドルにかけたままにするのも、盗難のリスクがありますからイヤですよね。

そんなときの解決策を2つお伝えします。

解決策①:原付にリアボックスを取り付ける

メットインスペースにヘルメットが入らないときは、原付にヘルメットが入るサイズのリアボックスを取り付けて、その中に入れるようにしましょう。

原付のリアボックスには意外と大きいサイズのものもありますので、きっとヘルメットが入るサイズのボックスが見つかりますよ。

▼オススメのリアボックスを紹介している記事はコチラ▼
バイクに荷物を載せるならリアボックスがオススメ!オススメのリアボックスもご紹介!

 

解決策②:ヘルメットホルダーを活用する

車種によってはメットインスペースの近くにヘルメットホルダーが設置されていることもあるので、そちらも活用してみましょう。

ヘルメットホルダーがついていない車種の場合は、市販のヘルメットホルダーを使うのも1つの手です。

外付けのヘルメットホルダーとは、バイクにヘルメットを固定するためのロック錠のようなもので、ハンドル周りにつけて固定することが多いアイテムです。

ワイヤー錠タイプから、ヘルメットのD型の金具に引っかけるタイプまでいろいろありますので、自分に合ったホルダーを選んでみてください。

デメリット②:頭が大きく見えてしまう

原付でフルフェイスを被ると、車体の小ささからヘルメットが大きく見えてしまうことがあります。

フルフェイスは他の種類のヘルメットと比べて帽体が大きいので、遠くから見ると頭でっかちに見えてしまうことも。

そんなときの解決策は、次の2つです。

 

解決策①:帽体の小さいヘルメットにする

フルフェイスの中でも、サイズの小さいものを被れば、頭でっかちに見えるのを防ぐことができますよ。

フルフェイスを被ると頭が大きく見えるのは、周囲や体との比較でそう見えてしまうだけなので、なるべくヘルメットの帽体が小さいものを被ると良いでしょう。

ですが、ヘルメットは頭にフィットしているかが安全を考える上では一番大切なことなので、小さすぎるヘルメットを無理やり被るのはやめてくださいね。
(頭が痛くなってしまいますし、サイズが合っていない場合脱落の恐れがあり危険です)

 

解決策②:トータルで似合うコーディネイトにする

ヘルメットとバイクをセットで考えて、トータルで似合うコーディネイトにしてみると、ヘルメットが悪目立ちしにくくなります。

たとえば、スクータータイプのバイクにはレトロだったり、丸っこいデザインのフルフェイスを合わせれば、全体的な雰囲気を崩さずに済むでしょう。

逆にスポーツタイプの原付2種などの場合、空気抵抗にこだわったデザインのフルフェイスを合わせると、カッコいい雰囲気が出て、コーディネイトとして良い感じになります。

 

「遠くから見たとき、どう見えるか」
「全体的な雰囲気は統一されているか」

この2つを考えてどのフルフェイスにするか考えてみると、自分のバイクに似合うヘルメット選びができるのではないでしょうか。

 

 

ここまで原付でフルフェイスを被るデメリットと、その解決策について書いてきましたが、いかがでしょうか。

最後に、原付で被るのにオススメなヘルメットを紹介させていただきます!

原付で被るのにオススメなフルフェイスヘルメット

ここからは、原付で被るのにオススメなフルフェイスヘルメットを3つご紹介します。

 

オススメヘルメット①:マルシン工業 M-930

マルシン工業のM-930は、シンプルなデザインのフルフェイスヘルメットです。

いかにも「フルフェイスです」といったいかつい感じではなく、なめらかな流線形の形をしていますので、どんなバイクにも合わせやすい一品になっていますよ。

また、内装が着脱可能で洗濯しやすいのも良いポイントです。

この商品にはヘルメットの中に空気を取り込む可動式の小窓(ベンチレーション)がついていますので、中が蒸れにくくなっていますが、やはりフルフェイスは暑いと感じることもあるので、丸ごと洗えるのはいいところですね。

また、安全性の規格であるSGマークもついており、安心して被れるようになっているのでオススメです。

 

オススメヘルメット②:リード工業 RX-200R

リード工業のRX-200Rは、レトロスタイルでスクータータイプにも合わせやすいデザインのフルフェイスヘルメットです。

丸っこいフォルムになっているので、スクーターなどと合わせても雰囲気を壊しません。遠目から見たときのスタイルが気になる方にオススメです。

また、こちらのヘルメットもSGマークを取得していますので、安全性もバッチリ。安心して被ることができますよ。

あご紐のバックルがワンタッチになっていて、着脱しやすいのも特徴です。
街乗りだとヘルメットを着脱する機会も多いので、ワンタッチで付け外しができるのは地味に便利ではないでしょうか。

 

オススメヘルメット③:ネオライダース FX7

ネオライダースのFX7も、原付にオススメなフルフェイスヘルメットです。

シンプルなデザインのヘルメットなので、どんなバイクにもよく似合いますよ。
カジュアルなファッションにも合わせやすいデザインですから、服とのコーディネイトが気になる方にもオススメです。

こちらの商品もSGマークを取得しているので、安全面も安心して被ることができます。

また、ネオライダースのFX7は全8色のカラーの中から好きなカラーを選べるので、自分のバイクの色とも合わせやすくオススメですね。

トータルでのコーディネイトが気になる方は、こちらの商品をチェックしてみてはいかがでしょうか?

 

まとめ

今回の記事では、原付でフルフェイスを被るメリットと、デメリットの解決策、オススメのフルフェイスヘルメットを紹介させていただきましたが、いかがでしょうか。

原付といえど、バイクはバイクです。安全性には気を遣いすぎる程で丁度良いでしょう。

バイクに乗る上で、大切なのは見栄えよりも安全性です。
「フルフェイスの方が安心だから!」と、芯を持って乗っていれば、他の人からどう見られているかも気にならなくなりますよ。

安全第一で走りたい方は、原付でもフルフェイスを被って、安全運転を心がけていってくださいね。