バイクは車よりもむき出しになっている部分が多いので、洗車すると錆がついてしまうのでは?と思われるかもしれません。特に雨に濡れた後は、錆の原因となるので、ホイール周辺の水分はしっかりふき取らなくてはなりません。

ところが、たまにしかバイクに乗らないと洗車を忘れてしまい、カバーを外したら”とんでもないことに!!”なってしまう人も少なくありません。

今回は、知っているようで知らないバイクの洗車について詳しく解説します。

バイクの洗車ってハードル高くないですか?

天候に左右され、気分がのらないとバイクに乗らなくなり、バッテリー上がりが心配なAYNです。皆さん、バイク洗車していますか?正直いって、面倒くさいですよね。車のように、ガソリンスタンドで簡単にできるわけでもありませんし、パーツがむき出しになっている分、時間もかかりますし気もつかいます。

特に冬場でバイクに乗る機会が少なくなると放置することも多くなりますし、まめに洗車しなくてもメンテナンスしていれば問題ないと思いませんか?本当は洗車したほうがバイクは綺麗なんですが…。

放置しておくわけにもいかず、仕事終わりにバイクの様子を見に行ったのですが衝撃の光景を目にすることになりました。

私のバイクは、ほこりまみれのとんでもない姿になっていたのです。

私の駐車場は、3方壁に囲まれている屋根付きです。雨風は凌げますし、そんなに汚れるイメージはなかったのですが、バイク全体が薄茶色に変化していました。カバーだけよりは幾分かはましなのかもしれませんが、このまま洗車せずに放置するのはやばい状態です。

汚れがついているといかにも持ち主が放置している感が満載ですし、防犯面でも持ち主がいないと思われ「盗まれてもしかたがない」状態です。このままのバイクに乗るのはやはりカッコ悪いですし、なんとかしなければいけません。

出かけるのであれば、このまま「洗車場へ!」となるのですが、真冬の中久しぶりに外に出たAYNは思いました。

なんとか楽しく簡単にバイクを綺麗にできないだろうか。というか水を使いたくない。手が凍る

そこで思い出したのが水なし洗車です。ぶっちゃけ結論からお伝えすると、水なし洗車は最高です。

放置したバイクはホコリまみれの悲惨な状態に、「少しぐらい汚れていても」という気持ちが長くなれば、バイクに大きな影響を与えることになります。

塗装の劣化

バイクも車と同じ塗装がされています。どんなに大切に乗ったとしても、塗装には細かい傷が入ります。服の擦れや時計、スマホ・GPSはもちろんですが、ヘルメットなどでも気づかないうちに傷がついてしまいます。こまめな洗車はもちろんですが、傷を目立たせないためには洗車専門店で磨いてもらうことになります。洗車料金もバカになりませんので、定期的にチェックするのがおすすめです。

塗装の劣化を放置しておくと、防犯意識が低いと思われるので窃盗団や窃盗犯から狙われやすくなります。防犯の面でも定期的な洗車はとても大切です。

サビやパーツの劣化

砂埃や雨でなくても泥水を浴びて放置すると錆の原因になります。金属パーツの劣化防止の為にも、洗車は大切です。洗車を怠ることで、金属パーツのいたみに気づかずに乗り回していると、傷が広がって劣化の原因になります。

メンテナンスはするけれど、洗車はしない人はいないと思うんです。洗車を面倒くさがってしまうと、バイクの劣化が進行します。洗車は汚れを落とすだけでなく、細かい傷を見つけてバイクを長持ちさせる為にも必要です。ずぼらな私でも、今回はまずい!と思ったのですから、愛車を守るためにも洗車について考えてみましょう。

水洗い洗車VSバイクの拭き取り洗車

オフロードバイクは、高圧洗浄機を使って泥を落としていきますが、オンロードバイクはそこまでの必要はありません。バイクの汚れ具合によって、必要な洗車は違いがあります。それぞれのメリット・デメリットを理解してベストな洗車方法を選びましょう。

水洗い洗車か拭き取り洗車を選ぶ際に注意したいこと

本気できれいにしたいなら水洗いもおすすめですが、それは最終手段!基本の拭き取り洗車を丁寧にやっておけば、水洗いするほど汚れません。面倒くさいからと、拭き取り洗車もやらずに放置すると大変なことになるので、ここはちゃんとやりましょう。

パーツは場合によっては、分解して洗車になるので応急処置的なものですが、やらないよりはいいです。古くなったタオルや、捨てるようなアンダーシャツなど、綿素材でバイクを傷つけない生地ならなんでも使えます。

ここからは、それぞれの洗車の特徴や、洗車する際に必要なアイテムや費用について解説します。

水洗い洗車

どんな時に水洗い洗車をするといい?

オフロードバイクのように山中を走ったり、泥ハネしたりしてしまい、拭き取りだけでは十分な洗車ができない場合には、水洗い洗車がおすすめです。泥がついたまま拭き取り洗車してしまうと、パーツに傷がつくだけでなく汚れが広がってしまいます。先にきれいに落としてから磨きましょう。

時間をかけて洗車することで、自分のバイクの傷や劣化にいち早く気づけますし、バイクを大切にしたい気持ちが強くなります。時間とお金と手間はかかりますが、見違えるようにバイクが綺麗になる水洗い洗車。達成感もありますし、手間をかけることでバイクにより愛着がわきます。

