バイクは風を感じながら走れる最高の乗り物ですが、誰にでも向いているわけではありません。

「憧れて免許を取ったけど、思っていたのと違った…」なんて声も少なくないのです。

では、どんな人がバイクに向いていないのでしょうか?

バイクライフを送っていく上で注意したいポイントを「特徴6選」として次のようにまとめました。

・飽きっぽい性格
・安全意識が低い
・運転技術に自信がない
・自信過剰な運転
・ストレスに弱い人
・経済的に負担が多い

自分に当てはまる点がないか、ぜひチェックしてみてください。

一つずつ見ていきましょう。

バイクに乗るのが向いてない人の特徴6選!

飽きっぽい性格

初めは楽しくても熱が冷めるのが早いという方は要注意です。

継続的にバイクに乗ることが少なくなってしまうかもしれません。

また、バイクに乗る頻度が下がるとバイクのコンディションは悪化し、メンテナンス費用などの余計な出費がかさむ可能性があるというデメリットもあります。

安全意識が低い

スピードの出しすぎや無理な車線変更など、安全意識の低い運転をする人にとって、バイクは非常に危険な乗り物となります。

四輪車以上に身体が無防備なバイクでは、このような運転が命取りとなり、重大な事故につながりかねません。

運転技術に自信がない

バイクにはバランス感覚やとっさの判断や運転技術が不可欠です。

このような技術に不安がある場合、公道での恐怖心が増大してしまいます。

そのような方は、低速域での扱いやすさを重視した低リスクなバイク選びが必須となるでしょう。

自信過剰な運転

運転に慣れてきて自信過剰になってしまう人は危険です。

「慣れているから大丈夫」という油断から無謀な運転や交通ルールの軽視につながり、重大な事故やトラブルを引き起こしてしまう可能性があります。

ストレスに弱い人

バイクは雨や風などの天候に大きく左右される乗り物です。

悪天候の影響でストレスを感じやすく、運転に集中できなくなったり、気持ちの切り替えが上手くできなかったりする人には向いていないかもしれません。

経済的に負担が多い

バイクは維持費、保険料、カスタム費用など、想像以上にお金がかかる趣味です。

経済的に余裕がない状況では、バイクライフを心から楽しむことができず、かえってストレスの原因となってしまう可能性があります。

バイクに安心して乗るために必要なものは?

ここまで読んで「もしかして自分も当てはまるかも…」と不安になった方もいるかもしれません。

でも心配は要りません。

バイクは適切な準備とちょっとした工夫をすれば、誰でも安心して楽しむことができます。

最低限必要なアイテムは次の通りです。

・ヘルメット
・グローブ
・ウェア
・パンツ
・シューズ

また、アイテム以外にも欠かせないものがあります。

・走行前の点検
・保険やロードサービス

一つずつ確認していきましょう。

ヘルメット

ヘルメットはバイク乗車時の必須アイテムで、豊富に種類があります。

頭部を保護する重要な役割を担うため、安全性に優れたものを選択しましょう。

特にPSCマークやSGマークが付いた製品はオススメです。

グローブ

グローブはバイク専用のものがオススメです。

軍手や一般的なグローブではプロテクターが装備されていないため、転倒時に大きな怪我をする可能性があります。

バイク用グローブは手の甲や手のひらにプロテクターが付いており、転倒時の怪我をかなり軽減できます。

ウェア

ウェアやパンツもバイク専用品をオススメします。

ウェアは肩、肘、背中、胸部にプロテクターが内蔵されたものを着用することで、転倒して路面に投げ出された際の衝撃を吸収し、怪我を軽減できるからです。

パンツ

多くのライダーがジーンズを着用していますが、安全性を考慮するとバイク専用パンツを選びましょう。

お尻周辺や膝部分にプロテクターが内蔵されており、転倒時にかなりの保護効果が見込めます。

シューズ

足首まで保護するライディングシューズを選びましょう。

転倒時に車両に挟まれた場合の保護や、エンジンの熱から足を守る効果があります。

また、シフト操作部分の擦れ対策として、バイク専用品にはシフトガードが付いているのも大きな利点です。

走行前の点検

バイク乗車前の点検は安全走行のために欠かせません。

点検する項目として、主な箇所は次の通りです。

・エンジンオイル量
・冷却水量
・ブレーキフルード量
・ブレーキの効き具合
・タイヤの空気圧

点検で異常を発見した場合は、ご自身で対処するか整備工場に依頼して、必ず修理してから乗車しましょう。

保険やロードサービス

自賠責保険はもちろん、任意保険への加入も非常に重要です。

任意保険では、個々の要望に応じてプラン内容をカスタマイズできるのがその理由の一つです。

対人・対物賠償の限度額に余裕があり、車両保険も充実したプランをオススメします。

さらに、ロードサービスを付帯させることで、ツーリング先での突然の故障やトラブル時にバイクをレッカー移動できるため安心です。

初心者の方が気を付けることとは?

