街中を走るバイクを横目で見たことはあるけれど、バイクの二人乗りに誘われたのは初めて!
人の温もりを感じながら走るバイクは、想像以上に楽しいのですが「ただつかまって乗っているだけ」では不十分って知ってましたか?
彼氏とのバイクデートをより楽しくするためにも、バイクの二人乗りには下準備が大切です。
本記事ではバイクの二人乗りが初めての人向けに、どんな準備が必要なのか、服装は?二人乗りで注意したいことなどをまとめました。
友達や彼氏から、バイクの二人乗り(バイクデート)に誘われた!でも、バイクの乗り方が全然分からない!
友達や彼氏がバイカーだと「休日にバイクで出かけよう」と誘われることってありますよね。
自分では運転はできないけれど、バイクに興味があるなら「一緒に行ってみようかな」と思うはず。
ところが、車とは違って体がむき出しのバイクに乗るのは初めてだし、運転の邪魔にならないようにどうすればいいのかわからない。
それに、服装も普通に長袖・長ズボンで大丈夫?など不安が多いですよね。
でも大丈夫!現役ライダーがバイクデートの準備や初めての二人乗りに必要な持ち物から服装、乗り方のコツまでをバッチリ解説!
正しい知識があれば、初めてのバイク二人乗りをめちゃくちゃ楽しめます。
さあ、あなたもバイクの楽しさに触れてみましょう。
タンデム(二人乗り)をするときの服装は?ヒールはNG?
初めてのバイクで二人乗りデートって、ちょっとドキドキワクワクしますよね。
女性なら「彼氏にかわいいと思われたい」ですし、服装もデート服で!と準備に気合も入るでしょう。
でも、ちょっと待って!
バイクは、「見た目のかわいさより安全第一」なので、それを踏まえたうえで服装を考えてみましょう。
①洋服
バイクは自動車のように囲まれていないので、外的な刺激を受けやすくなっています。
ハッキリ言うと、運転者がむき出しになっている分、危険度が高いです。
だからこそ、バイクの二人乗りに相応しい服装をしなければならないことをおぼえておいてください。
基本は肌の露出がない服装です!これは、降りるときに焦って転んだり加熱したマフラーで火傷しないための防御策といっていいでしょう。
万が一バイクが転倒した時に、皮膚がずり剥けないためにも「長袖・長ズボン」は鉄則です。
上はパーカーやトレーナー、長袖Tシャツで、レースやスパンコールなどの装飾品がないものが好ましいです。
また、風になびいてパタパタすると、運転中うるさいです。
走行中に何かに引っかかったりしたら危ないので、できるだけ体にフィットしたものがいいでしょう。
バイクの走行中は風を受けるので、炎天下でも体は冷えやすいです。
Gジャンやアウトドア用のブルゾンなど、風を通さない上着を着用しましょう。
②靴
体をしっかり隠すことが、自分の命を守りケガをしないための第一条件です。
彼氏のバイクに二人乗りする場合には、ヒールやぺたんこ靴は絶対にNG!
不安定なヒールは、タンデムバーにしっかり体重をかけられないので、カーブなどの体重移動に対応できません。
ぺたんこ靴は、走行中に落下する可能性もあるので「紐靴」であってもやめてください。
あれば、ハイカットスニーカーが好ましいのですが、無ければ普通のスニーカーでしっかり靴下を履きましょう。
③バッグ
バイクにはシートベルトはありませんから、乗車したら運転手にしっかりつかまっていなければいけません。バッグは「運転の邪魔にならない」「両手が空く」リュックやボディバッグ・ウエストバッグにしましょう。
ショルダーバッグやポシェットのように、運転中にズレが起こるものはNG。
また、トートバッグ、クラッチバッグのように、手で持たなければならないバッグは巻き込みの危険があるのでやめましょう。
④アクセサリー
デートはかわいく着飾りたいかもしれませんが、できるだけ外した状態が好ましいです。
ヘルメットを装着すると、ピアスやイヤリング、髪留めなどが引っかかってフィットしなくなります。
ネックレスやマフラー、ブレスレットも走行中に外れたり、引っかかる可能性もあるので外した方がいいでしょう。
首を冷えから守るのであれば、バンダナなどしっかり結ぶことができるものにしてください。
腕時計程度なら問題はありませんが、見た目よりも安全を第一に考えた服装を心掛けましょう。
「かわいい」「綺麗だな」と思われたい気持ちはわかりますが、やはりTPOを考えたスタイルの方がいいですよね。
スポーティーでクールなファッションに、彼氏もドキッとして冷たい風もホットに感じること間違いありません。
タンデムするのに必要なバイクグッズは?レンタルはある?