水洗い洗車を行う場所

水洗い洗車は基本的にガレージや洗車場で行います。
都内の洗車場と特徴をあわせて紹介しますので、近い場所を利用してください。

カーウォッシュ大井
住所:東京都品川区勝島1丁目8

駐車場の特徴

バイク洗車の専用のコースがあるので、とても便利。水圧調整もできるので、最初は一番弱いのでお試しあれ。土曜日は洗車アドバイザーがいるので、わからないことを聞きながら洗車できるのが便利です。場所も広く、ゆっくり洗車したい人にぴったり。

小銭・プリペイドカードを購入しての洗車ですが、両替機がないので小銭は事前に用意しておくと吉。

ワニの洗車場
住所:東京都板橋区四葉2丁目2−1

駐車場の特徴

マルエツと併設している駐車場なので、マルエツでスポンジなどを購入してからの洗車も可能。洗車スペースは4台でバイク用はありませんが、広く設備も綺麗でおすすめです。拭き上げスペースも余裕。バイクなら600円程度で洗車も終わります。

プリペイドカードや小銭での支払いになります。おつりは出ませんので、小銭は用意してください。

水洗い洗車を行うときに準備するもの

バイクなら600円~700円程度で洗車できます。駐車場のように両替機が用意されていなかったり、小銭しか使えなかったりするところが多いので、できれば100円玉を用意しておくこと。

また、セルフとなると洗剤やコーティング剤、スポンジやたわしやタオルなど持ち込みとしてあるところもあります。念のため毎日自分で使用している物を持っていくとより自分好みの洗車ができるでしょう。

水洗い洗車の所要時間

水をかけてはいけないところもあるので、注意深く洗車すると結構時間がかかります。汚れ具合にもよりますが、時間には余裕を持っておきましょう。洗車にかかる時間を平均すると30分~45分くらいです。

拭き取り洗車

どんな時に拭き取り洗車をするといい?

あまり時間をかけたくない時や、掃除と錆対策を同時にやりたい時には拭き取り洗車がおすすめです。水を使うのが気が引ける寒い時期にもおすすめです。

水を使った洗車は錆対策が必要ですし、洗車場が近くにないと不便ですよね。バイクの洗車は車のようにボディを洗うのではなく、油汚れをしっかりと落とすのが重要。

水を使うよりも簡単で、定期的に拭き取り洗車すれば時間もかからず、バイクはいつもピカピカです。

拭き取り洗車を行う場所

自宅や駐車場、どこでも簡単に洗車できるので日常的なメンテナンスも同時にできます。洗車をしていたら、意図していなかったところの不具合に気付くこともあります。

拭き取り洗車を行うときに準備するもの

拭き取り洗車は拭き取り剤とタオルがあれば気軽に取り掛かれるのがおすすめポイントです。

バイクは部位別に拭き取り剤が違うので、必ず使い分けること。毎日乗るなら、1週間に1回は洗車すべし!休日しかバイクに乗らなくても、2週間に1回はパーツの洗車をおすすめします。

拭き取り洗車の所要時間

ボディだけなら本当に2,3分程度と短時間で終わります。細かいパーツの拭き取りをするなら30分くらいかかることもあります。が、こまめに今日はここ、明日はこことやっていけば1回の時間は短時間で済みます。拭き取り洗車も手を抜くと、バイクのパフォーマンスが下がるのでしっかりやりましょう。

おすすめの拭き取り剤

拭き取り剤はシート状のものやスプレータイプなど、洗車グッズも多いので使いやすいものを選ぶだけです。

ここからは、水なし洗車におすすめの拭き取り剤をご紹介します。スプレータイプ、シートタイプなど、実際に使ったことがあり、おすすめできるものだけをピックアップしています。

必ず砂や埃などは先に落としてから使ってください。いきなり洗車すると大切なバイクに傷がつきますので注意してくださいね。

EK-zero

AYNがバイクの洗車に使ったのがEK-zero。なんと官公庁でも採用実績がある水なし洗車剤で、タクシー運転手さんの利用者も多いそうです。大臣が乗車される公用車がピカピカなのもEK-zeroのおかげなんでしょうか。

スプレータイプなのでプッシュして拭き取るだけで簡単!イオンパワーがディープな汚れもしっかり落とします。ポリマーコーティングまでしてくれるので、簡単にバイクを綺麗にしたい人におすすめです。

フクピカ

汚れ落としに強力撥水がシートで完結する最強の水なし洗車シートがこれ。ガラスもボディもこれがあれば簡単にキレイにできるってすごくないですか?

シートタイプは、畳んで細かいパーツもしっかり拭き取れるのが魅力。撥水加工は長時間持続するので、雨でも安心してバイクに乗れます。

ワコーズ フォーミングマルチクリーナー

泡で汚れを浮かして溶かすクリーナーです。何が便利って、泡がじんわりと浸透するので細かい汚れもブラシを使うと落としやすいんです。チェーンクリーナーもあるので、頑固汚れにはこちらもおすすめです。

弱アルカリ性でつや消し塗装にも使えるため、いろいろな場面で活躍します。

まとめ

細かいパーツは休日にメンテナンスを兼ねてやったほうがいいのですが、日常的なケアとしてタンクとフェンダーを拭くぐらいはやっておきましょう。これだけで、随分とバイクの見栄えがよくなります。

今回のことで洗車の大切さが身にしみてわかったので、天気が良くて時間と余裕がある時には水洗い洗車もやろうかと思います。たまには、ワックスでピカピカになったバイクでツーリングにもでかけたいです。

めんどくさがりなのですが、乗らないで放置したバイクは悲惨なことになるので水なし洗車だけでも定期的にやっていきます。皆さんも、大切なバイクは洗車して最高のコンディションにしておいてくださいね。