ニンジャ400は買って後悔しない?どこに気を付けて選べばいい?
運動性の高いバイクとして人気の高い、カワサキのニンジャ400。
購入するかどうか迷っている方も多いのではないでしょうか。
ですが、色々な評判を見ているうちに「ニンジャ400 後悔」などのキーワードを見つけて、「買ったら後悔するようなバイクなの?」と不安に思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。
そこで今回は、ニンジャ400を買って後悔しないためのポイントについて解説します!
買う前に重要な点をチェックして、後悔のない愛車購入に繋げましょう!
後悔しないためのポイント①:積載性を確認する
ここでは、ニンジャ400の実際の積載能力とその限界について、購入前に知っておくべき重要なポイントを解説します。
ニンジャ400はスタイル重視
ニンジャ400はカワサキの400ccスポーツバイクです。
ネイキッドと違い、セパレートハンドル、フルカウルにより、洗練されたスポーティシルエットを実現しています。
スタイル重視のニンジャ400は、リヤ周りが徹底的に絞り込まれた細身のテールデザインです。
そのため、シート下の収納スペースは極めて限定的で、ETCデバイス一台がやっと収まるほどの最小限の広さしか確保されていません。
積載性は低い
前述の通り、デザイン重視のスタイルを追求したニンジャ400は、積載性という観点では明らかにデメリットがあります。
シート下の収納スペースの制限に加えて、一般的なシートバッグの取り付けも容易ではなく、大きなものは取り付けられません。
シートがかなり小さく細いので、仮に大型のツーリングバッグを無理に装着しても、サポートされない部分が宙に浮いた状態となり、バッグがバランスを崩して落ちてしまう可能性もあります。
リヤボックス装着はデザイン性とのトレードオフ
積載量確保の選択肢として、リヤキャリアを取り付けてボックスを取り付けることはできます。
しかし、リヤシートの後方に専用のステーを伸ばして取り付けることになるので、不自然なシルエットになります。
ニンジャ400の最大の魅力であるスポーツバイクとしての引き締まったフォルムの美しさが、損なわれることは避けられません。
このように、スタイル重視のニンジャ400は積載性はほぼ皆無に等しく、積載性をアップしたとしてもあまり効果は期待できません。
そのため、キャンプツーリングや宿泊日数が多い人にとっては特に注意すべきポイントかもしれません。
購入を検討している方は、バイク屋さんでは店員さんに聞くなどして、ニンジャ400に必要な荷物を実際に積載可能かを必ずシミュレーションしておきましょう。
後悔しないためのポイント②:実際に跨って足つきを確認する
ここでは、ニンジャ400購入前に必ず確認すべき足つきについての重要ポイントを解説します。
ニンジャ400のシート高は785mm
ニンジャ400のシート高は785mmです。
最近の他のバイクに見られる800mm超えの高めの設計と比較すると、比較的控えめな数値となっています。
しかし、ニンジャ400の注目すべき点は、数値だけでは分からないシート形状の工夫です。
最近のバイクはシートの幅の広さゆえに、足つきが悪くなりがちですが、ニンジャ400のシートは細いので、足を真っ直ぐ下ろせる角度が確保されています。
この結果、同じシート高でも実際の足つき感は予想以上に良好なケースが多いのです。
身長によっては足つきの検証が必要
他のバイクと比べて比較的良好な足つきとはいえ、一部の低身長のライダーや女性ライダーにとっては、完全な両足の足つきが難しいことがあります。
信号待ちでの停車が頻繁に発生する市街地での走行において、この足つき感は心理的な安心感や実際の安全性に大きく影響します。
そのため、実際のライディングシーンを思い描きながら、足つきの良さを自分自身で判断することが重要です。
片足だけの状態でも確認する
両足でのしっかりとした足つきが難しい場合でも、すぐに諦める必要はありません。片足での接地も試してみましょう。
両足では不安が残っても、片足だけなら安心できる足つきが可能かもしれません。
片足だけを地面につける場合、体重を片方に集中できるため、両足つま先立ちよりも安定感のある接地が可能となり、十分な安心感を得られるケースも多いのです。
このように、ニンジャ400のシート高785mmという数値は、個人の体格や経験によって大きく体感が異なります。
785mmというスペックだけで判断しないことが大事です。
両足で地面に接地できるのか、片足だけなら大丈夫なのかどうかというところを踏まえて、バイク屋さんで実際にニンジャ400に跨って確認してみましょう。
後悔しないためのポイント③:自分のしたい乗り方と合っているか考える
ここでは、ニンジャ400の独特な走行特性と、あなたの求めるライディングスタイルとの相性を見極めるポイントを解説します。
軽快な走りができる
ニンジャ400は設計の基本となるフレームを250ccモデルと共有しており、同クラスの他車種と比較しても軽量です。
そのため、軽い車体を生かした軽快なハンドリングができます。
ニンジャ250と違うのは排気量とそれに伴う余裕のエンジンパワーです。
ワインディングロードを軽やかに舞うように走り抜けることを得意としているので、峠道や山岳などをツーリングする人にはオススメのバイクと言えるでしょう。
高速道路での安定性は低い
