春は桜や新緑、秋には紅葉と天気が良くなると出かけたくなるのがバイカーですよね。
ただ、長時間バイクに乗ると問題になるのが、尻痛や腰痛問題です。
若くして腰痛持ちになる原因として「長時間同じ姿勢でいること」が挙げられますが、ツーリングでのライダーがまさにそれ!
今回は、多くのライダーが解決を求めているであろう「尻痛と腰痛」について解説していきます。
これを読んで、ライダー特有の悩みを解決しましょう!!
目次
ロングツーリングをすると、お尻が痛い……!
初めてのツーリングは、ワクワクやドキドキの方が強くて多少の疲労感や腰のだるさやお尻の痛みは気にならないものです。
ところが、何度かツーリングに出かけるとお尻が痛くなるのに気づいてしまう…ロードバイクのようにダンシングするわけにもいかない…。そう、ツーリング中にお尻が痛くなってシートの上でもぞもぞしたところで、バイクを置いて帰るわけにはいきません。
高原の絶景「ビーナスライン」は、長野県でも有名な無料の高山ドライブルート。
春の新緑シーズンは意外に交通量が少ないので、初心者にもオススメのツーリングスポット。
朝早くに先輩と日帰りで石川県を出発しましたが、帰りは泣きたいぐらいにお尻が痛い…。
「もう無理っす…」「バカヤロー我慢しろ!」バスケで鍛えたお尻も、ロングツーリングの洗礼の前には役立たず。
自宅までの道のりが、何と長く感じることか…途中で休憩すると痛みがより強くなる気もするし、安全運転しなければと緊張するとお尻がさらに痛くなる。もう泣きたい…。
帰ってからも、仕事中はお尻になにか重しがついているんじゃないかと思うくらい暫く痛くて大変でした。
バイカーには避けて通れない道とはわかっていても、「お尻が痛い」のは辛いものです。我慢して乗り続けると腰痛にも繋がってしまうので、早めの対策をしましょう。
今回はコスパの良いお尻対策から、シート交換等のカスタムまで幅広い「尻痛」の対策をご紹介します。お財布事情もあると思いますので、自分に合った尻痛対策を見つけてください。
コスパ最高?0円でできるお尻の痛み対策
お尻が痛いのは困るけれど、お金はできるだけかけたくない!コストパフォーマンスがよい、お尻の痛み対策をご紹介します。
適度に休憩を入れる
事務仕事など長時間座りっぱなしの人は腰痛になりやすいと言われています。
これは長時間座り続けることで、お尻と腰に圧がかかることで姿勢が崩れ、血行が悪くなりコリが生れてしまうのが原因です。
バイクの場合には、背もたれがないのでお尻に体重が乗ってしまい圧が分散されないので「お尻が痛い」と感じるようになります。これを我慢していると、姿勢も崩れていきますので腰に負担がかかるようになり腰痛を引き起こしてしまいます。
普段からお尻をほぐしておくと、長時間のツーリングでもお尻が痛くなりにくいです!ツーリング中は、1時間に1回休憩を入れお尻を休ませましょう。お尻全体をこぶしでトントン叩いたり、しこふみして股関節をしっかり伸ばすとお尻もピーンと伸びて気持ちいいですよ。
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ライディングポジションを工夫する
お尻が痛くならないようにするには、正しいライディングポジションで運転することが大切です。
どんなことでも「姿勢の崩れ」は、体のどこかにひずみを生んでしまうので痛みが出てしまいます。
バイクの場合には、下半身が安定していないとライディングポジションが崩れやすいのでお尻を含め下半身の強化は必須です。
車やバイクなどを利用すると、歩く時間が短くなるので下半身の筋肉が落ちてしまい体を支える力が弱くなります。
ニーグリップが弱い人は特に、下半身にグッと力が入らないのでお尻に圧がかかりやすく、腰が落ちるのでお尻が痛くなったり腰痛を引き起こしやすくなります。
正しいライディングポジションを取るには、全身の力を抜いてリラックスすること。姿勢を真っすぐにして、両脇を引き締めハンドルを軽く握ります。その状態をキープできるように、普段から姿勢を意識して過ごしましょう!
尻痛対策アイテムも効果アリ!オススメグッズを紹介します!
