愛車に「バイクセンター」の張り紙がされていた……どうすればいい?
バイクを所有している方の中には、「バイクセンター」を名乗るチラシが愛車に貼られていた経験があるかもしれません。
こうしたチラシを目にすると、「これって本当なのかな」「怪しい業者なんじゃないか」と不安を抱く方も多いでしょう。
そこで今回は、バイクセンターの張り紙は本当なのか、チラシが貼り付けられていた場合の対処法について解説します。
チラシにお困りの方は、ぜひ最後まで読んでいってくださいね。
目次
「バイクセンター」公式サイトでは張り紙をしないと表明している
実際のバイクセンターは張り紙をしない
自分のバイクに「バイクセンター」を名乗る業者の買取チラシが貼られている場合があります。
しかし、実在するバイク販売業者「バイクセンター」の公式サイトでは、バイクにチラシを貼り付ける営業行為は一切行っていないと注意喚起しています。
したがって、この張り紙は同社とは無関係の業者による可能性が高いため、記載された連絡先へは問い合わせないようにしましょう。
家族と同居している場合は、同じ注意を共有するとより安全です。
中古二輪流通協会でも張り紙を禁止している
中古二輪自動車流通協会は公式サイトで、所有者の許可なく車両に買取チラシを貼り付ける行為について、注意喚起を行なっています。
具体的には、敷地内への不法侵入や粘着テープによる車体損傷などを挙げ、被害防止を呼びかけています。
したがって、同協会に加盟する業者がチラシを貼付していた場合は、協会規約を順守しない危険な業者とみなすべきでしょう。
このように、バイクへ張り紙を行う業者はルールを無視した悪質業者である可能性が高いため、チラシに電話番号が記載されていても連絡は控えてください。
バイクセンターの注意喚起も実際に確認してみましょう。
バイクセンター公式サイト:https://www.bikecenter.co.jp/info/10
バイクにチラシが貼られたときの対処法①:チラシをすぐに剥がして捨てる・安易に連絡しない
ここでは、バイクにチラシを貼られた場合の対処法として、チラシをすぐに剥がして処分し、記載された連絡先へ安易に連絡しないことについて詳しく解説します。
チラシが貼られたらすぐに剝がす
バイクカバーや車体にチラシが貼り付けられていた場合は、発見し次第すぐに剥がして処分してください。
これらのチラシは、怪しい業者が所有者の車両を把握していることを示す兆候です。
即座に剥がすことで、所有者が防犯意識を持っていることを示し、窃盗の対象になりにくくなります。
反対に、チラシが貼られたまま放置されていると管理が行き届いていない車両と見なされ、盗難被害に遭うリスクが高まります。
バイクに乗らない日でも車両周辺を確認し、チラシを見つけたら速やかに剥がして破棄しましょう。
何度もチラシが貼られることがある
チラシの貼り付けが一度で終わる場合もありますが、立地や車両によっては繰り返し貼られることがあります。
その際も対応は変わりません。
発見し次第、速やかに剥がして処分してください。
特に幹線道路沿いに駐車している車両や人気車種は、業者が機会をうかがって再度チラシを貼り付ける傾向があります。
貼り付けられるたびに即時対応し、放置しないことが重要です。
チラシの内容は確認してから捨てる
チラシは剥がしたらすぐに処分するのが基本ですが、処分前に業者名・所在地・電話番号などを確認し、写真を撮影して記録しておきましょう。
後日、別の被害が発生した場合や巡回中の警察官に情報を提供することがあります。
あくまでも記録のみとし、チラシに記載されたメールアドレスや電話番号へは連絡しないでください。
安易に電話しない
チラシには業者名と電話番号が記載されていますが、興味本位で連絡してはいけません。
電話をかけると、知らない人につながったり、怪しい人が出るおそれがあります。
チラシに記載された査定額は、車両を実際に確認せず外観と相場のみで算出された概算値に過ぎません。
連絡すると、提示額から根拠なく大幅に減額されたり、曖昧な説明を受けるケースが多く報告されています。
たとえ正規業者が貼り付けたチラシであっても、最終的な買取額が低くなる可能性が高く、一度連絡すると執拗な営業電話が続く事例もあります。
