都内からどこまで原付でツーリングできると思いますか?50ccの原付バイクでのんびりのんびり、1泊2日であれば東は千葉・西は奥多摩・南は横浜〜三浦半島、北は栃木まで行くことができるのです。原付だからこそ、景色を眺めながら目的地を目指すことができます。
普通自動車免許があれば原付バイクには乗れるのでこの機会にバイクデビューしてみるのもおすすめです。そこで今回は、原付バイクでツーリングするために必要な情報を含めて、おすすめの寄り道スポットなどをご紹介します。
目次
原付ツーリング
普通自動車免許の所持者であれば普通二輪免許などの各種二輪免許を取得していなくても、原付バイクであればバイクに乗ることができます。しかし、原付バイクには原付バイクにしかない交通法があるのです。
普通自動車免許を所持している皆さん、自動車を運転しているときに「二段階右折」を気にすることはありますか?おそらくないでしょう。というわけで、勢い勇んで原付で公道に繰り出す前に、原付バイクの交通法についておさらいです。
二段階右折について
交通法における「二段階右折」は原付バイクのほか、軽車両にも適用されます。要点だけをいえば、①交差点は直進、②右折をして直進することです。二段階右折について、さらにくわしくみていきましょう。
交差点侵入前に減速、右にウインカーを出しながらまっすぐに左車線側を直進、交差点を渡ってからバイクの向きを変え、それからウインカーを消して右折します。
ただし、原付については、すべての道路で二段階右折をしなければいけないわけではありません。二段階右折が必要とされるのは二段階右折の道路標識のある交差点、または個通整理の行われている多通行帯道路(つまり、信号機制御されている3車線以上)の交差点です。
原付のツーリングについては以下の記事もご参考ください。
原付の魅力
原付バイクには「二段階右折」など、交通法による制限などがありますが、原付には原付にしかない魅力があります。なんといっても、原付だからこその取り回しやすさ。バイクデビューにもおすすめです。
また、一般的な中型バイクなどと比較するとリアキャリア・メットインスペースなど、収納力の高さもポイント。ちょっと離れたところの大型スーパーに行ってみたり、ちょっと大きな公園に行ってみたり、ふらっとツーリングするのに最適です。原付バイクがあるだけで行動範囲も広がるでしょう。
東西南北のツーリングスポットを紹介
東京都内から東西南北、原付でのんびりのんびり1泊2日でちょうどいいツーリングスポットをご紹介。原付で1日中、走り通すのはなかなかしんどいもの…。片道50km〜100kmの距離でピックアップしているのでご安心ください。
東西南北毎のツーリングスポット
東京都内から原付でトコトコトコトコ、東は千葉・西は奥多摩・南は横浜〜三浦半島・北は栃木まで、1泊2日で行ってみませんか?長距離ツーリングでなくても定番スポットから穴場スポットまで、自然を満喫したりグルメを堪能したりできますよ。
東方面(千葉)
東京都内から原付で東にひた走り…向かうは千葉。途中、細い道はありますが基本的には走りやすい道が続いています。原付に乗りながら移り変わる自然を楽しむことができます。特に成田空港方面に向かうと、飛行機の離着陸する様子を見ることができるので、乗り物好きはテンションあがること間違いなしです。
おすすめスポット
東京近郊の千葉にはたくさんのツーリングスポットがありますが、ここでは原付初心者でも安心・安全にツーリングできる、「酒々井プレミアム・アウトレット」をご紹介。成田空港にも近いので立ち寄ってみるのもおすすめです。
■酒々井プレミアム・アウトレット
酒々井プレミアム・アウトレットはショップ数220を超える大規模アウトレットモールです。場所は千葉県印旛郡酒々井町。アウトレットモールなので人気ショップの商品をお値打ち価格で購入することができます。
成田空港から近いことから、空港をイメージしたというフードコートではフレッシュネスバーガーの「ピーナッツバターバーガー」(特産品のピーナッツを使用)など、千葉ならではのメニューが楽しめるのも特徴。テイクアウトできる店舗が多いので原付に腰を掛けてのんびりとランチタイムを過ごすのもいいでしょう。
西方面
東京西部・奥多摩には大都市から取り残されるように大自然があふれています。奥多摩の山奥には隠れた絶景スポットも。今回はツーリングスポットでもある奥多摩湖周辺のスポットを取り上げます。
おすすめスポット
それでは奥多摩湖のおすすめのスポット、「奥多摩周遊道路」、「小河内ダム」、「白丸ダム」をご紹介します。原付バイクでゆっくりと奥多摩湖を満喫しましょう。
■奥多摩周遊道路
東京都でありながら自然あふれる奥多摩エリア。都内から原付を走らせるだけで大自然を身近に感じることができます。特におすすめなのが奥多摩周遊道路。奥多摩町から檜原村までを結ぶ一般道です。
ツーリングスポットとして人気があり、きちんと周辺整備もされているので、沿岸にはバイクを停めて奥多摩湖を見渡せるビュースポットがいくつもあります。東京-奥多摩湖を往復する自信がなければ、東京から奥多摩までワゴン車に原付を積み込んで奥多摩周遊道路だけ原付で走るのもおすすめです。