さて、ここからは待望の尻痛対策アイテムのご紹介です。
①クッション付きインナー
バイクにクッションがあれば一番良いのですが、見た目や安全性を考えるとクッションをバイクに取り付けるのは難しい…そこで、おすすめしたいのがクッション付きインナーです。
男性向けの商品ですが、インナーにクッションがついているので見た目には全くわからずにお尻をガードしてくれます。
座骨部分にクッションが入るので、坐骨神経痛の人にもオススメです。
②デイトナ ツーリングサポートゲル&エアスルーシート
衝撃吸収ゲルを内蔵したシートで、メッシュ生地で通気性も抜群!長距離のツーリングでも安心して走れます。
バイクのシートを外して取り付けるだけなので、誰でも簡単に取り付け可能です。
イメージとしては、低反発クッションをお尻にひいている感じであたりも良く疲れにくくなります。確実に「痛くならない」わけではないので、休憩やライディングポジションの見直しなどをしながらツーリングを楽しみましょう。
③JAPEX WILD ASS(ワイルドアス)
医療用のクッション技術をバイク向けクッションに応用したハイテクなシートです。
ネオプレーンという素材は、ウェットスーツやファッションにも使われるくらいにメジャーになりました。
摩耗にも強く、中のクッションは体圧分散にも優れており、動かしたお尻に合わせて形状が変化します。ライディングポジションが取りやすく安定した姿勢を保てるので、尻痛を軽減し快適にツーリングを楽しめます。
バイクがどうしても合わないときは、カスタム(ローダウンやシート交換)も視野に入れて。
バイクによってシート幅が違うだけでなく、シートの快適性なども微妙に差があります。
AのバイクよりBの方が、ライディングポジションが取りやすいと分かっていても、Aのバイクに乗りたい!という気持ちもあるでしょう。
体の大きさや身長によっては「無理しなくても…」という周囲の視線が刺さることもあるかもしれません。
そんなことを言ってしまうと、非力な人や小柄な人は「乗りやすいビッグスクーターでいいじゃん」で話が終わってしまいますよね。
では、そんな時の対策はどうしたらいいのか!2つの対策をご覧ください。
乗り心地の良いシートに変える
オフロードやスポーツタイプのバイクは、ツーリングすることを考えてシートが作られていないので、車種によっては、純正のシートが薄かったり硬い場合があります。
街乗りなどでバイクを運転する時間が短かったりすると、そこまで気になりませんが、シートのクッションは経年劣化で薄くなるので尻痛が出てしまうことも考えられます。
アスリートでなければ、お尻を鍛える事もないですから、素人はもろにクッションの影響を受けてしまうのです。
乗り心地が悪くなってきた、シートの安定感が悪くなったと感じた時には時にはシートの交換も検討してください。
シート高を調節するカスタムを行う(アンコ盛り・アンコ抜き)
バイクのデザインは文句なし、だけど「足つきが悪い」「ライディングポジションに無理がある」バイクにどうしても乗りたい!そんな時には、シートのカスタムを行いましょう。
足つきだけなら、シューズを工夫する方法もありますが「正しいライディングポジションを取ること」がバイクの運転の基本です。
ライディングポジションのずれは、シートの高さが合わないことから起こっているので遠慮せずにカスタムすべきです!
高さを変えるだけでなく、シートの中身をカスタムしてお尻に負担がかからないようにするのが一番なので、業者に頼んで自分のライディングポジションにマッチした高さにしてもらいます。
純正シートにこだわるのも悪くはないですが、自分のお尻を最優先に考えればシート高の調整はやるべきしてやることだと思います。
価格的には1万円程度でできるので、長い目で考えれば高いカスタム代ではないと思いますよ。
帰ったあともお尻が痛い!帰ったあとのお尻の痛み対策
シートのカスタマイズや便利グッズなどを使っても、普段から甘やかしているお尻はカチカチになっているので尻痛の悩みはつきません。腰痛ともなれば、バイクを降りた後は腰が曲がったまま伸ばせないこともあるでしょう。
一朝一夕では解決しないのが、バイクによるお尻の痛みです。ツーリングから帰ったら、痛いお尻をしっかり癒してあげましょう。
お風呂に入る(きちんと湯舟につかる)、血行を良くする飲み物(白湯やはちみつショウガ湯など)を飲む
お尻をほぐすまえに、体全体の疲れを取ってリラックスすることが大切です。普段はシャワーの人も、湯船に浸かって体を温めましょう。
冬場などで、体が芯から冷えている場合には白湯やはちみつショウガ湯などを飲んで内臓から温めるのもオススメです。
腰痛の人は、仙骨辺りに温かいシャワーを30秒×3回程度あてると楽になるので試してみてください。
お尻の筋肉を伸ばすストレッチをする
歩く時もお尻の筋肉は使われているはずですが、姿勢の崩れから上手く使えていない人が多いのが現状です。
そのために、長時間座りっぱなしのツーリングでは血行不良が起こりお尻の筋肉に疲労物質(乳酸)が溜まって痛くなるのです。
家に帰ったらストレッチで、お尻の筋肉をほぐしてあげましょう。
入浴後は、体もリラックスしていますし筋肉もほぐれやすいので、ストレッチもしやすいです。
湿布
最終手段は湿布なんですが、正直いうとあまり効果はありません。
お尻は筋肉痛じゃなくて、血行不良により固くなっているだけなので湿布で痛みが取れるわけではないのです。
ただし、「お尻が痛い」ではなく、腰がだるい・痛い場合には、湿布が効果を発揮することもあります。
慢性的な腰痛は血行不良なので温湿布、転んだり捻って痛いなどの炎症を起している場合は、冷湿布ですので間違えないようにしましょう。
まとめ
ツーリングでお尻が痛い対策としては、シートの交換やインナークッションなどが効果的だと思いますし、アフターケアを含めて自分のお尻は大切にしましょう。
バイクを運転していてお尻が痛くなるなんて、他人には恥ずかしくて言いにくいことですよね。
ですがその場合、タンデム(同乗者がいる)で、乗せられている人も同じことを考えているはずなんです。
自分が快適でなければ、他人も楽しくないのがツーリング。
シートのカスタマイズだけでなく、適度な休憩や気遣いも含めてツーリングを楽しみましょう!