カブの純正ヘルメットホルダーは使いにくい?

大人気小型バイクであるホンダのカブシリーズ。

日常の移動手段として利用している方も多いのではないでしょうか。

そんなカブユーザーからよく聞かれるのが、「ヘルメットの収納が不便」という声です。

純正のヘルメットホルダーが奥まった位置にあり、使いにくさを感じている方も少なくありません。

そこで今回は、カブに乗ったあとヘルメットをどう収納するか、オススメの方法を紹介します。

カブのヘルメット収納でお困りの方は、ぜひ最後まで読んでいってくださいね。

方法①:リアボックスに入れる

ここでは、ヘルメットをリアボックスに収納して持ち運ぶ方法を紹介します。

ヘルメットをリアボックスの中に入れてスッキリ収納

カブに乗っていると、ヘルメットの収納場所に困ることがありますが、リアボックスに収納すればすっきりと収まります。

ミラーにかけたりシートに置いたりする方法もありますが、これではヘルメットが雨やホコリにさらされてしまいます。

リアボックスを使用することで、いたずらや盗難からもヘルメットを守ることができるでしょう。

ヘルメットを劣化から守る

リアボックスに入れておくことで、雨風や紫外線による劣化からヘルメットを保護できます。

ヘルメットの寿命は、使用状況にもよりますが、目安として3年程度とされています。

ただし、リアボックス内で適切に保管すれば、外観を良好な状態で長く保つことも可能です。

リアボックスのドレスアップで自分らしく

カブには、四角いタイプのリアボックスが特によく似合います。

四角い形状にすることで、昔ながらの配達スタイルを思わせる、レトロで実用的な印象のカスタムが完成します。

リアボックスは基本的に単色でシンプルなデザインが多いため、お気に入りのステッカーなどを貼って自分らしいスタイルを楽しむのもオススメです。

方法②:外付けのヘルメットホルダーを使う

ここでは、社外品のヘルメットホルダーを使用してヘルメットを取り付ける方法について紹介します。

社外のヘルメットホルダーを使う

社外のヘルメットホルダーを使用すれば、純正とは異なる好みの位置に取り付けることができます。

ヘルメットロックはさまざまなメーカーが製造・販売しており、ハンドル周辺やリアキャリア付近など、使いやすい位置に設置可能です。

自分の使い方に合った設置場所を選びましょう。

純正以外の場所にするとフルフェイスヘルメットを繋げることができる

カブの純正ヘルメットロックは、リアサスペンションとサイドカバーの奥まった位置に取り付けられています。

そのため、大型のフルフェイスヘルメットではロック位置まで届かないことがあります。

また、ヘルメットのあご紐にあるDリングの形状や大きさによっては、繋ぐことができない場合もあるでしょう。

社外品を使用し取り付け位置を変えることで、フルフェイスヘルメットでも無理なく固定可能です。

新たに鍵が増えるので面倒になることがある

外付けタイプのヘルメットロックは便利ですが、不便な点もあります。

それは鍵が増えることです。

カブの純正ヘルメットロックはメインキーと共通ですが、社外品ではヘルメットロック専用の鍵が必要になります。

鍵が1本増えることで管理が煩雑になったり、キーホルダーがかさばったりします。

また、キーシリンダー周辺で複数の鍵がぶつかり、塗装面に傷がつくおそれもあるため注意が必要です。

方法③:ヘルメットロックアシストを使う

ここでは、ヘルメットロックアシストを使用して、ヘルメットをロックに固定する方法を紹介します。

ヘルメットのあご紐やDリングは直接繋ぎにくい

ヘルメットのあご紐やDリングは、根元に近い位置に付いていることが多く、カブのように奥まった場所にあるヘルメットホルダーには取り付けにくい構造です。

そのため、無理な角度で装着してしまいがちで、使い勝手が悪くなります。

そこで、ヘルメットロックアシストを併用することで、スムーズに固定できるようになります。

ヘルメットロックアシストでヘルメットを繋ぐ

ヘルメットロックアシストは、ヘラやしゃもじのような形状をしており、片側に開いた穴をヘルメットロックに通します。

もう一方の平らなヘラのような部分にヘルメットのDリングを通すことで、ヘルメットを繋ぐことができます。

このアイテムを使うことで、ホルダーから少し離れた位置でもヘルメットを安定して繋ぐことが可能です。

有名なものはキジマの製品

ヘルメットロックアシストで代表的な製品は、キジマの「ヘルロックアシスト」です。

複数のカラーバリエーションが用意されており、バイクやヘルメットのデザインに合わせて選ぶことができます。

そのほか、ベビーフェイスやカドヤなどのバイク用品メーカーからも、同様の形状の製品が販売されています。

