二輪免許取得したばかりの初心者ライダーの皆さんも、大型バイクまで乗りこなすベテランライダーの皆さんも、やはり、バイクは「お安く」買いたいですよね。

免許取得したてのライダーは、教習所に費用がかかっていたり、ベテランライダーは複数台のバイクを所有していて維持費がかかっていたり、バイクを乗るためにはなにかとお金がかかるもの。

だからこそ、抑えられるところはしっかり抑えて、できるだけバイクを安く買うのがおすすめです。今回は、全国のライダーの皆さんに知っていただきたい、バイクを安く買うコツについてご紹介します。

バイクを安く買う方法

バイクの価格は排気量、それから装備などによって、同じ排気量であってもまさに「ピンからキリまで」差があります。

例えば、排気量250ccの小型バイクであっても、新車価格は4気筒のモデルで85万円前後のもの(カワサキ)、2気筒の高性能スーパースポーツモデルで80万円前後のもの(ホンダ)など、小型バイクでもそこそこのお値段がすることは否めません。

というわけで、新車であってもできるだけバイクを安く買うことができる、以下の3つの方法を提案します。

  1. :値引き交渉しやすいタイミングを狙うこと
  2. :複数の販売店で見積もりすること
  3. :バイク用品の同時購入で値引き交渉すること

では、具体的に、どのようなタイミングに、どのような販売店で、どのように値引き交渉していけばいいのか、皆さんの疑問にお答えしていきましょう。

値引き交渉をしやすい時期を狙う

値引き交渉では交渉力だけが物を言うだけではありません。交渉力があってもなくても、タイミングを見誤ればうまく交渉できないこともあるのです。バイクが安くなるタイミングにねらいを定めて値引き交渉をすれば、販売店も値引きに応じやすくなります。

基本的には、モデルチェンジ直後(特に、2年ごとのマイナーチェンジの直後)、それから決算月の多い、3月、9月、12月です。一般的に販売店で値引きが始まれば狙い時です。積極的に交渉しましょう。

販売店は安価となっても売りたい状況なので交渉という交渉をしなくても安価な価格を提案してくれることもあります。

複数のお店で見積もり

バイクの購入時、すでに「この車種のバイクを買う!」と決めているのであれば、その車種に狙いを定めて複数の販売店で見積もりすることにしましょう。

最初に足を運んだ販売店で、このくらいの価格ならと納得できたとしても、他の販売店でもっと安価な価格を提案してもらえることは珍しくありません。

まずは、お目当てのバイクのメーカー系列販売店、それから、全国チェーンの販売店、あるいは、地元の販売店など、せめて2店舗以上に足を運んで見積もりを作成してもらい、価格を比較してみましょう。

バイク用品の同時購入で交渉

新しいバイクに新しいバイク用品をそろえるというライダーは、バイクを購入する販売店でバイク用品を購入することをおすすめします。バイクの販売額を値引きできなくても、バイク用品をセットにしてくれることもあるので、実質、お得にバイク用品を手に入れることができます。

例えば、長距離ツーリングをするのであれば、ETCを取り付けることになります。ETCの車載機の価格を値引きしてもらったり、取り付け工賃を無料にしてもらったりすることもできるでしょう。

安く買うならどこのバイクショップ?

バイクの販売店にも正規販売店の他、ライダーにはおなじみのレッドバロン、バイク王などの新車・中古車バイク販売店があります。さらに、販売店だけでなくネットオークションでもバイクを購入することができます。

ここまでは、あくまでバイクを買うまでについてです。乗用車と同様、バイクは購入後のメンテナンスも重要です。そのため、バイクに乗り始めてからのメンテナンスを踏まえて、バイクショップを選ぶ必要があります。

それでは、どのバイクショップが安く買えるのか、気になるところ。それぞれの特徴から、バイクを安く買えるショップについて考えていきましょう。

正規販売店 (ディーラー)

皆さんの住んでいる町にも、ホンダドリーム、YSP(ヤマハ)、カワサキプラザ(カワサキ)、スズキワールド(スズキ)などの正規販売店があるのではないでしょうか。ホンダドリームではホンダのバイク、YSPではヤマハのバイクというように、それぞれ、ひとつのメーカーのみの取り扱いとなります。

ちなみに、ホンダ、ヤマハなど、除雪機の製造・販売もしているバイクメーカーでは、正規販売店でも除雪機を取り扱っており、積雪地の販売店ではバイクのオフシーズンともあり、店舗には所狭しと除雪機が並べられていることも珍しくありません。

正規販売店の特徴は、最新モデルに試乗できること、整備スタッフの技術が高いこと、正規販売店のみ取り扱いのモデルがあること、純正アクセサリーを購入したり装着したりできることなどがあげられます。