ニンジャ400は軽量のバイクゆえにキビキビとした走行ができる反面、高速道路のような高速域での走行においては、その軽さゆえの課題も見えてきます。
軽量だと高速道路走行中の横風の影響を強く受けやすく、バイクが予想以上に車体が流される感覚を覚えることがあります。
道路の凹凸でバイクが予想以上に揺れてしまうことも多いでしょう。
また、加速性能は優秀なため、ニンジャ250と比較して時速100kmにはスムーズに到達しますが、高速道路ではそれ以上のスピードに加速する場面があります。
そのような場面では、スピードの頭打ちを感じたり、激しい振動でバイクが壊れそうな不安を覚えるほどの状態になることがあります。
ロングツーリングでは疲労がたまりやすい
前述したように、ニンジャ400はショートツーリングや峠での爽快なライディングには理想的ですが、数時間を超えるロングツーリングでは安定感が低いです。
ロングツーリングでは、バイクの揺れや振動に常に対応するため、身体を酷使し続けることになり、疲労が溜まりやすいというデメリットがあります。
総合すると、ニンジャ400は250と共通のフレームに400ccのエンジンを載せている軽量でパワフルなエンジンになっているので、キビキビとした軽快な走りをすることが得意なバイクです。
高速道路での安定感ある走りではなく、ワインディングや峠道を流して走るような人にオススメのバイクとなっているので、自分のライディングスタイルに合っているか考えてみましょう。
後悔しないためのポイント④:年式を確認する
ここでは、同じニンジャ400でも、年式によって走行特性が違うことを解説します。
2018年までのニンジャ400
ニンジャ400には年式による違いがあります。
2018年までのニンジャ400はニンジャ650のフレームを使っているので、ある程度の重量があります。
そのため、直進安定性の高さと路面からの衝撃を吸収する特性があり、どっしりとした安定感で走行することができます。
高速道路でのロングツーリングでも疲れにくく、ツアラーバイクのような乗り味を楽しむことができるでしょう。
2018年以降のニンジャ400
本記事で今回紹介しているニンジャ400は、2018年2月以降に販売しているモデルです。
このバイクは前モデルと比べて大きく異なる設計になっています。
ニンジャ250のフレームに400ccのエンジンを載せ、軽量かつ軽快なバイクに生まれ変わっていることからも、それはうかがえるでしょう。
このように、ニンジャ400には2018年を境にツアラーバイクとしての使い方を想定しているモデルと、軽快な乗り味を重視しているモデルの2つがあります。
そのため、ニンジャ400を購入するときには年式を確認するようにしましょう。
後悔しないためのポイント⑤:燃費を確認する
ここでは、ニンジャ400の燃費性能について紹介します。
ニンジャ400の燃費は20~30km/L程度
ニンジャ400の燃費は使い方にもよりますが、ニンジャ400のオーナー達によると、約20~30km/Lの範囲に収まります。
走行スタイルによる差も顕著で、アクセルを回してガンガン走ると20km/L前半で、ゆっくりな走りを心がければ25〜30km/L近くの燃費になることが多いようです。
軽快でパワフルな走り方を特性とするバイクにしては、燃費が悪くない点がメリットとなっています。
タンク容量は14Lのため、単純計算で300km近く巡行することができます。
日帰りツーリングはもちろん、週末の中距離旅行でも給油頻度を気にせず走れるような実用性を兼ね備えています。
巡航速度によって燃費が変わる
ニンジャ400の燃費特性を深く理解するには、巡航速度との関係性も重要です。
400ccというミドルクラスの排気量は少ないため、高回転域で走行する機会が増えると燃費効率が低下する傾向にあります。
ちなみに、時速100km程度の速度が、パワー効率と燃費のバランスが取れた巡航だという声があります。
逆に、時速100kmを超えて巡航していると燃費が4~5km/Lも落ちてしまうこともあるようです。
総合的に見ると、一般道での適度な速度維持や、高速道路でも過度な速度を求めない走行スタイルを心がけることで、最も効率的な燃費性能を引き出せるようです。
このように、ニンジャ400の燃費はタンク容量にしては燃費が20~30km/L台とスポーツバイクにしては悪くない燃費となっています。
ただし、特筆すべき低燃費というわけではないため、購入を検討する際には、この燃費が自身の使用頻度や予算計画に照らして許容できるかどうかを冷静に判断することが重要です。
スポーティな走りの楽しさと経済性のバランスをどう取るかが、ニンジャ400の満足度を左右する一因となるでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回はカワサキニンジャ400の購入前に確認するポイントについて解説しました。
ニンジャ400はカワサキのスポーツバイクで人気車種です。
ニンジャ400には主に2つの種類があり、2018年以前の過去のモデルでは安定感のあるツアラータイプ、2018年2月以降の現行のモデルでは軽量フレームに400ccエンジンを載せている軽量スポーツタイプで、特性が全く違います。
今回紹介したのは軽量スポーツのモデルです。
この軽快なニンジャ400にはメリットもありますが、デメリットもあります。
今回紹介したニンジャ400の特徴や乗り方、足つきなどの重要なポイントを理解して、自分のライディングスタイルにマッチしているか確認して、最高の愛車を手に入れましょう。