こうしたリスクを避けるため、チラシ記載の番号へは安易に電話をかけないことが重要です。
バイクにチラシが貼られたときの対処法②:カバーをかける・ロックを追加する
ここでは、バイクにカバーを掛ける方法とロックを追加する方法について解説します。
バイクカバーをかける
チラシを剥がした後は、必ずバイクカバーを装着しましょう。
駐輪場や自宅駐車場でカバーを掛けずに保管していると、車種が一目で判別され、写真を撮影されるなど観察の対象になるおそれがあります。
カバーで車体を覆うだけで、こうした特定行為を抑止できます。
なお、カバーを掛けた状態でもチラシを貼り付けられた場合は、カバーを新しいものに交換し、防犯意識の高さを示すと効果的です。
ロックを追加する
防犯性能を高めるには、バイクカバーと併せてロックを追加することが効果的です。
多くのバイクカバーには前後にロック用のスリットが設けられているため、車体と地面を一体化するチェーンロックなどを装着できます。
可能であれば前輪・後輪の双方にロックをかけ、防犯レベルを向上させましょう。
まだロックを使用していない場合は、早急に追加して防犯意識の高さをアピールしてください。
ロックの外し忘れに注意する
ロックを複数取り付けると、窃盗犯が解除に時間を要するため抑止効果が高まります。
一方で、所有者自身が走行前にロックを外し忘れるリスクも生じます。
解除を失念したまま発進すると部品破損や転倒事故を招く恐れがあるため、出発前に必ず解除を確認しましょう。
このように、バイクカバーで視認性を下げ、ロックを追加して物理的な防御を強化することで、総合的な防犯対策が可能です。
正規の買取業者も存在しますが、悪質業者がマーキング目的でチラシを挟むケースが多いのが実情です。
日頃からカバーとロックを活用し、防犯対策を徹底しましょう。
バイクにチラシが貼られたときの対処法③:バイクを別の場所に移動させる
ここでは、バイクを別の場所に移動させる対処法について解説します。
バイクが周囲から見えるところに置いてある
まずは現在の保管場所を再確認しましょう。
チラシが貼られていたという事実は、第三者から車両が見える位置に置かれていることを意味します。
周囲の視線から外れる場所へ移動したほうが、防犯上安全です。
バイク置き場を変更する
チラシを剥がすだけでは根本的な対策になりません。
貼り付けできる距離まで接近されている以上、同じ場所に置き続けると再度チラシを貼られたり、車両を観察されるおそれがあります。
チラシを確認した時点で、速やかに保管場所を変更し、防犯意識を示すことが重要です。
周囲の状況により場所を変更する
交通量の多い場所
幹線道路沿いなど交通量が多い場所では、あえて人目につく位置に駐車する方法が有効です。
車両が目立つことで盗難されやすい印象を受けるかもしれませんが、実際には交通量が多い幹線道路や街灯の明るさが抑止力となり、窃盗犯は長時間の作業が難しくなります。
そのため、防犯対策として適切な場所といえます。
交通量や人通りの少ない場所
人通りの少ない道路や住宅街に駐車する場合は注意が必要です。
夜間だけでなく昼間でも周囲の目が届きにくいため、堂々と盗難されるおそれがあります。
こうした場所では、敷地の奥まった位置に移動し、バイクカバーを掛けて存在を目立たせないようにしましょう。
このように、保管場所を変更することはチラシを貼られるリスクを減らす有効な手段です。
交通量や人通りの状況に合わせて最適な場所を選び、必要に応じて奥まった位置への移動を検討してください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回はバイクに買取チラシが貼られてしまった場合の対処法を解説しました。
中古二輪自動車流通協会は、車両への張り紙行為を禁止しています。
それにもかかわらずチラシを貼り付ける業者は、多くの場合、信頼性に欠けると判断できます。
正規の買取業者が存在する可能性もありますが、チラシに記載された連絡先へは応答せず、速やかに処分することが重要です。
今回紹介した対処法を参考に、大切な愛車を守りましょう。