サイズ選びに注意

ヘルメットロックアシストには、大きさの異なる2種類のサイズが存在します。

Dリングが小さいタイプのヘルメットや、ラチェット式チンストラップを使用するタイプなど、ヘルメットの固定構造によって適したサイズが異なります。

購入前に、自分のヘルメットのあご紐の形状やサイズを確認しておきましょう。

このように、ヘルメットロックアシストを使用すれば、取り付けが難しいヘルメットでも簡単に固定できるようになります。

本体は薄型でコンパクトなものが多く、キーホルダーとして持ち歩いたり、ツーリングバッグに収納したりと携帯性にも優れているのでオススメです。

方法④:ヘルメットホルダーを移設する

ここでは、ヘルメットホルダーを別の場所へ移設する方法について紹介します。

純正のヘルメットホルダーは外すことができる

カブシリーズに限らず、多くのバイクに装備されている純正のヘルメットホルダーは、車体の裏側から取り外すことができます。

取り付け用のネジ穴さえあれば、基本的にさまざまな場所へ再設置が可能です。

この方法はメーカーが推奨する手順ではないため、バイクのカスタムやDIYに抵抗のない方に向いています。

裏から止めているネジは特殊な形

純正ヘルメットホルダーを固定している裏側のネジは、盗難防止やいたずら防止のため、特殊な形状になっています。

そのため、一般的な工具では外せないことがあります。

ネジを緩める際は、プライヤーやペンチを使ってネジ頭をしっかりと固定し、滑らないよう注意しながら作業しましょう。

ネジに挟むか、ステーを使って取り付け

取り外したヘルメットロックは、車体の使いやすい位置にあるボルトに挟んで固定するか、ステーを使って取り付ける方法があります。

ステーはホームセンターなどで簡単に入手でき、曲げたり穴を開けたりすることで、任意の場所に設置が可能です。

手軽にカスタムしたい方にとって、柔軟な取り付け方法といえるでしょう。

加工なく移設するキットが売られている

ステーでの取り付けが難しい場合や作業が面倒な場合には、専用の移設キットを使用する方法もあります。

代表的な製品には、純正のヘルメットホルダーを取り外して、ハンドル付近にスッキリと取り付けられる移設キットがあります。

加工なしで見栄え良く設置できるため、手軽に移設したい方にオススメです。

方法⑤:ヘルメットをリュックなどにつけて持ち歩く

ここでは、ヘルメットをリュックなどに取り付けて持ち歩く方法について紹介します。

ヘルメットから離れるのが不安

ヘルメットを車体に固定するのは便利ですが、盗難のリスクがあります。

近年ではヘルメットの価格も上昇傾向にあり、いたずらや盗難に遭うと大きな損失になります。

バイクから離れている間もヘルメットが気になるという方には、車体に固定せず、持ち歩く方法がオススメです。

ヘルメットをリュックに繋ぐ

ヘルメットをリュックに繋げることで、手で持たずに移動できます。

取り付け方法としては、カラビナを使用するのが一般的です。

また、小型のカラビナと、前述のヘルメットロックアシストを併用して取り付ける方法もあります。

ヘルメット専用リュックで安全に収納

バイク用品の中には、ヘルメット収納用の専用スペースが付いたリュックも販売されています。

これらのリュックは背面にヘルメットを固定できる構造となっており、その他の荷物用収納スペースもあります。

しっかりと包み込む構造になっているため、ヘルメットが揺れたり、何かに接触して傷がついたりするのを防げるでしょう。

このように、リュックに固定したり収納したりすることで、ヘルメットを持ち歩くことが可能になります。

バイクに置きっぱなしにしないことで、盗難への不安を減らすことができるため、安心して移動したい方にオススメです。

ただし、リュックにヘルメットを付けると奥行きが広がるため、狭い通路では周囲にぶつけてしまうおそれがあります。

移動時は背後のスペースを意識して、周囲に配慮しながら行動するようにしましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は、カブにおけるヘルメットロックの使い方と、ヘルメットのさまざまな収納方法について紹介しました。

カブの純正ヘルメットロックは、リアサスペンションとサイドカバーの間という奥まった場所に設置されており、使いにくさを感じる方も多いかもしれません。

無理に固定すると、ヘルメットが車体と接触して傷がついてしまう可能性もあります。

そこで、今回紹介したリアボックス、外付けホルダー、ロックアシスト、移設、リュック活用といった各方法を参考にして、自分の使用スタイルに合った収納方法を見つけてみてください。