タンデム(二人乗り)に誘われた時の持ち物以外に、あると便利なバイクグッズを紹介します。
①ヘルメット
バイクに乗る際に必ず用意したいのがヘルメットです。
ヘルメットは頭部を守る大切なアイテムなので、フィット感が重要になります。
彼氏や友人など、バイクの二人乗りに誘ってくれた人が持っていますが、自分の頭に合ったサイズが好ましいでしょう。初めてなので「今後も乗るかわからない」なら、バイク用品店でのレンタルで十分です。
乗せてもらった後に、「また一緒に出かけよう」と言われたり、自分が楽しいと感じたのであればジェットかフルフェイスのヘルメットを用意しましょう。
ヘルメットは1万円くらいするので、大きな出費ではありますが「自分の命を守る」ものだと思えば高額ではありません。
②バイク用手袋
後ろに乗るだけなので、カラー軍手や紫外線よけ用の手袋でもいいかなと思うかもしれませんよね。ですが、これらは防風性が低いのでバイクに乗っていると手が冷えてしまい力が入らなくなっていきます。
運転手につかまる力が弱くなると、バイクのバランスも悪くなるので転倒する危険性があります。
バイク用の手袋は丈夫にできているので、コケた時にケガもしにくいです。
ヘルメットと手袋をセットでレンタルしても、1日2,000円程度!購入するかは、よく考えてからでいいでしょう。
タンデム(二人乗り)当日、気を付けるポイントはココ!
はじめてのタンデムはわからないことだらけですが、不安なままに乗車するのは良くありません。
当日、これだけは覚えておきたい、気をつけておきたいポイントを3つ紹介します。
【乗り降りについて】
バイクは「バランスが大切」な乗り物なので、運転手から「乗っていいよ・降りていいよ」の声掛けがあってから乗り降りしましょう。
乗車したらシートの中心にしっかり腰かけて、勝手に片側に重心を移動させないようにします。
急に重心が傾いてしまうと、バランスを崩しバイクごと倒れて危険なので注意してください。
運転手の声掛け後、降りる時には加熱しているマフラーに足が当たらないよう注意して降ります。
【姿勢について】
タンデムができるバイクのシートは、二人乗り用のグラブバー・タンデムバーがついています。
シート後方、もしくはサイドに装備されている専用バーを掴むのが基本です。
彼氏とのバイクデートなので、抱きつきたいかもしれませんが、運転の邪魔になるので避けましょう。加速や減速で体が揺れるのを抑え、倒れないようにしてくれるアイテムなので走行中はしっかり握ります。
足はバイクを挟むようにしておくと運転手も走りやすくなります。
【走行中】
初めてバイクに二人乗りすると「怖い」と感じてしまい、体が緊張しがちです。
バイクは「バランスと遠心力」で走るので、必ずライダーの体重移動に合わせてください。
乗り物酔いを避けるためにも、曲がるときには前方を真っすぐ見て体重移動します。
足をタンデムバーに乗せたら、内ももをしっかり閉じてバイクの体重移動に合わせやすいようにしてください。
余計に体を倒してしまうと転倒する危険性があるので、運転手と一緒にバイクを運転している意識で体重移動するのがコツですよ!
一番大切なのは、運転するライダーとのコミュニケーション!
運転手は「運転に集中しているから」と黙って後ろに乗っているよりも、楽しい気持ちを伝えたりすることが大切です。せっかく彼氏とバイクで二人乗りデートしているのに、コミュニケーションしないのはもったいないですよね。
友人との二人乗りでも、運転中はこまめにコミュニケーションを取ってリラックスしましょう。
【良いコミュニケーションの例】
運転中は周囲の騒音やバイクのエンジン音で声が聞き取りにくくなっています。
後ろを振り向くこともできないので、休憩を取りたい時には「肩を2回叩く」などの合図を乗車前に決めておきましょう。
休憩した時に「今日はありがとう」「バイクの二人乗りは楽しい」などの感想を伝えてください。
また、「後ろの姿勢は今のままで大丈夫?」や「スピードを落として欲しい」なども早めに伝えておきます。タンデムシートを掴むと体を反りやすくなるので、運転手も「サイドを掴んでほしい」など声掛けしやすくなります。
【やらない方が良いこと、乗せてもらう上でマナー違反なこと】
基本はドライブデートと同じで、「つまらなさそうな態度」や「思ったより楽しくない」などは言わない・態度に出さないこと。
はじめての二人乗りに恐怖を感じることや「イメージ通りじゃない」「疲れる」こともあるでしょう。
ですが、誘いに乗ったのは自分自身なので「思ったより早くてびっくりした」「ちょっと怖いって思っちゃった、ごめんね」と言い方を工夫してください。
相手は「楽しませたい」「好きなバイクを理解して欲しい」と誘っているので、伝え方は大切です。自分は怖くて乗れないけど、すごく楽しそうだから「安全運転してね」と一言伝えれば運転手も安心しますよ。
まとめ:安全に気を付けて、バイクの二人乗りを楽しもう!
はじめてバイクの二人乗りに誘われると不安もありますし、準備も大変でしょう。
デートならおしゃれにも気合が入りますが、安全運転で楽しむことが最優先です。
また、バイク向けの服装でなければ、彼氏もバイクの二人乗りデートを楽しむことができません。
安全な服装と、運転手への配慮を忘れずにバイクの二人乗りを楽しみましょう。