装備や準備が整ったら、次は実際に走るときの注意点です。

ここでは、バイク初心者が気を付けるべきポイントを紹介します。

公道デビューは午前10時~12時、14時~16時がオススメ

バイクでの公道デビューは交通量の少ない時間帯を選びましょう。

朝の通勤ラッシュが落ち着いた時間帯や夕方の帰宅ラッシュ前に走行することで、交通量が少なく緊張せずにゆっくりとバイクの操作に慣れることができます。

信号や交差点が少ない場所を走る

バイクの運転は複雑な操作を同時に行う必要があります。

公道デビュー直後にすべての操作を完璧にこなすのは非常に難しく、エンストから立ちゴケにつながる危険性もあります。

まずは信号のない農道や交差点の少ない郊外で、ゆっくりと安定した走行を心がけることでバイクの操作に慣れていきましょう。

安全装備は必須

バイクに乗り始めの頃は、エンストやバランスを崩しての転倒が起こりやすい時期です。

このようなときに、ウェアやヘルメット、ブーツなどの安全装備を軽視すると重大な怪我につながる可能性があります。

バイク購入時には、車体だけでなく身に着ける装備もしっかりと選択し、安全性を最大限に高めておくことが大切です。

走行中の注意点

バイク走行時に最も注意すべきなのは事故です。

バイクは車体が小さく、四輪車のドライバーから見落とされがちです。

このことが原因で、右直事故や交差点での左折巻き込み事故に遭遇するリスクが高くなっています。

自分の存在をアピールするため、目立つ色のウェアを着用したり、道路の端ではなく中央寄りを走行したりといった工夫が効果的です。

さらに、慢心することなく「かもしれない運転」を心がけるようにしましょう。

バイクを引退する年齢と高齢でもバイクを楽しむ工夫とは?

初心者向けの注意点を把握したら、次に考えたいのが年齢とバイクライフの関係です。

ここでは、バイクを引退するタイミングや、年齢を重ねても安全にバイクを楽しむための工夫を紹介します。

バイクを引退する年齢

ライダーの平均年齢は約55歳とやや高めです。

このデータからも分かるように、60歳を過ぎても装備や体力に適したバイクの乗り方を心がければ、個人差はあるものの十分にバイクライフを楽しめます。

一方で、体力や視力の低下、判断力の衰えを感じるようになったら、事故を起こす前にバイクからの引退を検討する必要があるでしょう。

高齢でもバイクを楽しむ工夫①:軽量で足つきがいいバイクを選ぶ

年齢を重ねると体力や筋力の低下は避けられません。

大型バイクや重量級のバイクも魅力的ですが、押し引きや転倒時の引き起こしが以前より難しく感じる可能性があります。

そのため、軽量で足つき性に優れた中型バイクを選ぶことをオススメします。

高齢でもバイクを楽しむ工夫②:安全機能を搭載したバイクに乗る

現代のバイクにはABSやトラクションコントロールなどの先進的な安全装備が搭載されており、転倒や事故のリスク軽減に大きく貢献しています。

年齢とともに判断力や細かな操作技術が低下した部分を、これらの安全装備でカバーすることで、より安心してバイクライフを続けることができるでしょう。

初心者とバイク歴が長い方それぞれに向けたおすすめのツーリング場所とは?

ここでは、初心者とバイク歴が長い方それぞれに適したオススメのツーリングスポットを紹介します。

初心者にオススメなツーリングスポット

関東近郊

初心者の方には、短距離で余裕を持った日帰りツーリングをオススメします。

関東近郊では秩父や奥多摩、三浦半島などが交通量も少なく、美しい自然と景色を楽しみながら自分のペースでツーリングできる理想的なスポットです。

東京湾アクアライン海ほたる

東京湾アクアラインは神奈川県川崎市と千葉県木更津市を結ぶ有料道路で、その中間地点に位置するのが海ほたるです。

海ほたるは道の駅になっていて、レストランやアミューズメント施設があるので、旅の疲れを癒すことができます。

また、バイク専用駐車場も完備されているため、四輪車の渋滞に巻き込まれることなくスムーズに駐車できるのも魅力です。

温泉ツーリング

温泉ツーリングは目的地を温泉地に設定することで、ツーリングの疲労回復が期待できます。

伊豆や箱根、草津温泉などへ安全運転で到着した後のご褒美として温泉に浸かり、美味しい食事を楽しむことで、帰路も元気に運転することができるでしょう。

バイク歴が長い人にオススメなツーリングスポット

北海道ツーリング

北海道は、ライダーにとって一度はツーリングを体験してみたい憧れの聖地です。

1〜2週間の長期日程を組むことで北海道の魅力を存分に堪能できます。

北海道は信号が少なく直線道路が多いため、開放感のある爽快な走りを楽しめるでしょう。

最北端の宗谷岬では、愛車との記念撮影を楽しむライダーの姿も数多く見られます。

ワインディング

長野のビーナスラインは全国屈指の知名度を誇るワインディングロードです。

諏訪方面から美ヶ原高原へ抜ける全長約90kmのロングコースが展開されています。

関東からはやや距離がありますが比較的アクセスしやすく、コーナリング技術に長けたライダーには最適のルートです。

千葉県南房総の房総フラワーラインも魅力的なスポットです。

南房総の南端を走るこのルートでは、絶景を眺めながらの走行で格別の爽快感を味わえます。

関東地方の中でも温暖な気候のため、バイクでの走行に適した天候に恵まれることが多いのも大きな利点だと言えるでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回はバイクに乗るのが向いていない人の特徴をはじめ、バイクライフを送る上で大切なことを紹介しました。

バイクは車と違い、手足を複雑に使いながらより細やかに運転することが求められます。

そのため、体力や観察力、注意力などを駆使しながら高度な運転をする必要があります。

今回紹介したことを理解して、バイクを安全に長く乗れる工夫をしてバイクライフを楽しみましょう。