■小河内ダム
東京都の水瓶ともいわれている、奥多摩湖の小河内ダム。無料展望台があるので奥多摩湖を一望することができるおすすめのビュースポットです。近隣には「水と緑のふれあい館」があり、奥多摩の自然と歴史についてくわしく知ることができます。
駐車場もあるので、ぜひ立ち寄ってみてください。また、小河内ダムを訪れたら、近隣の温泉施設で日々の疲れを癒すのもおすすめです。奥多摩温泉 もえぎの湯・多摩源流温泉 小菅の湯・丹波山温泉 のめこい湯では日帰り入浴ができます。
■白丸ダム
奥多摩湖の白丸ダムは東京都交通局の水力発電用のダムです。人造湖とは思えない、エネラルドグリーンの白丸湖も見どころとなっています。小河内ダム同様、展望台があるのでダムの全景を高い位置から眺めることができます。特に長雨後の放水は大迫力。タイミングが良いと放水の様子も見られます。
南方面(横浜・三浦)
原付だったら余裕で横浜まで行けてしまいます。日帰りであれば、横浜市街をブラブラしたり、鎌倉・伊豆のオシャレカフェでのんびりしたりするのもおすすめ。1泊2日であれば三浦半島まで足を伸ばして三浦の朝市を覗いてみるのもいいでしょう。横浜などは観光地が集中していますが、原付だと複数の観光地に立ち寄っても駐車場料金が安上がりなのがありがたいですね。
■横浜中華街
横浜を代表する観光地・横浜中華街……といえばやっぱり食べ歩きでしょう。バイクを置いて街歩きに繰り出しましょう。点心を中心にテイクアウトできるドリンクフードが多いので、人混みを離れて近くの山下公園で横浜港を眺めながら食べるのもおすすめです。
■赤レンガ倉庫
横浜を代表する観光地からもうひとつ、赤レンガ倉庫をご紹介。赤レンガ倉庫内のショップを見て回ったり、フードコートで食事をしたり休憩をしたりできます。なによりレトロな赤レンガ倉庫そのものが写真映えするので、バイク写真を撮るのにも絶好のスポットです。
北方面(栃木)
次は東京の北、栃木県のおすすめスポットをご紹介します。栃木といえば足利ダムという都民も多いのではないでしょうか。学生時代に社会科見学で行ったことがあるかもしれません。それはさておき、東京からはいくらか距離がありますが、1泊2日であれば原付バイクでも全然余裕です。
今回は「足利織姫神社」をご紹介。ぜひ、途中でB級グルメの「足利ソース丼」も食べてみてください。
■足利織姫神社
地元で親しまれる足利音頭では「足利来るなら織姫様の赤いお宮を目じるしに、カラリコトントンカラリコトン足利絵の街、機の街」と歌われる足利織姫神社。長年にわたり、地元の人々から信仰されてきたことがうかがえます。
「織姫神社」から察するとおり、縁結びのご利益のあることでも知られているので、良縁に恵まれたいライダーの皆さんは、足を運んでみてください。もしかしたら、ツーリングの途中で素敵な出会いがあるかもしれません。
原付バイク車種を紹介
原付バイクがあれば、東京近郊で1泊2日のツーリングができそう!という気持ちになってきたのではないでしょうか?そんな皆さんに、おすすめの原付バイクをご紹介して、この記事をしめたいと思います。
ホンダ スーパーカブ50
まずはこちらのご紹介から。原付バイクの代表格ともいえるスーパーカブ50です。もともと原付は低燃費ですが、カブは実燃費で100kmも可能です。また、スーパーカブ50はスクーターとミッションバイクの「いいとこどり」をした原付です。ギアチェンジは必要ですが複雑な操作は必要ないので、バイク初心者でも乗りやすいでしょう。
ホンダ クロスカブ
ホンダのカブからもう1台ご紹介。スーパーカブ50よりもアウトドアにマッチしたクロスカブです。空冷4ストローク単気筒エンジン搭載、スムーズな加速を実現、原付とは思えないほどパワフルでなんとも頼もしいです。
スズキ アドレスV50
原付スクーターのタフネスガイ、スズキのアドレスV50もおすすめ。ギアチェンジは最適化されており、坂道もぐんぐんと登っていくので街乗りだけでなく近距離ツーリングにも活用できそうです。
ヤマハ ビーノ
ヤマハのビーノはクラシカルなデザインのかわいらしい原付スクーターです。見た目のかわいらしさとは裏腹に収納力抜群で買い物にも活用できる実用性の高いモデルだといえるでしょう。走行中にアクセサリーソケットに接続してスマホの充電ができるのもポイントが高いです。
ホンダ エイプ
コンパクトな車体に直立4ストロークエンジンを搭載しているスポーツモデル。「PGM-FI」を採用していることもあり、クリーン性能や燃焼効率が向上しています。気軽に本格的な走りを楽しみたい方におすすめのバイクです。
まとめ
今回は、原付バイクでのツーリングにスポットを当ててみました。1泊2日であれば原付でも余裕で中距離ツーリングができますよ。原付バイクには二段階右折など、原付にしかない交通法もあるので、気を付けながら安全運転でツーリングを楽しんでください。