レッドバロン、バイク王

新車・中古車販売店でも、特に全国規模の大型店舗といえるレッドバロン、バイク王などでは、幅広いメーカーのバイクを取り揃えていることが最大の特徴だといえるでしょう。

また、購入後のメンテナンスの対応もしており、全国各地に店舗があるので、転居しても引き続き最寄の店舗でメンテナンスできたり、中古車の購入時に目当てのモデルが遠隔地の店舗にあっても、取り寄せることができたりなど、全国展開の強みも特徴です。

ただし、正規販売店と比較すると、新車購入時の納車に時間がかかることもありえます。

ネットオークション

ネットオークションは中古相場の半額以下でバイクを購入できる、まさに掘り出し物の宝庫であるといえます。しかし、安価であるだけに注意点も多くあります。

オークションサイトで写真を見て、出品者のコメントを読み、それだけでバイクの状態を判断しなければなりません。販売店のように、メンテナンスしているわけでもないので、どのような状態でバイクを引き渡されるかは博打ともいえます。落札して引き取ったものの、エンジンが吹き上がらないなんて事態もあるのです。

特に、二輪免許を取得したばかりの初心者ライダーでは、出品されているバイクの良し悪しを判断したり、購入後に整備したりするのもハードルが高いので、あまりおすすめする購入方法ではありません。

新車でも安いバイクを紹介

ここまでご紹介したとおり、販売店、購入方法によっても、バイクの価格は変動しますが、基本的には、排気量が上がると高額に、装備が充実すると高額になることを踏まえながら、バイクの販売価格を比較することでおおよその相場はわかるものです。

最後に、新車でも安いバイクを排気量別にご紹介するので、こちらも参考にしていただければと思います。

排気量125㏄以下

最初にご紹介するのは、新車でも安価で販売されるモデルが豊富に揃っている排気量125cc以下の原付二種です。

ヤマハ/YBR125

ヤマハのスポーツネイキッド「YBR125」は、日本国外で生産されている逆輸入モデルです。日本で生産しているわけではありませんが、逆輸入バイクとして取り扱いがあるので、販売店などで購入できます。

特徴は、原付二種でありながら、バランサー、センタースタンド、リアキャリアなどが搭載され、装備が充実していることがあげられます。ヤマハ YBR125の中古車価格帯は9万〜27万円程です。

ホンダ/CB MAN125

ホンダのCB MAN125は安価で流通している中国産バイクです。基本的には日本国内で正規に取り扱いはしていません。オーソドックスな原付二種であり、中国産とあって中古車価格帯は15万〜17万円程と安価となっています。

排気量125超~400㏄以下

続いてご紹介するのは、排気量125cc超〜400cc以下の中型バイクです。ホンダとヤマハの定番車種は比較的安価に購入できます。

ホンダ/CB250R

ホンダの原付二種でも人気の高いCB250R。カフェレーサーテイストのネイキッドは、中古車価格帯29万〜60万円程となっており、人気モデルを中古車で購入するにはおすすめです。

ヤマハ/トリッカー

ヤマハのコンパクトバイクトリッカーはその個性的なルックスながらも、車体がスリムで足つきがよく、軽量で取り回しもいいバイクとして知られています。中古車価格帯は24万〜84万円程となっており、車体の状態にもよりますが、30万円あれば購入できるモデルです。

排気量400㏄超

最後にご紹介するのは、排気量400cc超の大型バイクです。大型バイクは新車、中古車ともに販売価格が高額になる傾向にありますが、車種によっては比較的安価に購入できるものもあります。

カワサキ/ZR-7

カワサキらしさのあふれる正統派ネイキッドといえるZR-7は、同時期に発売されているゼファー750と同系統のエンジンを搭載しているパワフルな走りをみせる排気量400ccクラスのバイクといえるでしょう。ZR-7の中古車販売価格帯は50万〜65万円程と、大型バイクを中古で購入するには手の届く価格となっています。

ホンダ/レブル500

ホンダのアメリカンの代表格ともいえる「レブル」。レブルはすべての排気量のモデルにおいて、足つきがいいことで人気があり、排気量500ccでも例外なく、足つきがいいので女性にも乗りやすいといえるでしょう。

新車価格(メーカー小売希望価格)はおよそ80万円と、排気量500cc超にしては安価な価格設定となっています。

まとめ

今回は、初心者ライダーからベテランライダーまで、ライダーにとって気になるバイクを安く買う方法について、おすすめの車種と合わせてご紹介しました。

正規取扱店で購入したり、販売店で購入したり、はたまたネットオークションで掘り出し物を見つけたり、複数の購入方法はありますが、店舗で購入する際は、値切り交渉を成功させるためにも、今回ご紹介したポイントを実践してみてくださいね。

バイクは免許を取得するのも、購入するのも、維持管理するのも、なにかとコストがかかります。必要経費ではありますが、バイクの購入価格を抑えて、より充実したバイクライフを送っていただければと思います。

 

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